スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

なんていう食べ物?

2007-05-14 23:20:11 | スウェーデンご飯
今20:30pm。まだ外は日本の16時くらいの明るさで青空が広がる。
外にでると鳥のさえずりも聞こえてくる。
スウェーデンで一番、日が長いのは6月1日だそう。これからの天気の変化が楽しみ。
鳥といえば、動物つながりで思い出した。
学校の裏にigelkottがいるよ!と皆が言う。絵を書いてもらうとハリネズミ?
普段かわいいのに警戒すると針のような毛を逆立てると言っていた。
これはぜひ見てみないと!

さて、昨日の話。
エスビョン宅で出てきた夕ご飯の中に不思議な物体。
学校の食事でもたまに出てくるけど、色が違ったので余計に目立つ。

「これ何?」と昨日たずねたときは「ビーンズ(豆)のような、シード(種)のような...」と
いう曖昧な返事。
意味わかんなぁーいという顔をすると1箱くれた。やった!

スウェーデン語ではlinser
写真のように赤みのあるものはröda linser
ちなみにこのwebページのものと同じ商品。

なんだろ、これ?英語では?日本語では?全く分からない。
日本で買えるのかも不明。ネットにいれても日本語のページは見つからなかった。

その時教えてくれた話では「典型的な学生の食べ物。10分ゆでるだけと、調理が簡単な上に
高たんぱく質で繊維も豊富で健康的。ベジタリアンの人も肉の代わりに食べるよ」って。

その日のレシピは、ソーセージ、パプリカ、ブロッコリー、豆(絹さや?)とこのゆでたlinserを
塩コショウ系の調味料で。
スープやサラダでもよく見る。

ちなみにこの写真よぉーく見ると箱の左上部にkravマークがついてるの分かりますか?
一言でいうと基準を満たしたオーガニック食品についているマーク。
環境、従業者の安全、加工過程と満たす基準は多岐に渡るらしい。
どんなスーパーでも、いろんな商品(ビスケットなどなど)でこのkravマークの商品が買える。
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今日のおやつは外で

2007-04-25 23:16:38 | スウェーデンご飯
今日のダンスの授業は楽器を持ってきなさいと言われた。
楽器をというからにはダンスの伴奏なのかと思ったら違った。

まずはグループに分かれる。
そして小さく折りたたんだ紙を3つ、くじのように取る。
私達のグループが取った紙に書かれていたのは
tung (heavy 重い)
lugn (calm 穏やかな)
×

体や楽器、手段は何でもいいので表現しろというのだ。
与えられた時間は2時間。
私達3人はニッケルハルパ二人とフルート一人という構成。

別室に移動し、まずは話し合う。
tungとlugnは静かで重い曲を選べばなんとかなる。
でも「×って、どうしよっか?」と一斉に私達。
Lは「ニッケルハルパを弾くだけで弦と弓が×に交わるよ」
私「弓とフルートを剣みたいにして戦う!シャキーンって!」
D「ハハハ、まぁそれはおいといて(おいとかれた!)。聴衆を巻き込めないかな。」
Dの案は、一人仰向けに寝てもらい、その人のお腹に頭を乗せ垂直の向きで
次の人が寝る。そしてその人のお腹に頭をのせ垂直に…といった具合に全員、
床に寝てもらう。
「その形が×だ。そして部屋を×(クロス、横切る)して動く私達」というアイデア。

まずは選曲から。
これはPers Hans作曲の「Till Far」に。
これはPers Hansのお父さんが亡くなって作曲したそうで、悲しくもの静かな曲だ。

数回練習するとあっという間に時間になり、まずは皆に寝て目を閉じてもらった。
まずは3人でユニゾン、途中から色んなアレンジを交え、私達は演奏しながら
部屋を静かに横切り歩き始める。
途中、寝て目をつぶっている人の目の前で弾いてみたり音を自由に飛ばした。

他の人達はunkown(未知のもの)、sharp(鋭い)など色んな表現をしていた。
楽器を使わないグループも多かった。
機械音のピッピッピッピだけならし(機械音なのでどうとでも区切れる)、
2拍子のショティシュを踊る人、3拍子のポルスカを踊る人などなどもいて、
面白い。

