菅直人と孫正義が手に手を取って踊らんばかりに
はしゃいだ場面が、未だに眼に焼き付いている。

太陽光で得られた電気は、KW当り42円での買取も
電力会社に義務付けられ、孫はさっそく京都を手始め
にして、各地に太陽光パネルを敷き詰める用地確保
に向けて狂奔していると聞いた。

ところで、成果の方はどうなったのか。
太陽光パネルは、決してハイテクを必要とせず、中国・
韓国製のパネルが廉価で手に入るから、孫はあんなに
喜んだのだとも聞いたが、真相を知りたい。

いやしくも一国の首相が、孫と抱き合わんばかりに、
「これでも管直人の顔を見たくないですか」と、満面の
笑みをテレビ画像で流したのである。

その後の成果の程を知りたいと思うのが人情だろう。

太陽光で先行したと伝えられたドイツの現状は、芳しい
ものではなさそうだ。中韓のパネルの安値に対抗できず、
多くのドイツ社が倒産したとも聞く。

最近では、自然エネルギーの主体は、むしろ風力に移った
とも聞く。

KW当たりの、42円という買い入れ価格が妥当なもので
あったのかと、それも気に掛かるところだ。

今日の日経夕刊は、電力10社の借金が26兆円と大きく
見出しを付けた記事を書いた。
燃料費の増加が理由とあって、円安の悪影響だと言わん
ばかりに見える。

あれだけ大騒ぎしたのだから、太陽光が相当に電力生産に
寄与しているのではと思いたくもなる。
孫正義は、パネルは国産品を使うから内需が増えて、雇用
の増加にも寄与すると言った筈だ。42円という高値を獲得
して喜んだのだから、現状報告があって当然じゃないのか。