スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

グルーブ感が出ていない

2006-12-08 23:15:18 | 授業 その他
「グルーブ感が出ていない」
今日、ウロフに言われた言葉。

以前、ブログで紹介したノリノリのスレングポルスカの話。ディッテとのリハでは「ジャカジャカジャーン!いぇーい!」って感じだったのに。
ウロフはヴェーセンというかなりノリのいいバンドをしてるから?その辺がシビアなのでしょう。テンポも落とすようにいわれたので、ウロフの頭には静かでグルーヴィーなイメージがあるみたい。

ともかく、私たち三人が全くかみあってないと言うのだ。テンポがずれてるとかではなく、もっと細かい点についてなので難しい。ウロフはよく歯車に例える。3人の歯車がぴったりかみ合っているかどうか。
ワン・フレーズだけを何度も何度も弾かされた。言葉では説明してくれないので、繰り返し繰り返しウロフが弾いて私が弾いて。その後、私と伴奏のもう一人、二人でそのワンフレーズを弾く。「時々良くて、時々だめなのが分かる?」と聞かれる。
うーん…。録音してみれば分かると思う。けど、弾きながら細かいところが聞こえない。
「ゆったりしたフレーズでも、この曲は常にタカタカタカタカという16部音符のリズムを常に意識して。そして、もっとお互いの音に耳を澄まして」と言う。「相手の楽器に注目するのではなく、ここに意識を持ってきて」と私たちの中間にある空間に握ったこぶしをかざし、ここの音を聞きなさいと。
よく分からないから言われたとおりにするしかない。もっと相手の呼吸を感じながら、言われた所あたりの音に集中して弾いてみる。そして、やっとOKがでた。OKといっても、方向修正が正しい軌道に載ったのでこの調子で頑張れというOK。
「でも。You...」と、ブルーグレーの瞳を私の方に向け「今弾いたフレーズの一箇所、オフビートを強調しすぎている」と。なんでダメなの??グルーブ感が崩れるの???ともかく、どっと疲れが。

写真左は学校、裏庭のツリー。
写真右は、フォシュタ・アドベント(先週末記事参照、第一回目のアドベント)なので、一本だけろうそくに火を灯している様子。
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ニクラスによる影響とは!?

2006-12-07 23:03:54 | 授業 その他
やっとネットの不具合が戻る。

昨日も今日もコンサートのリハばかり。
コンサートの出番が増えていく。

少人数編成で弾くのは、
ワルツ、スレングポルスカ、中世の曲、ダンスの伴奏
のはずだった。でもここに
ヘルシンボリ・ポルカ(Helsingborgs polkan)
が追加。

暗い曲と3拍子の曲が多いということで、明るく2拍子のポルカが追加されたのだ。
先生いわく「ポルカやポルケットは、個人的な意見では軽いので(実際には英語で「It’s shallow.」と言った)好きじゃないけど」と前置きをした上で、それでもコンサートとなると1曲あるとスパイスになる、と。
全国のポルカファンの皆様、ごめんなさい。私もポルカはあんまり好みではない…。アイリッシュ・ポルカはいいけど、ドイツ・ビアホール風のポルカが苦手。でも確かに、一曲あると面白い。コミカルな雰囲気で楽しい曲ではある。
そこで早速リハを。一人がコードを弾き、残る3人でメロディ。
なんかシンプルじゃない?3人もメロディ弾くくらいなら違うことしたら?と思って私が尋ねたところ、「このままで十分。ニクラスによる悪い影響では」と言われた。
アレンジの授業であれやらこれやら習うと、みんな複雑なアレンジをしたがるらしい。でも、時には伝統に戻ってシンプルなスタイルの良さにもう一度目を向ける必要があると。
なるほど。そうかもしれない。それにしても3人もメロディは要らない気がするけど、ま、いっか。

ダンスの伴奏のリハも。こちらもなかなかアイデアが練ってあって面白い。
ゴットランドのスレンポルスカを、ダンサーが途中で部屋に入ってくるまでは、まるで演奏だけかのように弾く。で、そのあと演奏の音がフェイド・アウト。音楽がやんでもダンサーはしばらくポルスカを踊り続け、この後、リズミカルでモダンな創作ダンスに突入。
手をたたいたり足を踏み鳴らしたりしながら複雑な動きをする。
私たちが曲を弾き始めると再びポルスカを踊り始め、最後はツーステップのポルス(pols)ターンをする人もいたり、女性を抱え上げたり、掛け声をかけたりとエキサイティングなターンをそれぞれが全身で表現して終わる。かなりいい感じに盛り上る。
でも音楽がやんだ後に再び始まるところ、じっと凝視してカウントしてないと入りそこねるので難しい。

