9月10日(月)
今回掘り下げるクエスチョンはこちら!
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第12話「平和の女神」19p サンデーvol.15(2018年3月22日号)
Q小説でも、漫画でも先生たちが今までに一番読み返した本はなんですか。
A藤子・F・不二雄先生の『モジャ公』です。
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藤子・F・不二雄先生を知らない方は漫画が好きな人の中にはほぼいないと思いますが…
『モジャ公』を読んだことある人、どれくらいいらっしゃいますか…?
ちなみに私は、『モジャ公』どころか、藤子・F・不二雄先生の作品で読んだことがあるのはごくわずかです。
少年時代にコロコロで『ドラえもん』を読んだりしたぐらい。
『新オバケのQ太郎』『パーマン』『21エモン』『キテレツ大百科』『エスパー魔美』『チンプイ』etc.…
すべてアニメを通して作品を知ったものばかりです。
アニメ放映が90年代半ばという比較的最近(?)の作品である『モジャ公』(漫画の連載開始は1969年)は全く馴染みのない作品でした。
なので、読んでみました。
藤子・F・不二雄先生の作品全体でこういう作品が珍しい部類に入るのか分かりませんが、
『モジャ公』の収録のされ方は様々で、収録されない話があったり、話の順番が変わったり、加筆修正されていたりします。
なので、「完全版」とされている上写真のコミックスを選びました。
内容は、ネットで調べたり、実際に読んでもらったほうが分かりやすいと思うので、割愛。
『カンビュセスの籤』など、シリアスで少し怖いお話も数多く描かれているのは知っていて、読んだのも多少あるのですが、
そういった感じと『21エモン』を足したような作品に思えました。
この時代(1969年頃)にこのようなSF的アイデアをいくつも生み出した先生は本当にスゴい!
あと、1話完結でなく、話が続いていくのも珍しいのでは?
地球を出発し、いろいろな星で異星人と出会う主人公。
考え方や文化の違いにより事件に巻き込まれたり、隠された謎解きをしたり。
お金や食糧などのリアルな問題があったり。
主人公の周りには仲間がいて、笑いあったり、ケンカしたり、ズルしたり…。
SF要素だけでなく、登場人物のわがままで自分勝手な部分も魅力的です。
アニメ版とは全く違う内容らしいですが、
ファンの間でこれが藤子・F・不二雄先生の最高傑作だと言われることが多いのもうなづけました。
興味のわいた方は是非読んでみてください!
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おそらく八木先生は今現在もこの『モジャ公』を手元に持っているのかな。
先生にとって大切なもののひとつだと思われるこの作品。
現在連載中の『蒼穹のアリアドネ』の中に影響は見られるのでしょうか?
無理矢理(?)似ているところを探しました。
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街の看板の文字の感じと、
『モジャ公』の「うまそうな三人」と『蒼穹のアリアドネ』の「導士との問答(28話)」の扉絵。
^^
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<9/12追記>

↑こういうのもありました。
登場人物的にアニメ寄りなのかも。
全体的にギャグテイストです。
発売したのが藤子・F・不二雄先生が亡くなられたのとほぼ同時期。
1巻となっていますが、続刊はないみたいです。