スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ゴールド・ブラウンの秘密

2007-05-13 23:02:16 | 楽器製作
昨日の同窓会は朝の4時過ぎまで続いていたらしい。
休暇中なら無茶したかもしれないけど、今日もエスビョン宅へ行きたかったので私は昨夜は2時で帰った。
さて、という訳で今日も自転車にまたがった。
3回目の塗装の後、紙やすりなどで表面を整えたら再び塗装します。

今日は、もう一台作製中の楽器の塗装もやっていたので、再び一から見れて面白かった。

写真右
は塗装前のもの。
がこれから2度目を控えているもの。
中央は私の。均一な表面でなく縦の木目が部分的に鮮やかに浮き上がっているのがわかるでしょうか。
ちなみにサイドと底板は赤みのある濃いゴールド・ブラウン。

サイドや底板、表板も含めて色はいい具合に均一でない。
この色のバラつきで濃く見える所は、塗装前は逆に木の白い箇所だったそう。
塗装が薄いところは、塗装前は濃い目の色だったそう。
白っぽい部分は夏の間に成長し柔らかい(塗装を吸収する)。
濃い部分は、逆で固くあまり塗装を吸わない。
生きた木目が、本当に色鮮やかに浮き上がっている。

最初に塗った塗料の染み具合で、木目がどう浮き上がってくるかが異なる。
この2度目の塗装をするまで、どんな木目模様になるのか全く分からないのだと言っていた。
シェラックもいろんな色があるけど、単に色の違いだけではなく質まで違ってくるらしい。
なので、黄色のシェラックはエスビョンの経験のたどり着いたベストだという訳。

写真右の、塗装を控えている楽器をオーダーした人は、赤茶ではなく茶色を希望していたため、
私のより赤の配合が若干少ない。
それでも一度目の塗装は、薄い赤系の色に見える。
これに黄色のシェラックを塗ると、赤みが消えパァッと華やいだゴールド・ブラウンになった。
ちなみにこのお客さん、鍵盤部分はウロフのように黒にしてくれと言っていたらしい。
(エスビョンがウロフの楽器を作ったので)
でも、エスビョンが電話して話したのだそう。
黒はオイル・ペインティングみたいなもので塗料自体も安上がりな上に木目が見えなくなる、
もし木らしい木目をみたいなら...、と。
もちろんお客さんを説得してまで色の変更はしないけど、その人は「じゃあ、黒に近いダーク・ブラウンに」と
気をかえたらしい。

ところで写真左は、行きがけに撮った一面たんぽぽの草原。

主に塗装作業が続いたので、今日は色々な話をした。
エスビョンは、機械と人とが関わる「効率」「心理学」「品質」「マネージメント」と多岐に渡って大学で教えてきた。
今日はそのマネージングに関わる部分について。
研究職として企業で働いていたこともあるエスビョンは、ディレクターとしての立場という
自分の経験にも基づいた理論を持っている。

組織全体をよくするにはマネージャーはどうあるべきか。

とてもいい話。
熱く語ってくれる。
でも、私がマネージャー的立場で組織を動かす日はやってくるのだろうか。
疑問に思ったので「自分の家族をどう動かすかって置き換えられるよね!」
となんとも小さい話に置き換えた。

そういえば、エスビョンの作った教科書にはなぜか「マツシタ・コウノスケ」のセリフが沢山、引用してあった。

そしてFIKA(ティータイム)の話から、日本の残業天国(いや地獄か)の話になった。
スウェーデンでは法律で決められたfika休憩が午前と午後にそれぞれ15分程度ある。
「これは仕事の能率を上げるために必須の休息で、社内の交流を活発にするためのものでもある。
それに大抵、良いアイデアはリラックスしている時間に生まれるからね
とエスビョン。

日本の会社でfikaなんてない。
残業ザンマイだからそんな暇あったら早く仕事進めたいという人が多いだろう。
残業代が全額支払われないのも珍しくない。
私がそう言うと、そんなことで会社や経済が健全にまわるのが信じられないといった様子。
そのうち、ゆがみやひずみが出るのでは?と。
そうかもね。
皆とは言わないけど、少なくとも私の周りでは(日本)、家族で夜ご飯を食べられる時間に帰宅できる人はいない。
こんな環境の働き方、個人の権利を尊重する欧米ならはっきりと労働者がノーと言うでしょう。
この環境を受け入れる国民性もあるから日本では続いているのだろうけど...。
これが普通となって何十年と続いておかしな社会になっていくのかな??

色々と話ながら今日もごちそうになり、帰る前に再び塗装後の楽器を見てうっとりとため息をついた。
するとエスビョン「ちょっと待って。日が落ちかけた明かりの元で見ると赤がくっきりとでるよ。」
ぶら下がっていた楽器をつかんでフックからはずすと、大きな窓の側に行った。
赤とゴールドが絶妙に混ざり合って外からの光に輝きをいっそう増している。
「いい具合に焼けた熱々のトーストにバターをたっぷり塗ったパン」
なぜかそんな連想をしてしまった。
再び、ため息。
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塗装再び

2007-05-12 23:56:49 | 楽器製作
朝起きると、昨日の卓球の疲れか体がだるい。
でも、そんなこと言ってられないのだ!
今日も自転車をチャリチャリと、エスビョンの家まで行って来た。

写真は塗装、3回目です。
具体的に言うと、先週の塗装が一回(その一回は2度塗だったけど)。
そしてシェラックを二回ぬって、計3回目。
こうして出来た塗装の厚みの上からヤスリをかけ表面を平らにした後、もう一塗りするらしい。
今日は3回目の塗装をしたらしばし乾燥させるので、お昼をごちそうになり、
先週切った丸木の処置をした。(乾燥してヒビにならないよう接着剤を塗る)

それから、なぜかエスビョンちの庭の草むしり
「庭の手入れをいつかしないと」と言うので、これだけお世話になってるしと思い
「いつでも言って!手伝うから!」といった。
もちろん本気で。
でもまさか今やるとは思わなかった。
1時間ほど必死でむしったらコーヒーをご馳走になり、本日は終了。

今日、早めに帰ったのは、実はこの学校の同窓会の日なのだ。
同窓会といっても、みんなでご飯食べて朝まで弾く会。
私達、現役生も参加できる。

考えてみれば、私は小・中・高・大を通して同窓会に出たことない(仲良しの集まりは例外)から
スウェーデンが同窓会デビュー!?

