二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

【予告】ヴァルハラの乙女 第23話「芋大尉の雑談」

2016-02-10 22:57:52 | ヴァルハラの乙女

やはり、と言うべきか彼女は格納庫にいた。
自分のストライカーユニットを相手に格闘している最中で、
オイル臭さが鼻を突き、スパナにプラグなど工具や部品が散らばっている。

「ん、あ、ああ。
 オハヨー芋大尉ー。
 調度そのスパナを取ってくれないかな?」

「上官に対する挨拶がそれか?」

顔を合わせず言われた一言目がこれだった。
普通の部隊なら叱責5分コース間違いなしだな…。

「いえいえ、これも尊敬する上官への愛情表現ですよバルクホルン大尉殿。
 なので、その8番スパナを取って下されば好感度上昇は間違いありません!」

「なるほど、その気持ちは良く分かった…。
 だがしかし、顔を合わせて言えばより説得力を増すだろうな!」

ユニットと格闘しつつ言っても全く説得力がないよな、本当に!
まあ、それでも取ってあげるけどさ。
はいはい、これだろ?

「ん、サンキュー。
 ええと、回転数をちょいと弄って…こんなものか?
 よし、出来た!スピード優先で後は全部最低限にしたけどまあ何とかなるか!」

そう言ってシャーリーは背伸びしつつ立ち上がる。
その際その凶悪な胸部装甲が揺れ動きそちらに眼が…ゲフンゲフン!

ではなく、作業着どころかよく見れば顔にも油汚れが点在している。
おまけに眼にはクマを作っている…また夜を通して整備に明け暮れていたのかもしれない。

夜は寝るものだが、まったく。
気持ちは分かるが今後のために少し注意しておこう。

「はぁ、仕事熱心なのは感心だが、あまり力むなよ。
 夜しっかり寝ないと昼間の任務に支障がでるからな」

「ん…げ、そういえばそうだった。
 あーゴメンゴメン、つい夢中になっちゃって」

タハハハー、とシャーリーが苦笑いを浮かべる。

「大体、ミーナがこうした改造を許可するのは任務に支障が出ない範囲での話しだ。
 改造に夢中になって、体を壊したら元も子もないのは理解していると思うが自覚するようにだ……」

「あーもう、分かっているって。
 分かっているから朝から説教は止めてくれよー」

ついでとばかりに色々言おうとしたが、
シャーリーが両手を挙げて降参の意思表示をする。

んん、妙に聞き分けが良いな?
何時もなら「へいへーい」とぶっきらぼうな態度がデフォなのだが?
それに…何だろう、見た目は変わらないはずだが何時もの活発的な感じが見受けられない。

ああ、これがあれか。
エーリカが言っていたシャーリーが悩んでいる、というものか。










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