フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

意外なパリ案内書 DAVID - MARAT - A PARIS (CIDEB)

2005-10-05 23:39:02 | フランス語学習

6月のパリで17-18世紀のフランス絵画展に行った (12 juin 2005)。その関連本が2週間ほど前に届き、雨の週末にぼんやり眺めていた(24 septembre 2005)。

Poussin, Watteau, Chardin, David...: Peintures françaises dans les collections allemandes XVIIe-XVIIIe siècles
David et le néoclassicisme
David

ジャック・ルイ・ダヴィッド Jacques-Louis DAVID (1748-1825)

新古典主義の画家で、1804年にはナポレオンのお抱え画家になり、有名な 「ナポレオンの戴冠式」 や 「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」 などを描いている彼の絵の中に 「マラーの死 Marat assassiné」 を見つけた時、3年前にフランス語学習のために買った本が蘇ってきた。

À Paris (CIDEB, 1999)

フランス語を始めて1年が過ぎたあたりで、少し内容を楽しみながら言葉も覚えられないかという気持ちで手に入れた。CDを聞いての第一印象は、話すスピードも自然で (相当早く)、内容も高度になり、フランス語がそれまでとは全く違う言葉に聞こえたことである。道は遥か先まで続いているな、という感じである。当時は車の中でよく聞いていて、マラー Marat のエピソードは覚えていた。彼は皮膚病を患っているため長い間お風呂に入り、よく本を読んでいたが、そこでシャルロット・コルデー Charlotte Corday という人に胸を刺されて殺されるという会話があり、挿絵に今日の写真の絵が載っていた。

あの時の絵の作者がダヴィッドだったのか、という繋がりを見つけたのと、この本を改めて読み直してみて、パリとフランスの歴史、政治制度、美術、建築などのエッセンスが凝縮されている素晴らしいパリの案内書であり、フランス語教材であることを発見して、非常に嬉しくなった。この本の出版社がイタリアのジェノヴァにあることも今回初めて知った。当時は本を読むというのではなく、眺めていただけのようだ。

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