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この世の物事というのは不思議なもので、良い時と悪い時とが必ず交互にやってくるものです。ずっと良いことがいつまでも続く、なんてことはあり得ないといっていい。
良いことは悪いことの前兆であり、悪いことは良いことの前兆、であるともいえます。夏のあとには必ず秋がきて、冬に必ず至ります。しかし冬が過ぎれば春が来て、また夏がやってくる。大自然の摂理ですな。
しかし、夏は良いことばかりかというと、そんなことはないし、冬は悪いことばかりかというと、必ずしもそうとは云えない。要は気持ちの持ちようですわな。
どんな逆境にあっても、あきらめずにいれば逆転の目は必ずやってくる。最後の一厘まで、あきらめちゃいけない。
特に大人はあきらめちゃいけないんです。大人があきらめたら、次世代を託すべき子供たちが輝けない。
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ウルトラマンティガ第52話、『輝けるものたちへ』
暗黒の破壊神ガタノゾーアが復活し、ウルトラマンティガは敗北、石と化して海の底に沈んでしまいます。ティガ=ダイゴ隊員(長野博)の仲間たちGUTSのメンバーは、ダイゴ隊員=ティガを助けるためにあらゆる手を尽くしますが、悉く失敗、もはやこれまでかと思われた、その時、
この状況をテレビで見ていた世界中の子供たちが、ティガを助けたいという想いでひとつになったとき、子供たちが光の束となってティガのもとに参集し、この光のパワーでついにティガは復活、ガタノゾーアを倒します。
このティガの最終回、今まで何度観たことか。観るたびに子供たちが光になるシーンで泣いてしまいます(笑)素晴らしいシーンですよ、これ。
このシーンについて、大人たちが散々頑張ってダメだったのに、突然子供たちが光になってしまったのでは、大人たちの頑張りが無駄になってしまうではないか、と否定的な意見もあるようですが、それは逆です。子供たちは大人の頑張りを見ていたからこそ、自分たちも何とかしなくちゃいけないと思ったんです。自分たちが大好きなティガをなんとか助けなきゃいけない、そう思った。
大人たちの頑張りが、世界中の子供たちの想いを一つにし、そして子供たちは光となった。
私はそう思う。
ガタノゾーアを倒したあと、ティガはダイゴ隊員に戻り、恋人のレナ隊員(吉本多香美)と再会します。ダイゴの手の中で、変身用具のスパークレンスが砂になって消えて行きます。
レナ「もう、ウルトラマンにはなれないね」
ダイゴ「人は誰でも光になれる。君もなれただろ?」
人の本質は光。光はどんな闇も切り裂く。だからどんな逆境にあっても、最後の一厘まであきらめちゃいけない。
あきらめたら、次世代の光、子供たちを輝かせることができません。
子供たちのためにも、我々大人はあきらめちゃいけないんです。
たとえ一度は大敗し逆境に追い込まれたとしても、次の目は必ずある。
最後の一厘まで、あきらめるな!
人は誰でも光、光を信じて進み続けろ!
エンタメ、特に特撮モノには予言書的な側面があると、私は思っています。この世界は死地のギリギリまで追い込まれても、子供たち、というか若い人たちによって逆転できるかもしれない。
ウルトラマンティガ放送より今年で21年。ティガを見ていた子供たちの世代はちょうど、次世代を担うべき若者に成長しています。面白いですね(笑)
さあて、これからどうなるか、まだまだ先は分からない。
あきらめちゃあ、ダメですよ。
ウルトラマンティガ主題歌 V6「TAKE ME HIGHER」