風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

『ててご橋』と『影踏み遊び』 ~子連れ狼の「歌」~ 

2019-04-20 04:58:26 | 時代劇

 

 

 

 

 

作詞、小池一夫。作曲、渡辺岳夫。歌、バーブ佐竹『ててご橋』

 

 

萬屋錦之介主演によるテレビ版『子連れ狼』の、第1シリーズと第2シリーズの主題歌はこの曲でした。

 

『子連れ狼』の歌といえば、橋幸夫さんの♪シトシトピッチャンシトピッチャン♪が有名ですが、あの曲は第3シリーズのみ、主題歌として使われています。私としては全シリーズ統一してほしかったですけどね。上に貼った曲の方が、どう考えても♪シトピッチャン♪より良い曲ですから。

 

 

♪シトピッチャン♪は今一つ『子連れ狼』の世界観が表現しきれていない。なにか違う。子供の頃に♪シトピッチャン♪を初めて聴いたときは、よくわからないけど強い違和感を感じたものです。

 

 

『ててご橋』は厳しさと切なさとがあって、冥府魔道を行くが故の深くて強い親子愛が見事に歌い込まれてる。いや、もちろん子供の頃はそんなことわかりませんでしたが、今聴いてみて改めて思います。

 

この『ててご橋』こそ、主題歌に相応しい。 

 

 

 

 

『影踏み遊び』

 

寂しい歌ですね。

大五郎の年齢設定は3歳ということで、親に甘えたい盛りです。母が恋しかろうに。でも大五郎は、自分にはそうしたことが許されない境遇にある事を悟ってる。そうして父とともに、冥府魔道を歩もうとする健気さね。この大五郎の姿が、視聴者の涙を誘うわけです。

 

『子連れ狼』は大五郎がいなければ成立しない物語です。拝一刀一人だけでは成り立たない。

実質、主人公は大五郎の方だったのかも、

 

知れませんねえ。

 

 

 

 

厳しくも切なく、深くて強い絆で結ばれた親子愛。『子連れ狼』とは、そんなドラマだったように思います。

 

 

改めて、小池一夫氏のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

……結局、休んでない!


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (美樹枝)
2019-04-20 12:33:23
薫ちゃんにいさんは休めない性分の御人やなぁ。。😊

「ててご橋」「影踏み遊び」
どちらも大好き曲です、、昔から時々くちづさんでいました。
泣けてきますネ。
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Unknown (薫風亭奥大道)
2019-04-20 15:15:59
美樹枝さん、私も気が付くと口ずさんでます。子供の頃強烈な印象を受けた曲というのは、生涯忘れないものなのでしょうね。

休めませんねえ……明日こそは休むかも。
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