そして、さっき演奏ではないけどもう一つ頼まれてしまった。
ショティシュ(schottis)というダンスを使って、ワールド・チャンピョンシップ風にみせかけたバトルをやるらしい。そこで、プロレスの実況中継みたいにスウェーデン語、英語をやるので、日本語のコメンテーター役をやって欲しいと。
お安い御用。どうせ私の日本語が分かる人なんていないだろうから、緊張せずにできそう。来週のリハが楽しみ。
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突然の出来事が三つ

2006-12-06 23:59:29 | 授業 その他
今日は突然の出来事が三つ。
一つは靴下と靴に穴が。靴下に穴って中学以来。いかに乏しい物資で頑張ってるかってことが分かる。でも…靴に穴って…、小学校ぶりかな。
二つ目は先生のニクラスが風邪でダウン。レッスンはキャンセル。
もう一つは学校が契約している怪しげなプロバイダーがダウン。
ネット世代としては、これがないとどうにも不安で仕方ない。急に外国にぽつり一人でいることを実感。

さてさて、授業がキャンセルで今日は一日リハーサル。
そして、学校からのお知らせなどのミーティングも。
今回は色んな話がでて、学校に関係のない人でも「へー、そんなことするのね」と思うような話題が多かったのでここで紹介。

・最後の第三回のコンサートはウプサラに会場を借りるかも。でも日にちに注意で、その頃の週末にウプサラでヴェーセンのコンサートがあるのでズラさないといけない。

・その別に、ストックホルムの音楽博物館で5月にコンサートができるかも。
確か何年か前に行ったことがあるニッケルハルパも展示してある博物館のことかな。

・ウプサラ大学のダンスクラブが伴奏を依頼してきたけど、どうする?って話。
面白いのが、無報酬と聞くとみんな「No」。「タダでも弾いてくれると軽くみられてはいけない。イメージに関わる」と言うのだ!そんなプロなみに上手くないのに、意識だけは「安売りしない」とはっきりしているらしい。結局「学校としてはお断りするけど、個人的に興味がある人が行くかもしれない」という返事をすることに。
それはともかく、こういう細かいプロセスがつくづく日本的だなぁ。(アメリカ人のクラスメートは、「それ、どこで?いつ?」と、行きたい人は行けばいいというノリ。)それが良い悪いという話ではなく、前も書いたけど日本人とスウェーデン人の共通点を多く感じます。

・1~3月にかけ各自テーマを決め発表しないといけないらしい。紙での提出の別に、数曲演奏も交えたプレゼンテーションをするというプロジェクト。

過去の例が、「ハーディガーディやチェロなど他の楽器の曲をニッケルハルパに応用」、「スモーランド地方の伝説を芝居にし、それに曲をのせる」、「古い本に書いてあるだけのダンスを音楽と共に再現」とか、「ゲームの電子音をニッケルハルパで再現」なんてのもあったみたい。(そ、それは…、マーケットが広がる…?)
他にも、フィンランド人が「フィンランドの音楽」、フランス人による「フランスの音楽」などなど…。

それじゃ、私は「日本の音楽」なんてのが無難?
この例を聞く前から、琴、三味線、沖縄のサンシンなど日本の弦楽器の曲で何かできないか調べてみるつもりではいた。
私の出身地では地区によって曲も違うという土着の曲がいくつかある。現在、実家がある地区では獅子舞が無形文化財に指定されていてその曲を使うこともできる。こっちの方が本当の意味でフォーク音楽だけど、「紹介」中心になるような気が。やはり弦楽器の曲から広げたほうがやりやすいかな。
それか、「ニッケルハルパ・アジア進出大作戦」なんてのもアリ?気候などメンテナンス面も配慮して、どうアジアにこの楽器の魅力をプロモーションしていくか!?
事実は未確認だけど、日本以外のアジアでニッケルハルパを弾いている/持っている人の話を聞いたことがない。とはいえ、アジア全体の嗜好なんて一人じゃ把握できないから非現実的か。
具体案はまだ何もないのだけど、旅の行き先をどこにしようと考えるのに似た楽しみがある。
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ニッケルハルパについての本

