スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ニッケルハルパデュオライブなどお知らせ(次のニッケルハルパ弦は12月!)

2018-10-16 15:07:28 | お知らせ

※記事に修正を加えました。(チラシ差し替え、ダニエルが遊びにくるイベントのリンク追加)

気が早いですが、来年のチラシを作っている最中です。去年、今年と1月にタイムブルーでライブをしたので、来年もしたいなあと。2019年1月13日の午後、Lirica&michikoではフィドルとニッケルハルパでライブしていましたが、今回は初のニッケルハルパ・デュオです。

 

楽器の木目って本当にそれだけで美しいですね。写真は私の楽器を並べたものですが、リリカさんはEsbjörnの楽器なので、Esbjörn x Esbjörnの音色です。名前に恥じない音を出さなければ!リリカさんは気温が高くなるとニッケルハルパを県外の実家に預けてしまうので、実は二人でニッケルハルパを弾くのは初めてなんです。今まで中々できなかったニッケルハルパの名曲(エリック・サルストレムやビスカレ)を織り交ぜ、良い1年の始まりにしたいなと思います。

前回スウェーデン語の話を書きましたが、語学はひたすらコツコツですね。

ところで、家族が7月からオンライン英会話を始めました。毎日25分で月4500円。6人まで受講できるので、週に3回、2回、2回で計7回(7日)となるよう3人(上の子、下の子、夫)でまわしています。オンライン英会話って何?という方へ説明すると、カメラ機能を使って個人レッスンするというものです。スカイプ等は使わず、サイトにログインするとカメラ画像とテキストが画面上に表示されるので便利です。レベルやジャンルに応じてコースを選択します。先生はフィリピン人。訛りについては、私の考えは日本語にない音を耳にするのであれば(インド訛りでもフランス語訛りであっても)、良い経験かなと思います。

先生のレベルは、テキストを音読させるだけの人もいれば、話させようとする先生、声をひっくり返して歌ってくれる楽しい先生などそれぞれです。英語に触れるだけなら仕組みとしては合格点。「毎日1回、6人まで、テキスト不要で画面表示」、うちの場合、この3つがそろったから出来るって感じではあります。それで上達するかといえば先生や本人次第ですね。下の子は、シャイで話しかけられても無言か小声。たまに、キー!ってイライラする先生も(笑)先生も人間だから仕方ないです。でも、マウスで線を書く英語ちえ遊びでは、カメラの存在を忘れるのか鼻歌歌って楽しそうに書いています。

夫は、フィリピンのリゾートビーチを教えてもらったらしく、きれいなビーチがあって~と私に自慢げに教えてくれて、楽しそう。でも先日、年齢を間違えて80代と言ってしまったらしく、えー!52歳に見えるのに!と若い女の先生に言われそうで相当なショックを受けていました(もちろん52歳な訳もなく)。

私もお試しで一度やってみましたが、お互いネイティブじゃないので‥雑談は盛り上がりましたがただの雑談ですね。そしてニッケルハルパって何?となり、そんなん、いっつも説明してるし…と嫌になりました。何の話をしても「全ての道はニッケルハルパに通ずる」です。絶対この話になるんです。多分、先生変わる度に説明するんですよ、伝導師みたいに。でも、こういう仕組みのスウェーデン語会話のレッスンがあったらなー。楽しく続けられそうですよね。

コツコツ続けるといえば、ジムのマシーン・トレーニングを始めました。ほんっとにあれって面白くありません。この世にこんなに面白くないことがあるなんて!

なのになぜ通うかというと、ここ数年で急激に運動不足になり(1時間で1cmしか動いてない!みたいな)、ちょっと弾いたら疲れた、あの衣装もう着れなくなった、なんて言い始めないように…という訳です。

ウォーキングも試みたのですが湿度や虫や人の目など日本は気になることが多すぎて断念(スウェーデンでは1時間歩いても人にすれ違いません。ヤギならいたけど)。去年、野間さんに聞いたHIITトレーニング(30秒激しい運動+30秒休憩の4セット)もやってみたら日常生活に支障がでて断念(体中が激痛で!)。野間さんにそう返したら、えー!ほんとにやったんですか!?って。ええ、勧めませんでしっけ?HIITは自分を徹底的にイジメぬきたい人向きですね。私は自分がかわいいので無理です。興味ある人はやってみてください。下の動画を見てやりました(最初の数分はウォーミングアップです)。やったら感想もお待ちしています♪

HIIT Home Workout for beginners

その不本意ジムで測定してもらったら、案の定、標準内上限の「やや肥満」…。筋肉量は、腕、胴、足どれも標準超えで、特に足は標準の1.5倍くらい。だから、皆さん、「あの人、足ふっといな~」と思ってもそれは「筋肉」ですから。見間違いのないようお願いします。内臓脂肪も平均ど真ん中でした。やっぱり外側なんですね。そして、勧められたトレーニングプログラム、計算したら1週間で理論上100グラムしか痩せません。もちろん規定の食事カロリーをオーバーしなかった場合。つまり、耐えて週1回通って仮に食事制限しても、2か月で1キロ落ちない!ほんとに、やる気がなくなりました。演奏だったら集中すれば5分でも劇的な変化があるのに。とりあえず、ジムは運動不足の解消目的ということで。

さて、お知らせがいくつか。

<ニッケルハルパの弦の取り寄せ>

以前、奈良のニッケルハルパ愛好家Hさんに教えていただきました。ニッケルハルパ弦のメーカーPrimはチェロ弦が日本でも流通しているため、仕入れの時に取り寄せをしてくれてるんです。オンラインショップI love stringsで割引価格で買えます。次回のPrimへの発注が1月だそうで、欲しい方は年内にオーダーをお勧めします。(ショップのお問合せ先へ、メールで注文、入荷連絡を受けて銀行振り込みで支払います)

参考までに私のニッケルハルパ弦。Primは、チェロと同じ弦でも、ニッケルハルパ用は長さが異なります。

A線:A1 Prim medium ospunnen(unwounded) 0.525mm ※巻いてないプレーン・スチールです。巻いているかどうかはお好みで。私はEsbjörnの楽器なので、Esbjorn好みの弦ということです。

C線:C2 Prim medium

G線:G3 Prim medium

ドローン弦:C4 Prim soft ※ドローン弦は高価で演奏でもあまり使わないので、10年毎に変える人も。私は圧力バランスが気になるので2年で変えます。

5月のオーダーでは、ドローン弦をのぞくメロディ弦3本が7478円(送料込)でした(レートにより変動)。4本セットは当然高くなります。職人直買い、アメリカから取り寄せ、よりも安くて支払いが簡単だと思います。

<演奏・イベント関連>

●9月の万博で野間さんとのデュオライブは台風で流れました。残念!

●10/20野間さんと長久手スウェーデンハウスにて。

●10/27-28の土日は、川上村 匠の聚で両日ともソロのミニライブです。面白そうなワークショップが目白押しで(トンボ玉作り、陶芸体験、お餅つき、たき火でのんびり(やきいも)などなど)、私も個人的に参加したいのがいっぱいです!詳細は調整中です。

●11/11(日)13時オープン、13:30スタート あおぞら音楽サロン主催、北欧・ケルトの音楽会vol.3(橿原のカフェ・アンジェスにて)、なみさん、みどりさんとご一緒します♪ みんでセッションタイムもあって、にぎやかそうです!

●11/22-25の連休は、東京でニッケルハルパ協会の年に一度のイベントがあります(宿泊は代々木の研修所で1800円です!)一度も行ったことないので今年は初参加です(単に一参加者として)。しかも!!私が最も尊敬するニッケルハルパ奏者のダニエル・ペテションが、プライベートで同時期に来日するので、このイベントにも遊びに来てくれることになっているのです。名前を知らないという人でも実はCDを持っていたりするんですよ。amazonで昔から買えるニッケルハルパのCDがあり(フランスocoraから出ているla nyckelharpa)、まず最初にこれを買ってみたという人は多く、その中でダニエルが演奏しています。

いつも、色んな奏者をスバラシイ!と言っているので、スバラシイ奏者のうちの一人だと、思った方がいたら違います。私の中で、本当のNO.1です。上手い下手ではなく、生まれ持ったものとはどういうことかを感じさせる人です。初めて演奏を聞いた時、打ちのめされて顔面蒼白、スウェーデンに留学しか道はないと崖っぷちの気分でクラクラしたのを思い出します。しかも、親日家で性格も最高に良い。残念ながらライブ予定はありませんが期間中ずっといるそうです。皆さん、ぜひ一緒におがみに行きましょう

数年前のダニエルとトルビョンの演奏

Folkmusik för Japan 04 - Torbjörn Näsbom och Daniel Pettersson

大事なこと書き忘れていました。レソノサウンドに行った時、近くで食べたラーメンが忘れられない味で…。薬味に生姜とレモン、それと炙った鶏チャーシュー。11月の滞在中食べに行きます!ラーメンに興味ある方はどうぞ♪

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スウェーデン語の勉強

2018-07-25 15:50:38 | スウェーデンのこと...

先日の北欧交流パーティ、ソンマルフェスト、100人を超える方がいらっしゃいました。本当にありがとうございました。皆さんが交流し新しい出会いのきっかけになったらホントにうれしいです!近々、実行委員反省会をするので、来年も続けるのかという話題にもなるかと思います。

さて、毎週続いた演奏も一区切りついたので、ずいぶん前から思っていたスウェーデン語の勉強を再開しました。色んなスウェーデン語の資料は読むし、音楽用語も知っているし、英語で足りる…ということで、学習自体はおざなりになっていました。

平日のみ、一日15分×4種類、と決めて昨日から始めました。続けて1時間取る余裕がないので15分ごと細切れです。「ここまでしなきゃ」はストレスなので15分たったらおしまい、と切ります。

  • 文法を基礎から

Svenska utifrån, På Svenska, 、スウェーデン語コースでもらったプリント類などから、順番に。

 

  • シャドウィング

ネットで音声付き例文の確認。マネして言うシャドウィングをします。通訳の基礎練でもやりますが「聞こえないものは言えない。言えないのに聞こえない。」という考え方です。

https://www.50languages.com/phrasebook/ja/sv/

 

  • リスニング(&長文読解)

スウェーデンの国営ラジオで、簡単な2-3分のスウェーデン語ニュース番組があります。全文テキスト付で音声ありなので教材としてピッタリ。今は、森林火災ニュースを繰り返し聞いていて、違うニュースで森林火災を扱ったものを聞くとやはりボキャが似てくるので理解しやすいなーって思いながら聞いてます。

https://sverigesradio.se/radioswedenpalattsvenska

他に、8sidorという簡単なスウェーデン語で書かれた音声付ニュースサイトもあります。http://8sidor.se/

 

  • 文法、単語

Första övningsboken(文法カテゴリー別のワークブック)。練習問題や上記で出た知らない単語を書きなぐって捨てます(裏紙やチラシに)。ノートとかきちんと用意すると形式で満足しそうなので。

 

今、二日目です!皆さんも、一緒にやりましょう~!!

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ニッケルハルパのケースや雑談など

2018-07-13 11:29:52 | ニッケルハルパ

10数年ぶりに東京に行きました!日本のニッケルハルパ愛好家が集うレソノサウンド(なんと、ニッケルハルパを触って選んで買えます!)にもやっと行けました。その前日はハンボヴェンネルナ(スウェーデンのダンスグループ25周年イベント)で踊って弾いて…。たくさんの温かい笑顔の方々と過ごし、この世界にどっぷりつかってて良かったーと思いました。

今日は、ニッケルハルパのハードケースの話、そして東京での話や、デニカル Danish Strign quartetのコンサートの感想など雑談をあれこれ書いています。

楽器ケース

最近は地震も多いので、保管だけでなく弾いている時も意識するようにしています。

・練習時は楽器はテーブルではなく床に置く

・置く時は倒れてくるものが周囲にない場所に

・自分と一緒にテーブルの下に引っ張り込めるよう動線確保(テーブルに椅子があれば一つよけておく)

・休憩など、楽器を置く時は必ず蓋をしめる(ガラス片やチューナーやスマホが飛んでくることもある)

それでもダメな時はダメだと思います。でも、普段の心がけで防げる些細なアクシデントもあるので習慣って大事かなと思います。

家での保管は、縁にメタル補強のあるケースにソフトケースごと入れて保管しています。台車がいるくらい重くて…仕方なく保管用になったというのがホントのところです。出先で移動の時はソフトケースなので強度が心配です。新幹線でスーツケースが滑ってきて楽器にドーンとぶつかったこともあれば、さほど混んでない地下鉄でも後ろからぐいぐい押されたり。先日は楽器を手で持っていると、転びそうになった人が私をつかもうと手をだして、反射的によけたので、その人は転んでしまいました(酔っぱらって半眠りだったようで、罪悪感も半減しましたが)。場合によっては、楽器をさっと手放して助けたいところです。今回の東京行きも、人から聞いたハードケースが気になっていく前に買ってみました。残念ながらサイズが合わず返品しましたが、サイズさえあえば良いケースだと思います。

SKB H3611という2万円くらいの持ち手とコロコロ付きで、ソフトケース丸ごと入って、飛行機で預けても大丈夫のようです。ケース内寸が約93cm、私の楽器は約92cm。私のソフトケース外寸が97cm。普通に考えるとサイズオーバーですが、入れ方にコツがあるというのと、ニッケルハルパ用に使っている人を3人も聞いたので買ってみました。※ヘッドのデザインや特注品など、楽器により全長は差があります

入れた方のコツとは、ケース下部(コロコロ側)に置いた楽器は浮いたような引っかかった状態で、つまりケースに楽器を斜めに入れるそうです。はみ出し気味のソフトケースをぎゅうっと詰めるとピッタリ入るんだそうです。

入れてみると、まず、私のアメリカ製のソフトケースが外枠が硬く、はみ出た部分をぎゅうっと詰めることができません。昔使っていたスウェーデン製のソフトケースを出してきて、ぎゅうっと入れてみたら…入りません。こちらは枠はポヨポヨですが、ぽよよん部分が縦も横も多い、ふとっちょさんで横も縦もはみ出てた部分が多すぎます。ケースの緩衝材をとって、ソフトケースの布一枚状態なら入るかも?

気になる点が3つありました(入らなかったので検証できていませんが)。単にフライトケースとしてなら、神経質にならなくて良いかもしれません。

1. 緩衝材がほぼない場合、アスファルトをコロコロと引っ張ると、衝撃が楽器にダイレクトに伝わる。

2. 横置きする時の鍵盤の固定。ケース内で動かなければ大丈夫です。動く場合は、横置きすると鍵盤が下向きになるので固定する何かが必要です。(横置きでは鍵盤が上を向のが普通)

3. 縦置きで使う場合、ケース下部にあたり楽器の重量がかかる箇所が、肘押さえの先端なのか、楽器本体なのか、それとも厚いクッション部分か?(肘押さえなら割れの原因になる)。

※楽器の向きを上下逆さにすれば2と3は解決しますが、結局、中で動くようなら鍵盤部分の固定、逆さにすることで今度はペグに楽器重量がかからないかが気になります。

私は思いがけず返品に1万円近くかかったので買ってから試す場合は要注意です。(サウンドハウスで開封済み返品は、30%+送料。※テープ留めもなくビニールがかかっていただけですが、自動的に開封済み処理されました)

この品番より大きいサイズもありますが、ケース重量10kg超。運搬はきつそうで、私の保管用ケースと同じ運命になりそうです。

追加情報としては、イタリアのバイオリン職人の伊藤さんが特注で作ってもらったというニッケルハルパのハードケース、野間さんに聞いた愛知メーカーの特注ケースが、そんなに高くないなと思いました(マンドーラ特注ケースで4万前後)。詳細が分かればまた書きます。


話は変わって、関東初日のハンボヴェンネルナのイベントでは、あまり弾きすぎないよう気を付けていました。実は、左手の指が腱鞘炎のようになって…。左の指って重いもの持つ訳でもなく、この数か月、疲れたかな?程度で意識してなかったのですが。動きが悪く、痛みと、朝の症状がきついです。皆さんもお気を付けください!!それと、テノールハルパで腰を痛めてずっと悪いのですが、先日の北欧フェアで悪化して足のしびれが2週間続きました。踊ったり歩いたりは大丈夫で、楽器をもって立った状態が2時間くらい続くと悪化します。ですので、初日は下手で迷惑かけっぱなしでしたがダンス中心に楽しみました!下手でもまわれたら楽しいです。特にこの日はStegvalsが踊ってみて目からウロコ、言葉になりませんが、うわーって思いました☆

翌日は、木をふんだんに使った内装もステキなレソノサウンドでライブ。野間さんとのライブはできるだけシンプルに、といいつつ、野間さんは作曲編曲をたくさんやっているので大分加減をしているのかもしれませんが、私の中では結構つくり上げる感があります。「哀愁があってスモーキーな出だしがいいな」というと、それをあらわす単音を探して、あれかな、これかな、と音探しが始まり、そういう過程がすごく楽しいです。

ライブ終了後は東京の皆さんとセッションになりました!この感じ、関西ではできないです。すごいうれしい☆そこで、気になる曲を色々と皆さん弾いてたのですが、一つだけ記憶をたよりに帰ってから探してみました。伝統曲にもヒット曲ってあるんです。有名なミュージシャンがワークショップで教えた感染力高めのメロディとか(すると、その年に行くと誰もが弾いていたりします)。その時聞いた曲も、イギリスでヒットした曲っていう話でした。「スタジウムと呼んでいるけど、ほんとは、シーラス・フェーデルスダーグ(シーラさんの誕生日の意味)という曲」だそう。誰かが作った曲かなー、スタジウム?スタジアム?スポーツか!?と思ったので覚えてました。とっても穏やかで繊細なメロディですね。私には東京を思い出す曲になりそうです。感染力高いですねー。弾いてみようっと。

動画にも出ているCarina Klein作曲だそうです。子供向けサマーコースの先生もしたようです。動画で一緒に弾いているのはDavidですね!

Cillas födelsedagspolska

話があちこち飛びますが、ライブで演奏すると、ダイナミックとかアグレッシブとか言われることがあって、今回の東京でもチラホラ言われました。ニッケルハルパとしては個性的だなという印象を持つ方もいると思いますが、そうだと思います。会って話す機会があるとよく言うのですが、リズムや特徴をデフォルメしています(日本だと特徴を伝えたい気持ちが全面に出る)。一番最初はフィドルでダーラナ地方の曲を習っていたのでその影響もあると思います。私は、バンド演奏というとFrifotの音(ダイナミクス大きめ)が最初に浮かぶので、ニッケルハルパとは違う感じですよね。エスビョンの楽器が音がよく出るというのもあります。

これとは違い、レクチャーコンサートやソロ演奏の時は、ニッケルハルパらしい音色やその音色が映える選曲を意識しています。まっすぐで素直な音を目指しています。聞いた感じ地味でも、やはりこちらのほうがすごく難しいです。ソロじゃなくても、Liricaさんとやる時は、同じ学校で学んだせいか、彼女もニッケルハルパを弾くからか、ソロの時のような素直なニッケルハルパの演奏がしやすいです。

今月はじめようと思っているのですが、昔から弾いている素朴な曲を4-5曲弾いた簡単なCDを作る予定です。マイクはOlovに聞いたニッケルハルパ向きのものを使いますが、音は一切さわらず、息や足音が入ってもそのままというもの。ありのままというとカッコいいですが、単に簡易レコーディングなので、ライブで対面販売のみのつもりです。

すごーくマニアックな差ですが、自分では、アグレッシブなほうも、音に素直に向き合うほうも、どちらも好きです。機会があれば聞き比べてみてください。


さて、先日、待望のデニカル来日しコンサートに行ってきました(Danish String Quartet)。感想ですが…、一言でいえば、素晴らしかったのにガッカリした、です。

モーツアルトとベートーベン、間で北欧伝統曲を数曲はさむプログラムでした。クラシックのほうは、息も合い、目も合い、密度も濃く、北欧らしい濃密な音の束を感じました。着席スタイルで譜面台あり、です。

北欧の伝統音楽で求めるものとは、譜面をとっぱらって息使い、表情、目や足や指先や全身を使って相手とぶつかって会話して重ねてリズムを作っていくところに醍醐味があります(譜面でアレンジしたものであっても、ライブ感、アドリブ感という"空気"がほしい)。4人が着席し、譜面を見つめ、お互いに目も合わせず弾く様子は、盛り上がっても全て予定通りという、いわばシラケた空気を感じてしまったのです。モーツアルトのほうが生き生きとして聞こえ、ベートーベンのほうが気迫を感じたのですが、なぜ…(ここでは、作曲家が偉大だからという話ではなく)。

家に帰って動画をまた見てみました。やっぱりスバラシイ。でも、動画では立って弾いているではないですか。譜面台なし。譜面台あって着席している動画も多いですが、カメラワークで細かな表情をうつしていますね。

異ジャンルを混ぜる、特定の客層を狙う、演奏技術だけでは難しいことなんだなって思いました。そうはいっても、好みの問題を別にして、そして、クラシックスタイルでの伝統音楽という視点でみれば、間違いなく最高レベルのカルテットです。

次回があれば、フォーク(伝統音楽)だと思わず、クラシックだと思って聞いてみたい。逆の視点で聞くと、また新鮮に感じる気がしてなりません…!

