パセオ社員に告ぐ
パセオ9月号特集の埋め草に載っけた拙稿「あいにく国境は見えない」が、ギョーカイで意外な好評を呼んでいる。
すでに十名以上の方々からいろんなタイプの賛辞をいただいた。
「空いたページをとにかく埋めたことに大きな意義がある」
「あれはよかったぞ。読んでねーけど」
「ヨランダさんのイラストがよかった。イラストだけならもっとよかった」
「他の執筆先生方のありがたみがよーくわかった」
「気にするな。どーせ三行以上読めたヤツはひとりもおらん」
「むしろあのページだけを白紙で出すという潔い選択肢はなかったのか?」
そう、絶賛の嵐なのである。
それもそのはず、チョー多忙を極める私が、各種外渉・各種会議・各種プロデュース・各種営業・各種ウェブ書き込み・三度のバッハ・散歩・ドンチャン騒ぎ・ゴミ出し・爆睡などの激務の合間を縫って書き上げた渾身のチョー大作なのである。
前にブログに書いたものを三つばかりコピペで切り貼りして、テキトーな接続詞でつないで締め言葉を盗作でつぁんつぁんと結んだだけの原稿のよーにも見えるが、実際には構想から仕上げまでに、少なくともトータル約30分という膨大な時間を注ぎ込んだ涙の労作なのだ。
あいにく私はチョー多忙なので、印刷された私の原稿に目を通しているヒマはないが、眠れない夜のために枕元に常備しておけば、三行読むだけで爆睡できる自信はある。
月刊パセオフラメンコを鍋敷き以外の目的で使用したことのな方々にとっても、これは驚愕の朗報となるはずである。
たいした副作用もなく(少しだけアホになるが)、これほど効果の高い睡眠薬は他にあろうはずもない。
書店ではなく薬局・露店などにおける販売を視野に入れつつ、パセオ社員は一刻も早い再商品化を検討すべきであろう。