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砥石山へ

2015年07月21日 | 鉱物採集 京都


刃物を研いでる時は、精神がそこに一点集中されて心地良い。

砥石によって相性も出るし、使い分けて仕上げられたそれは、凛として喜んでるようにも感じる。

一般的に天然砥石の需要って料理人や大工やら、職人さんが大多数やと思う。
あとは趣味の人。 こだわりの領域なんかな。

だからホームセンターでの販売は見た事が無く、自分は亀岡の天然砥石屋さんに赴き購入した。

どうせなら、産状・現地も見てみたい。

資料とにらめっこして京都の廃業した砥石山跡へ。




山道を4駆に入れてガタゴトと登っていくと、マンガン山で見るような岩肌がせり出してくる。

ガーミンに火を入れて、予定地点からトコトコと歩きはじめる。




杣道が徐々に獣道になり先細り。林業関係以外は入ってなさそうな感じ。

何処の鉱山もそうか。

夏の日差しの中、汗を拭きつつ進むと遠目にも不自然な小山が視界に入り、近寄るとズリ・石垣。




転がる石は白かったり青かったり黄味がかったりと層によってバラバラ。
瓦をぶちまけた様。



厚みのある筋の少ない物は落ちて無い

ズリの上に坑口が並ぶが、今にも崩れそうでヤメ。



坑木も無く操業時は怖かったやろなと思う。
脈を追って一段上がると露天掘り。




黄味かかった柔らかい巣板や、筋の多いカラスや、売り物になりにくい石が転がる。



金属鉱山と違い、山にズリに毒が流れて無いのが解る。
日陰は通る風が心地良い。




資源自体はまだ残るが、これまたコストで廃業したんやろな。

観賞して楽しむ石も勿論美しく楽しい。
性質を利用して肌で感じる石も楽しい。