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小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



散策の途中に工事現場に立ち寄ることが多い。街並みの中に新しい建物や道路が出来ていく様子を写真に撮ったり、作業を眺めたりしている。散策中に工事現場を探す目印となるのが家並みの上に突き出ているクレーンのブームやジブ。狩川の橋梁上部工事の現場でもここ数週間、大型のクレーンが鋼鉄の橋桁を吊り下げて作業を行っていた。先週、狩川周辺を散策中に橋梁上部工事の現場に立ち寄った。休日だったためか休工中でクレーンも動いておらず土手にジブ上部が接地して停められていた。近くでみるとかなりの大きさで迫力がある。このクレーンはTADANOのAR-5500Mという型式のクレーンで、最大550tの荷重まで対応。国内最大級のオールテレーンクレーンである。ジブの先端に台車のような機具が取り付けられていた。脇に転がっているフックもかなり大きい。ワイヤーもかなりの太さ。メーカーのサイトを調べたところ直径2.5センチで長さは705mとのこと。台車のベースとなっているのは外国車のようで左ハンドルだった。メーカーのサイトによるとエンジンはベンツ製の14.6リッターのターボ付きディーゼルエンジンで最大馬力は550馬力。重量が45トンもあるため最高速度は62キロとのこと。台車の上には旋回式のブームとクレーンの運転席。オールテレーンクレーンには台車とクレーンそれぞれに運転席がある。ブームの先にジブが取り付けられておりかなりの迫力がある。この現場で使われているジブの形式は分からないが最長81mのジブが取り付け可能とのこと。斜め後方から台車を撮影。タイヤは7軸14本で多軸駆動、多軸操舵が可能。狭い場所でも小回りが出来るようになっている。クレーン後部には鉄製の重りが取り付けられている。吊り上げ資材と重さのバランスをとるため、車体に取り付けるものでカウンタウェイトという名称らしい。このTADANOのAR-5500Mの価格はなんと11億円。国内最大級のオールテレーンクレーンだけあり、価格も最高級だ。今日の昼、たまたま近くを通ったので現場を覗くと、2台の中型クレーンが停車して作業を行っていた。よく見るとAR-5500Mを解体していた。ブーム部分は1台の台車に積まれている。メーカーのサイトによるこのAR-5500Mは台車のみでないと公道の走行が出来ない旨記載されている。もう1台の台車にはクレーンの旋回部と運転席が載せられていた。このAR-5500Mの解体には2台のクレーンが必要のようだ。旋回部を載せた台車から少し離れたところに、AR-5500Mの台車が停まっていた。ブームや旋回部が取り外されると意外と寂しく見える。次はどこの現場にいくのだろうか。

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