スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

コンサート当日

2006-12-16 23:41:29 | 授業 その他
いよいよ、コンサート当日。
熱く議論を重ねた日々、毎夜続いた練習。先生の中には夜は22時過ぎまで残って指導してくれていた。思いいれはとっても強い。

本番15分前には2階に全員集合し、「k、p、t」「p、b、t」など意味不明な子音の発声練習がはじまった。クラスメートJが「僕、歌の出番ってないから意味ないと思うんだけど」とつぶやいた声はみんなの視線を集めたものの無視され「na-,na-,na-…」とみんなで大声で音階を歌う。でも、発声はいい具合に体の緊張をほぐすからね。
本番はいい具合にすすんだ。例のショティシュ・チャンピョンシップもかなりうけまくり。
ダンスも伝統をベースに大胆な創作を混ぜたり、伝統的なものもダンスと音楽を複雑な構成にからめている。
ニッケルハルパでジャズナンバーの「インザムード」を弾き、昔風の派手でアクロバティックなダンスも披露。会場の使い方も空間を最大限に活用。工夫と創作という点では過去のコンサートを上回るだろうな。
終わって思うのは、やはり挑戦は大事だということ。あまりに突拍子もないと、ついつい話を聞いているうちに面倒だと思ってしまう。でもここの学生たちは、突飛なアイデアでも実現不可能そうでも常に「やってみよう!やってみてからダメかどうかを考えよう」という姿勢。やはりいいものを作るにはチャレンジ精神と情熱がいる!

ところで。ちびっ子たちがやたらいて幼稚園のようだった。
あっちからこっちから走りでてくる。
エスビョン(楽器の職人さん)とこのちびっ子と、ウロフ(先生)とこのちびっ子たち、それと見知らぬチビ達と、たくさん。
エスビョンとこの金髪にブルーの目のチビが一生懸命私にスウェーデン語で話しかけてきた。子供とはいえ何言ってんだか、さっぱり。とりあえず知ってるスウェーデン語が通じるか試そうと(←ごめんなさい)「このドア開けられる?」と聞いてみた。そしたら「Nej(ううん)、だって、○×△□」と再び分からなくなった。とりあえず「どうして?」と聞いてみたると「だって□□×△…」。ああ、こりゃダメだ。もっと小さい子で試そうと、今度は背後に立っていたウロフの赤毛のチビっ子で実験。「お名前、なあに?」とスウェーデン語で聞いたけど、口をぽかーんと開けて無言。むむ、なぜ通じない?と思ったら
「この子、まだ1歳半だからしゃべれないよ」と。
むむ、なんと。
外人は年齢不詳な顔をしている。

写真左:終了後にもらったバラ
写真中:ステージ横で飾っていたクリスマスツリー
写真右:コンサート終了後、先生、卒業生を交えてセッション。(明け方近くまで続いた)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする