梅雨の季節…のはずなんですけど、我が岩手では、今のところ雨が少ないです。
九州あたりでは大雨の被害が続出している一方で、こちらではカラカラの梅雨。極端にもほどがあります。
人間がこれまでしでかしてきたことに対して、大自然が本気で怒りを示し始めたのかもしれません。
九州の方々には本当に大変な目に遭われて、かける言葉も見つかりません。
どうか、ご自愛ください。
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紫陽花(あじさい)といえば、今頃が最盛期ですね。
紫陽花の花には、雨がよく似合う、と私は常々思っています。
日の光に照らされている姿よりも、雨に濡れている姿の方が綺麗だな、と私には思えるんです。雨にこそ映える花。
それが、紫陽花。
なんてことを思うのは、私だけですかね?
ここで一句。
【紫陽花の雨に映えたる山路かな】
……なんてことを言いながらも、外出先で雨に降られるのはできれば避けたいのが人情というもの。
今にも泣き出しそうな空模様を眺めながら、「どうか雨が降りませんように」などと思いながら、ふと近くのお庭の庭先に目をやると、
見事に咲き誇った紫陽花が。
この紫陽花は、ひょっとして雨が降るのを待っているのだろうか?なんて考えがふと頭に浮かび、
雨が降らないことを願う私と、雨を待っている紫陽花と、
この両者の構図に、妙な可笑しさを感じてしまった。
私って、変?
ここで一句。
【紫陽花と雨は来ぬかと空見上げ】
ところで、岩手県一関市舞川には、山の一画およそ2キロに渡って、およそ300種3万株の紫陽花が咲き誇る、「みちのくあじさい園」があります。
今年は6月24日に開園いたしました。今を盛りと咲き誇るあじさいの花の群れは、実に壮観です。
一方、岩手県平泉町・毛越寺の浄土庭園においては、現在「あやめ祭り」が7月10日まで開催中です。
浄土庭園は大泉が池の周辺30アールに亘って、こちらもおよそ300種3万株のあやめが咲き誇っています。こちらもまた壮観!
一度見てみるのも一興かと。
また、同じく毛越寺の開山堂において、江戸時代に描かれた、奥州藤原氏三代の肖像画と、東福寺より出開帳された「源義経公木像」とを合わせて公開中。(7月10日まで)
さらにさらに、平泉中尊寺では、宝物殿である讃衡蔵の秘仏室において、藤原清衡公の念持仏と伝えられ、通称「人肌の大日如来」ともいわれる秘仏「一字金輪佛頂尊坐像」が、12年ぶりに公開されております。(11月6日まで)
信心のあるなしに関わらず、長い歴史を「生き抜いて」来た芸術品としての価値は確実にあるはず。
どなた様にも、御覧になる価値はあるかと。
どうです?一度いらしてみては。
ここで一句。
【みちのくにあやめあじさい花の宴】
さらに一句。
【空梅雨や遠きいにしえ思い馳せ】
お粗末。