これも悲惨な事件である。
従業員僅かの三名で、高齢者が世話をしていた。
その世話になった筈の恩人を、畜生の浅ましさで襲った。
七十代と六十代後半の、二人の女性従業員が、飢えたクマの
犠牲になった。痛ましいかぎりである。
クマたちは狭い畜舎に押し込まれ、常に飢えていたという。
やせ衰えたクマが、立ち上がり両手を叩いてエサをねだる。
可哀想で見るに耐えない。
経営者は何を思って、クマ公園なるものを作ったのか。
作ったなら、管理も充分に行なう。当たり前のことだろう。
高齢の従業員たちは、昨年十月から給料が滞っていたという。
柵だって一重だけの粗末な物。幼児が知らずにクマの餌食にならずに
済んだのが、まだ救われる。
クマは獰猛な生き物だってこと、経営者は知らなかった筈がない。
こんなクマ公園が、日本のどこかに未だ有るのだろうか。
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