スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

白身魚のトマト煮込み

2006-12-11 23:03:15 | スウェーデンご飯
今日のランチは白身魚のトマト煮込み。
右の写真はfika(ティータイム)で出てきた焼き立てケーキ(socker kakaと言っていた)。テーブルの二人は学校スタッフ。
ちなみにこの薄暗さは、お昼の15時!

今日はコンサートで歌うルシアの曲の初リハーサル。
(ルシアの話は11/13参照。)日本でも有名なイタリアの「サンタルチア」を歌うのだけど、ちょっと違う。曲全部をGマイナーに変えて歌う。(つまり短調で暗い)
-電気をおとし、一人ずつロウソクを持って歌いながら入場する。
-歌う人は決まっていて、歌わない人たちはロウソク片手に曲にあわせて好きに歩きながら立ち位置(客席)へ。
-途中でPoi(11/30参照。火の変わりに光るボール使用)が登場して中央で歌にあわせて踊る。
-Poiを踊る左右に男性二人がキャンドルを持ち、ゆっくりとターンをしながらbordun(ドローン:ベースの音を長く伸ばす)を歌い続ける。
-歌いながらみんな退場。

bordunを歌う男性の声がいい感じに響く。
喉の奥をリラックスさせて声を発すると声が2音にハモって分かれる、あの発声法に似た声の出し方なので「あー」でも「うー」でもない弦をはじいたような低音。
この独特のbordunの響きが首や背中にくすぐったい。
しゃれにならないくらい。
あまりにガマンできないので、立ち位置を変えてもらった。
私はなぜかこの手の振動に似た音が苦手で、美容室で背中側の髪を切るハサミの音とか、背後で話す男性の低い声とかくすぐったくて、じっとしていられない。

それにしても、この暗く美しい儀式的な雰囲気や動きは頭から自由にでてきたものなのか、もともとある伝統行事などがベースにあってこういうアイデアが出てくるのか。多分、みんな小さな頃からの共通のイメージをもとにして作り上げているんだろうけど。そのベース自体を知らない人からすると、アイデアにただただ感嘆するばかり。
コメント
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