今日午後の衆院予算委での圧巻が「みんなの党」の
江田幹事長。
共産党の志井や社民党の阿部知子の退屈なだらだら質問
が続いた末に、まさに千両役者の登場である。
江田は復興資金への増税不要論者。
そこで安住財務大臣を慌てさせたのが、財務省が抱える
アメリカ国債の残高についての質問。
円高米ドル安が続く中で、アメリカ国債の価値はどんどん
目減りしている。そのロスが遂に40兆円の巨額に達した
との爆弾発言である。
かつて橋本龍太郎総理は、日本の財政再建のために、
米国債を売ろうと試み、それだけでアメリカの怒りを買った。
江田は当時の橋本総理秘書官だったから、その間の事情
には明るい。所詮安住ごとき敵じゃない。
40兆円といえば、目下大騒ぎの東北復興資金のおよそ
2倍にも上る巨額である。
財務相は国民に代わり、国の財産を米国債で運用し、
40兆円もの損失を出したことになる。
安住が慌てふためく傍で野田は泰然としていたが、
問題の意味が分かっていなかったのじゃあるまいな。
ついでに日本人が持つ外貨預金は7月末現在で
5兆7千億円。
それとほぼ同額の6兆円(推定)がFX市場に投資され、
その証拠金が1兆円の大台に乗った。
外国のマスコミがミセス・ワタナベと揶揄する日本人投資家
は、大半が外国為替の素人である。
証拠金の25倍までの取引が可能なFXは大きなバクチ。
大怪我をする素人が増えることなきように祈っておく。
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