風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

嶋田久作

2017-07-06 04:31:12 | 名バイプレーヤー










そういえばまだ、この方を紹介していませんでしたね~。



1988年公開の映画『帝都物語』(監督、実相寺昭雄)において、帝都東京を破壊せんとする魔人・加藤保憲役で映画デビュー。その特異な風貌に、「何者だこの人は!?」と異様な衝撃を受けたのを覚えています。



俳優になる前は数々の職業を転々とし、その間、佐野史郎さんのバンドでキーボードを弾いていたこともあるそうな。俳優になる直前には庭師をしておりましたが、知り合いが立ち上げた劇団「東京グランギニョール」旗揚げに誘われ、そのままなんとなく役者になってしまった。


流れに乗っかっていたらそのまま俳優になってしまったという、なんとも不思議な方ではあります。




普段はとても茫洋とした方のようで、その大きな身体に似合わず、小さな声でボソボソとしゃべる。きっと普段はとても「良い人」なのだろうなあと思わせる方ではあります。なんとも不思議な魅力のある方ですから、デビュー以来実に様々な役を演じておられ、出演作もかなり多い。なにかこう、ちょっとしたシーンに使いたくなる。このシーンにこの方がいたら面白いんじゃないかと思わせる。そんな魅力の持ち主。

まさに、名バイプレーヤーです。


最近では『シン・ゴジラ』に外務省の官僚役で出演しておられましたね。来週放送の大河ドラマ『おんな城主直虎』にも殿様役で出演するようです。なにげに売れてるんですよね~♪



この方の場合、求められているのはその「存在感」なんですよね。だからどんな役を与えられようとも、求められるのは「嶋田久作」その人そのものなんです。この特異な存在感、これこそがこの方の持ち味。

そういう意味では、役は何でもいい、ともいえる。

これは貶しているのではありません、寧ろ凄いことだと思う。なかなかいないんじゃないかな、こういう方。



稀有なる存在感俳優、嶋田久作。




まさしく、名バイプレーヤー。






映画デビュー作『帝都物語』より、帝都東京を破壊せんとする魔人・加藤保憲(嶋田久作)。

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4 コメント

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Unknown (チャメゴン)
2017-07-06 12:36:57
島田久作さん、帝都物語での魔人、マジで怖い!!!(笑)
おんな城主直虎でも出演していらっしゃいましたね〜〜。確かに存在感がスゴイ!!! 名バイプレイヤーですね!
お兄さまが推してらっしゃる本田博太郎さんも存在感半端ない!!!(笑)寧ろ、もう観た瞬間笑ってしまっちゃいます〜^^;
名バイプレイヤー達のご活躍を楽しみにしています!
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Unknown (おかか)
2017-07-06 19:17:38
嶋田久作さんって方、
なぜか江戸川乱歩ってイメージなんです。
独特の異世界オーラをドロドロ放っている感じなんですよね。
たとえて悪いけど、料理に使う蓼、みたいな感じかなあ。
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Unknown (薫風亭奥大道)
2017-07-07 00:46:14
チャメさん、ね、凄い存在感でしょ。個性的とはよく言うけれど、この方の場合、なんか突き抜けた感じがあって、普通の個性派俳優とは一線を画している感じがします。
普段は物静かで猫好きな優しい方なんですけどね。
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Unknown (薫風亭奥大道)
2017-07-07 00:54:01
おかかさん、実相寺昭雄監督が映画化した乱歩作品、確か『屋根裏の散歩者』だったか、ちょっとはっきりしませんが、嶋田さんは実相寺映画で明智小五郎を演じてましたね。
さすがおかかさん、いい線突いてる(笑)
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