スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ニッケルハルパについての本

2006-12-05 23:19:10 | ニッケルハルパ
今日の午後の最後の授業は歌。
歌の先生が「ミカエル!」と廊下から大声で呼ぶと、やってきたのはギター片手の校長、ミカエル。今日は伴奏してくれます。
ギターをかき鳴らしながらシャウト気味に歌う校長…、聞いているとまるでカントリー・ソングみたい。
スウェーデンのトラッドを歌うときの特徴:
声と発音をはっきりクリアに出すこと。同じ「♪あー」でも、聖歌隊の様に口の中で柔らかく響かせるのではなく、笛を吹くように息の束を細くするどく強く出す。それと、t, p, s, vなど子音も大げさにクリアな音をたてる。それであの透明感ある歌になるのかな。

その後は、コンサートでみんなで歌う歌をリハーサル。
歌といっても趣向を凝らしていて、ちょっとしたコメディー・ネタの後に掃除機のホースを笛代わりにAの音を出す。それを合図に4つのドアからそれぞれ私達が入ってき、お客さんの席の間に立ち、あるマイナースケールに沿って自由にハミングしたりドローン音(ベースの音)の声を出したりする。部屋中にエコーがかった声が響くと、結構トリハダもの。マイナー(短調)だから暗いけど荘厳な感じ。終わりも誰かが「やめ」の合図をするのではなく、お互いの空気を感じて自然とぴったり息が合って終わる。ひょっとして来る人いたら(99.9%いないと思うけど)、ネタバレ注意です。

ところで、入手しました
写真左は、ニッケルハルパのバイブルとまで呼ばれている本。著者のJan Lingはこの本で博士号をとったそう。本屋ではもう売っていなくて、スウェーデンのインターネットサイトのオークションで探すか、古本屋で探すしかないレアもの。私は学校に相談して教えてもらった古本屋で。(念のため在庫を聞いたけど、最後の一冊とのこと)レコードもついてるのだけど。レコード・プレーヤー持ってないんだよなぁ…。
ちなみに、アメリカのANAで「レアものにつき在庫問い合わせください」と但し書き付きだけど販売している様子。

写真右も、同様に有名な本でPer-Ulf Allmoが書いた本。博士号をとろうとしてとれなかったということでJan Lingといつも比べられるのが残念。この本はいただき物なのでどこで売っているか分かりません。
どちらも英語のサマリーが後ろについています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おススメのニッケルハルパ職... | トップ | 突然の出来事が三つ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ニッケルハルパ」カテゴリの最新記事