そして、午後は演奏の授業。そしてその後は、コンサートのミーティング、
そして夜は7時から9時半までニクラスのアレンジ・クラスのための練習。
私達は5人グループなので、各自用意してきた5つのアレンジ曲を弾いた。
最近、皆忙しくて、特に神経の繊細な人はぴりぴりしている。
私が前の小節の音を引っぱって弾くと
「No! Don’t destroy the whole tune!」(曲が台無しなる!)と怒られた。
窓の外をふと見ると、犬サイズの猫が歩いているのを私達のうち一人が発見。
すっごーい!と窓に数人(もちろん私も)駆け寄ると「やる気あるの!?」と怒られる。
ハァー、疲れた。ぐったり。

私のアレンジは、イントロとmellan spel(間奏)を作っていなかったので、
皆にコピーして渡せなかった。
すると「じゃあ、今夜作って、明日の朝一で楽譜ちょうだい」と言われてしまった。
はーい。これを書いたら取りかかろうっと。

写真は今日のFIKA(ティーブレイク)。天気がよかったので外で。
チーズケーキとアイスとホイップクリームにベリーとジャム。
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おいしいパン

2007-04-21 23:03:01 | スウェーデンご飯
スウェーデンにしかないパンだと言っていた。
クネッケブロード(乾パン)は前も書いたけど、これとは別。
以前、アメリカ人が気に入ってスーツケース一杯つめこんで帰ったと聞いて
ホンマかいな?と食べてみた。すると、ホンマでした。
すっかりはまってしまった。
どうしよう、私のスーツケース一杯これ入れたら他の荷物の行き場に困る。

Rågformと言うライ麦パン。(写真左)
ちなみに写真のジュースも、リンゴン(lingon こけもも)でスウェーデン的だ。
トースターで熱々にしてたっぷりバターを塗り、強めのチーズをのせて食べると美味。
ICA、Hemköpなど普通のスーパーで売っている。

旅行でストックホルムしか行かない人は、オーレンス(Åhlens)の中にヘムショップ(Hemköp)
というスーパーが入っているのでそこで買えます。


今日は歌のディスタンス・コース(週末のコース)の最終日で発表会?みたいなものがあった。
先生は昨日も書いたアグネタ(Agneta Stolpe)だ。

そのため、私が楽器を習っているエスビョンの奥さんが今日はご飯担当としてきていた。
挨拶だけと思ってランチ前に学校のキッチンに顔をだすと、エスビョンも来ていて
「食べてく?全然いいよ!」と。
「そう?週末の食事は払ってないから心苦しいんだけど、そう言うなら」
でも、ふと思った。
エスビョンだってここで食べるはずの人じゃないはず。
食べるはずの人じゃない人同士で勧めあって、いいの?

ランチは、見た目は色がぱっとしないけどとってもおいしいスープを作っていた。
聞いたら「白ねぎ、ポテト、たまねぎを刻んで、野菜ブイヨン、ミルク、水、塩コショウ」で作ったらしい。(写真右)

さて、夜はその歌のコースの人達のミニ・コンサートを聞いた。
一人、とっても上手くて目立った人がいた。
よぉーく見ると何か違う。歌い終わると、付き添いにアグネタが出てきた。
どうやら目が不自由らしい。

それで、ふと思い出した。
歌のコースの人達は週末やってきて一緒の寮に泊まる。
以前、ステッキをついた目の不自由な人に部屋の場所を聞かれたのを思い出した。
週末は自炊なので、その時私は日本から送ってもらったレトルトパスタ(ソース)を
つついていて、匂いで分かったのか彼女は「食事中なのにごめんね」と何度も言っていた。
付き添いもなく一人でコースに参加するって、スウェーデンって、障害のある人達に対して
とてもオープンで、そういう人達自身も社会に積極的に出て行ける環境のなのかも
しれないと(知らないので想像だけど)、その時ちょっと感銘を受けた。

でも、今日はまた別の感銘で、ステージの彼女は笑顔で堂々とし、声のトーンも美しく、
音程もしっかり、プロかと思うほど上手かった。
余計なお世話だけど、きっと抱えるハンデでツライことも沢山あっただろう。

腹から力いっぱい声量をだし、サーミのヨイクも聞かせてくれた。
強さと美しさを、生きる生命力を歌声から感じた。

人に何かを訴えかけるとき、メッセージを音にのせるとき「人となり」が現れる。
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スープのレシピ

2007-04-01 23:07:41 | スウェーデンご飯
今週末はディスタンス・コースが開催されていて、週末のみエスビョンの奥さんがキッチン担当。
先ほどつかまえて、レシピを教えてもらった。
以前ごちそうになったトマト・パルメザン・スープ。絶品。
(スウェーデン語では、Tomatsoppa med Parmesan ost)
「イタリアンだけど、自分で適当に考えたもの。生クリームいれるとこはスウェーデン風って感じね」と。
つまり、これは彼女のオリジナル・レシピ。

材料(大きなシチュー鍋くらいの分量)
・ たまねぎ(小) 2つ
・ にんにく 一片
・ つぶしたトマト 2缶
・ オリーブオイル、スプーンで1.5杯
・ 水 2.5デシリットル
・ チキンブイヨン 1個
・ バジル スプーン1.5杯
・ トマトピューレ* スプーン1杯
・ 生クリーム 1デシリットル
・ パルメサンチーズ(摩り下ろした状態) 100g
・ 塩、コショウ

*トマトピューレが何なのか、私には分からなかった。
「缶のトマトは水っぽいから、トマトの濃い味と色づけのために入れる」と言っていた。

作り方
1 刻んだたまねぎをオリーブオイルでいためる。決して焦がさないように。
2 トマト、水、ブイヨン、バジル、トマトピューレ、1のたまねぎをいれ20分煮る。
3 料理用ハンドミキサーで鍋をかき混ぜる。(トマトやたまねぎを滑らかにするため)
4 チーズと生クリームを加える。塩、コショウは好みで。

彼女は余ったら小分けして冷凍保存と言っていた。
パスタソースにもなるし、水分を減らすと白身魚にかけてオーブンで焼いたり色んなソースとして使えるのだとか。

「このスープ、おいしいパンとサラダと一緒に食べてね」だそうです。
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プーマの予告

2007-03-21 23:32:26 | スウェーデンご飯
ミートローフってどんな料理なんだろう?
どこの国の料理?
今日のランチはミートローフだった。
名前は知っていても、日本でも食べたことがなかったので初めて見た。
イメージは肉の塊を煮込んだものだったけど、これはミンチ肉。
でもスウェーデン風なところは、写真左側に友人Iが手にしたお皿が写っている。
そのお皿の肉にのっているリンゴン・ジャム(こけもものジャムまたはゼリーという人も)。
そうそう、こっちの人って肉にジャムつけて食べるのです
ソースにフルーツが煮込んであると思えばいいのだろうけど、見た目がモロ。
私が気持ち悪がっているの知って、校長のミッケは毎回「ほら、ジャムとらないの?」とわざと言ってくる。

でもこれって、北欧の食べ方ではなく、スウェーデンだけみたい。
陸つづきのお隣、ノルウェイでは肉とジャムはありえない。
(以前、このブログで書いたような気もする...?)
ここのスウェーデン人から聞いた話。ノルウェイに旅行にいって、ホテルで肉が出てきて「あれ?jello(ジャム)は?」と言うと、デザートと思われて、ぷるんっぷるんの「ゼリー」が出てきたって。
「そうじゃなくて、この肉につけるんですけど…」と言うと、

という反応だったそう。
北欧と言ってもさまざま。

そうそう、以前から気になっていた曲をサーチしに学校の図書館へ行ってきました。
鍵のありかを聞いているので、ここの学生なら夜でもいつでも好きなときに行ける。

週末、エスビョンと名前の分からない客と二人が弾いていたのを聞いていて、3曲ほど頭から離れない曲があった。
本人に聞こうにも楽器製作はしばしお休みなので、次はいつ会うか分からない。

初めて聞いた曲じゃないから、絶対楽譜があるに違いない!
頭からぬぐいさるためにも、一体何の曲なのかつきとめるべきだ。
と思い、サーチ開始。
まず、オーソドックスにSVL(1/24)の本から探した。
譜面を1ページ毎めくる。
ない、ない、ない。
大体、SVLって古い時代のコレクション。
エリック・サルストレム(1912~1986年、ニッケルハルパの絶滅寸前から復興へ尽力。来日しNHKにも出演)のレパートリーとか入ってないでしょ。

