入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       入笠牧場の星夜、その魅力と実力 (2)

2014年12月04日 | 入笠牧場からの星空

ケフェウス座方向の NGC7822(左)とced214                                 Photo by かんと氏

 午前3時、今日もPCは大乱調。狂わせておけ。今日は格別な予定もないからこのまま起きていてもよいし、眠たくなれば寝るだけの話で、誠に気楽の平左。忙しい仕事や、厄介な問題を抱えている人には申し訳ないが、こんな夜中に起き出して由無し事をするのも悪くない。

 このところ日本に寒気が押し寄せ、雪の予報が続いている。上の電気牧柵が気になり、昨日1日予定を早めて行ってきたが、日の当たらない所はうっすらと雪が積もり、吹く風の冷たさが本格的な冬山の到来の近いことを教えていた。
 まずは第1牧区へ行き、この牧区全体を囲う電気牧柵を落とす作業を始めたが、早くも鹿の警戒音が聞こえてきた。御所平方面に目をやれば、日当たりの良い草地に10頭ばかりの鹿の群れがいる。後で分かったことだが、五日前には8千ボルトを記録した電圧も、強い風にあおられたリボンワイヤーが通常牧柵のバラセンに絡まり、電気牧柵がその機能を果たしていなかった。
 この電気牧柵の冬対策も県の事業だったときには10人以上の人が来てやった仕事だ。鹿の侵入を少しでも防ごうとしてぎりぎりまで電気を通していたが、結果は雪混じりの寒空で・・・、こんなものだ。この作業に午前中いっぱいがかかった。
 午後第2検査場へ残置してあった罠を回収に行ってみれば、大きなキツネとこれまた大型の雌鹿がかかっていたが、2匹ともすでに死んでいた。たった五日間のことだ。鹿の方はすでに一部が他の動物の餌食となっており、キツネは逃れようとして木に登り滑り落ちたらしく、ぶら下がった状態のままこと切れ、カチカチに凍っていた。
 この後大型の囲い罠を解放したり山小屋の戸締りを強化し終えたら、短い冬の日は呆気なく暮れようとして、「早く帰れ」と雪混じりの風が吠え、追い立てた。

 かんと氏に続きTBI氏からも昨日のような素晴らしい天体写真が届いた。そこで、タイトルを少し変え、しばらくはこのシリーズを続けて、無窮の宇宙の、神秘の世界へとお誘いしたい。「はやぶさ2」の打ち上げも成功し、6年52億キロの旅が始まった。

 山小屋「農協ハウス」の冬季営業に関しましては、11月17日のブログをご覧ください。
 明日また、信大の実験立ち合いのため牧場へ登るつもりでいたら、久々に”山奥いつもいる”氏から留守電が入っていて、氏の隠れ家あたりはすでに積雪15センチほどだと。さてさて。
 アラフォーズさん、根雪となる本格的な雪です。もうアレ買いましたか。今週の末、土曜日からゴンドラの営業が再開です。

コメント
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