二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

【駄文】 彷徨い、迷い、戸惑う意思~銀河英雄伝説SS

2016-03-20 13:57:25 | 習作SS


帝国暦488年 ビッテンフェルト


「アンネローゼ、我が孫よ。
 共にライハルトが待つヴァルハラへ旅立とうではないか」

「はい、おじいさま」

俺や誰もが動けない中、
皇帝フリードリヒ4世とその寵姫グリューネワルト伯爵夫人、
否、皇帝の孫娘であるアンネローゼが毒酒を呷った。

「ふむこれが末期の酒の味か、悪くないの。
 そう、候よ今までご苦労であった。これからはそなたの自由に生きよ、
 と言いたいところじゃが候よ、この度の遊戯の勝者の元で仕えよ。
 ふふふ、自害などするではない生きよ、これは予が命ずる最後の勅命ぞ」

「へ、陛下!?」

皇帝の言葉にリヒテンラーデ候が絶句する。

「新たな黄金樹は未だ若い、そして未熟だ。
 ゆえに、そなたが助けるのだ…よいな、ふふふふ」

そう言った直後皇帝が吐血する。

「陛下!ええい医者は医者はどこぞ!?」

「無駄だ、全て遠ざけておる。
 そしてもう手遅れだ、候よ」

立つ力すら失いアンネローゼと皇帝はすでに床に座っている。

「力有る者が上に立つのは当然の事、
 例え貴族といえど力無き者は滅ぶしかない。
 ……どうせ滅ぶのであれば精々華麗に滅びるのみ。
 ではな、帝国の未来を預けよう。我らはヴァルハラで何時までも見守るぞ」

「皆さま、どうかお元気で」

そして皇帝とその孫は目を閉じ、息を引き取った。
しばらく誰も口を開くことはなく、重苦しい沈黙が支配する。
だが皆の視線は皇帝主催の遊戯の勝者に集中した。

「やれやれ……」

俺たちの司令官、最初はあの居眠り提督の世話係。
程度の認識しかなかったルイーゼ・フォン・グリンメルスハウゼンが狼狽える俺達を余所に苦笑をこぼしていた。



※  ※  ※



どうしてこうなった!
グリンメルスハウゼンの養女という立場で転生し、
養父の勧めで後方支援ゆえに女性でも入れる帝国軍主計学校に入り、
配属先の上司が義眼だったり、養父指揮下のいらん子艦隊でひぃひぃ言ったり色々あったけど…未だ現実感が沸かない。

私が皇帝?
なんの冗談だこの野郎。
しかも勝手に宿題を押し付けて満足して死んでしまって……。

おまけに周囲の人間はこちらを不安そうに見ているし。
おい、大の大人がそんな目で小娘を見るな!

別に皇帝になりたいとかそういう意思はなかったが…こうなったらやるしかないか。
原作でラインハルトがやったように国内の改革、そして宇宙の統一を。

狂信者集団の地球教徒、黒狐、
そしてあの天才魔術師ヤンを相手とどこまで戦えるかわからないけどやらなくてはいけない。
何せここでは金髪はすでにいないのだから。

「やれやれ……」

私は思わずそうつぶやいた。









ストパンや月姫がうまく書けず、
とりあえず思いつくままに書いた妄想駄文です。

オリ主もの銀河英雄伝説でたぶん途中で投げ出す。

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