なぜ出たことがないかって、中・高は、たまにしているらしい。
中学は卒業して近隣の町に引っ越したので一度も声がかかったことがない。
高校は第一回目を欠席して以来、二度と声がかからない。
第一、高校時代は人見知りが激しかったので友人は少なく、呼ばれたところで
仲の良かった人が行かない限り今さら顔も出しづらい。
大学は、みんなバラバラに散ったのでクラスやゼミ単位の集まりは無理だろう。

写真右は、ご飯の準備中の片隅で引き続けるセッションの様子。

同窓会だけあってみんなめちゃめちゃ上手い。
フォーク(民族音楽)を専門に勉強しただけあって、という意味で。

上手く弾くだけなら、よくいる。
でも、みんなリズムやコードや弓使いでノリをだすのが上手いのだ。
どんどん盛り上げていく!
引き続けるとアドリブ合戦に突入していきます。

延々と弾いてもう左指がぼろぼろで動かないので、一休みしてこれを書いているところ。
まだまだ踊って弾いているのが聞こえてくる。
(現在00:55AM。投稿時間は修正したものです)

もらったスケジュールでは深夜のバーベキューまで予定されている...。
初めての同窓会は、途中でギブアップかも。
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楽器の色づけ

2007-05-06 23:32:34 | 楽器製作
今日は楽器本体に色をつけます。
スウェーデン語では"betsa"(動詞)と言うらしい。
ペイントやカラーリングとは違うらしく、水でといた色を木の表面に塗ることらしく、
英語で何と言うか分からないと言っていた。

実は、お昼に私達はミニコンサートをしたので夕方からエスビョン宅へ行った。
政府団体(akademiと言っていた)が、貸切バスでウップランド地方を観光していて、
その観光先の一つがこの学校だったのだ。
スウェーデン固有の伝統楽器、かつウップランド地方にしかない楽器(歴史的に)。
なので、観光の一つにこの学校と私達のパフォーマンスが含まれたようだ。
もちろん有料。金額は私達(学生)で決めた。

曲とアレンジを金曜にバタバタ決め、今朝リハーサルをして15時本番。
このほどよい緊張感と終わった後の開放感は毎回、楽しいしとても気持ちいい。
終わると、ここToboで唯一の売店(ガソリンスタンドに併設)にアイスクリームを買いに行こう!
みんな盛り上っていたのに残念。
今日は塗装する約束だったので楽しそうな皆を横目に自転車で飛び出した。

行くと、今日もお客さんが来ていた。
今日の人はノルウェイ在住スウェーデン人で車でノルウェイから来たそう。
これから数日間、私達の学校の部屋を借りて練習をするらしい。
この人はオーケストラ所属のプロのクラシック・バイオリニスト。
オーケストラのコンサートで2005年に、東京・新潟・大阪とまわったことがあるらしい。

今日はちょっとタイミングが悪いみたい。
ブログに書いてなくてもほぼ毎回いろんなお客さんが来る。
でも特に有名人だと、私は二の次でお客さんの接待(おもてなし?)中心になるのだ。
もちろん、そんなの当然だ。
でも今日は遅くから行き、何もしないまま夕食をごちそうになった。
ひょっとして今日の作業は無理かなぁと思っていたのだ。

その人は趣味でニッケルハルパも弾く(といってもリクスペルマン)。
エリック・サルストレム作の楽器を持ってきていた。
随分と古いので修理をして欲しいらしい。

でもその前にと、私の楽器の塗装をすることになった。よかった!

まずは、写真左
手前に写っているボトルはこげ茶。奥のmahoganyとラベルのあるボトルは赤茶。
この二つを試し塗りして色をみながらブレンド。
手前の皿は水がく薄め。薄い色は表板用。
奥は同じ色で濃い目。濃い色はサイド(横)と裏板。

そう、エスビョンの楽器は薄い色と濃い色の2色使いなのだ。
今は随分と赤茶色に見える。(写真に撮るとなぜか違う色に見える)
でも、この後、黄色のシェラックを塗る予定で、そうすると赤みは随分と消え
特に色の薄い表板がゴールド・ブラウンになるらしい。

この塗装、あっという間に終わったけど、非常に経験と勘がいる作業なのだと言っていた。
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楽器の装飾

2007-05-05 23:36:12 | 楽器製作
最近、23時頃暗くなって星が出ていても、北の低い空がぼんやりと明るい。
「向こうの街にサッカー場があっての明かりとか?」と聞いたけど、違うらしい。
これは太陽の光なんだって!
本当に遠くの街の光のように地平線のかなただけが明るいのだ。
とっても変な感じ。

さて、今日はエスビョンちに着くなり、車に乗り込んだ。

車の中では、私の初病院体験の話題になった(昨日の記事)。
「無事に済んでよかったね。そういえば昨日テレビを見ていたら、冬眠から目覚めたクマの特集してたよ。
冬の間、トイレしなかったクマは目覚めるとお腹を活発にするために10mはある木に登ってはおり、
登ってはおりしていて、いやぁ、面白い。そのテレビを見ていて、I was thinking of you(君のこと思い出したよ)」
いや、私は便秘のクマと違うから。

そうそう、ふと見ると車の後ろに何かついてる。(写真1)
これからオステルビブルックというすぐそばの村へ木を取りにいくのだ。
木は事前にエスビョンが選んだもの(帰りには生えていた切り株のある場所に連れて行ってくれた)。

木目は細かく詰って、真っ直ぐのものがいい。
行くと、丸太を輪切りにした状態で置いていた。朝も来て作業していたらしい。
写真2の左に写っている大きなマシーンで輪切りにする。
サイズを測り、105cmずつにさらにカット。この一塊で楽器一台分。
カットすると一つ70~80kgある木の塊をひょいっと持ち上げ次々荷台に積んでいく。
さすがにここは私じゃ何の手伝いもできない。(写真3)

こういう木の買い方は普通の職人さんはしない。
第一、大量の木をこれから十年も寝かせるスペース、誰もがあるとは限らない。
普通の職人さんは、エスビョンから買うか、材木会社から買って取り寄せる。
ニッケルハルパはウップランド地方の伝統なのでこのオステルビブルックの木を使うというこだわりがある。
エスビョンはヴェルムランド地方の木も買うが、それも自分で見に行って選んだものを持って帰るやり方。
丸木の状態からのプロセスを人に見せたのは初めてだ、とエスビョン。
それは光栄!

家へ戻り、軽くfika(ティーブレイク)をすると、さっそく楽器の作業に。
まず焼きゴテと呼ぶのか?飾りを表面につけていく。
8mmずつ全て図って印をつけてから慎重に。(写真3、4)

キーボックス(鍵盤部分)は、表板のカーブにあわせ高さや形を整えると、
同様に装飾やカットを入れていく。

それを横目に私は仕上げの紙やすり(220と280)をガシガシかける。
「紙やすりかけても傷がなかなか消えない」と私が言うと、エスビョンは手にとり
「これで十分。プラスチックじゃないんだからこの位が丁度いい」と。
ふうん、なるほど。

そして、全体に水を吸わせる。
これをやると細かな傷などが消えるのだ。
「少々の傷を消す必要があるとは思ってないけどね」と言いながら。

「バイオリンでもやる?」と尋ねた。
すると、バイオリンはシェラックに十分な水分と色を持たせていて、
色付けとこの水分の両方を兼ねるのだと教えてくれた。
「でも、バイオリンと同じプロセスをする必要はない。このやり方でバイオリンの塗装は表面が均一で
プラスチックみたいになって面白みがなくなる。
色は色として別に塗ると奥に染み込む箇所があったり均一な仕上がりにならず、
そうやって木目が生きるんだ」とエスビョン。
ニッケルハルパは、ウッド・クラフト(木工芸品)的な要素が良いのだと。

