小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて17年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

オタモイ海岸(ニセコ積丹小樽海岸国定公園)

2022年08月16日 07時24分55秒 | 小樽
小樽市街から国道5号線で余市方面へ向かい、自動車学校前の信号を右折してオタモイ3丁目の住宅街を抜け、どんつきに車を停める。
笹薮を漕いで100mほど進んでいくと、急に視界がひらけて、断崖絶壁に突き当たる。
これが国定公園に指定されている裏小樽と言われる断崖絶壁の海岸線だ。
この地点で海からの高さ約150m。
かつて龍宮閣が建っていた崖が目の前に見える。
あの地点が高さ約40m。
写真では見切れているが、右側にある断崖のピークは、オタモイ山209mだ。
木の枝に掴まって恐る恐る崖下を覗くと、透き通ったシャコタンブルーの海が見えた。
足がすくむ光景だ。
ここをオタモイテラスとして、ジップラインのスタート地点を設け、かつての龍宮閣を上を通過させ、その向こうの駐車場まで一気に走らせるなんてどうだろう。
国は、国立公園、国定公園をただ保護するのではなく、利活用を促し観光振興につなげていくことなどを目的に令和3年自然公園法を改正した。(環境省の本音はやりたくないのだろうけど)
この機運に乗って利用客の受入れ整備がもし進めば、小樽市にとって新たな魅力を発信することにつながるだろう。



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当初、ニセコ地区単独で国定公園に指定される予定でしたが、小樽市内の政財界を中心として誘致活動を展開し、昭和38年、小樽を含めての指定が決まりました。
そのため、「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」はニセコの山地区と、積丹小樽の海地区の2箇所の飛び地で構成されています。
小樽市史には昭和38年の国定公園指定までの経緯が掲載されています。それによると、当初、国(厚生省)は、「小樽海岸」が入ると名称が長くなるので「ニセコ積丹国定公園」とする予定でした。
それを知った小樽の財界人は、代議士などを使って要望活動を展開し、最終的に「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」と小樽海岸の4文字を入れることで決着をみます。
小樽海岸の四文字が入ることで、小樽市はどれほどの恩栄を受けてきたのでしょう。
こうした歴史があることは、小樽市民の間では、あまり知られていません。この辺りのストーリーは、もっと語られていいのかもしれません。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2024-05-01 22:17:09
数年前の記事に、突然コメント失礼いたします。
オタモイ3丁目の住宅街を抜けて……とは、左手に自動車学校を見ながらさらに突き進み、途中に公園や龍照寺があり、……でしょうか?
子供の頃その近所に住んでいて、この先に何があるんだろうとずっとずっと気になっていて、大人になっても気になっていて、
この記事を運命的に見つけて、なんだか答えを見つけられた気がして、すごく嬉しかったです。ありがとうございます。
Unknown (小樽のパパ)
2024-05-02 04:47:43
コメントありがとうございます。
拙文がどなたかのお役に立てたとしたら、それは大変嬉しいことです。
懐かしい思い出をお聞かせいただきありがとうございました!

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