作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 魔笛の筋書きに矛盾は無い 】

2006-12-15 08:55:22 | 02 華麗な生活


モーツアルト生涯の最後の名作「魔笛」
だが、おそらくは1791年の初演以来、
どれだけの人が論じてきたであろう、
ハナシの途中大逆転。

シカネーダーが、まとまりに欠けたハナシ
を継ぎはぎしたんだとか、途中で気が
変わったんだとか。

それらの解釈は全部違います。

ザラストロを聖者と思い込むからイケナイ。

聖者を気取り、聖者ぶってはいるが、その
実態は唯のオトコ。

夜の女王の娘パミーナをかどわかしたのは、
自分のハーレムに入れるため。
それで逃げ出さないようモノスタートスを
見張りに。

なまじ周りが、ホンモノの聖者と崇めてくれる。

タミーノという恋敵が現れ、家柄、若さ、ハンサム。
老いたザラストロには太刀打ちが出来ない。

そこで散々イジメぬく。試練と称して。
家来たちが、試練に耐え抜くタミーノを称えだす。

こうなると、なまじ聖者を演じているだけに、
いまさら、実はパミーノに惚れたんだとは打ち
明けられない。

腹の中は嫉妬の炎で燃えたぎっているのに、
みんなの手前、二人を祝福せざるを得なくなる。

せめてもの腹いせに、
夜の女王と侍女たち、役立たずのモノスタートスも
加えて葬り去る。

彼女たちに何の落ち度も無いのに。

聖者ぶっていて、その実態は唯のオス。
そんな奴ナンボでも居る。

だいぶ前の東京都知事に美濃部といったか、
エライ学者先生が居た。

高校群なるものを導入して、名門校の尊厳と
歴史を台無しにさせ、塾と私立を儲けさせた。

都の財政をガタガタにした。

30才程も年齢差のある、知事秘書と結婚したが、
あれは一種のパワーセクハラだったろう。

いま政府税調のおエライ学者先生がスキャンダルに
晒されている。

ザラストロみたいなヤツ、何時でも何処にでも居る。

魔笛のハナシは筋が通っている。
これが、パパゲーノの解釈です。


                 パパゲーノ

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