私の好みでいってもそうだ。
ピカピカのバイオリンよりはオールド・フィニッシュ(傷や塗装などわざと古く見せる)のほうが好きだし。
均一でないほうが木目は美しいと思う。
言ってみれば、エスビョン流のニッケルハルパの仕上げは、自然体のオールド・フィニッシュとでも呼べる。

明日は色を塗ります。
どんな色にするかちょっとだけ考えて(写真6)今日は終わり。
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ラベルを貼って

2007-05-01 23:03:44 | 楽器製作
「ラベル、どうする?来る?」とエスビョンに言われたので、午前中行って来た。
今日は祝日で学校はないのだ。

ラベルは、楽器のf字孔をのぞいたときに見える職人(メーカー)を示すもの。

「僕の名前にしとく?後々の価値を思うとそのほうがいいよ」と。

結局、楽器製作を習っていたはずなのだが「帰国まで時間がない!」ということで説明を受けているだけのことが多い。
私が手を下した箇所は、大体、上からやり直しというか、仕上げをエスビョンがしてくれる。
なので、これはエスビョンの作だ!
これで私の名前をラベルに入れてくれと言うほうがあつかましいだろう。

エリック・サルストレムの楽器や、エスビョンの楽器だと財産、資産と考える人も少なくない。
エリックの楽器は死後も売買されている。

でも「価値云々...」と言われれば、「価値」は重要だけど売るつもりはない。
だから、違う意味で私の名前も入れてと頼んだ。
○○のために作ったニッケルハルパ」も入れてもらったのだ。
ハハハ。私の死後、家族が勝手に売ろうにも「○○のため」なんて書いてある楽器、買う人いないだろう。
いやいや、ひょっとして、万が一、私が何かで有名になったら価値がダブルになるかも!?

妄想はさておき。
ラベルを貼ったら、シェラックを内部に塗ります。
木目にそって結構しみこんでいく。
これは、他の職人さんはおそらくしていない。
木の湿気の吸い具合、そして音そのものにも影響するのではと言っていた。

お昼をごちそうになって、バタバタ帰って来た。
午後は私達のコンサートのリハと、明日のニクラスのアレンジ・レッスンのための練習。

以前から何度も書いているように、ぴりぴりして神経の細かい人もいて精神的に疲れます。
14時から17時まで。それから19時から22時まで。
弾いたのはアレンジ7曲。
人の指摘は沢山する割に楽譜は未完成で、しかも私の曲のとき思いっきり数小節飛ばしたので
指摘すると「自分は間違ってない!」とお怒り。
もー、ヤダ。
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f字孔を開けて

2007-04-22 23:32:29 | 楽器製作
今日は楽器製作を少し進めた。
昨日と同様エスビョンの奥さんはキッチン担当で学校に来ていたのでお昼から
車に乗せてもらって一緒に家へ向かった。
途中、オルビヒュスのお城によって車窓から眺めた。
今は向かいにゴルフクラブが出来ている。
写真左上は、お城の敷地はずれにあるブラック・スミス(鉄関係の労働者)の小屋。

さて、今日は私はせっせとニッケル(鍵盤)一本ずつ、紙やすりをかける作業。

そして先週、考えていたストリングホルダーのデザイン。
「こう書いてはみたものの、イマイチぱっとしなくて。ヘッドの優雅なラインと
マッチするようなデザインにしたかったんだけど...」
というとエスビョン、
「じゃあ、ここをこうやって...こんな風に...」と鉛筆で木にすいすい書き込んでいく。
「こんな風なのどう?真ん中に穴開けて」
あーら、いい感じ!
真ん中に穴が開いたの見たことあるけど、ぼてっとした感じのものが多い。
でもこれだと華奢な感じでとってもナイス。(写真右上)

そして、今日はトップの表板にf字孔も開けた。
これはテンプレートと糸鋸を使って。

ニッケルハルパはギターのようにバス・バーがある。
なので今日はバス・バーもくっつけ固定。(写真左下)

ところで、エスビョンちの玄関前の様子。(写真右下)
ネギ(オニオンと言っていた)の青い花が沢山咲いていて、とってもきれいだった。

今日は21時すぎに帰ってきたけど、この時間だと暗いとはいえ完全な夜にはなりきれない。
日中の日差しもきつく一見、夏のようなのに今日は特に冷え、4度くらいだった。
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カッティング作業の様子

2007-04-15 23:47:28 | 楽器製作
イースターホリデイの最終日。

今日はエスビョンの家に行くと、子供用のニッケルハルパを作っていた。
作り方は昔ながらのコントラバスハルパと同様、組み立てではなく、
一本の木から掘り出していく
(だからコントラバスハルパは細くで小ぶりなのだ)
写真左がその様子。
写真の隅に写っている通常サイズと比べると随分小さいことがわかる。

写真中央と右は、3列目(一番上)のニッケル(鍵盤)部分のカッティング作業の様子
木目の真っ直ぐなものを選ぶ。木目が少しでもカーブしていたらポイっと捨てる。
あらかた糸鋸で切りそろえる。
一本ずつサイズが異なるので間違わないように番号をつける。
キーボックスのサイズも一本ずつ異なるので、図っては印をつける。
カンナで削っては電子メジャーでコンマ2桁まで測り、キーボックスに戻して具合を見るという気の遠くなる作業。
気の遠くなる…といっても、私がやるとこれだけで2ヶ月はかかるとのことで、
エスビョンの作業が大部分を占める。

説明を聞きながら作業を見守り、今日は私は主に演奏やストリング・ホルダー部分のデザインをやっていた。

演奏については、もともとスウェーデンに来る前からそういう話があった。
(そういう話というのは、ウップランドの伝統スタイル、特にエリック・サルストレムの伝統を習うこと)
楽器作りが順調に進んでいるので、徐々に演奏に時間を費やす割合が増えてきたのだ。

今日は、学校で習ったボンドポルスカと、エスビョンのボンドポルスカ(ウップランド地方独特のポルスカ)に対する
解釈が異なっていて、少々とまどってしまった。
「ダンスと同じようにもっとふわっと優雅に音を宙に浮かすように」と言われた。
今までもっと力強いイメージがあったのだけど、
エスビョンいわく、重すぎてはいけないと。
エスビョンはエリック・サルストレムの伝統を受け継いでいる人なので、少なくともエリック風では優雅に弾くのだろう。

そうこうするうちに日がかげり始めたので帰ることに。

最近は19時頃日が落ち始め、完全に暗くなるのは21時前くらい。
スウェーデンの四季は日本よりもはっきりしている。

12月には15時前に日が落ち、7月は2時くらいまで薄明るい。
冬はマイナス15度までなり、夏は汗ばむほど暑い。
この夏と冬の変化を思えば、春と秋のめまぐるしい変化は想像以上だ。
日差し、花、鳥、草木、全てが目に見えて日々変化する。

