作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 三分の一がサボッてる 】

2006-10-18 11:18:13 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


ミツバチの巣の中には、女王蜂が君臨していて、
側近のオス蜂10匹前後を侍らして「逆ハーレム」
状態を作り、せっせせっせとタマゴを産んでいる。

タマゴから孵った蜂たちは、幼虫の間にごく少数
のオスと圧倒的多数のメスに分かれ、育つと働き
蜂となり、いったん緩急あれば健気にも戦闘蜂と
なって、身を捨てて敵と戦う。

国、いや巣をかけての戦争状態になっても、オスは
役に立たず、女王の影に隠れて震えているだけで
ある。オスとはいっても藤原道長みたいなヤつ
ばかりなのだ。

ところで普段は働き蜂として、花から花へと蜜や
花粉を巣へ運んでいるメス蜂たちも、実は本当に
働いているのは三分の一で、さらに三分の一が
働いている格好をつけている。残る三分の一は
まるで働く意志がなくただ遊んでいるだけらしい。

ここで戦争が起きて、最も働いている三分の一が
先ず敵に立ち向かい、多くの犠牲者がでる。
一つの巣の人口じゃなかった蜂口が減ると、それ
まで役に立っていなかった遊び蜂たちが、突如
勤勉組みの三分の一に参加してくるのだと。

それでも全体の三分の一は、相変わらず遊んでいる。

こんなことを繰り返しながら、一つの蜂の巣の群
は秩序を保っているという。

実は人間社会にも当てはまることで、会社を本当に
支えているのは全社員の三分の一、次の三分の一が
格好つけていて、残る三分の一は確信犯的に遊んでいる。

お神輿もそうで、肩が擦りむくのも厭わず担いで
いるのは三分の一。三分の一がちょっと触っている
だけで、肩なんか痛くもない。そして三分の一は
町内の顔役よろしく、お神輿から着かず離れずで
やぁやぁと辺りに愛想を振りまくだけで、それでも
一つのお神輿を担ぐ集団の一員の顔をしている。

最初の三分の一の分子を如何に小さくするか、
そして最後の三分の一を如何に大きくするかで
会社の盛衰が決まること自明の理である。

オール・フォー・ワン  そして

ワン・フォー・オール  良い会社(仲間)の要件です。


           パパゲーノ




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