そうだ、その曲を弾いていたエスビョンって、エリック・サルストレムと一番よく弾いていた人だ。もっと新しい本にのっているかも。
ウップランド地方の団体が発行した手書き風でもう少し時代の新しい楽譜集4冊発見。
どれ、どれ。
1冊目、ない。2冊目、ない。3冊目、ない。
最後の4冊目、あった!とうとう発見。3曲ともここに入っていた。
一つは、ネッケン(水の精=悪魔)とスコエラ(トロール)のポルスカだった。この二人が靴をめぐって戦うとかいう曲。このお話は遠くはインドまで世界中で似た話があるそう。
後の二つは特にタイトルがなかった。

コピーして早速弾いてみると、頭にあるメロディとこの楽譜じゃ、バージョンが違うみたい。でも、違うと分かっても細部は覚えてないし困ったなぁ。

するとクラスメートSがやってきた。
彼女は私達の中で一番うまい
かつてPUMA(プーマ、ペーテル ヘドルンド(Peter Hedlund)の愛称)の元で習っていたという彼女は、指づかいがそれはそれは優雅。

私も数年前PUMAの家で開催されたレッスンを受けたとき、そういう指づかいを集中して教えていたのを思い出す。
カチカチ音がでないようにキーを押える、無駄のない指運び、など。
決して遠くの高いキーを小指でパッチンと叩いたりしません。PUMA流なら、そうっとジャンプしてわざわざ薬指で押えるでしょう。
ちなみに予告。PUMAは4/17に特別講師で来ます。

話を戻して、このSちゃん、絶対この曲しってるはず。
シメシメ。彼女に弾いてもらおう!
と、巧みに誘導をかけ、弾いてもらい録音できた。
ありがとう!
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ジプシー音楽っぽい

2007-03-07 23:39:16 | スウェーデンご飯
今朝は、とうとう雨が降りはじめた。
(「とうとう」というのは、雪じゃなくてという意味)
氷の上に水溜りという非常に歩くには危険な状態(写真左)。
こちらの人は、およそマイナス5度~マイナス15度位の気温だと「いい天気に恵まれて…」という言い方をする。
「でも、寒いでしょ!?」と私が言うと、「寒さは、服や暖房でどうってことない。道や景色など全てがきれい。マイナス0度前後が特によくない。」と言う返事。
確かに、頬が痛くなるマイナス10度以下を除くと「寒さ」で困ることはない。
そして確かに、この解けかけた雪を見ると、歩きにくい上に雪の美しさはもう無くなってしまう。

写真中央は、今日のFIKA(ティーブレイク)。
アイスとチョコケーキとチョコ無しケーキ。私はチョコケーキが苦手なので、こういう配慮はありがたい。
ちなみに写真右、今日の夕食。特にスウェーデン料理という訳ではないけど、オーブンでカリカリに焼き上げたチキンにコショウをまぶしてあり、おいしかった。

今日は、ダンスの授業。
エンゲルスカ(Engelska)という2拍子のダンス。
今日やったのは、4人や6人セットで踊るダンス。アイリッシュやスコティッシュのセットダンスのように形や順番が決まっていて、スウェーデン特有のダンスからは遠くなる。
それに従い、興味も少し遠のく…。
けど、みんなはノリノリだった。
このエンゲルスカって英語に訳すとEnglish、つまりイングランドから来たダンスという意味。
リール(Reel)のリズムとは違う。
もう少し遅く、ビートが重くてもっとしっかりしている。
(このダンスが残っている地方は限られている)

午後からは授業はなく、ディッテの授業の宿題をみんなで。
宿題は、イェルデビローテン(Gärdebylåten)という有名な曲を短調に変えて(DメジャーをDマイナー)、構成も考えて皆で弾くというもの。
用意した楽器は、もちろんニッケルハルパ、ホルゲル(オクターブ・ハルパのあだ名)、コントラバス(コントラバスハルパのことじゃなく、本物のでっかいの)、クラリネット、パーカッション2種、マラカス、トライアングル(響きを消すように持って叩くといい感じ)、ギター、鈴(足にはめて)など。
Dマイナーは、harmonisk moll(シ→シb、ド→ド#)に。

私たちの練習を聞きつけた、ダンスコースの子がベリーダンスを踊りながら部屋に入ってきた。
ジプシー音楽っぽい怪しげな雰囲気に…。
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今日もロックな

2007-01-31 23:20:31 | スウェーデンご飯
今日もロックなマッツ先生。
Wikの学校との音楽交流イベントは明日なので、具体的なアレンジについて詰めていきます。

