おうちパン屋

八ヶ岳の麓で、田舎暮らし16年目。ママパン屋しています。

おからパン

2009-02-26 14:49:13 | 天然酵母のパン
「先生!おからのパンって焼いたことありますか?」

教室に来ていただいているAさんの一言に
あ~作ってみたいと創作意欲に火がついた!

先日、小淵沢道の駅のおばちゃん達の
豆腐加工場を見学させて頂いたときに
分けてもらった「おから」が冷凍庫にあった!


メイプルシロップやなたね油を使った
マクロビオティックをやっている方やアレルギーのある方でも
安心して食べれる生地と、
おからクッキーを参考にバターを入れてリッチな感じで
食べれる生地の2種類を仕込み
焼いてみました。

ぱさぱさ感を出さないような成形と焼成で
焼きあがった2種類のパンはどちらも食べやすかったです。

おからの粒粒が表面の焼き色に出ていて美味しそう・・・

おからがたっぷり入っているけど、
思ったよりその味は強くなくエグミも無い。
これなら飽きずに食べれそう。
明日の朝、子供に内緒で出してみよう。

道の駅でも豆腐を作った後のおからは、
クッキーにしたり、ビニールに入れて冷凍し保冷材代わりに
使っているとか。
北杜市産おからパンで地産地消になれるかしら・・・???



リベンジ!「抹茶ベーグル」

2009-02-26 14:36:57 | 天然酵母のパン
随分前に、
抹茶を入れたきれいなグリーンのベーグルを作りたいと
チャレンジしたことがあります。

でも、焼き上がったパンは
とてもきれいなグリーンだったけど
苦い・・・

子供は全然食べてくれなかった苦い思い出

今日は、個人的に頼まれた方へのパンを焼くのと一緒に
「抹茶ベーグル」リベンジしてみました!

抹茶の量を控えながらも
色がきれいに出るギリギリの分量で配合。

成形の時に子供も大好きなつぶあんを巻き込んでみました。

つぶあんもきれいに渦を巻き、
うん!納得の味でした


白州お味噌作り

2009-02-23 17:40:27 | 田舎暮らし
今日は保育園のお母さんが毎年声をかけてくださり、
年に1回のお味噌の仕込みに数人で白州まで行ってきました。


大豆と麹と塩があればおうちでも仕込めるのですが、
大豆を煮たり、潰したり・・・
一人でやろうと思うとなかなか腰が上がらず、
こうして毎年お世話になって4年目です

1回5~6キロを仕込んで、1年寝かせて頂きます。

食べ始めると半年ちょっとで無くなってしまい、
また仕込むのが待ち遠しく感じます。

一緒に行ったママ友達が「大豆から作るかな~」

いいね~

完全自給自足
夢ではなくて、ここではそれができるよね。

いつか、そんなお味噌を作りたいです。
(でもズボラだからなぁ・・・いつになるやら)


厨房機器

2009-02-21 22:08:12 | パン小屋

2週間ほど前にパパと甲府までパン小屋に必要な機器を
探しに行きました。

今日はシンクや作業台が磨き上げられたと連絡を頂いたので
受け取りに行ってきました。
もちろん全て中古です。

中には小屋の勝手口に使えるかなと、木製のドアまで購入!

軽トラに満載し、
両親の買った中古自転車まで積んだもう1台の車に
私と子供たちが乗り、帰ってきました。

買っちゃいましたよー。
ますます引き返せない!

でもリサイクルショップって本当に楽しいです。
まだまだ使えるありとあらゆるものがありますね。
エコの時代、あるものを使っていきたいです。

小屋の完成までにこれからも通っちゃいそうです。


ナチュラルテーブル

2009-02-21 21:35:12 | その他
今日は家族で甲斐市にある
「ナチュラルテーブル」というショップに行ってきました。
http://naturaltable.jp/


