ピグマンのお絵描きブログ

漫画家・八木教広先生の作品のファンサイトです。
先生が連載をしていない現在では、何をするかは未定です。
不定期更新。

2022年4月13日(水) 『ガモウ先生は第5話まで読んだ時点でこのマンガを“私の人生の宝物”と評されています。』

2022年04月13日 16時22分50秒 | エンジェル伝説関連
4月13日(水)

 先日、サンカクヘッド先生の最新コミックス『平成少年ダン』第1巻を購入しました。



今流行の転生モノ!
…のはずなのになんだこのレトロ感は…!?

あらすじ:
漫画のアシスタントをしながら「令和」を生きる青年ダン(32歳)。
ある日、閃光に撃たれ、平成11年(1999年)にタイムスリップ!!
と思ったが、子供時代の自分が目の前に!?
なんと懐かしの玩具“ファービ”ーのパチモン、“シージー”として転生したのだった!!
【オモチャ箱のような時代「平成」でもう一回、遊び尽くせ♪♪】


 累計400万部発行の『干物妹!うまるちゃん』の作者である、サンカクヘッド先生の最新作です。
サンカクヘッド先生はwikiによると1986年3月10日生まれの現在36歳。
てっきり自分をモデルにしたのかと思いましたが(90年代が好きなようで、あとがきに“”90年代コレクション”なるものが出てきます。)、少し自身より若めの設定。
90年代なつかしの玩具,漫画,歌,TVなどが随所にちりばめられていて、ドンピシャの人にはたまらない作品になると思います。

よく似た感じのもので、井上和郎先生の『198Xメモリーズ~あの頃の俺たちに捧ぐ~』(全2巻)というものがあります。
こちらは80年代が中心になっています。
自分的にはどちらにも微妙にハマりませんでした。子供の頃って、ほんの1,2年の違いで、流行ったモノが結構変わりますよね。

『平成少年ダン』の内容の要素はそれ以外にもあります。
同級生の少年少女たちとの交流や甘酸っぱい恋(?)(書いてて自分が恥ずかしい…^^)。
自身の転生に関係があるのか、昔の記憶に存在しない少女の登場。

サンカクヘッド先生が一生描き続けたいと言っている作品『平成少年ダン』!
是非、御一読ください!!

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 その中でも、第5話「週刊少年少女」について。
ダンが同じ団地に住む女の子・ヒバリと一緒にゴミ捨て場で雑誌を漁る一場面。
そこで見覚えのあるキャラが登場。

北野誠一郎。
月刊少年ジャンプに連載されいた『エンジェル伝説』の主人公。
作者は八木教広先生ですね^^

2022年4月10日(日) 『赤塚賞を2度受賞した男』

2022年04月10日 19時54分07秒 | エンジェル伝説関連
4月10日(日)

 先日、増田こうすけ先生の最新コミックス『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』を購入しました。



小説すばるで連載していたのをたま~に読んでいて面白いなと思っていたので、今回コミックスにまとまって出てくれて良かったです。
内容はと言うと、目次を見ただけでも面白そうな話だと予想されるのでそれと一緒に紹介します。