グループごとに分かれ、私たちニッケルハルパは3人(相手グループは4人。ドラム、エレキギター、エレキベース、歌)。グループごとに時間を決め、マッツと相談。
Gマイナーでsextondelspolskan(16分音符のポルスカ)でLappkungenspolskanという曲。
なので、3人でマッツとの時間を待つ間、アレンジを話し合ったのだけど…。ぐったり。
何がというと、うちの学校で最年少は19歳で、二人いる。うち一人は”大人”なのだけど、今回の私たちのグループにいるもう一人のほうの19歳が典型的な大人になりたがっているティーンエイジャー。普段、笑っているうちは無邪気でかわいいし、すっごくいい子。
でも、意見を述べるような場にはまだまだ年数が必要みたい。
英語を話すことがカッコイイと思っていて、その失敬な話し方は変なハリウッドムービーの見すぎ(笑)なのかもしれない。
ともかく、その終始挑発的な”Yeah? So what?”「で?それが何?」というモノの言いにノラない努力をしながら、話し合うのは非常にストレスがたまる。
結局は残るもう一人と私で、アレンジを詰めていった…。
疲れたー!!!

相手のWikの学校は、Folkhögskolanという種類(?)の学校。
これが説明してもらってもなかなか分からない。18、19歳以上が通える公立学校(私立学校というものはほとんど存在しない)で、音楽、絵画など特別な技術を学ぶことができる。1年コースが一般的。(名前こそ違うけど、ここも似たようなシステムの学校)
ここまで聞くと、公立というところを除くと日本でいう専門学校と同じに聞こえる。
ただ、それで何らかの学位がとれるのか聞くと、「とれる」というのだ。聞く人によって皆違うことをいうので、正直、ホントかな?と思っているけど。

2月1日追記
もう二人、聞いてみたら自信ありげに「学位はとれない!修了書がもらえるよ」と言っていた。ちなみにこの二人によるとFolkhögskolanは、「エキストラ・イヤー(extra year, つまり「余分な1年」)」だと言っていた。高校で学びきれなかったさらにつっこんだ内容を習ったり、帰国子女やその他の理由で足りない授業を補ったりする、と。もちろん特殊な科目のこともあり一概に「補う」ための学校ではないけど、イメージとして「エキストラ・イヤー」だと言っていた。
マールン(Malung)にある有名なフォーク・バイオリンコースを提供している学校はこのFolkhögskolanだということを考えると、エキストラな感じはしない。私が今いるニッケルハルパの学校がFolkhögskolanと同じようなものなのにInstituteと呼ばれるのは、授業内容が国全体の文化と関係があること(National Folkmusik Centerでもある)、資金が国政府から直接出ていることなどがあるらしい。

さて、気をとりなおして。午後はソニアとの個人レッスン
前回はアニメ雑談で終わってしまったので、指ならしをして待ち構えた。
今日習ったのは、Akademipolskan。ソニアのお父さん、Ericがミュージック・アカデミーのメダルを国王から受けたときに作った曲。耳で聴くほどに難しくないというけど、これは習わないと無理。楽譜からは想像できなかった指使い。その指使いだから「さほど難しくない」と言えるのだ。

そして、お父さんの作品で一番難しいのはどの曲?と尋ねると、
Splemansglädje
とのこと。Ericの作品で一番と言っていいくらい有名な曲で良く弾かれる曲だ。
意外な答えだと私が言うと、「技術的なことよりも、音楽を表現するという意味で難曲だと思う」とのこと。

最後に、Karolinermarschenの隠されたCパートを録音させてもらった。これは、複数の友人にそのパートはないほうがいいと言われて削ったらしい。作曲者本人の意志だけで決めたことではないので、とても興味があったのだ。

写真は、今日のおやつ。写真右は切り分けたもの。
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特別講師とご飯の微妙な関係

2007-01-17 23:13:19 | スウェーデンご飯
今日はViksta Lasseの甥にあたるBosse Larssonが特別講師。
Viksta Lasseはウップランド地方で1900年代に活躍した有名なフィドル(バイオリン)プレーヤー。

彼の演奏スタイルは一般的なウップランド・スタイルとは違う。
Hjort Anders(ダーラナ地方のビングシュー出身の有名なフィドラー)がウップランドに引っ越して以来、Viksta Lasseと一緒に弾いていためビングシューの影響を色濃く受けているのだ。そして、今日の特別講師BosseはおじさんにあたるこのViksta Lasseとよく一緒に弾いていたということで、当時の話を交えて何曲か教えてくれた。

習った曲のうち一つは、Olof Hellstadtが息子のPerに教えて、そのPerがJohan Bohlinに教えてJohanも息子のAugust Bohlinに教えて、AugustはIvar Tallroth(この学校の先生ウロフがその人とデュオでずぅっと昔CDを出していたはず)に教えて、そのIvarに習った曲らしい。
ちなみにOlof Hellstadtは国王グスタフ三世の前で演奏したことがあるという有名な話。Olof Hellstadtが誰に習った曲なのかは記録がなく誰にも分かりません。こうしてみると伝承音楽とはすごいなぁ。

事前に、Bosseは何でも知ってるから曲のことでもなんでもきいたらいいと言われていた。でも寄る年にはかなわない。何歳くらいだろう?おじいちゃんといった風貌。
曲をたくさん知っている人にありがちなのだけど、曲を聞いたら思い出すけど、自分からはなかなか出てこない。
そうそう、漢字と一緒。読めるけど書こうとすると苦しい。年を重ねるとその傾向は増す。
こちらも、もっと上手く聞けたらよかったのだけど。

そうだ、スウェーデンの伝統音楽といえば、「3匹のニシン(魚の名前)と一かけらのパン(Tre strömmingar och en kaka brod)」という妙なタイトルの曲(ダーラナ地方)が有名。入門編のようなCDには必ずと言っていいほど入っている。
このタイトルは長すぎるので、Matlådan(Food box)というニックネームでBosseが呼んでいた。納得。

ゲストがいる時はFIKA(ティータイム)やランチが楽しみ。
いつもよりちょっとだけ張り切ってくれるのだ。ちなみ、ゲストは夜ごはんは食べないので、ランチが腕の見せどころ。
左はおやつ。右はサーモンのバジルペースト添えにクリームソースをかけて。
左の写真の手書きの文字は「小麦はつかってませんよ」という意味らしい。小麦アレルギーの人がいて(小麦分解酵素が無いんだって!)、スウェーデンではよくいるそう。普段はベジタリアン用(バターやミルクも牛からのものなので口にしない)と合わせて、3種類ほど作り分けている。
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初日のランチ

2007-01-08 20:24:51 | スウェーデンご飯
やはり運が悪いらしい。
帰りの飛行機は無事についたと思ったら、スーツケースが出てこなかった。到着からほぼ24時間たつ今現在も行方不明のまま。
そして帰りの電車はキャンセルになり、終電まで待つハメに。

その終電ではクラスメート二人とばったり遭遇。一人は懐中電灯を持っていたので、近道の森を抜けて帰ることに。途中、暗闇を小動物が駆け抜け、キツネか?と思ったけど一度立ち止まってこちらの様子を伺っている様子がキツネっぽくない。
私は影しか見えなかったのだけど、友人が言うには鹿だったらしい。

寒くなっているだろうと想像していたのに、昨日の出発した時の日本よりも暖かい。
本当に記録的な暖冬らしい。

早速、初日の授業はIda Gustafssonという60年代頃に亡くなったウップランド地方のアコーディオン・プレーヤーが弾いていたという曲を3つ習う。うち一つはhullingのCDに入っている有名な曲。
ほぼ2週間ぶりに触る楽器はなんだか変な感じ。

写真は初日のランチ。
「ヤンソンさんの誘惑」っぽいと思ったけど(スウェーデンの伝統料理)、良く見ると違う。
それとも単に別のバリエーション?
ポテトとポテトでひき肉をはさんでいます。
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料理の本

2006-12-27 21:12:31 | スウェーデンご飯
スウェーデン料理の本がほしい!
と思って友人に聞いたところ、言葉の意味は分からないけど"husmankonst"と書いてある本を探せって。
大人になって家を出るときに、両親やおばあちゃんが持たさせてくれるような家庭料理の類なんだそう。
今回は料理関係の本3冊購入しました。

写真左:左はTinaというテレビで人気の女性料理家の本、右がLeifという人の"husmanskonst"の本、手前はスウィーツ。
写真右:中の写真。どれも絵やデザインがきれいなものを選んだつもり。

追伸)ちなみに、血迷って(間違って)このデザートの本、2冊買ってしまいました。
という訳で、yahooオークションに出品中。興味のある方はどうぞ。(3000円ほどしたのを2400円から出品)
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クリスマス伝統料理

2006-12-19 23:18:22 | スウェーデンご飯
今朝はメインの先生3人、ソニア、ディッテ、ウロフみんな来て授業というより弾きおさめというのかな、適当に弾いておしまい。
ウロフは先日のコンサートにも書いた赤毛のチビちゃんと一緒。
私たちが弾く間中、ディッテの弾いている弓をつかんだり、ウロフのチューナーを取り上げて遊んだり。赤毛がクルクルして、まるで動く人形みたい。
私たちが弾くと、部屋の中央でリズムを全身でとり、弾き終わると大喜びで拍手してくれる。言葉を覚える前にリズムや拍手を覚えると将来どんな子になるんでしょう。

先生たちそれぞれ締めの言葉のようなことを言っていて、その中で私たちのコンサートは過去最高だったと色んな人から言われたという話をしていた。
過去のコンサートのDVDをいくつも見たので何が違っていたかは分かる。
ニッケルハルパのチャンピョンを輩出した代など、優れたプレーヤーがいた代もあったりするけど、スタンドプレーに終わっている。上手い人同士だけでかっこいいデュエットをしたり、アイデアのある人だけがそれを実行したり。
そういう意味では、私たちの場合、何よりも企画の時点でかなり練っていた。オマケのような曲/ダンスは一切ない。その上で、それぞれの企画に対して全員の出番が平等になるように決めていった。
この綿密な企画力と、協力・チームワークが、結果、全体の調和がとれた良いものになったのでしょう。ダンサーとミュージシャンで影響しあうというアイデアものが多く、みんなで即興で歌ったときも「始め」や「終わり」など一切合図を出さず、全員目をつぶってお互いを感じながら歌い、かなり息があっていた。
そう思うと、私がここで日本的と感じているスウェーデン人の「和」を大事にする姿勢は、スウェーデン人の特徴というより、ひょっとしてこの代の学生の特徴かも?!

いい加減、この話はおしまいにして、お昼はスウェーデンのクリスマス伝統料理で今学期を締めくくり。
エスビョン(楽器の製作者←ちなみに楽器製作を習う話はGoです。年明け開始予定。)、グンナル(歴史の先生)、理事関係者なども来る。
エスビョンにクリスマスプレゼントをもらった。なんだかうれしかったので日本に着くまで待ってから開けよう。私もプレゼントをあげた。おちょこを家族分。
ちっちゃいし、一個300~600円で陶器や磁器まであり、おそろいではなく色んなデザインのものをお土産にあげると喜ばれます。でも割れ物なので手荷物で持てる数しか持っていけないのが難点。

さてさて、料理は何十種類も用意されていた。家庭でも10-20種類は作るそう。それを24日のイブからなくなるまで数日かけて食べるのだそう。
まずは冷たい料理から皿にとり、その後で暖かい料理をとりにいく。
通常は3回、4回、5回と好きなだけ取りに行くのに、アメリカでこのスウェーデンのクリスマス料理を再現するイベントに先生のディッテが招待された時、アメリカ人が一度に皿に山盛り、デザートから肉まで載せているのをみてびびったそう。
日本でもありがち?
皿に取りすぎて次にいけないとか、「○○さんの分まで取ってきてあげたから」とかいうありがた迷惑な人(すんません食べたいものは自分で取りたい派なので)とか。
スウェーデンはヴァイキング料理の国。という訳で食文化の違いに興味シンシン。

写真左上:パーティの準備。薪をくべる校長ミッケ。
写真右上、左下:クリスマス伝統料理のごーくごく一部。sillという酢漬けの魚が特に伝統的。
写真右下:クリスマスの定番デザート。気持ち悪くて一口も食べなかった。お米を牛乳と生クリームとバニラで煮込んでラズベリーソースで食べる。これとそっくりなリスグリンスグルートというお米を牛乳で煮込んシナモンをかけ、さらにミルクをかけて食べるのもある。昨日の夜ご飯はこれだったので、一口も食べなかった。食わず嫌いではなくて、私の我慢の限界を超えてます。
スウェーデン人っておかしいんじゃない?と言ったら、日本人ってクレージーなんじゃない?と言い返された。
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白身魚のトマト煮込み

2006-12-11 23:03:15 | スウェーデンご飯
今日のランチは白身魚のトマト煮込み。
右の写真はfika(ティータイム)で出てきた焼き立てケーキ(socker kakaと言っていた)。テーブルの二人は学校スタッフ。
ちなみにこの薄暗さは、お昼の15時!

今日はコンサートで歌うルシアの曲の初リハーサル。
(ルシアの話は11/13参照。)日本でも有名なイタリアの「サンタルチア」を歌うのだけど、ちょっと違う。曲全部をGマイナーに変えて歌う。(つまり短調で暗い)
-電気をおとし、一人ずつロウソクを持って歌いながら入場する。
-歌う人は決まっていて、歌わない人たちはロウソク片手に曲にあわせて好きに歩きながら立ち位置(客席)へ。
-途中でPoi(11/30参照。火の変わりに光るボール使用)が登場して中央で歌にあわせて踊る。
-Poiを踊る左右に男性二人がキャンドルを持ち、ゆっくりとターンをしながらbordun(ドローン:ベースの音を長く伸ばす)を歌い続ける。
-歌いながらみんな退場。

bordunを歌う男性の声がいい感じに響く。
喉の奥をリラックスさせて声を発すると声が2音にハモって分かれる、あの発声法に似た声の出し方なので「あー」でも「うー」でもない弦をはじいたような低音。
この独特のbordunの響きが首や背中にくすぐったい。
しゃれにならないくらい。
あまりにガマンできないので、立ち位置を変えてもらった。
私はなぜかこの手の振動に似た音が苦手で、美容室で背中側の髪を切るハサミの音とか、背後で話す男性の低い声とかくすぐったくて、じっとしていられない。

それにしても、この暗く美しい儀式的な雰囲気や動きは頭から自由にでてきたものなのか、もともとある伝統行事などがベースにあってこういうアイデアが出てくるのか。多分、みんな小さな頃からの共通のイメージをもとにして作り上げているんだろうけど。そのベース自体を知らない人からすると、アイデアにただただ感嘆するばかり。
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メインはチキン

2006-11-17 23:37:06 | スウェーデンご飯
久しぶりのご飯ネタ。ずうっと病欠していたスティーナも休み明け二日ほどして復活。よかったよかった。

さて、今日のメインはチキンのクリーム煮込み。
グリーンサラダ、ポテト、それとトマトはモッツァレラチーズとバジルのきいたドレッシングで味付け。
実は、健康を考えて、トマト大嫌いなんだけどここにいる間だけ食べるようにしているのです。でも、この味付けだとおいしい!
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チーズを魚で

2006-10-18 23:59:42 | スウェーデンご飯
最近はコンサートの準備がかなり大変。
授業時間も使ってアレンジをチェックしたり、アドバイスをもらってアレンジを変更したり。

さて、写真は今日のごはん。
チーズを魚で巻いてます。それとヒヨコ豆みたいなのをカレー粉で味付けしたのとサラダ。
おいしそうでしょ。
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オニオンスープ

2006-10-10 23:49:38 | スウェーデンご飯
1週間以上たって未だ風邪が治らない…
鼻がつまってどうにも苦しい。それをクラスメイトに言うとスウェーデン語で「スニィッバ」と言うと教えてくれた。でも、私の辞書に載ってないからつづりが分からない。

今日は、いつもご飯をつくってくれるスティーナがお休みで、代わりにオーサが来てくれた。オーサは小さな子が二人いて、実は上の子(2歳)は知らないうちにここで写真を載せていたことが分かった!10/4の”knalbulle(シナモンの菓子パン)の日”に掲載した写真の中。表紙が子供がバイオリンを持った写真の冊子が一緒に写っている。それが上の子。
今日連れてきたのは2ヶ月の子供のほうで、私が「しゃべれる?」とスウェデーンで聞いたけど口をぱかーんと開けて眉間にしわを寄せていた。
さすがに私の勝ちだね!

オーサの料理は気のせいかヘルシー。
昼:豆、たまねぎのみじん切り、ミンチの肉をトマトソースで煮込んでいてハヤシライスみたいな味。そしてライスは、な、なーんと玄米!
Fika:アツアツのチョコケーキ
夜:写真のオニオンスープ、豆サラダ
つまり夜は、ベジタリアンフード。

体に優しい味でした。
コメント (2)
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