2006-12-05 23:19:10 | ニッケルハルパ
今日の午後の最後の授業は歌。
歌の先生が「ミカエル!」と廊下から大声で呼ぶと、やってきたのはギター片手の校長、ミカエル。今日は伴奏してくれます。
ギターをかき鳴らしながらシャウト気味に歌う校長…、聞いているとまるでカントリー・ソングみたい。
スウェーデンのトラッドを歌うときの特徴:
声と発音をはっきりクリアに出すこと。同じ「♪あー」でも、聖歌隊の様に口の中で柔らかく響かせるのではなく、笛を吹くように息の束を細くするどく強く出す。それと、t, p, s, vなど子音も大げさにクリアな音をたてる。それであの透明感ある歌になるのかな。

その後は、コンサートでみんなで歌う歌をリハーサル。
歌といっても趣向を凝らしていて、ちょっとしたコメディー・ネタの後に掃除機のホースを笛代わりにAの音を出す。それを合図に4つのドアからそれぞれ私達が入ってき、お客さんの席の間に立ち、あるマイナースケールに沿って自由にハミングしたりドローン音(ベースの音)の声を出したりする。部屋中にエコーがかった声が響くと、結構トリハダもの。マイナー(短調)だから暗いけど荘厳な感じ。終わりも誰かが「やめ」の合図をするのではなく、お互いの空気を感じて自然とぴったり息が合って終わる。ひょっとして来る人いたら(99.9%いないと思うけど)、ネタバレ注意です。

ところで、入手しました
写真左は、ニッケルハルパのバイブルとまで呼ばれている本。著者のJan Lingはこの本で博士号をとったそう。本屋ではもう売っていなくて、スウェーデンのインターネットサイトのオークションで探すか、古本屋で探すしかないレアもの。私は学校に相談して教えてもらった古本屋で。(念のため在庫を聞いたけど、最後の一冊とのこと)レコードもついてるのだけど。レコード・プレーヤー持ってないんだよなぁ…。
ちなみに、アメリカのANAで「レアものにつき在庫問い合わせください」と但し書き付きだけど販売している様子。

写真右も、同様に有名な本でPer-Ulf Allmoが書いた本。博士号をとろうとしてとれなかったということでJan Lingといつも比べられるのが残念。この本はいただき物なのでどこで売っているか分かりません。
どちらも英語のサマリーが後ろについています。
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おススメのニッケルハルパ職人を尋ねる

2006-12-04 23:17:31 | ニッケルハルパ
今日はディッテとの個人レッスン。
ボーイングについての新アドバイス:
アップボウでは肩など一点に向かって動かすように。
そうすると手首が自然と柔軟に動く。
手首を柔らかく返そうと意識すると「やりすぎる」場合があるので。

いよいよ、16日のクリスマスコンサートに向けリハが本格的始動!
皆で弾く曲以外で私の出番は
中世の曲ワルツスレンポルスカ、(ダンスの伴奏で)ポルスカ

このスレンポルスカ(slängpolska)、Holger(オクターブハルパの俗称。でかくて低い音)2台と普通のハルパの3人で。
スレンポルスカは(曲にもよる)、ポルスカ独特の1拍目と3拍目にアクセントというのではなく、ビートのきいたノリのいい曲。
これをHolger2台、重低音でガンガンで飛ばして行きます!
イエーイ!これは黒上下にサングラスでもしてカッコつけたい感じ。
ディッテも交えてアレンジの打ち合わせをした時、ディッテもノリノリで珍しく色んなアイデアをくれた。まだラフなデザインなので、固まっていくのが楽しみ。
でも、おかげで左手と首の痛み復活…。

そして今夜は先週から白熱している全体ミーティングの日。憂鬱だ…と思っていたら。
「今日は1時間早く開始しよう」と。
でも、どうせ終了は数時間後なんでしょ…と思っていたら18:30にあっけなく終了。というか皆、猛ダッシュで飛び出していった。
なーんだ。18:30からのテレビ番組(昨日の記事)がお目当てらしい。子供だなぁ。

さて、話題が飛んでばかりですが、今日、ウロフにおススメのニッケルハルパ職人を尋ねました。
Mikael Grafström
だそう。この学校の卒業生でもあり、まだ若い上に緻密な作りが特に群を抜いているとのこと。(「若い」職人はこの楽器にはメリット。何せ、職人によってデザインが違うこともあり、一度買うと職人と二人三脚でやっていくことになる。)
ウロフが仮定の話として次に買うとしたら、この人の楽器は間違いなく選択しに入ると。
最近の新人(!?)なので、まだ手がとどく価格らしく、それも徐々に上がっていっているそう。そう言われると欲しくなる。これが株なら間違いなく買いの情報!?
けどね、ヨーグルト買うにもケチってる私がもう一台楽器なんて買えるはずがない!
他にも、詳しいクラスメートから安いのにいい楽器の職人さんや鍵盤部分を黒檀で作ってくれそうな職人(湿気、ひずみに強い。価格も跳ね上がる)などなど教えてもらう。

