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おんにょの真空管オーディオ

趣味などのよしなしごとを思いつくままTwitter的に綴っています。

シングル用OPTのインダクタンス

2015年04月08日 | 真空管アンプ

拙71Aシングルアンプの低域が低い周波数まで伸びているのは、
OPT(T-1200)のインダクタンスによるらしい。
T-1200はインダクタンスが20Hあり、1個1,512円のトランスとしては
異例に大きいようだ。
調べてみると、10W・20WのOPTでもインピーダンスが2.5KΩや3.5KΩ
のものでは10数H程度が多い。5KΩ・7KΩのものでようやく20数Hのが
出てくる。



拙45シングルアンプは低域のレベル低下が大きい。それは、
OPT(HAMMOND 125ESE)のインダクタンスが低いせいではないだろうか。

で、思いついたのは5KΩ・7KΩのOPTで16Ω端子があればそれに
8Ωをつなぎ、2.5KΩ・3.5KΩとして使用すれば、インダクタンス
はそのままなので低域が低い周波数まで伸びるのでは、と考えた。
本当かどうかわからないけど、試してみる価値はありそう。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (71Aが好き)
2015-04-09 09:07:31
おんにょさん、こんにちは。

ご指摘のように、5kΩや7kΩのトランスを用い、
二次側の16Ωに8Ωを繋いだほうが、低域の特性が伸びます。

逆にタンゴのFW-20Sなどのユニバーサルトランスは、
一次側はそのままとして、二次側で2kΩと3.5kΩと5kΩを切り替えている為、
2.5kΩに比べて5kΩ時のほうが、低域の落ち込みが早くなります。
橋本トランスなどは、ユニバーサルタイプであっても、
一次側での切り替えの為、それぞれの負荷に適したインダクタンスとなっています。

あとは、インダクタンスが出力レベルに影響されず、一定であるかも重要だと思います。
返信する
補足 (71Aが好き)
2015-04-09 12:09:14
「2.5kΩに比べて5kΩ時のほうが、低域の落ち込みが早くなる」は、正確に言うと
同じトランスを用い、2A3で2.5kΩとして使用した場合に比べ
45で5kΩとして使用した場合のほうが落ち込みが早くなります。
同じ出力管を使用した状態で、2.5kΩから5kΩに変更しても、あまり差は出ません。

低域の特性は、使用する出力管の内部抵抗の値と
出力トランスのインダクタンスで決まる為です。

また、一般的に同じ大きさのトランスの場合、
2.5kΩや3.5kΩのトランスに比べ、5kΩや7kΩのトランスのほうが
流せる直流電流の値が少なくなり、直流抵抗の値も大きくなります。
返信する
Re: Unknown (おんにょ)
2015-04-09 18:20:37
71Aが好きさんこんばんは。
詳細な解説をどうもありがとうございます。
71Aと45を比べたのにはわけがあって、rpが殆ど同じだからです。
71A=1.75KΩ、45=1.7KΩ
OPTの最大電流は、シングルの場合かなり余裕がありますので、
損失が大きくてもインダクタンスの高いほうが有利だと思っています。
返信する
インダクタンス (71Aが好き)
2015-04-10 12:44:05
おんにょさん、こんにちは。

公表されているインダクタンスの値は、ある電流を流した時の値ですので、
単に数値の大きさだけではなく、電流値にも注目したほうが良い場合があります。
一般的に電流を絞った時のほうが、インダクタンスは増える傾向にある為、
10H@100mAのトランスと15H@20mAのトランスを比較した場合、20mAでは大差が無い場合があります。
返信する
低域の低下と歪 (71Aが好き)
2015-04-10 13:22:58
低域の周波数特性の低下は、インダクタンスが十分でないことが要因のひとつですが、
インダクタンスは、アンプの出力に応じて変化します。

おんにょさんも報告されていますが、出力が大きくなるにつれ、
低域の落ち込む周波数が上がっていき、歪も急激に増えていきます。

これは、出力の増加に伴いインダクタンスが小さくなり、
トランスの一次側のインピーダンスが小さくなる為です。
(例えば1kHzで5kΩのインピーダンスが、
20Hzでは1kΩ程度まで小さくなります。)

つまり、設計時に引いたロードラインとは全く異なる状態になっているわけで、
歪が増大&利得が低下し、ダンピングファクターも低下します。
また出力が増えれば増えるほど、AB級の動作に近くなる為、
プレート電流も増えていきます。

電流が増えることにより、
更にインダクタンスが減るという悪循環になるわけです。

このインダクタンスの問題は、NFBをかけても改善されませんので、
とても重要なファクターだと思います。
出力トランスで音の傾向が大きく変わるということも、うなづけます。
返信する
Re: 低域の低下と歪 (おんにょ)
2015-04-10 18:23:50
71Aが好きさんこんばんは。
たびたびの詳細ご説明どうもありがとうございます。
出力でOPTのインダクタンスが変化するとは知りませんでした。
シングルアンプで出力が増すとカソード電圧が高くなるのは経験がありますが、
直流重畳電流が増しているのでしょうか。
アンプの出力に対して余裕のあるOPTを用い、プレート電流も欲張らないのが
良いと思っています。
返信する
インダクタンスの低下 (71Aが好き)
2015-04-12 19:30:56
おんにょさん、こんばんは。

出力に応じてインダクタンスが変化する原因のひとつは、
おっしゃるように、出力が増加するとプレート電流が増える為だと思っています。
実際に自己バイアス時のカソードの電位を測定していると、出力に応じて電位が高くなりますし、
周波数が下がるほどに、電位が高くなる割合が増します。

その他には、トランスの損失などにより、温度が上昇することも多少は関係していると思われます。
一般的に、温度が高くなるほど、直流重畳電流の影響が大きくなる為です。
(30℃で電流値が10%増えた時のインダクタンスの低下率よりも、
40℃で10%増えた時の低下率のほうが大きい。)

何度もひとりで長々とすみませんでした。
返信する
Re: インダクタンスの低下 (おんにょ)
2015-04-12 22:36:09
71Aが好きさんこんばんは。
いつもコメントをどうもありがとうございます。
暖機が必要な真空管アンプってそういうことなのかもしれませんね。
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