今日の帰りは自転車でカエルを弾かないように注意するのに必死だった。
道を横断しようと、手のひらほどのカエルがあっちにもこっちにも。
春ですね!
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鍵盤部分の作り始め

2007-04-11 22:22:03 | 楽器製作
今日はニッケルハルパの鍵盤(nyckel)部分を作り始めた。
楽器や設計図の話をしたり演奏をしているとあっという間に時間がたち、
取りかかり始めたのは実は夕方。

今日聞いた一番ショッキングなニュースは、エスビョンが85年に何かの演奏のコンテストで一度だけ、
かの有名なプーマ(ペーテル・ヘドルンド) に勝ったことがあるという話。
その時の審査員はエリック・サルストレム(学校の名前にもなっている偉大な人)。
はぁー、それを聞いたら、ぐぅの音もでません。

まずは一番下の列から作り始めます。
なれているエスビョンはテンプレートをそれぞれの列で作っているので、これを借りて鉛筆で印をつけていく。
ちなみに、本体はスプルース
硬さがいる部分はスウェディッシュメープル(普通のメープルより硬い)。
そしてキーは、柔らかさと硬さの中間であるバーチを使用。

写真1:木は木目を見ながら。カーブした木目を見つけるとポイっと捨ててしまう。
キー(nyckel)は一本ずつ測り、カンナをかけてサイズ調整。
テンプレートを使って、切り落としの目印をつけているところ。
(キーの動きが湿気でにぶった時の対処方、4/5のコメント参照)

写真2:キーヘッドの装飾部分。エスビョンはもちろんナイフにて(左)。
これより簡単にできる棒状のヤスリを使う人も(右)。
仕上がりは当然、ナイフのほうがエッジがきいていてシャープで美しい。

写真3:シャープなナイフ使いは木目を美しく惹きたてる。

写真4:今日も例にもれずお客さんが。
なのでfika(ティータイム)にはハロンのケーキが出てきた。

このお客さん、エスビョンの楽器製作の生徒中で群をぬいてトップだというマグヌスという人。
作ったばかりの楽器を持って意見を聞きにきたみたい。
とても美しい仕上がりで、音色はエスビョンのものに似ている。
4/5にミカエルの楽器がエスビョンに似ていると書いたけどそれは見た目のことで、音色はもっとソフトだった。
今日のマグヌスが持ってきた楽器は逆で、見た目の塗装はオリジナル感があり、音色がエスビョンのに似ている印象。
売っていないのか尋ねると、ノーだった。

さて、写真の装飾部分。
まずナイフで向こうにグッと力を入れ、そしてこっちにもグッと力を。
で、ふぅーっと息で木屑を吹き飛ばす。

うーむ。
見れば見るほどお手本とはほど遠い。
しかも斜めになったのは何で??
見かねたエスビョンは、私から取り上げてしまった。
違う木を渡し「これで練習しなさい」と。
道は険しいのだ。

お知らせ
明日、frifot(フリーフット)のコンサートに行ってきます!
彼らのホームページにはこのコンサートが出ていないので、何で?と思いつつ。
感想は、明後日以降。
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サマータイム

2007-03-25 23:25:42 | 楽器製作
今日はエスビョンは午後にはミーティングがあるとのことで、午前中だけ行くことに。
10時頃「今からいくよー!」と電話をして気づいた。
今は「11時」だって。

サーマータイムが知らないうちに始まっていたらしい...。
土曜の夜(つまり日曜の朝)から時間が変わるらしい。
1時間損した気分。ともかく、行くだけ行くことにした。

さっそく行って、またまたびっくり!
なんと楽器のキーボックス部分が出来ていた!
夜中のうちに小人さんがせっせと作ったのでしょう。(←そんなことはない)

ここは非常に精密にならないといけない部分。
仕上げまで時間がない超特急コースの私に特別に作ってくれたみたい。
(普通にエスビョンの講義を取ると全部で2年がかり)
でも、この先は自分でつくらないと。

エスビョンは楽器の作り方の本を出すそう。
で、グランという木(スプルース)の、楽器に適した成長の話や、道具についてもたくさん書いてる。
ちなみに私の楽器につかうスプルースは、スウェーデン西部はヴェルムランド地方の、ある一定の高さと斜面のある山で育った木。
良い木を育てるには間引きをしないといけなくて、でもグランは根が下向きではなく地面に沿ってはるらしく、間引くときに隣の木を傷めないようにする作業がお金がかかるのだとか。

そのエスビョンの書いている本の話から、道具の話になった。かんなのコレクションをたいそう持っていて、色んなパーツの説明を聞いた。
ちなみに写真右上の小さなおもちゃのようなかんなは本物。

その後なぜか、「弾いてみなさい」と楽器を渡された。
ボンドポルスカとワルツを弾くと、結構、ダメだしされてしまった。
エスビョンの視点は「ウップランド的奏法」。
ウップランド一拍目はもっとこんな感じで、と弾いてみせてくれた。
これはかなり初めの頃に習った曲だ。今まで何を練習していたんだろうという気になり、ショック。
でも、こうやって気づかないと、先に進めない。

写真下二つは帰り道の「小人の森」(3/18にも書いた、自分がちっちゃくなった気がしてくる森のこと)。
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お湯で曲げる

2007-03-18 23:36:58 | 楽器製作
今日は朝から雪。
自転車を雪の中こいでいくと、エスビョン宅には本日もお客さんが。
一人は朝やってきた小さなお客さん。
エスビョンの奥さんにピアノを習いにきた近所の子。
夕方には、ピアニストでギタリスト、ニッケルハルパも弾く人がやってきた。
名前を何度きいても覚えられない。色んなバンドで弾いているらしく、エスビョンに「知らないの?」と言われた。


ふと、その人の持ってきた弓をみると、例の(何度もブログで書いた)フランス人の弓を持っている!
私も注文中だけど、エスビョンは好きではないみたい。
伝統的なウップランドの力強い曲に向かないというのが理由。
エスビョンはウップランド地方の古くからの伝統にこだわりがある人なので当然だと思う。
このフランスの弓はエレガントで繊細な感じで全くスウェーデン的な感じがしないのだ。

今日もランチをごちそうになった。
何か手伝いたいと言うと「じゃあ、フライパンで肉を焼いているから加減を見てて」と。
見ると、ステーキがドカっとのっていた。
ひっくり返そうとすると「あぁ、ダメダメ!高温でしっかり片面焼いたらそれからサッとひっくり返す!」
はーい。仰せの通りに。ここでも指導が入ります。
いい具合に肉が焼けてきた。
するとエスビョン、濃口しょうゆをどばっとフライパンに。
あら、日本的?
と思ったら、次に生クリームをどばっ。
あら、これは何?そして「蓋して!」と言われ、落し蓋。
しばし、ぐつぐつ。
そして280度のオーブンでカリカリになったポテトを取り出しテーブルに。

