ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

8月に入る 猛暑は続くよ、いつまでも・・・

2024-08-04 13:45:00 | 2023年10月より横浜での日々

八月を迎えた。

 燃えさかる太陽は傲慢なまでの強烈な光で、小さな島国日本を覆う。自然の中で樹木は猛々しく、枝葉を天空に延ばす。自然界に灼熱のエネルギーがほとばしる今夏。ベランダ前も夏草が生い茂る。剪定業者は夏が過ぎるまで作業はしないらしい。むくげの花が暑さに負けず、頑張って花開いてくれた。

 

 気温記録UP&線状帯降雨のもたらす被害、コロナ・熱中症、過酷な日本の夏の現状、それでも何とか工夫・自衛しながら人々は日々の暮らしに立ち向かって生きて行く。人間という生物はヤッパリ本来しぶとい生き物なのかもしれない。

 夫の急逝に心が折れ、思考力も行動力もなくなってしまっていた頃に比べると、少しずつ好きなこと(歌舞伎などの観劇・博物館・美術館巡り・映画)も出来るようになってきた。夫もそういう私であることを、望んでいるだろうと思っている。

 この猛暑の中【日本近代文学館】夏の文学教室初日に行った。娘が「お母さん、好きでしょう。こんな催し」と招待券を貰って来てくれたので、暑いからと日々家籠りで話す相手もない毎日を過ごすのは、心身に余り良いとは言えないので。たまには「娑婆の風に吹かれよう」

 日傘・ロングUVカット手袋。大きめのハンカチに小さな保冷剤を幾つか包んで首にスカーフ風に巻き(首の頸動脈を冷やすのがいいと聞いたので)飲み物ボトル・マスク・塩飴。首には孫に貰ったスヌーピーの小さな扇風機などなど【暑さ対策完全武装】で、いざ!お出かけ。

 照り付ける陽射しは傘で遮るが、足元のコンクリートの道から立ち上る熱気は容赦なく身体に向かってくる。最寄りの地下鉄駅迄の道なのに・・・熱気に包まれながら小走りに急ぐ。

 会場は有楽町の【よみうり会館】午後2時開場、2時半から1,2,3時限目迄の講演が始まる。ホール内は涼しく,長袖の羽織物が役立った。6日間毎日3人の異なった講師(研究者や小説家さん達)による講義。全体のテーマは【異文化を問い直すーことばの冒険、違いの発見】

 今回の講義では 【英語版 源氏物語を翻訳して】詩人・翻訳家 森山 恵さんが私には興味深かった。一読したいなと思った。

 世界の名著と言われる「源氏物語」は30ヶ国語に翻訳されている。10ヶ国語に堪能で日本や中国文学に特に造詣が深いアーサー・ウェイリー(イギリス)の英訳を、日本語へ「戻し訳」をした森山さんの話は面白かった。英語一つで「私は語学は駄目!」と匙を投げた私だが、外国の人の中には日本語も流暢、他の外国語もという人が多いように思う。どうしたら?そんなに取得できるのか?本質的に脳内の作りが違うような気さえする。後の二つは島田正彦氏の【安倍公房生誕百年に寄せてと「ローマ帝国の三島由紀夫」を執筆した古川日出男氏の【劇的なるものと三島由紀夫】と題しての講演だった。6日間連続で、いろんな現代作家さん(例えば浅田次郎・綿矢リサ・小野正嗣・朝吹真理子さんや文学研究者)だがこの暑さ、体調と相談しながら、取捨選択させてもらうことにしよう。知らないことを知るのは、楽しいことだけど、やっぱり健康でなくては好きなことも出来ないなあ。昨今は体調第一、無理をしないこと。がモットーとなった私である。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする