作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 そこに昭和があった 】

2012-01-14 15:05:30 | 02 華麗な生活

昭和32年といえば、ボクが社会人になった年。
同じ年に、当時は多かった地方からの集団就職で、憧れの
東京に出てきて、働きはじめる
健気な少女を中心に描く
「三丁目の夕日」を見た。

上野駅に出迎えてくれた社長さんが、自ら運転するクルマが
なんとオート三輪。

東京タワーが建設中の場所からも近い。今なら坪何百万円か
の土地が、土ぼこりをあげ、市電が通っている。コンクリート
舗装が無かった時代が懐かしい。

あの市電は、ヨーロッパでは、今でも都市交通の主役、速度も
速いから役に立つ。
日本のそれは、スピードが遅すぎた。

狸穴あたりかと思う場所だが、町の道幅も狭い。
社長さんは町工場ともいえない、ボロ自動車の修理屋さん
だった。
少女は落胆する。が、今更帰る場所がない。
そんな時代を俳優たちがみごとに魅せる。

ボクは貧乏学生だったから、映画をあまり見ていないし、
映画評論は出来ないが、あの東京には空があった。

空を遮る高層ビルも、あの醜悪ともいえる高速道路も
無かった。
今でもヨーロッパの都市に、空を人々から奪った
高速道路なんか無い。

この作品の原作はマンガで今も連載中だと言う。
来週は新作が見られるようだ。何時の時代を描くのだろうか。



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