写真は、学校にある小さな部屋。
普段だれも使ってないけど、ソファやライトで落ちついたいい感じ。
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グルッグの作り方

2006-12-03 23:47:40 | スウェーデンのこと...
この時期になると登場するグルッグ(glögg)。
作り方を紹介。(色んな作り方があると思う)

、赤ワインを鍋であたためる。沸騰させないように注意。
、砂糖を好みで味をみながら入れる。
、シナモン、クローブを少々。
、熱でアルコールが飛ぶので、これも味を見ながらオレンジリキュールを足す。
  フルーツ皮を入てもOK。
、飲むときにはレーズン、砕いたナッツをグラスに入れ、スプーンでかき混ぜながら飲む。

日本で一度作った経験から言うと、作り置き厳禁。暖めなおすとマズかった。

さて、楽しみにしていた今日は第一回アドヴェント(昨日の記事参照)。
グルッグにジンジャークッキーと聞いていた。本場の作り方はいかに!?と思ったら、GLÖGGと書いたボトル(写真)が出てきた。イマドキの若い子は買ってくるらしい…。
昨日も書いた、12月1日から24日までお楽しみがつづくアドベント・カレンダー。それをもじった(?)アドヴェント・テレビ番組というのがあって、12月1日から24日まで毎日18:30からある30分番組。今日はこれを見ながら皆でグルッグとクッキーを食べた。

話はがらっと変わって、何度も登場しますが例のティー・ショップ。
また、買い足しに行ってきました。いつものルイボス・ビタミンティー。
それと、別のルイボスブレンドのおススメはないか聞いて、いくつか香りを試してみる。
ルイボス・ハロン(ラズベリー)はちょい甘い。
ルイボスベースにブルーベリーとヨーグルトブレンドはクリーミーな香り。結局、カラハリというユーカリと青い花(英語で何というのか分からないと言われた)のさっぱりしたブレンドに。
そうそう、このルイボス・ビタミンもユーカリが入っていてさっぱりします。これ、日本にお土産でもっていっったら、えらく好評。「飲んだら無くなるから飲めない」という訳の分からないコメントまで。

でも、うちのお姉ちゃんに試飲させると「う…。」と言うのであげなかった。
私のこと味オンチ呼ばわりするけど、実はお姉ちゃんのほうが味オンチなんじゃない!?と思う今日この頃。
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クリスマスシーズン

2006-12-02 23:50:07 | スウェーデンのこと...
12月といえばクリスマスシーズン。
カナダで経験したクリスマスとは様子が少し違う。サンタの故郷はスウェーデン(ノルウェイやフィンランドと言う人もいるけど)だけあって、本家のクリスマスはどんな風なのかな。

まず、耳慣れないものが「アドヴェント・カレンダー」。
12月1日からクリスマスまでのカレンダーらしい。子供向けに凝った作りが多く、カレンダーの一日ずつに小さなドアがついていて空けるとかわいい絵が書いてあるものや、日付の入ったプレゼント入りの小さな袋がついていて毎日一つずつ明けられるものなど、色々あるらしい。
そんなこと聞いたら買わねば。ね!
という訳で、いたる所を探しました。が、見つからず。なんでだろ?見たことのないものを探すから?
ちなみに、チョコなら見つけた。チョコに日付が書いてあって、一日ずつ食べられる。そして、写真の一番右は話に聞いたプレゼント袋アドベント・カレンダーでは?!でも自分用にこれを買うのも何なんで、写真だけ。

他の写真は、学校でもクリスマス・デコレーションが始まった様子。ツリーも庭と2階に。もちろん本物のもみの木。
(映画にもなった「ロッタちゃん」を思い出してしまった。ツリーが売り切れてみんな嘆いていたらロッタちゃんが奮闘して奇跡的にツリーを入手する)
キャンドル風のライトは全窓に飾り、電気を24時間つけっぱなし。夜つけっぱなしのイルミネーションを見ると、チームマイナス6%のメンバーとしてはこの電気消費は環境問題にならないのか!?とちょっと心配。

アドベントが12月の最初の日曜に始まるので、その日からクリスマスシーズンがオフィシャルにスタートするらしい。
え?さっきからアドベントって何のことって?
アドベントとは、キリストを待つことらしい。それ以上の事は聞いても解らなかった。12月の最初の日曜日を第一回目のアドヴェントと数え、次の日曜日を第二回のアドヴェントと数えていくらしい。
で、第一回目のアドヴェントの日には、ジンジャークッキーを食べたり、グルッグ(glögg;ホットワインの一種)を飲んだり、伝統的になにかするらしい。

