作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 後藤又兵衛がもう出ている(歴史エッセイ136話) 】

2014-03-06 13:23:32 | 05 歴史エッセイ

NHKの大河ドラマを黒田官兵衛が主役であるから珍しく毎回見ている。
いま抱いている違和感は、早くも後藤又兵衛が登場し、松寿丸を鍛えている
場面があることである。まだ三木城の別所長治は小寺・赤松と信長に拝謁に
行っている段階なのに。だからまだ又兵衛は、黒田に預けられもしてはいない。

又兵衛は、父が別所長治の武将で、三木城が落城の危機に瀕した時に、
友人の黒田官兵衛に息子を託したというのが、かつて読んだ限りでの史実で
あった筈。

長じた後の松寿丸あらため長政は、父の才能を受けることなく、世の流れに
従って、極悪人徳川家康に屈したバカモンに成り果てた。
子ども時代に、父が何かと又兵衛を見習えと言うのにも、反感を募らせ又兵衛
を追放してしまう。しかも他の大名連に書面を送り、又兵衛採用の芽をも摘む。
なんとも狭量なオトコである。

又兵衛が大阪城が浪人衆を雇い入れた時に、いちはやく入城して真田幸村や
明石全登と共に徳川勢を苦しめて、漸く名を後世に残した。

父の官兵衛は秀吉に才能を警戒され、自ら出家して如水を名乗り隠居する。
関ヶ原を長陣と読んで、第三勢力を企てるが、如水の本心は徳川と討つことに
あったと思いたい。

秀吉は官兵衛なくして天下人には成れなかった。恩を仇で返す形で隠居させた
秀吉は人の風上に置けぬ嫌なサルであった。

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