Danish String Quartet – Shine You no More (Last Leaf)

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Team Osaka、やりきった!

2018-06-04 22:51:57 | お知らせ

全身疲労と筋肉痛でリビングでぶっ倒れていて(正確には爆睡)先ほど起き上がりました。こういうのは、旬なうちに書いておくべきだよなーと思い、重い足を引きずってパソコンの前に座りこの3日間のことを思い出しています。

今まで、日本で沢山すばらしいイベントがありました。関わってもきました。でも、こんなに「泣きそう!疲れた!立ち上がれ!やりきった!」という充実した日々を過ごしたのは、一体いつが最後だったか。何年も前、毎年、毎年、スウェーデンに行って、倒れそうになりながらやりきっていたあの時以来かもしれません。

連日、阪急の北欧フェアに出勤していました。出勤というように、朝から夜まで、弾き通しで。いつもは冬の北欧フェアでしっとりした雰囲気でしたが、今年は初めての試みということで、夏の北欧フェア、夏至祭をイメージしたイベントです。長い冬を終えて生命が輝く白夜の夏、北欧の夏は色とりどりの色彩にあふれ、それを再現しています。そこで今回、ダンスのHiromiさんにフォーク関係の(このブログでいう「フォーク」は、スウェーデンの伝統的な音楽とダンスのことです)とりまとめ依頼が来て、珍しい展開となったのでした。HiromiさんとEva(前にブログでも書きました)のお二人は私とスウェーデンを結び付けてくれた一番最初の要の人です。

今回のイベント、フォーク的にすごく良かったです。今回の北欧フェアでの私たちの働きが商業的な成功につながったのかどうかは分かりません。また、参加する人により受け止め方は違ったと思います。でも、私の個人的な体感としては、ヤッホゥ!!でした!スウェーデンでの経験が豊富なhiromiさんのおかげで、私が現地で体験したそのままソックリが再現されたのです。さらりと自然体でこれをやってしまうhiromiさん、信じられない貴重な人です。

まず、現地のフォーク・イベントでは何が重要か説明すると、こういうことなんです。

1.ダンスと音楽に優劣をつけない。二つは対等。

2.皆で一緒に楽しむ、皆を巻き込む。皆と一緒に、は義務ではなく、自分が楽しめないならしない。

3.音楽とダンスの両方ともに、ショーとしてスポットを当て、「見せる」、そして「魅せる」機会がある。

1についていうと、日本では、スウェーデンという遠い国の文化をやっているので人の数やレベルなどバランスが難しい気がします。例えば、音楽の次にダンスが位置づけられる内容だったり(ダンスは添えものではないのです)、ダンスが主役のイベントでは音楽がおろそかにされたり(ダンスに合わせる選曲の自由がミュージシャン側になく弾き映えしない)等、色々な事情が絡むのです。ですが、スウェーデンでは音楽とダンスはいつも対等に扱われます。踊りたいダンスをダンサーが決め、曲をミュージシャンが決め、ミュージシャンがリズムを与え、ダンサーは躍動感で返し、キャッチしたミュージシャンはメロディで盛り上げ、ダンサーがエキサイトしていく、みたいな感じでしょうか。(聞かせる音楽とダンスの伴奏は違うという意見もありますが、本来であれば、聴かせるために音楽を変えたのならダンスのために本筋に戻すことができるはず)

2については、いつも説明しても説明しても、伝えきれたのかよく分からないことの一つに「皆で楽しむ」ということがあります。これは、初心者のためにお膳立てをするものではなく、上級者が閉鎖的に遊ぶのでもないのです。誰かに合わせるのではなく、目的に合わせます。「皆が自分の能力や立ち位置を理解して能動的に参加する」というのが近いイメージかな?日本だと、フォークの愛好家の人口が少ないので状況的にどうしようもないことも。でも、どちらかに寄せるともう一方はつまらないと感じてしまうものなのです。(また、ダンスの伴奏に限っていえばちょっと特殊で、段取りが必要なので仲間内でやることが多いです。私がスウェーデンで飛び込みでダンスの伴奏に入れてもらう時は、リーダーとメンバーのOKをもらってから、でした)

3は、1とも関係するのですが、音楽を見せること、ダンスを見せること、カッコイイと思ってもらうには、それぞれがスポットを浴びる場があったほうが良くって。2の「皆で楽しむ」内向きの内容と、外に向けて発信する内容と性質が違うからかと思います。

そして、こういう視点で見ると、今回は全てがそろっていたんです!

・来日したスウェーデン人ダンサー(若手で、ダンス・チャンピョンの実力派カップル)は、高い技術とフレッシュで躍動感あるダンスを見せてくれました。フェア中、何回見てもあきません!ステキすぎる!

・ダンスの伴奏は、ダンス伴奏に慣れた人、大森さんや私(すみません!私ではすごぉーく頼りないのですが…)がリードしました。そして、リーダーを設定したので、誰でも一緒に演奏に参加できる状況に(知り合いの範囲だったから「誰でも」と言うと誤解がありますが)。

・「皆でフォークダンスを踊ろう!」という、お年寄りも子どもも参加できる場を別に設けていました。ヘルプのダンサーも呼んでさらににぎやかに。

・音楽にもスポットをあて、ステージライブもありました。プロ、アマ関係なく両方のステージ。(アマチュアと呼べないくらいレベル高かったです!)

そして、この3日間のレポートを書きたいと思います。

水曜から始まりましたが、私は金曜が初日で、その日は本番が4回。前日に猛練習したこともあって、初日からクタクタのヨレヨレのボロ雑巾です。正午の回は大森さんがダンス伴奏リーダーで、フィドル曲の選曲だったんです。私のニッケルハルパでは弾きにくくって。夕方は私がリーダーにチェンジするので自分の弾きやすい選曲にしたかったんですが、お昼に一緒に弾いていた皆さんが参加できなくなる!と思って、ひたすら必死に練習‥。

そんな中、その日の本番2回目は、大森さんのソロライブでの共演。やばいです、既に腕が痛いし、そもそも選曲もリハもしてません。私は、昔、大森さんのフィドルの生徒だったので、偉大なる大先生のソロライブですよ~。私が台無しにしたら、もう穴ほって雲隠れしかないです!打合せは口頭で。「夏のワルツ弾きましょうか」「そうですねぇ」「しっとり?軽快?」「軽快で」「何回弾きます?」「適当についていきます」「わかりました(わかるんかい!)そんなこんなで2-3曲決めて。で、本番はじまりました。そして…事故もなく無事に終えました!優雅で繊細な大森さんのステンマ(伴奏)で!やっぱり、先生は偉大です。すばらしい。

そして、次は私のソロライブ。いつもなんですがソロは重圧で直前に「もうソロなんてしない」とグチグチが始まります。言って発散してるんですが、周囲はいい迷惑ですよね(反省)。今回の音響でお世話になった貴瀬さんに「いつもの調子で大丈夫だから!」とリングに上がる前のプロレスラーみたいに励まして(なだめて?)もらって、テンション上げてソロも無事終了。気持ちよく演奏できました!あー、皆さま、ありがとう。チーン。

そして、そんな疲労に追い打ちをかけるように夕方のダンスの伴奏は私がリーダーということで、練習、練習。足も腰も、指も腕も痛い。うーっと唸っていると、大森さんから「夕方行けます」とメッセージが。やったー!偉大なる大先生!ということで、解放感で、どっと疲れました。でも、リーダーを大森さんがリードしてくれたので、初日はダンスを余裕の気持ちで見れました。

ほんとに、ほんとにすばらしかったです。ダンサーもマイクを持ってしゃべったので、お人形的なダンサーではなく、ぬくもりある温度感、人柄も伝わります。(楽屋では、Davidはほっといたら死ぬまでしゃべってるんだろうなっていう底抜けに明るい子。Annikaは、朗らかでしとやかで女性の鏡みたいな子。編み込んだ髪が美しくて写真をパシャパシャ取らせてもらいました。「子」呼ばわりしてますが、私のほうがずぅぅっと年上なんでね!)今回、ワルツもショティスも見ていて面白くて、ダンスにひねりがあったんですが、特にRörospolsとSenpolskaは何度見ても飽きない、素晴らしかったです。RörosはHallingのようにアクロバティックなジャンプも加わり、女性はスピンします。Senpolskaは男性が女性を持ち上げてターンする様が、ふわふわ浮いている浮遊感というか、宙を漂うようなダンスでうっとりします。でも男性は相当疲れて汗をかいて、正装の男性のロングコート(ウールで4kgくらいある!!)を、この後必ず脱いでいました。後ろから見ていると、優雅なターンの後に汗がきらきらしていて大変そう。

終わってから、フェアですんごい派手なタトゥーのコックがいるお店のサーモンスープを胃袋におさめて、帰って、うつぶせに大の字に倒れこむと、そのまま動けなくなりました。(サーモンスープおいしかったけど、ミルキー感が薄かった!なんであんなにミルク感が薄かったんでしょう?)

そして2日目は、朝から行ってLirica&michikoのデュオライブのリハを阪急の控室でさせてもらいました。二人ともダンスの伴奏をすることになっていたので、ダンサーと打合せしたりするのに都合がよく。その日の正午はCDで踊ることになっていて、Liricaさんと一緒に客席でみました。実は、ダンスをいつ終えるか、ダンサーはミュージシャンに合図をしているんです。ミュージシャンのリーダーがサインを読んで、他のミュージシャン達に伝達しながら曲を弾き終えます。

その日はCDだったので、CDをフェイドアウトで終えてほしいというサインを出すことになっていました。先ほど書いた、女性を持ち上げる浮遊感あるSenpolskaになりました。曲がかかると、あれ??って私が聞いて分かるくらいゆっくりです。あんなにゆっくりだったら演奏も手がぷるっぷるに震えるけど、あんなスローでダンスは大丈夫??と思ったら…。ああ、かわいそうに。Davidのさわやかな笑顔が引きつっています。やっぱり、あの速度しんどいんだ!見ていてハラハラしてきました。でも、さすが、笑顔が引きつっているけど、ダンスは全然いつもと変わりません。すごいなー!あれはすごい筋力いるわー!と感心していたら、ものすごく早いタイミングで「CD消して」のサインが。やっぱり、きついよね!と思っていたら、サインに気づいてもらえません。あーかわいそう、もう一周曲がはじまった。次のメロディの区切りで、またサインが‥!そうそう、この辺で終わってね。すると、またもやサインがスルー。もう1周曲が始まりましたー。うわー、大丈夫かな!?と思ったら、目が笑っていない笑顔で、今度はハッキリと手をバイバーイって振っています。それでやっと気づいてもらえたけど、曲はもうほぼ最後まで。その後の休憩室の会話はご想像通り。「サインだしたのにぃーー!」「気持ちよく踊ってるんだなって思ってた!!」「2回もだしたのにぃぃぃ!」「ごめえええぇん!」

そして、その日の夕方の回は、CDより生演奏が良いとのことで、私がイントロの出だしとテンポ担当、サインを読んで終わらせる係がLiricaさん、と分担にしてダンスの伴奏をしました。(サイン読み取ったら、目でOKって返事してあげたらいいよ、安心するからっていうのも押し付けて)そして、本番。Lirica、サインキャッチ、上手~!Davidも、サインを的確に読んでサイコ~って大喜び。良かった、良かった。この日は練習中心でやっぱり疲れ果てて、帰りは電車乗り間違えて、家についてばったり倒れました。

そしてイベント最終日。朝起きると、ベッドの上で指がパンパンにはれています。背骨はバキンバキン。アーモンドと甘いイリコの小袋のおやつ、ありますよね。あのイリコになった気分。シャワーで体を温めると少しほぐれます。阪急に着いたら、Liricaさんはアンメルツを腕にぬりぬりしています。今日はLiricaさんとデュオライブです。同じスウェーデンの学校にいったので、OG2人組!とか、Old ESI-girls!、Tobo flickorna!とか言ってるうちに楽しくなってきました。先生も一緒だったせいか、レパートリーも呼吸も合いやすく。Liricaさんはニッケルハルパも弾くけど、フィドル(バイオリンのこと)がメインです。彼女のフィドルの音色、すごく好きです。以前、スウェーデンの音色は、自然派ですっぴんでも美しいみたいな音と書きましたが、まさにそんな風で澄み切った空気に広がる音なんです。そのフィドル、共鳴弦ついてる!?って一瞬思わせるような不思議感があって、その楽器がそういう響きなのか、弾き方なのか、と聞いたら、やはり弾き方でコントロールしているそうです。まだ聞いたことない方はぜひ!

皆でフォークダンスのコーナーは、いつものブローゲーテンの皆さんの顔ぶれで民俗衣装も艶やかで、にぎやか!疲れはたまる一方だけど、ダンスの伴奏もすごくすごく楽しくなってきました。伴奏チームは、アコーディオンのWさん、ニッケルハルパのKさん、Hiromiさんに私たち。

最終日なのでDavidもAnnikaも「なんか泣きそう」って。「そんなん言ったら私も泣くやんかー」と皆しんみり。なんかね、Davidってほんと良いやつなんです。リーダー素質のあるタイプなのに強引な感じはなくて。そして、ダンスの後、お客さんと写真など終えてからミュージシャンチームに合流し必ずスピーチでしめるんですよ。「いやー、みんなホントに良かった。ビングシューでは鳥肌がたったし、あの時ダンスではなんちゃら~で、そして、本当に本当に皆よかった」みたいな。そして解散。初日から「サッカーのコーチの試合終了後みたい」って吹き出しそうで(我慢できなくて最後の日に「サッカーのコーチ」って言いました)。「私らTeam Osakaだね!」って、なんだか気分も盛り上がってきました。ダンスって、ミュージシャンとダンサーと大勢でやるから、自然とチーム感が生まれやすいのかもしれません。最後の曲はとめなくていいよ、踊りたいだけ踊って!とHiromiさん。Davidも大きくうなずきます。そして、皆でサッカーチームのように手を重ねます!

実は事故と呼んでいいくらいの演奏ミスもやってしまいましたが、最後まで全力でやりきって終わると、ステージ背後のショップからもアンコールの拍手が。いつもダンスが終わると(私達に締めのスピーチを終えたら)DavidとAnnikaが「じゃあ、ジン飲んでくる」って一杯やってたスタンドです。あのキャラで、皆と仲良くなって色んなところで連帯感が生まれていたようです。

やりきった!終わった!

終わってから、フェアで売っていた、白樺の樹液入りビール(フィンランドのものだそう)でブローイェテ・ダンサーの皆さんと乾杯。おいしいー。ヘロヘロで一気にまわります。

この達成感、この楽しみ、今は亡きあの友人にも伝えたかったな。そして、今、目の前にいる皆さんにも伝えくって長々と書きました!Team Osakaバンザイ。では、寝ます!


 

6月16日(土) Spel och dans 1曲覚えて、覚えた曲で踊ってみるワークショップです。15:00- 参加費:1500円、ダンス、演奏どちらか一方参加(一方は見学)の場合1000円。

6月17日(日)Lirica&michiko 詳細後日。(一般公開ではないかも?)

6月22日(金) keitto Ruokala 北欧食堂ケイットルオカラ 19:30- 3800円(ディナー・1ドリンク付き)ハープの奈未さん、ダンスのhiromiさんも一緒に。演奏とダンスで北欧の夏至祭の雰囲気を!ハープの奈未さんとの共演は1年以上ぶりです!ルオカラも楽しみです。

7月1日 東京 レソノサウンド(巣鴨駅徒歩3分)13:30open 14:00start 予約2800円 当日3000円 かっこいいアレンジが得意の野間さんとのデュオで、初・東京です!ニッケルハルパの聖地、噂のレソノサウンドも初で楽しみ!

7月21日 Allihop!Sommarfest ♫ 〜夏の北欧音楽パーティ〜(リンク先のweb告知ページはまだ未完成です) とき:2018年7月21日(土) 箕面市西南生涯学習センター内 ホール 大阪府箕面市瀬川3丁目2−5 時間:11:00 open 12:00start※18:30終了予定 20:00までフリーセッション予定 参加費:1500円 小学生以下無料 中高生800円 北欧スープ食堂ケイット・ルオカラ提供、スペシャル北欧スープランチ1500円(要予約) 会場で、ルオカラのパンやドリンクの販売有・持ち込みもOK。チケット発売日:6月1日 7/21は、関西の北欧音楽好きが一堂に会す、交流パーティを開きたいというハープの奈未さんの熱い想いで実現しました。私は実行委員のような形で関わっています。

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カニの横歩き(鍵盤)

2018-05-18 12:47:51 | ニッケルハルパ

良い季節になりましたね!窓を閉め切った日々を過ごしています。なんじゃ、そりゃ?ですよねぇ。私は虫が嫌いなんです。生命が皆、平等に、空を仰いで活力がみなぎる季節とでもいうのでしょうか。先日も窓を開けていたら、窓辺の白いデスクの上を黒いクモがやってきました。そして、あろうことか私の使っているマウス内部に潜り込み…。窓はしめましょう。開けたのが間違いでした。ちなみに、スウェーデンは虫の人口(変な言い方ですが)は絶対に少ないと確信しております!!だれか国際統計をとったらいいのに。スウェーデンの森は虫嫌いの私もすがすがしく歩けます。日本の森は、おそるおそる歩きます(関西は特にじめっとしている)。以前、スウェーデンから来日したアーティストに珍しく虫嫌いがいて、日本の「凍殺ジェット」を教えたらいたく感心していました。でも、あれ、時々、生き返るんですよね。

元々、ニッケルハルパのレッスンはリクエストがあれば相談して受けるという形でしかしていませんが、最近続いたレッスンで楽器の特徴や奏法をあらためて考える良い機会になりました。

そのうちの一つは、鍵盤のカニ歩き奏法です。(今思いついたネーミング)

ニッケルハルパは、木でできた鍵盤を押して音程をとる楽器です。「押す」といっても、ギターやバイオリンのように力で押さず、カタカタと「触れる」程度です。手のひらを上にして横向きに、ぐーっと押しながら弾けばすぐに疲れてしまいます。そこが、上から指をおろすピアノとも、上から弦を押さえるギターやバイオリンとも違うところです。(音程の調整、フレーズの運び等で力を入れて押さえることもありますが、楽器の消耗パーツに負担がかかるのでやりすぎないよう)そして指は鍵盤上をスライドさせたり、入れ替えたりして弾くので、指や手に力が入るとうまくいきません。なので、ニッケルハルパの場合、左手も脱力していないと初級から中級くらいの段階で(割と早いうちに)壁にぶつかることになります。

脱力と言えば、関係ないですけど、中山式快癒器というのを使っています。腰から背中用の4球と、首肩用の2球を持っています。その上に寝て、自分の体重を楽しみます(む!変なニホンゴ!)指圧でぐーっと押してもらうアレを、自分の体重でできるってことです。写真はamazonから。

地元・福岡はどこでも売っていて(真偽不明、父親談)、子供のころから実家に一つあったんです。私が一つ持っていったので、両親は近所のドラッグストアでまた買ったようです。指圧は苦手とか、人により好みにより、だと思いますが、どうにもならないガチガチの辛い日に使うと私はスッキリします。一番良いのは日々のストレッチを欠かさないことです(特に演奏前、演奏後)。他に演奏の体を整えるに、知り合いのハーディングフェーレ奏者がすすめるジャイロキネシス、謎のアレクサンダーテクニーク(効果テキメンらしいのに、詳細がミステリー)などあります。

鍵盤上の動きに戻って、ニッケルハルパは、ピアノのように親指をくぐらせたら、どこまでも右に左に行けるということはありません。ニッケルハルパの鍵盤を知らない方へイメージとして伝えるなら、例えば、1-6までの数字が書いてあり、数字一つずつに右手の指(親指以外の4本)をおいて6までいくとします。1に人差し指、2に中指、3に薬指で、4までいくと指が足りなくなりますね。ニッケルハルパの指の入れ替えでは、3を薬指で押さえたままの状態で人差し指を3に持ってきて、薬指をあげます。そしたら6の小指まで順番に指がおけます。(音が途切れるので指の入れ替え完了まで、薬指は上げてはいけない)他にも「指の入れ替え」以外に「ジャンプ」「スライド」もあって、自分のやりやすさ、メロディの場所(わずかな空白が出来て良いか)で選びます。

