杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・三鷹高校長の訴えにエールを~都教委通知に撤回の訴え

2008-05-13 06:02:13 | 教育
締め切り間近!転送歓迎で回ってきました

勇気を持って正しいと思う行動をとる人には、勇気を持って賛同の声を上げていかなければ、誰も物言わない社会になってしまいます。
ぜひ、応援してください。

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★三鷹高校の土肥信雄校長にはエールを、都教委には抗議を送ります!★
                    
みなさまへ

三鷹高校の土肥信雄校長が、都教都教委が出した「職員会議において『挙手』『採決』等の
方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と通知委が
通知したことについて、「教職員が『何を言っても意味がない』と思うようになり、活発な議論
がされなくなった。教員の意見が反映しにくくなった」と主張し、通知撤回を訴えていることが、
報道で明らかにされました。
毎日新聞:5月2日付け
http://mainichi.jp/select/today/news/20080502k0000m040151000c.html

5月1日に放送されたニュース23の「物言えぬ人々」のなかでも、土肥校長はそのことを述べておられます。

私たちは、この土肥校長を支持するとともに、都教委の職員会議での「挙手」「採決」禁止などの
通達の撤回を求めます。

以下のような緊急アピールを土肥校長および、都教委に宛て出したいと思います。

賛同人を募集しています!
以下の専用署名フォームから賛同いただける方は署名をお願いします。
多くのお名前を添えて、都教委と土肥校長に届けたいと思います。

★専用署名フォーム★
自由の風webサイト
http://comcom.jca.apc.org/freedom/
直接署名フォームに飛びたい方はこちら
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
http://form1.fc2.com/form/?id=302321 

締め切り:5月14日〈水〉 

呼びかけ団体:自由の風ネットワーク


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                                  2008年5月9日
 「教育者としての信念を貫かれる校長先生に敬意を表し、
   都の理不尽な通知に反対する市民と保護者のアピール」

 
2006年4月に都教委が「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を
確認するような運営は不適切であり、行わないこと」を都立学校に通知したとき、私たちは本当に
驚きました。教育現場で日々子どもたちに接している教職員の意見を聞く場がないようなところで、
子どもたちを大切にする教育ができるわけがないからです。

この通達は、「校長は管理者であって教育者である必要はない」という都(知事)の意向を
色濃く反映したものであり、教育を上意下達の場にし、子供たちにも上から言われたことに
疑問を持つことを許さない、または疑問を持っても口に出すことを許さない学校を作るための
ものであるとしか考えられません。

しかし、学校現場では、都教委の言うことに異を唱えれば、校長先生をはじめ、
教職員は身分や経済的保障をも奪われかねないような事態が2003年頃から発生しています。
教員が、現在の都教委の方針が正しいと思っていなくても、それを意思表示できない状況
であることはだれの目からも明らかであり、どんなにばかげた通達であっても従わざるを得ないという、
まさに都の目指している方向に事態は進んでいるのだと、私たちは半ばあきらめの気持ちで都立学校を見つめてきました。

こんな学校では、子どもたちは自分で考えて行動することも、まわりの友人たちと共に
考えて行動することもできなくなる、こんな教育が続くのならば東京の子どもたちの未来は
どうなるのだろうと暗澹たる気持にもなりました。

ところが、そんな状況のなかで、きちんと声を上げている校長先生がいらっしゃることを知り、
私たちは本当に嬉しく、感動しました。そして、東京の教育も良識を取り戻す可能性が
なくなったわけではないことに、またこのように「教育者」として深い見識をそなえた校長先生が
都立学校に存在しておられることに、私たちは救われる思いです。

 校長先生や教職員がきわめてまっとうな意見を述べることに対し、都教委は「事情聴取」や「処分」と
いった圧力を加え続けていることを私たちは知っています。こんな「恐怖政治」とでもいえるような
教育行政は今すぐやめてほしいと心から願っています。