どんな味なんだ?しょうゆと生クリームって?とおそるおそると食べてみると、
ん!?おいしい!何の違和感もない。
肉も外国にありがちなガムみたいな固い肉ではなかった。

エスビョンの家は100年以上も前の家を買い、自分でリフォームしている。
なのでキッチンの火は木を燃やすタイプ(もちろん電気も隣においているけど使ってない)。
左上の写真がその様子。その写真の上部には釜も写っている。
ここでパンやピザも焼ける。

食後は余熱でお湯をわかす。
なんのためかというと、そう。ニッケルハルパの上部板にカーブをつけるため。
以前から「お湯で曲げる」と聞いていたけどさっぱりイメージがわかなかった。

この時、ニッケルハルパ製作とバイオリン製作の話をした。
どう違うか。それぞれの作る魅力とは。
そして、今日はじめて知った。バイオリンのカーブは全て手で掘っていると。
すごい作業だなぁ。そしてクレモナ・バイオリン製作の話、ウップランド地方のニッケルハルパ職人との類似点についてなど...。
ここで紹介できるほど話を深くは掘り下げなかったけど、興味深い話。

そしてニッケルハルパのたどった過去と現在の話。
いくつも本が出ているけど、職人の視点では書かれていない、楽器のことを全く知らない人が書いていることが読むと分かると、エスビョンが言う。
また、「コントラバスハルパ→シルベルバスハルパ→現在のクロマチックと発展していった」という見方を一般的にするけど、厳密には「発展ではない」という意見。
シルベバスハルパの欠点がその後のクロマチックに受け継がれ、現在はコントラバスハルパの忘れられてしまった良い点を取り入れて「復興」という逆戻り発展であるという考え。
実際、エスビョンの楽器の音色が変化していっているのもコントラバスハルパ的に戻りつつあるのだ。
作り手側からみた楽器の流行というのか、「変遷」というものが無視されていて楽器の本質に触れていないと嘆いていた。

さてさて。
写真のように高級スプルースを木箱にいれ、熱湯を注ぎ5分ほど放置。
注意するのは板が浮かないようにすること、それからビニールで覆って湯気を逃がさないこと。
熱湯で柔らかくなった板を取り出し、欲しいカーブに合わせて作った土台にしっかりとおさえつけ、添え木をあて紐で縛る。
この押さえつける時に素人は板を割ってしまうことがよくあるらしい。
この方法は職人それぞれだけど「熱湯でカーブさせる」のはみんな共通だと言っていた。
(エスビョンからキットを買った人は、この土台部分は一緒についてこないけど、こういう土台と分かるように写真をCD-Rでくれるそう)

この状態で2、3週間放置。
カーブが安定するまで時間がかかる上に、来週末からエスビョン一家はスキー旅行に行ったり次の週末も色々あるそうなので、製作もしばし小休憩

それかr、このカーブした板がのる本体のほう、先週私がおそるおそるナイフで整えた部分にエスビョンが最後の仕上げをした。
写真は棒のようなヤスリ?みたいなもの。
この後、紙やすり(60)で仕上げます。

夕方には、お客さんで来ている名前のよく分からない人とエスビョンが演奏しはじめてしまった。
エスビョンの0歳の子とお客さんが連れてきた子をあやしながら演奏に聞き入っていたら、ふと外を見るともう薄暗い。

いかん!自転車なのでもう帰らねば!するとおいしそうな匂い。
「夕ご飯の用意できたけど…」と言われた。
でも、甘えっぱなしで悪いし暗くなるし、やはり帰ることに。

エスビョンの家から、まず野原をしばらく進むと中世の教会と湖が左手に見える。
そこを左折し、また野原。
街灯のある小さな森を抜け野原を進む頃には、日の出前の青白いような薄暗さになっていた。
でも、明るいうちに帰りたかった理由の「森」がここからはじまる。
私が勝手に「小人の森」と呼んでいる。
数メートルある見上げるほどの高さのモミの木の中をアップアンドダウンしながら続くクネクネ道。
森を抜けてしまうまで街灯は無い。家も無い。
そして日当たりも悪いので道には雪も残っている。
周囲に木以外に何一つ無いので大きさを比べる対象が無い。
見上げるような木に囲まれ、自分が小人になっておとぎの世界に迷いこんだような気がしてくるのだ。
ともかく、坂を越えたとこで車にでもはねられたら洒落にならないので必死で自転車をこいだ。
最後の坂をびゅーんと降りると、野原と街灯が見えてきた。
「TOBO」を指し示す標識も見えた。
そして林とまばらな民家を抜け、赤い伝統的な古い家の集落を抜けると見慣れた景色。学校に到着。
ただいま!
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ダニエル・ペテション

2007-03-17 23:47:16 | 楽器製作
朝食を食べながら友人Sと雑談していた。
ウロフのニッケルハルパとニクラスのニッケルハルパ、どちらもエスビョンが作ったのに音色が違うことについて。
確かなことは聞いてみないと分からないけど、ニクラスのハルパを見たとき、通常よく見るタイプの弦じゃなかったことを覚えている。
今度、聞いてみるつもり。

そんな話をしていると、電話がなった。出るとエスビョンからだ。
「やあ!まだ来ないの?」
おっと、そんな時間!?「行く、行く!今出るとこ!」とあわてて自転車にまたがり猛ダッシュ。

着くなりさっそく「話はウッレ・プランから電話で聞いたよ」とエスビョン。(3/12)
私→ウロフ→ウッレ→エスビョン→私ということで、話しが回りまわってきた。
なんだかんだで修理か交換を依頼することになるので気を悪くしてなかったらいいのだけど。と心配ぶつけてみると「全然そんな感じじゃなかったよ」って。
良かった。

「でも、どのみち、もう1台手にすることになるからね。今作っている楽器は出来上がるとこんな感じの音だよ」と、SlattaのCD(ブログで紹介)をエスビョンがかけながら言った。
Slattaで演奏しているダニエル(Daniel Petersson、うちの学校の卒業生)は、エスビョンの楽器を使っている。

そこで、今朝、友人Sとの会話を思い出し尋ねてみた。
「ウロフとニクラスでは音色の種類が違うよね」と。
すると「オーイエス。だってデザインから作りから全く違うからね。今はウロフ・タイプの楽器は作ってないよ。
今はどちらかというとニクラスタイプやこのダニエルタイプの音色だね」とエスビョン。
なんでも北欧風ノルディック・サウンドを追求した結果、デザインが変化していったらしい。
“遠く豊かにクリアに響く共鳴弦の音色と、芯では暖かみのある音色”というのを表現したいそう。

そして、「ほほう、このCDいいねぇ。ダニエルはやっぱり上手いねぇ」と言いながら、
「ウメオから飛行機で来ることになってるんだ。もう着いてもいい頃だけど」って。
え?ダニエルが?
本当に毎回、色んなお客さんが来るものだ。

そう言ううちに、ダニエルご一行さま到着。
私はslattaをはじめ、青いCD、赤いCD(CDの名前は忘れてしまった)、フランス版のCDと、ダニエルのCDは全部持っている。
こんなとこでお目にかかるとは思ってもいなかった。

今回、ダニエルはハッセ・イッレ作のコントラバス・ハルパを持ってきていた。
Kvartston(クウォータートーン。例えばドとド#の間にもう一音ある) のあるハルパで、そのkvartstonをもっと増やしたいという。
それと私のようにlöv(ポチポチ部分)に問題がありその相談。
なんで作った本人のとこに持っていかないのか不思議だけど
すぐに出来るらしく、さっそく大分解(写真左)。

作業の間、少しだけ話をした。「青いCDにhaikuってタイトルの曲があるよね?」と聞いたら
「そう。日本の文化が大好きなんだ。俳句もそうだし、絵や音楽、日本の伝統文化は素晴らしいと思う」とダニエル。
伝統を大事にし、現代文化も西洋などから取り入れその社会の器としてのあり方云々…熱く語っていた。
ここにも親日家。スウェーデンってひょっとして多いかも?

