おうちパン屋

八ヶ岳の麓で、田舎暮らし16年目。ママパン屋しています。

サワー・ドゥのおこし種

2011-10-14 17:22:40 | ドイツパン

「スロー・フード」なんて言うけれど、じっくり時間をかけて作り上げていくことって
こちらに来てから増えたような気がします。


今日も「さつまいも&ごまパン」のさつまいもを大鍋で煮ながら
畑を耕し、苗を植え育て、家族で掘って、こうして煮て
パン生地を1日以上かけて発酵させて・・・
みなさまの元にお届けできるパンになっていくのだなぁと思うと、
とても幸せな感じがしました。
昔は夢のように思い描いていたことが、だんだん自分のライフスタイルの中で
無理なく自然に作り続けていくことができているから。。


はッ話が逸れましたが、時間がかかると言えばこちらのサワー・ドゥの元になる
おこし種です。


今まで、ドイツパン研修で頂いた種を大事に引き継いで来ましたが、
どんなにリフレッシュしても、どうも納得行かない焼き上がり。。。


これは、新しく起こそうと思い、
1日目 ライ麦(細挽き)100g×水100g で28度で26時間発酵
2日目 ライ麦(細挽き)100g×水100g×前日の種20g で28度で24時間発酵
3日目 2日目に同じ    で5日目まで繰り返します
6日目 ライ麦(粉)100g×水100g×5日目の種20g で28度で24時間発酵



6日種を継ぎながらやっと自家培養サワー・ドゥが完成しまーす!
完成値はph値を参考にするらしいが、高額で買えず。。。舌で勝負です(ムリかな)。



ただいま、3日目発酵中。だんだん安定して発酵してくるのがメチャクチャかわいい♪
瓶の輪ゴムの線が元種を入れたときで、7時間も経つと膨らんでくるんだもの~。
(と言っても、発酵モノ好きしか分からないかなぁ)


スロー・フードもスロー・フード(笑)


 


ユメアサヒでカンパ(つづき)

2011-10-14 16:58:31 | 天然酵母のパン

地元で作られた硬質小麦「ユメアサヒ」で作るカンパーニュ。

3日間、作り続けました。

今日、黄金比率を発見!!
これで納得。よく眠れそうです(笑)

カンパーニュは、小麦・酵母・塩・水で作る、最もシンプルなパンです。
それだけに、粉の特性をつかむにはとてもいい判断材料になります。

断面だけを同じカットで撮りました。

1回目
ユメアサヒ100%
ホシノ天然酵母10%
塩1.5%
水50% 
パンチ1回(発酵時間24時間以上)



2回目
ユメアサヒ100%
ホシノ天然酵母10%
塩1.5%
水54%
パンチ2回(発酵時間24時間以上)



3回目
ユメアサヒ100%
ホシノ天然酵母15%
塩1.5%
水53%
パンチ2回(発酵時間24時間以上)
うん。焼き上がりの色も香りもいい。
食感共にユメアサヒの良さを一番引き出していると感じました。
※袋毎や季節毎に若干水分量も違ってきます

 

段々断面が上に上がっているのが分かります。
グルテンが出にくい重い粉なのは、この粉の特性でしょう。
パンチを繰り返し、長時間発酵に耐えられるだけの酵母を入れ、
じっくりグルテンと、粉の味を引き出して来ます。
もっちりした美味しいカンパーニュが焼き上がりました。

貴重な地元の粉を生産者の方が作り続けて行くには
消費者とのバランスが取れていなければ、
続けていくことは難しいのかなと思います。

生産者のリスクも喜びも一緒に分かち合える。
そんな小麦プロジェクトになればいいなぁと思います。