出鉱の記録も無いらしくマイナーな産地で、自分は実物の蛍石も写真も見たことがない。
岐阜を回ったついでに、上記の鉱山もチェックしておこうと、中津川ICを北へ。
現地に着くと地理院地図の通り、河岸段丘の様な地形。
蛍石鉱山でこんな地形パターンは初めて。
まず付近の人に話を聞くと、子供の頃に洞窟で遊んだぞ。 水晶とか拾って遊んだわ。
方角はあっちの方やけど、もう誰も行かんし、薮やし行けないぞ。
残ってるかもわからんぞ? と教えて下さった。
礼を言い指差す方角へ。
装備を背負って進み出すと石英の転石がゴロゴロしだす。
何個か手に取り観察してくと、淡緑の蛍石が付いている。
石英の小部屋には、もう少しで結晶と呼べるモノも。
こりゃ勝負早いぞ! どっちや? と獣道を進むと石英の気配が消える。
アレー? 下カーー? ?
何か勘が狂うが、再び来た道を戻り薮を進むとぽっかり大き目の坑口が見えた。
よしよし! 綺麗な蛍石が結晶してゴロゴロ転がってなさいよ!!
期待しつつ入り口に立つと、水晶のクラスターが並べてあった。
こんなとこにも先客さんか!!
坑道を覗いてみると、間口は広いが奥行きは左右15m程で試掘レベル。
石英が噛むズリ石を割ると、ポケット状にブルーとグリーンの蛍石が入ってる。
綺麗や。
パカパカと割っていくが、結晶も太い脈の気配もナーイ
高野の石と似た感じながら数が無い。
こりゃ出鉱に至らんかったやろなぁ。
また1つ産地を塗り潰せて良しとしよ。
次は結晶しかけてた転石を探そかな。