第(1)幕✑マンガ入門セット…派遣バイトをしながらの生活にモヤモヤとした気持ちを抱いていた時、書店でたまたま見かけたマンガ入門セットを見かけ手に取る。
第(2)幕✑抗う5種類のペン先…まともな線がまるで引けない。でも線を引き続ける。たまにちゃんと引ける。
第(3)幕✑小さなスクリーントーン…最近では100均で小さいサイズのスクリーントーンが売っているらしいですが、この話に出てくるトーンは謎。
第(4)幕✑赤塚賞に送ってみた…第47回赤塚賞の最終選考に残り、週刊少年ジャンプの結果発表ページの端に掲載されたらしい。
第(5)幕✑ちくわ工場…自分がアルバイトに向いていないことを悟る。漫画のことを考える。
第(6)幕✑第48回赤塚賞…ちくわ工場での作業中の構想で生まれたのが、佳作を受賞した『巨大合体鋼鉄戦士イカンダー』である。
第(7)幕✑翌日…赤塚賞受賞の電話を受けた翌日の出来事。
第(8)幕✑赤塚賞受賞者、東京へ行く…集英社という“マンガの世界”へ足を踏み入れた。
第(9)幕✑担当編集者と会う…担当は月刊少年ジャンプの人。増田先生はそれまで一度も月刊少年ジャンプを読んだことがなかった(週刊は小学生の頃からずっと読み続けていた)。
第(10)幕✑手塚・赤塚賞の授賞式…受賞者には賞状と賞金の他に、自身の漫画の中の1コマを切り取った盾が贈られる。
第(11)幕✑庭でビワを食べる男…増田先生の実家の庭にはビワの木があった。
第(12)幕✑大人になった同級生…増田先生は肉が食べられない(だが餃子は食べられる,肉ばかりの餃子はダメ)。
第(13)幕✑再び赤塚賞に向けて構想をねる…担当から連絡がこないことを理由に再度赤塚賞に作品を出そうとする。
第(14)幕✑決意…マンガ家になることを決意するに至るまでの先生の想い。
第(15)幕✑二度目の授賞式…第49回赤塚賞。この受賞作「夢ー赤壁の戦いー」はコミックス『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』1巻に掲載されています。
第(16)幕✑プロ漫画家を目指して部屋さがし…名古屋での一人暮らし。近所にブックオフあり。
第(17)幕✑何を描くべきか…いつかゴドフロア・ド・ブイヨンが主人公の漫画は掲載されるのか。
第(18)幕✑読切デビュー~初めての月刊少年ジャンプ~…1999年5月号に掲載。
第(19)幕✑挫折…原付バイク(DIO ZX)の前輪が盗まれる。
第(20)幕✑すんなり…半年で実家に戻った途端、連載決定の一報が。
第(21)幕✑まずい予感…このサブタイはメタ的なあれ。自伝あるある。
最 終 幕✑何とかなった…マンガ家人生で初めて描いた最終話。
     ✑あとがき…2PにわたるTHEあとがき
特 別 編✑初めて描いたギャグ漫画の話…2022年の現在の自分と1997年に初めて赤塚賞に送る漫画を描いているときの奮闘記が入り混じったお話。
                    ※増田先生は現在はデジタル作画(左利き)。液タブとクリスタ使用でお仕事中。
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 特に注目したのが第(18)幕。


第(4)幕で出てきた赤塚賞最終選考の掲載された週刊少年ジャンプは表紙が手描きで描かれていたのに対し、
ここで出てくる月刊少年ジャンプは、実際の表紙の画像が貼り付けられています。


そしてこちらが現物になります↓

増田先生の漫画の告知が表紙にも掲載されています(赤丸部)。

漫画内での、増田先生の月刊少年ジャンプに対する感想:
・週刊少年ジャンプより厚い。
・表紙の紙からしてぶ厚い。
・(週刊少年ジャンプと違う)なんか変なにおいする。
・全体的に男っぽいマンガが多い。なんか恐い。
・女性読者少なそう。

この号に掲載されていた当時の漫画作品がこちら(掲載順)。
・『OH♥パンタクBOY』みやすのんき(新連載,巻頭カラー)
・『GO DA GUN』片倉・M・政憲
・『ダブル・ハード』今野直樹 原案協力/市原 剛
・『風飛び一斗 新かっとび一斗高校編』門馬もとき
・『わたるがぴゅん!』なかいま強
・『FIRST KISS』薬師寺恒一(読切)
・『宇強の大空』原作/梶 研吾 漫画/岡村賢二
・『グレイト爆走野郎AGAIN』三原雄介
・『エンジェル伝説』八木教広
・『夢ー赤壁の戦いー』増田耕助(読切)
・『忍者ハグレ』小西紀行(読切)
・『B-DASH』松枝尚嗣
・『I’ll~アイル~』浅田弘幸
・『ショッキングボーイEX』雨宮 淳
・『イレブン』原作/七三太朗 漫画/高橋 広

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 そうなんです。
増田先生の読切が掲載された号には当時、男っぽいマンガの多い連載陣の中に、八木先生の『エンジェル伝説』も連載されていました。
しかも八木先生の漫画のすぐあとに増田先生の漫画という順。
掲載されていたお話は、ACT.74「小さくて強い一大決心!の巻」。
コミックス収録時には、ACT.75「天使の休息の巻」となっています。
久々に読み返してみましたが、もう当時からかなり絵がうまいですね。
人によってはこのくらいの時期の絵が一番好きという方もおられそう。
いつか『エンジェル伝説』という作品についても掘り下げていきたいですね。


八木先生が連載を抱えていない時期でもあればその時に…^^