小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



日本中がバブル景気に沸いていた1990年。小田原市は市制50年を向かえ、その記念行事として様々なイベントが行われた。その中のメインの行事がときめき小田原夢まつりで、そのシンボルキャラクターとして誕生したのが梅丸だった。ときめき小田原夢まつりのシンボルキャラクターの梅丸は、イベントに先立って1988年に公募され、全国から298点の応募があり決定したキャラクター。当時デザイナーになりたいと考えていた私も応募したがあえなく落選し、後日応募記念のテレホンカードが届いたのを記憶している。その梅丸の壁画が今も小田原市荻窪の庁舎北側の道路沿いにある。連絡通路の階段壁面にときめき小田原夢まつりの文字と彩色された梅丸が刻まれている。1990年からまもなく四半世紀。すっかりと色褪せてしまっているが、ときめき小田原夢まつり開催時には色々なグッズも作られたり、駅前に梅丸の看板が設置されたりとイベントを象徴するキャラクターだった。小田原市役所以外ではなかなか見ることの無かった梅丸だが、数年前に曽我梅林の中の小さな公園でモニュメントを発見。中河原ふれあい広場の片隅に梅丸をかたどった水飲み場がある。なんで中河原の小さな公園に梅丸にちなんだものがあるのかは定かではないが、中河原ふれあい広場は梅林に囲まれているので、梅丸のモニュメントがあるのもそれほど不自然ではない。ときめき小田原夢まつりが終わり、長らく忘れ去られていたような梅丸だが最近になって着ぐるみが作られたりとリバイバルの動きがある。市制50周年関連のイベントはバブル景気と相まって盛大に行われたが、現在の少子高齢化・人口減少社会ではもう小田原で同じようなイベントは開催されることはないのかもしれない。市制100年を迎える2040年、小田原はどのように100周年を記念するのだろう。

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