演奏では、実際には鍵盤を弾く手は右ではなく左手で、そして行ったり戻ったりして弾きます。

人によると思いますが、私はほんとに今も鍵盤の指使いに泣かされています。音のほうに集中していると自然にできるんです。でも、ふと指を意識すると途端にどの音の時にどの指をだっけ!?と混乱してしまうことが。最近のライブで、私の鍵盤の先の視線に、スマホをさわって聴いている方がいまして。(元々、村の伝統音楽は鑑賞用ではなく日常生活に根付いたもので、飲んだりしゃべったり周囲の雰囲気次第ですが自由に聞いてもらって構わないと思っています)。ともかく、その方のラインの画面が丸見えだったんです。「あ、返事きた」「そうそう、即返事よね!」と鍵盤の先の視線の画面が気になって気になって…そして、泣きそうになりました。指がもつれそうで、もつれそうで。意識を「指」ではなく「メロディ」に戻そうとするのですが、四苦八苦。以降、意識がぶっとんでも、後ろから「わっ!」と驚かされても弾けるよう、どの音で何をするか「入れ替え、スライド、ジャンプ」はっきり決めて暗記しなきゃ、暗記、暗記と受験生みたいに反省しきりの今日この頃です。


ずっとお知らせができていませんでした。終わってしまったものもあり、残念。

5月26日 北欧の森音楽会 リンク先のページは、パソコンでは右側に詳細情報が掲載されています。ワークショップやアルスペル(皆で弾く)機会もあり、去年も北欧的のんびり音楽イベントが心地よく、今年も楽しみです!場所:松阪市嬉野ふるさと会館前広場 三重県松阪市嬉野権現前町423-88 前売・予約1,500円(小学生以下無料)当日2,000円

6月1日(金)、3日(日) 阪急百貨店で、夏の北欧フェアが5/30-6/4まで開催されます。スウェーデンから来日したダンサー(伝統舞踊)がほぼ毎日、そして色んな方の演奏もあります。私の出番は金曜、北欧第一人者の大森ヒデノリさん、私、各1回ずつ(13時-、15時-)、日曜はLirica&michikoで17時-にちょっとだけ演奏します。他にも、エアギターチャンピョン、トーク、ニッケルハルパアンサンブル、ハープアンサンブルなど毎日もりだくさんです。

6月16日(土) Spel och dans 1曲覚えて、覚えた曲で踊ってみるワークショップです。15:00- 参加費:1500円、ダンス、演奏どちらか一方参加(一方は見学)の場合1000円。

6月22日(金) keitto Ruokala 北欧食堂ケイットルオカラ 19:30- 3800円(ディナー・1ドリンク付き)ハープの奈未さん、ダンスのhiromiさんも一緒に。演奏とダンスで北欧の夏至祭の雰囲気を!ハープの奈未さんとの共演は1年以上ぶりです!ルオカラも楽しみです。

7月1日 東京 レソノサウンド(巣鴨駅徒歩3分)13:30open 14:00start 予約2800円 当日3000円 野間さんとのデュオで、初・東京です!ニッケルハルパの聖地、噂のレソノサウンドも初で楽しみ!

7月21日 Allihop!Sommarfest ♫ 〜夏の北欧音楽パーティ〜 とき:2018年7月21日(土) 箕面市西南生涯学習センター内 ホール 大阪府箕面市瀬川3丁目2−5 時間:11:00 open 12:00start※18:30終了予定 20:00までフリーセッション予定 参加費:1500円 小学生以下無料 中高生800円 北欧スープ食堂ケイット・ルオカラ提供、スペシャル北欧スープランチ1500円(要予約) 会場で、ルオカラのパンやドリンクの販売有・持ち込みもOK。チケット発売日:6月1日 

7/21は、関西の北欧音楽好きが一堂に会す、交流パーティを開きたいというハープの奈未さんの熱い想いで実現しました。私は実行委員のような形で関わっています。詳細は6月以降です。

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子どもの習い事でバイオリン?スウェーデンのニッケルハルパ事情

2018-03-16 16:11:01 | 番外編

昨日キックボードで転びました。片足接地してるから乗り物に乗っていない気がして。でも、私は物理の自然の法則が分かっていないようです。急に降りたらすごいGがかかって止まらない!両手をつく瞬間に大人って色んなことを考えるんですよね。うわー痛そう!血がでたらイヤ!演奏が!とか、コンマ数秒に色んな思いが渦巻き、そうっと手をつくから顔も接地。ああ、残念。ユニクロジーンズも膝が破けてしまいました。

さてさて、コントラバスハルパのこととか、書きたいと思うことは山ほどあるけど、結局「今書きたい」のは「今思ってること」なんですよね。ちょっと前に書こうかなと思ったことは、旬の話題ではなくなるのです。(ツイッターで書くには話が長い!)大した話じゃないのに、今言わないとスッキリしない。もはやアレですね。吐き出したい症候群。うちの近所で朝9時に幼稚園バスを待つお母様方が立ち話をしているのをみかけます。30分後に同じ場所を通るとまだお話しが続いています。子供では話し相手にはならないのでしょう。そこで思いつく限り全てを出し切って満足して家へ戻るのでしょう。あの人、派手に転んだよね~って話題提供していないことを祈りつつ…。私も、ここで書いたらすっきり満足してきっと次へ行ける。だから、今日は、最近思った「雑談ネタ」です。

子どもの習い事、バイオリンで思うこと

バイオリンを習うというのは、日本ではお金持ちのイメージが根強いようで子どもを習わせているというと「うわー、どこのオボッチャン?!」というコメントが帰ってきます。内心「バイオリンは基礎だけやったらフィドラーにさせたいんだけど。アメリカのオンラインレッスンでやってるブルーグラス・フィドルとかカッコいいし。ああ、だから英語も習わせないと」と思いますが、フィドラーなんて言ったらお母様方に私が今よりもっと変人だと思われそう。大抵はモゴモゴモゴ…と語尾を濁してこの話題を避けます。※フィドラー:フィドル奏者。フィドルはバイオリンのことで、クラシック以外の時に使われる俗称です。

スウェーデンでバイオリンを習うのは(伝統音楽で私が知り合った人ばかりですが)、皆さんスズキメソッドの出身です。スズキメソッドは、教則本にCDがついていて、CDもレッスンでもお手本を「よく聞くこと」を重視します。日本では、スズキメソッドをやっていたら楽譜が読めなくなるという話も聞きますが、そこは本人の責任もあるのでは(一応、習うので)。スズキではない一般的なバイオリン教室では、ひらがなが読めない年齢でも「譜読み」が宿題で、レッスン中も先生と一緒に読みます。全ては教室の方針によるので、ひとくくりに「一般的」とはいえないのですが。特に小さい子は音よりも構えや集中できずに注意されるシーンが多いため、お手本を聞く機会は少ないです(子どものキャラによります)。ともかく、自分の子どもを見ていると、曲のイメージが頭に入ってないのにドとかレとか音を繋いでいるだけだなって思います。(レッスン中のイメージ=子どもの音5:先生の音1:先生の指摘や言葉4)

