スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

パラレルな関係から発展形へ

2006-12-01 23:12:57 | 授業 その他
「パラレルな関係」ってまるでドラマチックなお話が始まるみたい。でも、違います。コード理論のまじめなお話。

ニクラスのアレンジクラス。
コード理論は入門程度しか知らないので、今日の授業は私には未知の域。
初めて知った概念で、英語はもちろん日本語でも何というのやら。

1、Mellan dominant
mellanって「真ん中」って意味じゃなかったけ?牛乳やビールの表によく書いてある。牛乳でlätt(light)は低脂肪乳で、メランは低脂肪と無調整乳との中間。メランのビールは、アルコールがlättの次に強くて3%前後だったかな。
で、メラン・ドミナントとは、なぜに「メラン」なのか謎だけど、ある調でそれぞれの音の5度上にあるコード。
例えば、Cメジャーの調で、Dmの5度上はAなので、Dmのメラン・ドミナントはAマイナー。

2、Dominantens dominant (DD)
言いにくいので、「ドミナント・ドミナント」と言っていた。文字では「DD」。「ドミナントのメラン・ドミナントがその調の”DD”」だそうで。私の怪しげな説明はここでは省いて例だけ挙げると、Cの調のドミナントはGで、Gのメラン・ドミナントがDなので、つまりCの調の”DD”は、Dメジャー。日本語では何と言うのでしょう?
なんでDDが必要になるかというと、
halvslut(曲の途中の区切れるとこ)のよくあるコード進行(Cメジャーの調の例):
DD→ドミナント
「Dメジャー」→「Gメジャー」
と動くパターンが多いらしい。

そこで、ニクラスがメンバーでもあるニッケルハルパ・オーケストラ(N.H.O)のCDの9曲目を。(一番新しい白いジャケットのCD。持ってる人は聞いてみて)
1のmellan dominant ackordと2のDDが多用されている例として、ニクラスが「ほら、ここがパラレル。ここはメラン・Dで、このhalvslutでDD使ってるでしょ。」と解説&巻き戻しながら、みんなでしばし聞く。

そうこうするうちにランチタイム。
写真は、ニクラスがおもむろに販売はじめた自分のCD。おススメCDでもRanarimというバンドはいいと書いたけど、そのバンドの最新作。今秋には新作発表ライブを日本でもやったとこ。
実は私はCDを買う機会は幾らでもあると思ってまだ買ってなかったのだ。買ってなくて正解。本人から買うと店頭より安い。
するとアメリカン人のクラスメートが「サインもちょうだい」と。やったね。「ムーラハルパの絵も書いて」「オクターブハルパがいい」とみんな言いたい放題。「サイン、日本語で書いて」と困らす私。「サイン、英語で書いて」と意味不明なアメリカ人。

そうそう。ランチ後、私がこないだの整体?の先生のHåkanに習ったストレッチをしていると、ニクラスが「それ、誰に習ったの?」って。Håkanのことはもちろん知っていてとても腕のいい人なんだって。
で、このストレッチ、実は長いバージョンのごく一部らしく、全体を教えてくれた。あんまり長いから皆でやってみた後、ホワイトボードに詳しく書いてくれた。ここに書くには長すぎるので別の機会に。

午後は、さらにコード進行のよくあるパターンをまとめた紙をつかって授業。
あー、それにしても。次の宿題。コードつけるの本当にキライ。
パラレル、メラン・D、DD、それとこのよくあるパターンを織り交ぜて、コードをつけて、その別にベースも作って3部構成にしてきてって。

授業後アメリカン人、「誰も曲にコードつけるときに、”そこはメラン・Dにしようよ。”とか、”ここでDDにしたら良くない?”なんて言う人いないのに。」と不満げ。
その通り。
でも、ルールを知ると可能性が広がるんでしょう…、と信じて。
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