また、間違った通達はすぐに撤回し、教育の場が真に子どもたちのためにある本来の姿に
戻してほしいと強く願っています。

声を上げてくださった校長先生に心から敬意を表するするとともに、
わたしたち保護者や市民も都教委の横暴に対し、きちんと声を上げ続けていく決意です。


【※以下、提出時には、賛同人署名一覧を添付します。 】



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6 コメント

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都教委もムチャを言うなぁ。 (鉄甲機)
2008-05-13 19:38:09
 そもそも「職員会議」というものはほんの十年前まで法的根拠が無く、各学校長の任意で開かれるはずのものでした。職員会議は飽くまで校長の諮問機関でしかなく、最終決定権は学校での出来事に全責任を負う校長にあります。これは現在でも変わりなく、職員会議が校長決定を覆すことはできません。
 ところが実際には「職員会議で決まった!」「慣例だ!」と、校長の決定をなし崩しにすることが往々にして起きていました。(その「職員会議の決定」も多数の教職員の多数に基づく場合もあれば、一部教職員の異常な発言力の高さによって強引に決められた場合もあるのですが。)つまり、一部の学校では決定権は「職員会議」にあるが責任は校長が取るという、非民主主義的な異常事態になっていたわけです。

 都教委の今回の方針はかなりムチャです。しかし、校長には最終決定権があり、だからこそ全責任を負って学校運営に当たらなければならない、そしてその学校運営をより円滑に効果的に行うために職員会議が設けられるという、ごくごく当たり前の事を周知徹底させるためには、ショック療法としてアリかなとも思う次第です。

>「教職員が『何を言っても意味がない』と思うようになり、活発な議論がされなくなった。教員の意見が反映しにくくなった」
 一部の教職員が強硬に自説を主張し、誰が反論しても聞く耳を持たず、その他の教職員が「何を言っても意味がない」と思ってしまうような職員会議を、土肥校長先生は若い頃に体験、もしくは見聞なさったはずですが、そのことについて感想など聞きたいものです。
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公務員ではないのですか? (宇宙戦士バルディオス)
2008-05-13 21:05:36
 都立高校の校長は。
 公務員には、上司・上級機関の職務命令、通達、訓令等に服従する義務があります。こういった命令類の拘束力が否定されるのは、重大かつ明白な瑕疵がある場合に限られます。瑕疵がないにも関わらず(校長はそういう主張をしていないようですね)、「教育者の信念」という理由で服従を拒否するのは、公務員としての義務に反することを意味します。都は断固として懲戒処分にするべきでしょう。
 自分の信念を貫くためなら、法に従わないという態度は、2.26事件の反乱将校とどこが違うのでしょうか?
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署名とメッセージを送りました (志村建世)
2008-05-14 03:32:13
ご紹介ありがとうございました。三鷹高校には、NHK時代に「われら10代」の番組制作で、何度も協力していただきました。新制高校らしい、自由で明るい雰囲気が好きでした。その伝統は、今も残っていたのですね。大事にして欲しいです。
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職員会議の意義 (ken)
2008-05-16 00:11:58
 学校が他の職場と違うのは、職員一体となって仕事をする、というところではないでしょうか。仕事を分担して、それぞれ自分の領分をやっていればいい、というのではなく、全員で確認しながらすすめている内容が多い。
 全員で意思統一をする場でる職員会議が減って、管理職が個別に話すようになってきている職場もでてきているようです。それぞれ他の人の仕事のことなどわからなくなる
 管理職にとってもやりにくくなってくるのではないでしょうか。

 学校の教育課程編制の責任者は校長で、認可制ではなくて届出制になっています。教育委員会が命令で動かすわけではない。
 ところが、責任は校長のまま、教育委員会が過剰に介入することが多くなっているのではないでしょうか。
 教育委員会にしても、教育委員の実体は名誉職で実権は事務局。
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公務員は全体の奉仕者 (ken)
2008-06-16 09:15:04
 公務員は全体の奉仕者という視点が大切ですね。
 もちろん、組織として動かないと仕事はできませんが、上から言われたからやった、というだけではこの義務は果たせません
 特に教育は「国民全体に対して直接責任を持って行われるべきもの」とされています。
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再雇用拒否? (ken)
2009-02-28 17:44:30
 三鷹高校の校長は再雇用拒否されたという話を聞きました。批判的な教員には厳しいようです。
 こちらは批判的だったのかどうかわかりませんが、日本橋高校の校長は入試の手続き不正で懲戒免職だとのこと。不正とはいえ、在校生のためにやったこと、いくらなんでも厳しすぎる。何か他に、直接処分理由にできないような問題点があったのでしょうか。都教委に批判的な言動でもあったのかもしれません。
 不正の内容は、前年に校内暴力事件を起こした二人の生徒が、自主退学となったのですが、翌年揃って再受験したのを不合格にしたということです。入学すれば問題を起こすのは目に見えていて、指導上、入学を認めるわけにはいかず、やむを得ず点数操作で不合格にしたとのこと。おかげで他の生徒は救われた。この程度のことで懲戒免職とはいくらなんでも。
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