そんなこんなで、今日は新しい作業に取り掛かる予定だったけど、エスビョンから取り残されってしまったので、未だ不ぞろいのペグを何とかきれいに整えることに集中することにした。(そう。まだ出来上がってなかったのです)
なので細かいナイフ遣いで削っていると、思わず指を切ってしまった。
無傷目標を掲げていたのに…。
それを見たダニエル「もっと切って楽器に血をしみこませなきゃ!」
他人事だと思って。全く。
夕方には、改造と修理を終えた楽器を手にダニエルは満足そうにbyggnanを弾いてくれた。(コントラバス・ハルパ時代(17~18世紀?)のビス・カレ作曲)

エスビョンちの2歳の子、言葉が通じない私におかまいなく、しょっちゅう名前を呼んだりしがみついてきたりする。今日も帰ろうとするとbolibompaを一緒に見ようといわれた。子供向け番組らしい。
でも、暗く前に帰らないと自転車だからね、と言って帰って来た。
いつか2歳児に負けないくらいのスウェーデン語を話せる日が来るのだろうか…。
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再びヘッド部分の作業

2007-03-11 23:21:39 | 楽器製作
昨日は遅くなって自転車を置いてきたので、今朝もエスビョンに迎えにきてもらった。
後部座席のベビーシートには、2歳になる子供が乗っていた。目玉の2倍の長さはあるまつげでゆっくり瞬き、寝入ってしまった。
今日は村の中心にあるスーパーへ買出しに行ってから、家へ向かう。

私は昨日の続きで、ヘッド部分にやすりをかけ磨いていく。
昨日の写真の通り、細かい部分が多いのでやすりをとてもかけにくい。
その間、エスビョンは私のニッケルハルパにしたように、残り10台のニッケルハルパにドリルでペグ部分の穴を開けていく。
しばし腕を組み、あーでもない、こーでもないと考え込むエスビョン。
どうしたのか聞いたら、「穴を開けるだけなら、考えればできる。でも、いかにシンプルな方法で効率よくできるかというプロセスを考えている」と言う。
楽器製作の審査員も務め、この分野で皆を引っ張っていく立場だということを意識していて、そのために複雑で面倒な方法ではなく、みんなに伝えていけるシンプルな方法を考えていると。毎回、回を重ねるごとによりよい方法を考えているので、必ず同じ方法を取るとは限らない。
毎回がベストになるよう「どうやって改善を改善するか」というポリシーに基づいている。演奏もそうだよ!とエスビョン。
ハイ…がんばります…。
と言うものの、一向に私は細かい部分のやすりで手間取ったまま。

すると、2歳の子がご飯だよと呼びにきた。
毎回ごちそうになっているので、ありがたいやら、申し訳ないやら。
今日はハーブをかけオーブンでかりかりに焼いたサーモンと、スウェーデン北部でとれる種のポテト(小ぶり)、トマトサラダ。デザートはアイスとコーヒー。
エスビョンちのコーヒーはとてもおいしい。あら挽きの豆を紅茶のようにポットでいれる(ドリップではない)。強いのにマイルドという絶妙な味で香りもとっても香ばしい。
学校の調理師のご飯もおいしいけど、エスビョンちで出されるものはパンでも何でも、食材にこだわった味がする。

ところで写真の左は、エスビョン宅のテレビ。明るい木のフレームがいかにも北欧を思わせる。中の機械はSANYOらしいけど、スウェーデン・メーカーが出している。
そして、テレビを置いている台は…そう、絵を描くときにキャンパスを置く台。

そういえば、1年ほど前に、エスビョン宅に日本のテレビ局が取材にきたそう。
「スウェーデンの田舎の生活、自然と共存した生活、音楽と結びついた生活」というのを一日かけて取材したそう。その時のインタビュアーは、自称「日本で一番有名なピアニスト」(「フルート奏者」だったかな)と言っていたって。テレビ局の名前もその人の名前も忘れたけど、誰か知ってる?と聞かれたその位の情報では、全く分からない。
その時のビデオがあるといってしばらく探したけど、結局その時はみつからなかった。
いつ放送されたのかも知らない。なんとなくBSが好みそうなテーマではあるよな…。
誰か知ってる人いますか?

その後は再び作業開始。
作業はいつも色んな話をしたり、演奏してくれたりしながら進める。
でも、今日は早めに切り上げおしまい。
今日こそは自転車で帰る!と日没前には家を後にした。

スウェーデンは季節の変化が激しい。もう今は18:30くらいまで外は明るい。
12月は15時には暗かったのに。
夏が夜中まで暗くならないことを思えば、この変化の早さも納得。
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ヘッドのデザイン

2007-03-10 18:20:43 | 楽器製作
写真1:今日は自転車で行く!とエスビョンに電話して、いざ自転車をこぎだしたはいいけど、進めど進めど景色が変わらない。こんなに遠かったっけ?
どこもここも景色は似ているので道を間違えていたらどうしようと少し不安に。
すると、2/22に紹介した中世の教会が見えてきた。よし、この道であっている。
でも、疲れた。なんと45分もかかってしまった。たったの8kmなのに。

エスビョンちに着いたら、同じく着いたばかりのお客さんと玄関の前で鉢合わせた。
クリステルというレトヴィックの人で、エスビョンの紹介ではスウェーデンで一番のギター職人なのだそう。ニッケルハルパも時々作っている(時々といっても、受賞経験あり)。

写真2:クリステルがさっそくギターを弾いてくれた。ギター職人で、ニッケルハルパも作るけど、普段はクラシックギターを学校で教えているそう。かなりの腕前。
すると、エスビョンの子供も負けじとギターをジャカジャカっ!