ともかく、カナダのクリスマスは青、赤、緑とカラフルなイルミネーションを家中にぐるぐる巻きつけていて、それはそれは見るも鮮やかだった。しかも、この同時期、カナダ(東部)では雪はひざまで積もっていたし、窓の張り出した赤レンガ造りの背の高い古い家が多い地域で、いかにもって雰囲気だった。

こちらは、学校もそうだし今日ウプサラに行っても感じたけど、イルミネーションの色は一色。いたってシンプル。カナダのようなギラギラ感がない。商業イベントよりも文化的イベントに近いのかもしれない。
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パラレルな関係から発展形へ

2006-12-01 23:12:57 | 授業 その他
「パラレルな関係」ってまるでドラマチックなお話が始まるみたい。でも、違います。コード理論のまじめなお話。

ニクラスのアレンジクラス。
コード理論は入門程度しか知らないので、今日の授業は私には未知の域。
初めて知った概念で、英語はもちろん日本語でも何というのやら。

1、Mellan dominant
mellanって「真ん中」って意味じゃなかったけ?牛乳やビールの表によく書いてある。牛乳でlätt(light)は低脂肪乳で、メランは低脂肪と無調整乳との中間。メランのビールは、アルコールがlättの次に強くて3%前後だったかな。
で、メラン・ドミナントとは、なぜに「メラン」なのか謎だけど、ある調でそれぞれの音の5度上にあるコード。
例えば、Cメジャーの調で、Dmの5度上はAなので、Dmのメラン・ドミナントはAマイナー。

2、Dominantens dominant (DD)
言いにくいので、「ドミナント・ドミナント」と言っていた。文字では「DD」。「ドミナントのメラン・ドミナントがその調の”DD”」だそうで。私の怪しげな説明はここでは省いて例だけ挙げると、Cの調のドミナントはGで、Gのメラン・ドミナントがDなので、つまりCの調の”DD”は、Dメジャー。日本語では何と言うのでしょう?
なんでDDが必要になるかというと、
halvslut(曲の途中の区切れるとこ)のよくあるコード進行(Cメジャーの調の例):
DD→ドミナント
「Dメジャー」→「Gメジャー」
と動くパターンが多いらしい。

そこで、ニクラスがメンバーでもあるニッケルハルパ・オーケストラ(N.H.O)のCDの9曲目を。(一番新しい白いジャケットのCD。持ってる人は聞いてみて)
1のmellan dominant ackordと2のDDが多用されている例として、ニクラスが「ほら、ここがパラレル。ここはメラン・Dで、このhalvslutでDD使ってるでしょ。」と解説&巻き戻しながら、みんなでしばし聞く。

そうこうするうちにランチタイム。
写真は、ニクラスがおもむろに販売はじめた自分のCD。おススメCDでもRanarimというバンドはいいと書いたけど、そのバンドの最新作。今秋には新作発表ライブを日本でもやったとこ。
実は私はCDを買う機会は幾らでもあると思ってまだ買ってなかったのだ。買ってなくて正解。本人から買うと店頭より安い。
するとアメリカン人のクラスメートが「サインもちょうだい」と。やったね。「ムーラハルパの絵も書いて」「オクターブハルパがいい」とみんな言いたい放題。「サイン、日本語で書いて」と困らす私。「サイン、英語で書いて」と意味不明なアメリカ人。

そうそう。ランチ後、私がこないだの整体?の先生のHåkanに習ったストレッチをしていると、ニクラスが「それ、誰に習ったの?」って。Håkanのことはもちろん知っていてとても腕のいい人なんだって。
で、このストレッチ、実は長いバージョンのごく一部らしく、全体を教えてくれた。あんまり長いから皆でやってみた後、ホワイトボードに詳しく書いてくれた。ここに書くには長すぎるので別の機会に。

午後は、さらにコード進行のよくあるパターンをまとめた紙をつかって授業。
あー、それにしても。次の宿題。コードつけるの本当にキライ。
パラレル、メラン・D、DD、それとこのよくあるパターンを織り交ぜて、コードをつけて、その別にベースも作って3部構成にしてきてって。

授業後アメリカン人、「誰も曲にコードつけるときに、”そこはメラン・Dにしようよ。”とか、”ここでDDにしたら良くない?”なんて言う人いないのに。」と不満げ。
その通り。
でも、ルールを知ると可能性が広がるんでしょう…、と信じて。
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