書名:四千万人を殺したインフルエンザ
著者:ピート・デイヴィス
出版社:文藝春秋
出版年:1999年
ジャンル:ノンフィクション
内容紹介(BOOKデータベースより)
1918年、第1次大戦のさなか、「風邪」が世界を席巻した。全米の犠牲者は戦死者数を上回り、日本でも38万人が死亡。住民が全滅し、地図からその名が消えた町もあった。このおそるべきインフルエンザウイルスを追って、1998年、調査団が極北の墓所へ向かった。永久凍土に埋葬された遺体の胸からウイルスを採取しようというのだ。しかし・・・。
1918~1920年に世界的に大流行したインフルエンザ(スペイン風邪)。
本書では死者4,000万人とされてますが、おそらく全世界で1億人が亡くなったと言われてます。日本では当時の人口の43%が感染、39万人が死亡しました。
1997年にアラスカの永久凍土からスペイン風邪で亡くなり、埋葬されていた4遺体が掘り起こされ、肺組織がサンプリングされました。ゲノム解析の結果から、鳥インフルエンザに由来するH1N1亜型のウィルスがスペイン風邪の原因であったと判明したのは本書が出版された後でした
解読されたゲノム配列を使って復元されたウィルスは現在のインフルエンザウィルスの30倍の増殖力と強い肺炎と免疫調節異常を引き起こすことが分ったそうです。
読んだ当時の印象とコロナのパンデミックが起こった今読んだ場合では随分印象が違うでしょうね。将来また起こるであろうパンデミックへの備えの必要性をヒシヒシと感じます。
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