ピグマンのお絵描きブログ

漫画家・八木教広先生の作品のファンサイトです。
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2020年4月10日(金) 『手を離したら、彼女は空に落ちていく。』

2020年04月10日 01時44分33秒 | 蒼穹のアリアドネ関連
4月10日(金)



 『サカサマのパテマ』というアニメ作品を観ました。
『蒼穹のアリアドネ』を読んだ人の感想で、何回か耳や目にした作品なので気になっておりました。

2013年の作品で、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞。
VFX-JAPAN2014優秀賞受賞/Scotland Loves Anime2013観客賞、審査員賞受賞。
アヌシー国際アニメーション映画祭正式招待作品/第26回東京国際映画祭特別招待作品。

(以下、パッケージのSTORYを抜粋)
かつて、大異変が人類を襲った。
そして時は流れ…。

夜明け直前の“空”を見上げる少年、エイジ。
彼の住むアイガは、「かつて、多くの罪びとが空に落ちた」と“空”を忌み嫌う世界であった。
そこに突然現れた“サカサマの少女”。
彼女は、必死にフェンスにしがみつき、今にも“空”に落ちそうである。
彼女の名前はパテマ。
地下世界から降ってきた。
エイジが彼女を助けようと手を握った時、彼女に引っ張られるように二人は空へ飛び出した。
恐怖に慄(おのの)くパテマと、想像を超える体験に驚愕するエイジ。
この奇妙な出会いこそ、封じられた〈真逆の世界〉の謎を解く、禁断の事件であった。
その頃、アイガの君主イザムラの元には、「サカサマ人」があらわれたとの報告が届く。
イザムラは、治安警察のジャクに捜索を命じるのだった…。


 『蒼穹のアリアドネ』との共通点としては、ヒロインのパテマがお姫様(地下世界の長の娘)であること。
少年がある日、少女と出会うこと。
その少女は何かにつかまっていないと空に落ちてしまう(浮き上がっていってしまう)こと。
かつて世界大戦のようなある大事件が起こり、人類の多くが犠牲になったこと。
エイジの住む世界はバルバドス帝国のような独裁国家で、君主であるイザムラという男が絶対的な権力を持っていること。

 作品の感想しては、一度観ただけでは「???」になった人が結構いたと思われる。
それほど多くを説明しない、悪く言えば不親切な作品と言える。
自分も観終わった後、解説を検索してやっと理解。
2回目、それを踏まえたうえでもう一度観直してやっと納得。
作品自体は悪くないのだが、その観せ方故に評価は分かれるところ。
逆にハマった方は、他の監督作品もあるようなので観てみても良いかも。