「子供に安心して食べさせられる食品のお店」として
日当りの良い中庭を抱えた小さなお店です。
4月オープンに向けて、建築の真っ最中でした。

最初の出会いは、去年末に見た新聞の広告から。

「お母さんの気持ちで作る安全な食品や
ホッとできる場所を提供します。
やさしい気持ちで食品販売できる方出店募集」の文面を見て
お電話してみました。

ここの辺りで個人が小規模で出店するなら
道の駅など行政が補助などを出して建てられたものに
出させてもらう方法がほとんど。

個人の方がどんな思いで、このようなコンセプトのお店を
作られたのか興味を持ったのです。

建築事務所を営むKさんが店舗デザインなどハード面を。
安全な食をテーマにお店のソフト面を担当するのはSさん。
手づくり石窯にもチャレンジするそうです。

「人にはそれぞれ得意分野があるので
お互いに得意とするものをやっていった方が
いいものができるかなと・・・
お店もスペースを私たちが作るので、
中身はお店を出す方みんなで
作り上げていきたいです」と。

素敵だなと思いました。

とても柔軟で、自在に変化しながら育っていくような
そんな印象を受けました。

楽しみです。ナチュラルテーブルさん!

サワー・ドゥ

2009-02-20 18:15:43 | ドイツパン
今日はホシノのパンと一緒に、
昨日から中種を用意していたドイツパンを焼きました。

朝、低温発酵していたホシノのパンを冷蔵庫から出すのと同時に
ドイツパン2種の本捏ねを始めたら、
発酵や成形が、本当に上手い具合にはまり
4種を時間差で焼き上げることが出来ました。

今日の八ヶ岳は雪。
雪景色の中、パンの焼けるいい香りに幸せ感じます。

今日焼いたドイツパンは
毎回登場「フロッケンセサム」(かなりの回数焼いたので大分感じがつかめました!)
キャラウェイシードを入れたシンプルな「ベルリーナラントブロート」
です。

ドイツに住んでいた友人が「100%サワー・ドゥのパンが食べたいなぁ」と
言っていたので、
今日は友人におすそ分け。

どんな感じだったかナァ・・・
なんだかドキドキです。

「ママがパン屋で良かった!」

2009-02-20 18:01:20 | 天然酵母のパン
今日はおうちで朝に食べるパンにと
「チョコローフ」と「バターローフ」を焼きました。

チョコは色の薄いミルクチョコを使ったからか、
焼きあがってみると渦巻きがあんまりきれいに焼けませんでした。
またいろいろ変えてチャレンジしてみよっと。

今回のパンは、リッチな生地にバターを塗り、折り込んでいきます。
よくパン屋さんにあるような「デニッシュブレッド」よりは
かなりカロリー控えめです。

でも、ふんわり柔らかなパンに
朝まで待ちきれずにおやつに食べてしまった子供たちがひとこと。
「ママがパン屋さんで良かった!」

うーん・・・パン屋さんではないけど、
子供たち専用パン屋さんなのは確かかも。

ありがとう。

あなた達のおかげでママはパンをここまで続けてこれたんだよ。



おばちゃんパワー!!!

2009-02-16 09:33:33 | その他
シーズン中にパンを「パノラマ市場」さんに
卸させて頂いておりましたが、
その会員さんの女性有志で作られた
地産地消で地元をさらに活性化しようという目的の
「おばちゃんの会」があります。

今までも市場のイベント毎に
手づくりのお饅頭や豚汁などを作ってきましたが、
来年度からもさらに活動を頑張っていこうと、
14日にその先輩でもある小淵沢のスパティオ内の
「食と健康を考える会」のおばちゃん達にお会いし、
お話をいろいろ伺ってきました。

すでに立ち上げから13年!
「食生活を担ってきた女性の視点を大事にしながら、
遊休農地を活用し地域を活性化、
郷土料理の伝承を通して家族と地域の健康づくりをしていきたい」
という目的のもと、60名ほどの女性ばかりで運営されています。

加工部門の手づくり豆腐(大豆は北杜市産)や
巻き寿司(米は100%小淵沢産)は
手づくりの味が優しく、おばちゃんの手の感じが伝わってくるよう。。。


食材を出来るだけ地元生産者から買い上げ、
製造・加工部門で加工し、
おばちゃん達で運営する「レストラン森樹」で
メニューとして出し、お客様に食べていただく。
生産から加工、販売・飲食までのラインがしっかり出来ているので
どこも安心して全力投球できる!
これってとても大事だと思います。


ブレない想い、13年という月日を継続し、常に発展し続けるパワーに感服!


