作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 衆院選に新党乱立で争点はどこに 】

2012-12-03 09:51:55 | 02 華麗な生活

「原発」が地震国日本に、危険なもので、長くは使えない
ことは、みんなが知ったこと。脱・卒・即原発は、この選挙の
争点には成りえない。

野田は自ら決断と自賛する解散の後で、争点はTPP参加と
言ったが、果たしてTPP参加か否かが、争点であろうか。
告示を明日に控えて、どの党もTPPを選挙の争点だとしている
党は、野田のミンスを加えてどこにもいない。

今の日本の、特にミンスに政権を騙し取られた、三年三ヶ月の
政府実質不在のブランクの間に、日本の国際的な経済状態の
悪化、長期間の景気不振と、それに対する政治の貧困がもたらす
恐慌の怖れに如何に対するか。それこそが緊急の政治マターで
あり、どの党にこれからの政治を託すかを、今の日本は恐慌への
対策こそが迫られているとの認識を持たずに、いい加減な投票を
してはいけないと、国民が危機意識を共有すべきなのである。

三党合意で消費税の8%への引き上げが決まったと、各紙が報道
してから、国民の間に、消費税の連続引き上げは避けられないとの
諦めに似た声がある。

マスコミに騙されてはいけない。
消費税の値上げは、自民党が選挙戦に勝てば、当分実行はされない。
三党合意の際に、自民と公明が「景気条項」を加えたことを忘れては
いないか。
野田が率いるミンス政権は、今度の選挙で泡の如く消滅する筈。

後を担うのは、日本列島強靭化を掲げる安倍政権しか考えられない。
安倍氏は200兆円の規模で、ミンスがぶち壊した公共事業の復活を
掲げている。

心無い、いや政治が分からない衆愚は、自民党がまたも土建国家を
目指し、全国の土建業者にバラマキをするのだと非難している。
なんと情け無い意識であろうか。

1920年後半から、1930年代初期に当り、世界恐慌に襲われた世界
で、我が日本には高橋是清大蔵大臣という宝物が居り、世界各国が
大恐慌に陥る中で、大胆な財政出動を行なって、日本だけがいち早く
世界恐慌から抜け出した。

英米共に、高橋蔵相の手腕を見て感嘆し、その後を追った。
アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領が行なったニューディール
政策は、まさに高橋蔵相の政策を真似たものであった。

温故知新と言う言葉がある。
今こそ日本人は、歴史の中の世界に冠たる成功例に習うべき時である。

日本のGDPは、500兆円を辛うじて維持してはいるが、08年のリーマン
ショックの後、英米独露中韓など世界各国は、財政出動で大きくGDPを
増加させた。
ひとり日本だけが、ミンス政権の下で、指をくわえて傍観し、同じ500兆円
が、自民党時代の世界比率18%から、今では7%台を辛うじて守る状況
まで落としてしまった。

今の日本は、世界の中の貧乏国に成り下がったのである。
経済学に「乗数」という言葉があるが、昨今の新聞各紙に「乗数効果」が
論じられることは無い。
いまが最後の日本救国のチャンスである。
200兆円規模の財政出動と、金融緩和の両輪で、不当な円高を是正し、
何も土建屋救済じゃなく、ガタが来ている日本各地の、公共設備の増強
に踏み切ることで、民活の「乗数効果」を呼び起こせば、日本のGDPは
再び上昇に転じ、数年後には1000兆円、1500兆円のGDPを実現させ得る。

デフレ基調からの脱却が成る。GDPが増えることで、財政歳入は自動的に
上昇し、消費税の増税は不要となる。
インフレ基調が続いて、過熱状態が感じられた時に、日銀はブレーキをかける。
消費税の8%への増税は、その時まで「伝家の宝刀」として、抜かずに居れば
良いのだ。

TPP参加は、会議に参加して、日本の国益に反する条項のすべてに反対姿勢を
示しておけば宜しい。野田には出来ない事も、自民党には出来ることを証明する
好機である。

12月16日の総選挙に、どの党が日本救国の党であるかを、よく見定めて投票
に赴いてもらいたい。

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