写真3:ニッケルハルパのヘッドのデザインを考えてくるように言われていた。でも、難しい。
クリステルの作りかけのニッケルハルパを見せてもらった。すごく美しい。半年かけてデザインしたそう。
写真は、エスビョンのニッケルハルパのヘッド。このデザインは10年以上かかったそう。このデザイン、非常に計算されている。まず、先端に向かって斜めにそいでいて徐々に厚みが薄くなっている。中央にあけている飾り穴と本体側の厚みのある部分、どちらも薄くなるよう裏側をかなり削ってある。もちろんその分、軽くなる。

写真4:クリステルとエスビョン、二人から、「今日はスウェーデン職人のトップシークレットの技術を使うから、お願いだから日本に持っていかないで」と言われた。「??!」と思ってみつめていたら、取り出したのは木片がテープでグルグル巻きになった鉛筆。
なぁんだ、冗談だったのね。
本体の表板は少しカーブしている。それに合わせて本体を少し削らないといけない。その削る部分を切り取る作業が職人それぞれにアイデアがあるらしいのだ。
それから「ナイフをこうやって持って、この鉛筆書きのとこまで削って…」とエスビョン。ふぅーん、と見ていた私は次のセリフで青ざめた。
「この鉛筆の線の数ミリ手前まで削ってね。数ミリ残したら後はやったげるから」
ひぇー!りんごの皮も向けないのに本体削っていいの?
先週やったペグと違って、間違ったらやり直しがきかない。
でも、言い残してエスビョンは去ってしまった。
残された私をみて、クリステルが「僕が見ててあげるから削ってごらん」と。おそるおそる削ってみた。すると「ナイフがもし引っかかるような感覚があると、ナイフの向きを変えるといい。場所ごとに木が好む向きというのがあるから」とクリステル。
確かに、ナイフがすいすい進む所もあれば、妙に固くなる所もある。向きを変えると、再びすいすい進む。
「ストップ。このくらいでいいと思うよ」と言い、後はクリステルがカンナで削ってくれた。「この先は職人によって方法が違うから、エスビョンに習って」と。ありがとう!

写真5:ランチをご馳走になった後、エスビョンが「クリステルを隣の小屋に案内してくるから、ヘッドのデザインを考えといて」と。鉛筆と紙をどさっと渡された。
(その小屋には、10年物のほぼ丸太の状態の楽器用の高級木が保存してあったり、もっと大きなマシンが設置してあったり。小屋自体がエスビョンの作で、2階は夏までにダンスフロアにするらしい)
それにしても。クリステルでさえ、半年デザインに費やしたというのに。
私はこの1週間では当然、何にも思いつかなかった。
目の前の椅子の背にある模様がいい感じだったのでそれを取り入れて書いてみる。うーん。なんかイケテない。

そうこうするうちに、二人とも戻ってきてしまった。私がヘンテコリンな絵を書いて困っている姿をみて、参考にと写真や子供用試作のヘッドを持ってきてくれた。
それでも筆は進まない…。
エスビョンが「例えばね、こんな風に…」と、ササッと絵を描いた。あら!いい感じ!
という訳で、一番上に桜を入れるというアイデア以外は、エスビョンがデザイン。ラッキー!

写真6:さっそく、とりかかります。当たり前だけどエスビョンは、ものすごいさばけていて、木にあっという間にデザインを書いてく。
ヘルプラインをさっと書き、デジタル・メジャーで左右対称を測り確認。
まずは、電動糸鋸で直線でざっと切り落とす。
曲線部分は全て手(ナイフで)。
次にドリルで穴を開けた中央に手動糸鋸をいれカット。再び手で整える。
ナイフの使い方を見ていると芸術もの。それもあっという間。私がやったら丸々1日か二日かかるだろうと言われた。いーや、多分一週間はかかると思う。

すると、再び来客が。お客さんで来ているクリステルは有名なギター職人なので、来ているのを知って作りかけのギターを見せに来た二人組み。

エスビョンちにいると本当に電話と来客が多い。
先週も来客中に、故エリック・サルストレム作のニッケルハルパを売りたいのでその前に状態を見て欲しいと、夫婦がやってきた。(ちなみに状態はよかったけど、エリック・サルストレム特有の問題を持つ楽器で、修理が必要だった)

今日は自転車だから暗くなる前に帰ろうと思ったら。雨が降り出した。
エスビョンが送ってく、というので再び甘えることに。それにしても、そろそろおいとましないと…と思っていたら。エスビョン、「あ、そうそう。今日はこれを見なきゃ!」と、テレビを見始めてしまった。
先々週?ニクラスが出たMelodifestivalという音楽番組。勝ち抜き戦のファイナルで、これで1位(視聴者による電話投票)になると、ユーロ・ヴィジョンとかいうヨーロッパ大会に出場できるらしい。

それから、夕飯も食べていないことを思い出し、パンと紅茶にバターとチーズでやっと一息。
結局、帰りついたのは23時すぎ。疲れたー!
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バーサロペット

2007-03-04 23:40:12 | 楽器製作
エスビョン、今日は12:30に迎えに来ると言ったのに、来る気配がない…。
すると電話が。
「バーサロペット(Vasaloppet)がテレビでやってるから終わったらすぐ行くから」と。

このバーサロペットはクロスカントリースキーのレースで今日がファイナル・レース。
なんと90km!
エスビョンは実は双子で、今年は忙しくて参加できなかったそうだけど、ほぼ毎年兄弟で参加している。完走するだけでもすごいけど、予選レース(というのか分からない)が先週の日曜日と月曜日にあった。日曜日で6千人、月曜日で4千人。出場した双子のほうは月曜のレースで600番台で完走したそう。
このレースの由来は、グスタフ・ヴァーサ(Vasa、16世紀)が命を狙われたとき、スキーで山を逃げきれたという有名な話から。

さて、13時過ぎには迎えにきてくれ、昨日作れなかったペグの続きを…と思ったら出来ていた。なので後、もう2本作らないといけない。

そういえば、恐ろしい話をおしえてくれた。ヴェーセンのウロフ(うちの学校の先生)もかつてエスビョンのもとに楽器製作を習いに来ていたそう。それで、指をナイフで切っては包帯を巻き、また切って包帯…を繰り返していたそう。「まだうちの床にはウロフの血が残ってる」と言っていた。私の指はまだ切れていない…が、怖い。

さらに削っていると、色んな話をしてくれた。
品質について、エスビョンが繰り返し人に言って聞かせる言葉がある。
How do you improve your improvement?「改善をどうやって改善するか」
Who is responsible for your improvement? 「誰に改善の責任があるか」
(大学や企業相手に「Quality(品質)」についての講義を10年以上しているらしい)

話は色々ととび、突然楽器を手に曲を引き出した。
手をとめたらいいのやら、作業しながら聞いたらいいのやら。そして、故エリック・サルストレムとの話もしてくれた。

色んな話をしながらも、エスビョンはちゃっかり作業は進めていた。
ネック部分に小さな穴を開け、ドリルのサイズを変えながら何度か繰り返す。
そして、昨日私が選んだ白いほうのメカニックをあてると…ぴったり!
楽器らしく近づいていく。