でも会長のSさんは
「家庭でやってきたことをしているだけ。
女性はもともと忍耐強いからパワーがあるの。
当たり前に出来ているとは思わず、常に感謝することが大事。
周りに支えられてこそ、外に出て頑張れるからね」と。


本当に頭が下がります。
貴重な時間をありがとうございました。

パノラマのおばちゃんの会は発足1年目。
まだまだヨチヨチ歩き。
でも、みんなのやる気はすごいです。
帰ってきてから、役員さんは役員会で今後のこともお話し合いになってました。

ゼロから決めていく最初のパワーってものすごく大変ですよね。

私は何の役に立てるか分かりませんが、
みなさんと一緒に歩いていきたいです。


上級クラス「フランスパン」

2009-02-13 09:40:54 | 天然酵母のパン
上級クラスでフランス粉のリスドオルを使って
天然酵母で本格フランスパンを焼きました。

いつも使い慣れている国産の小麦と香り、手触り、水分量、捏ね具合も
全て違うフランス粉。
しかもフランスパンはシンプルな材料だけに
生地の仕上がりから発酵、分割の仕方によっても
焼き上がりに正直に出るごまかしの効かないパンだと思います。

イーストを使うパンなら、
老麺といって古い生地を冷凍などして取って置いて
一緒に捏ね合わせると、驚くほど生地が安定するのですが、
天然酵母の生地は冷凍に弱いため、
いかに「安定させる」かが課題です。

でも、それだけに面白いパンとも言えます。

生徒さんも、普段おうちで良くパン作りをされているので、
一つ一つの行程を大切に、
こんなに上手に焼けました!

特にエピのカットは素晴らしい!
シャンピニオンの帽子に感動、タバチェもきれいに開きました。
クープは数をこなすしかないですよね。

お疲れ様でした!
次回は全粒粉を入れた「グラハムフランス」です。
リュスティックにも挑戦しましょうね!

着工!?しました。

2009-02-12 15:58:45 | パン小屋
おうちの敷地内にパン小屋なるものを建てることが
現実になってきました。

なんだか私たち自身が信じられないくらいでしたが、
昨日とうとう木を伐採したり、植木を動かしたり、
自分達で整地の第一歩を踏み出し、やっと「これはホントのことだ!」
と実感してきたので、ブログにも建築日記をつけたいなと思いました。

市場さんでパンを卸させて頂いたときに、
別荘で来られていたお客様方に「自宅まで今後も送ってもらえるかしら?」
と、嬉しいご要望を頂いておりました。
おうちで焼いているので、
保健所の許可などやはり外へ販売するとなると
いくつかクリアしなければならない問題があるのです。

まだまだ先の話・・・と思っていましたが、
パパの木工房(彼は東京の会社を辞めた後、職業訓練校で
家具を勉強し、卒業制作で食器棚を作れるようにまでなったのです)
を先に建てる予定でしたが、一緒に建て始めた方が
基礎など費用も手間も省けるということで
私のパン工房も乗っかる形になったのです。

ここ一ヶ月ほど保健所に行ったり(2槽のシンクが必要
、壁・床の素材、調理場と販売スペースの配置などいろんな基準があります)
建築予定場所にある電柱をどう動かすかNTTさんと東電さんとの交渉。
図面とのにらめっこ。。。

決めていかなければならないことが山積み・・・

でも少しずつイメージも膨らんで、今はとっても楽しみです。

お庭にあった木々で、建物を建てるのに切らなければならない木は5本。
越してきた時から変わらないこの風景を、
子供たちはとても愛してくれていました。
1本ずつ切られていく木を見て、
自分の身を切られるようにとても悲しそう。

そうだよね。
何かを建てる時、それは破壊をすることでもあるよね。
ずっとこの土地で見守っていてくれた木の1本1本の根元に
塩をふり、水をかけ、家族で儀式をしました。

子供がその大切さを教えてくれました。

命の上に建てる工房を家族で大切に育てていきたいと思います。