ピグマンのお絵描きブログ

漫画家・八木教広先生の作品のファンサイトです。
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2023年5月21日(日) 『蒼穹のアリアドネコミックス片手に~21巻第200話』

2023年05月21日 23時37分00秒 | 『蒼穹のアリアドネ』コミックス内容21巻
5月21日(日)



※ノンブルの無いページもあり分かりにくいので、各話、ノド側にあるノンブルを参考。
細かい絵の修正には触れていません。


 副題は『寄り添う』。
 p1~p6:ダークとボイド
男の娘とおっさん。
※p1の1コマ目:「牢倒壊」→(コミックス20巻第197話参照)南西の「ブラバスの牢」にダーク,北東の「ガイラスの牢」にボイドがそれぞれ囚われていたのを救出。
他にも北西に「ザザラスの牢」,南東に「キリアスの牢」がある(コミックス21巻第198話参照)にも関わらず、ピンポイントで仲間のいる牢を倒壊させている。
ミギウデを使っての自分の姿に似せた傀儡で前もって攻めていたので、居場所は分かっていたと思われる。
前話(第199話)の“黄昏の騎士がしたジークへの頼み事”とは攻め切れていなかった牢への攻撃の手伝いだったようだ。
※p1の2コマ目,3コマ目:「一人たたずむ長髪の男」→お忘れかもしれないが、初登場ではなくコミックス19巻第185話で若かりしドラクロスと一緒に登場した男である。
彼こそが、バーバレラが言っていた(コミックス20巻第196話参照)元獅子心団団長にして、カーマ自由同盟の元首の“ダンヒール総統”その人。
※p4の2コマ目:「~事よね。」→ダークが黄昏の騎士に言ったセリフの語尾。
実は、ダークが男か女か、同じ施設出身の仲間も分かっていない。
(コミックス18巻第176参照)女の子と思っているのが、カリギュラとノイシュ,男の子と思っているのが、ラシルとカグラである。
なので、かつてノマドの街で一緒に暮らしていた、ダークの名を語っていた(本名はスターク)のが男でも、カグラは違和感を持っていなかったのだろう(コミックス10巻第94話参照)。
ダークの一人称はボイドと同じく“ぼく”であるが、それは“僕っ娘”だかららしい(ノイシュ談)ので、男という判断はできない。
それを踏まえた上で、この語尾と、毛むくじゃらになった“元・かわいい奴”のボイドと比べ、ひげも生えていないところを見ると、【ダークは女性】と判断しても良いのではないかと思う。

↑当たり前ですが、あくまで個人の見解です。ちなみに今思い浮かぶ、現実に存在する“僕っ娘”は、『タイバニ2』,『チェンソーマン』の主題歌などを歌っている“あの”ちゃんくらいかな…
※p5の3コマ目:「ルウ兄…」→黄昏の騎士(ルルロラ)が途中まで言い、「ラシル」と言い直したセリフ。
かつてはラシルのことを「ルゥにーちゃん」と呼んでいたルルロラ(コミックス3巻第25話参照)だが、幼かった事と、森で長年過酷な時間を過ごした結果、ラシルを含め昔のことをほとんど忘れてしまっている。
“過去返り”によって一時、記憶が戻ったことがある(コミックス5巻第39話~第42話参照)が、それも一瞬で再び元に戻ってしまった。
しかし、ここでのルルロラはラシルのことを「ルウ兄ちゃん」と呼びそうになっている。明らかに記憶を取り戻していると思われる。やはり記憶喪失は時間が解決するのか…?

☆雑誌掲載時との違い:p1の5コマ目:背景トーンのみだったが、描き込みに変更。
p3の1コマ目,5コマ目:背景トーンのみだったが、描き込みに変更。
p4の3コマ目,4コマ目,6コマ目:背景トーンのみだったが、描き込みに変更。
p5の3コマ目,4コマ目:背景トーンのみだったが、描き込みに変更。
p6の1コマ目,2コマ目,7コマ目:背景トーンのみだったが、描き込みに変更。
p2セリフ「僕だよ、」→「ぼくだよ、」

 p7~p10:ボイドの力
ボイドの力はキャリアーウェポンいらず? もしかしたら体内に埋め込むタイプのウェポンなのかもしれない。
※p9の5コマ目:「特別な材料」→ガリグラシャの欠片であるが、その必要数は3個(コミックス18巻第176話参照)。
元獅子心団の隊長クラスの武器にはその欠片が使われており(コミックス18巻第170話参照)、第198話でその隊長クラスが4人確認されている。
総隊長のドラクロスも含めると5つのガリグラシャの欠片を手に入れたと思われるので、戦闘機をもう一機造るには十分である。

↑総隊長も一撃(二撃)のレベルにまで達している一行には、もはや自警団の隊長クラスは、レアアイテムをドロップする美味しい獲物のようだ。
☆雑誌掲載時との違い:p9の3コマ目,4コマ目:スピード線が描き足される。
p8セリフ「戦闘機がなぜ」→「戦闘機が何故」
p9セリフ「いたれりつくせり」→「至れり尽くせり」

 p11~p17:リト族登場
また凄いのが現れたな…
※p15の5コマ目:「利いた風な口をきく」→いかにも物知りぶったなまいきな態度を見せること。
↑なんでレアナはリト族の「問い」について知っていたのか? そして続けて2問をどうして淀みなく答えられたのか?
※16の4コマ目:「大地を踏みしめる影一つ… 朝は4本足 昼は2本足 夜は9本足で歩く… その正体はなんだ。」→リト族がレアナに出した「問い」。
答えは“ヒト族”。「赤子 青年 そして兵器を身に纏う老兵… 死を目前にしても尚、自らの欲のために戦うヒト族を他族が揶揄した言葉です。」とのこと。
 この元ネタはギリシャ神話に登場する、フェキオン山のスフィンクスが、通りかかる人間に問いかけた「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?」である。
この問いの答えは“人間”。赤ん坊の頃は四つん這い、やがて二本足で立つようになるが、老人になると杖を突くので三本足になる。「朝」「昼」「夜」は人間の一生を一日に例えた比喩的表現である。
 上記の元ネタを元にもう一度、リト族の「問い」について考えてみたい。
多脚戦車を浮かべて6本足。それに老人の3本を足して9本ってことなのかな。とにかくヒト族以外の他族には見られない本数。
逆にスフィンクスの問いのままだったら、ギサウ族とかも当てはまってしまう(ダット博士とかまんま杖ついてるし…)ので、これがラシルの世界での“ベタな問い”だからレアナもスッと答えられたのかも。

☆雑誌掲載時との違い:p14の2コマ目:背景白(+スピード線)だったが、描き込みに変更。
p12セリフ「そろそろここを(改行)通してもらえ(改行)ませんか?」→「そろそろ(改行)ここを通して(改行)もらえませんか?」


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 そういえば、今回はなんと第200回という記念すべき回だったのですが、
当時、サンデー本誌ではセンターカラーでなくて少し驚いたものです。

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