私のニッケルハルパ以外に、同時に10台作っている。予約は、2年前の注文でずっと待ってもらっているので今も欲しいか電話で聞かないといけないと言っていた。
まだ、作製中と宣伝していないこともあり、10台全部の買い手はまだついていないそう。
そうでなくとも、あっという間に売れるでしょう。
夏前に完成予定。
ウロフ(Olov Johansson)もニクラス(Niklas Roswell)もエスビョンの楽器を使っています。
興味のある人、一台いかが?
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ペグの一本も。

2007-03-03 23:18:06 | 楽器製作
土曜の朝、二度寝をしていると突然電話が。
寝ていたと思われないように頭を思いっきり振って、目を覚ましてから電話を取った。
するとエスビョン「今から楽器作りに来る?ひょっとして寝てた?」
なぜか、寝ていたとは言えなかった。
けど、なんとなくバレたのか1時間後に迎えに来ようか?と言ってくれた。

今日はネック部分の作業。
写真1:ネック部分に穴を開けるためのテンプレート作りから。(以前のテンプレートを失くしたとのことでもう一度作ることに)。デジタル計測器で慎重に測り印をつけます。

写真2:「共鳴弦用のメカニックは、白と黒どちらがいい?」と。もちろん白がいい!半透明でキラキラしてパールみたい。とってもきれい。エスビョン特注でドイツの職人さんに作ってもらっているもの。

写真3:作ったテンプレートを元に、本体にドリルで穴を開けます。試しに木に穴を開けサイズを確認してから実際の作業。ドリルは場所により数種類を使い分け。残りは糸鋸で落とします。

写真4:上記の作業は説明を聞きながら見るだけ。今日の私の作業はこれ。ペグ作り。左が「こんな風に」とものの5分ほどでエスビョンが削ったもの。お父さんがウッド・カービングの先生だったそうで、物心ついたころからナイフを使うのに慣れていたのだそう。
そういえば、エスビョンの2歳の子ども、自分のハンマー(本物)を持っていて釘(本物)を木に打っていた。恐るべし親子。
(エスビョンに天才の気があるように、この子にもそれが感じられる。言葉の覚えも早いし、バイオリンやニッケルハルパも正しく持って弾いている。ちなみに英才教育ではなく、教えていないのに見て、勝手に覚えてしまうそう)
右は糸鋸で切り出しただけで、これから取り掛かるもの。スウェーデン・メープル。ものすごく硬い。他の国のメープルとは比べ物にならないほど硬いそう。

写真5:左はエリック・サルストレム(Eric Sahlström)作のネック。右はハッセ・イレ(Hasse Gille)作のネックで、新作だけど18世紀コントラバスハルパの復元モデル。この新旧を比べながらエスビョン・デザインのネックに至るまでの講義をしばし聞く。ボディデザインに加え、ネック部分も古いほうのデザインを少しずつ取り入れいていて、ただマネをするのではなく独自の方法で再現している。

写真6:スウェーデンで土産物屋や空港で必ず売っている有名なもの(Dalahäst)。
スウェーデンはウッド・カービングの手工芸が有名。ちなみに白い馬の模様はレトビック(Rättvik)、グレーの馬の模様はレクサンド(Leksand、いずれも地名)を表す。赤は聞いたことがない地名だったので覚えてません。


自慢じゃないけど、私はナイフも包丁も苦手。りんごの皮すら向けません。
と、エスビョンに言うと、柔らかいスプルース(表板でつかう素材)で練習させられた。柔らかいのでナイフをどう使うかなんとなく分かった。そして、スウェディッシュ・メープルに取り掛かると…。か、かたい!全然、削れない。

苦戦しているうちに、お客さんがやってきた。
ウッレ・プラン(私のニッケルハルパの製作者)と、私が今いる学校のフランス人の卒業生。
来るって知らなかったから、突然の再会にびっくり。
スウェーデン語とフランス語と英語がとびかう中、一緒にランチ。
トマト、パルメザンチーズ、たまねぎ、ハーブをじっくり煮込んだとても美味なスープ。

午後からまた作業開始。
削っても削っても薄くなりません…。気が遠くなる。

共鳴弦の位置
古いタイプのニッケルハルパは、一部、共鳴弦がブリッジの下や横を通っている。新モデルでもブリッジを小さくするために(つまりは全体が細く軽くなる)ブリッジの下に通しているのを時々みかける。このことについて聞いてみると、エスビョンいわく「それはダメ」とのこと。理由は、紙に図を書いて説明してくれた。
魂柱の位置、ギターにもある縦の木(ある程度の太さは強度のためではなく縦方向の振動のため)、魂柱に伝わるまでの表板の振動方向、弦から魂柱までの角度と長さ、全てが関係して響く作りになっている。これを違う位置に持ってくると機能しないというのだ。

この話に始まり、良い楽器とはという話になった。
エスビョンによると、楽器全体がアクティブに振動すること。良くない楽器では、振動は、ある部分でして、ある部分ではしないらしい。そして、エスビョンはエンジニアだけあって10年以上も前に特殊な機械を使って楽器に一定の音を加えた際に生じる振動を測定し理論的に研究したこともあるそう。

それと、そろそろネック部分のデザイン(自由な部分)を考えるように言われた。
エスビョンのは、美しい流線を描きながら中央部分がくりぬいてある。
プリンセスに献上した時以来、スウェーデン王国を象徴するクラウン(王冠)のデザインも先端、ペグ、など随所に見られる。ボディ周りはエリック・サルストレム風の模様。
えー…、同じのが欲しいなぁ…。
でも…。ほとんどの作業をエスビョンがしてくれているとは言え、一応「製作を学んでいる」からねぇ…。どんなのがいいかなぁ。

結局、ペグの一本も完成できなかった…。明日、続きをやります。


フランス製のニッケルハルパについて
今日は、卒業生のフランス人とフランスのニッケルハルパ事情について話を色々とした。
それで、ジャンクロードコンディ(フランス人)作のニッケルハルパの評判について色々と言われる理由がわかった。
楽器の良し悪しについてじゃなく、なぜそう言われるのかが分かったのだ。
フランスでは、ニッケルハルパ・アソシエーションのような集まりがあるそう。
でも、彼らは、バロックやearly music(と言っていた)を弾くのだそう。そして、共鳴弦などの繊細な音色を楽しんでいると。スウェーデン音楽やエネルギッシュな奏法など弾かないのだとか。なぜバロック音楽をバロック楽器や古楽器で弾かないかというと、単にニッケルハルパがエキゾチックなものだかららしい。

なので、楽器に求める音色はフランスでは(「その集まりで弾いている人達」と言ったほうが的確)違う、そしてジャンクロードの楽器はそういう系(バロック系)の音色なのだ、と彼女は言っていた。音色についての印象は色んなことに左右されるので何とも言えない。ただ、フランスで好まれる音というのは確かにスウェーデンとは異なるのかもしれない。

ちなみに、ジャンクロードのニッケルハルパは装飾が美しいと以前、ブログに書いたけど、彼はコンピューターブログラミングで機械が自在に削るそう。だから、あんな複雑なデザインが出来るのかと改めて納得。
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