敗戦後の荒廃した国土を、立て直す上で全国の土建業者が
果たした役割は大きかった。
各地に在った富農が土建業に乗り出し、そこで働く土工もまた
農民の副業であった。
何時の間にか「公共事業=土建業=ワル」の図式が出来上がり
安倍内閣の「列島強靭化」も、田中角栄の列島改造と混同される
に至っている。
農村の疲弊が、土建業の衰退をもたらし、東北の復興の遅れの
原因に土建業に従事する人員の不足が原因とまで言われている。
土建の現場には、現場監督が必要なのだが、土建業=ワルの
図式の下に、現場監督が務まる人材も不足気味である。
それでいて、全国のハローワークは機能していない。
土建の現場で働く人員の不足を、近隣諸国家からの出稼ぎで
賄おうとする意見が出るに及んでは、日本列島の老化、一極集中
からの脱皮=分散化などが、魂の入ったものにならない怖れがある。
現実に東北の、多くの海岸が、津波に呑まれた現実を、まだ多くが
理解できていないと言えるのじゃないか。
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