どのアプローチでも結果は、知識と技術が総合的に伸びることを目指しているはず。ですが、アプローチ法の違いは、どんな切り口で取り組むかに影響する気がします。日本で北欧の伝承音楽が難しいという方にお聞きすると、どのように理屈(楽譜)で理解したらいいのか戸惑うと聞くので、そこが楽譜を理解して弾くアプローチ法なのかなと思います(スウェーデンの伝承音楽の多くは、楽譜上で作られた音楽ではありません)。あるスウェーデン人に話を聞くと、あれしなさい、これしなさい、宿題をやってないと叱る、というのは昔の先生、古い指導法だと言っていました。また、スズキメソッドだけではなく、他にも色々と取り入れながらレッスンを進めていたそうです。聴くことを重視しつつ、指導法は柔軟で(嫌ならさせない)、本人の主体性を重んじている印象を受けました。こういうアプローチ法というのは、未知の音楽に接した時の取り組み方が違いそうです。

子どものバイオリンは高価な習い事なのか

※音大を目指す方、上質なクラシック音楽教育を望む方、またそうした教室の方針によっては、以下の内容はお勧めしません。気軽に楽しく始められますよという教室を検討される方向けです。

バイオリン=本気の音楽教育、敷居が高い、と思われがちです。「おぼっちゃんねぇ」「どんなおうちなの!?」というコメントもよくもらいます。でも、スウェーデンのように気軽に習っていいじゃないか、覚悟をもって挑むのではなく、楽しく演奏する楽器の一つであってほしいと思うのです。バイオリンを習えば、クラシックはもちろん、それ以外では、フィドル(バイオリン)が活躍するジャンルは、ジャズ、ブルーグラス、また、伝統的に弦楽器を使う民俗音楽、北欧、ジプシー音楽、ケルト音楽など幅広くあります。

値段でいえばピアノは何十万もして高価ですし、電子ピアノでも鍵盤のタッチにこだわると10万クラス。高い楽器を買っても中高生まで習い続ける子どもの割合はぐっと減ります。子どものバイオリンは分数楽器といって1/8、1/4、1/2~と何度も成長に合わせて買う必要があるので高くつくと思われていますが、教室により消耗品の実費のみで楽器レンタルというところもあります。バイオリンの価値観は様々ですが、何度も買い替えるので高価なものでなくて良いという考えもあります。それだと、スズキのセット(日本メーカーの基準をクリアした安心感がある)を買えば6万~10万。その中古をネット探すと2万前半くらいです(弓と本体、オマケ程度の古いケースの相場)。

私はサイズ違いを3台、いずれも中古でヤフオクで購入しました(1万、2.2万、1.6万)。サイズアウトしたら、売って次の楽器を買うつもりです。探す時のポイントは、除外するのが、ジャンク品、人から譲り受けて状態が分からない、自宅で長期保存というもの。購入対象で考えるのは、量産であってもメーカー品(スズキなど基準が明確なメーカー)で且つ、たった今まで使っていてサイズアウトしましたというもの、または、メンテ済み(現と毛が交換済み)と書いてある品。要は、駒の調整、魂中が倒れている、弓の毛替え&弦交換が必須であれば、メンテ代が数万かかる可能性があるのでメンテや交換が不要なものを選びます(工房で毛替えを頼むと5-6千円、弦を1セット買うと5-6千円)。

中学生になっても続けるなら、まあまあの楽器を探すことになります。弦楽器店で雑談すると、中高生のオーケストラ部向けに30万(それ以下もそれ以上もいます)の価格帯がよく出ていると聞きます。中古でそのクラスは、10万くらいでネットで見かけます(このクラスの中古もスズキのような量産メーカー品を選ぶと基準が明確です)。中古、中古と言っていますが、オールド・バイオリンというのは、それなりに人気があります。安物は単に中古ですけどね。楽器の板は古ければ古いほど良い音がすると言われているからです。もちろん、本体の状態、バランスよく鳴るか、板の古さ以外でも楽器の良し悪しがあります。

高校、大学、大人でも続けるとさらに高価な楽器を持ちたいでしょうが、音大やコンクルール狙いじゃなければお金のかかる趣味という感じかなと思います。個人的にはバイトや就職してから本人が努力して買うべきでは?と思います。あるバイオリンメーカーの価格表を見ると、40万くらいまでは「高品質のスプルース」で、80-100万に近づくと「最高級のスプルース」になっていました。この辺りから、音色が本格的になるんだと思います。

レッスン代で見ると、私の住まいのエリアで良くみかける子ども向け月謝は、ピアノ6千円、バイオリン個人教室8千円、個人以外の教室で1万円~です。比較参考に、子ども英会話が日本人講師6千円、外国人講師8千ー1万円くらいです。

※量産セット品の話をしたのでここでは弓の話に触れていませんが、本体30-50万以上では弓は必須ではないけど、別で買いたくなります。

スウェーデンで、子どもの習い事としてのニッケルハルパ事情

ここでは大人ではなく子どもの話です。スウェーデンでは、ニッケルハルパ人口が少ないので昔は子どもが習う環境はなかったようです。今、30歳前後で活躍するニッケルハルパ奏者は、子供の頃にPuma(Peter Hudlund)に習ったという人をちらほら聞きます(他にも近所に上手な先生がたまたまいたというケースも)。そうした中で育ったニッケルハルパ奏者の多くは、最初はバイオリンではじめて、10-13歳で自分の意志でニッケルハルパを始めたというパターンをよく聞きます。子供用楽器がなかったので体格など成長の度合いとの兼ね合いもあるようです。

最近は、ニッケルハルパの子どもサイズを作って(2サイズあります)子供に教えるプロジェクトがあります。ウップランド地方の子どもは週に何時間だったか忘れましたが、小学校で習うと聞きました。聞いていると、小学校のピアニカとかリコーダーのことを思い出しました。10年後にはニッケルハルパに触ったことがある大人がいっぱいいるんでしょうね。教育機関へ子どもサイズのニッケルハルパの貸し出しがあるという話も聞いたことがあります(ToboのESIのプロジェクト)。今では、Toboのニッケルハルパの学校を出て活躍するミュージシャンが子どもの教育にも関わっているようです。子ども用の楽器と教育がこれから普及していくと、いずれ子ども達が大きくなった頃には市場がもっと膨らんでいるかもしれませんね。

ニッケルハルパの中古事情

バイオリンの話では、中古のセットがおすすめ、お買い得!と連呼しましたが、ニッケルハルパになると、う~ん…。ニッケルハルパは、中古、特にネットで買うのは危険です。楽器の板は古ければ古いほど良いのは間違いありませんが、構造が複雑で消耗パーツがあり(日本で修理する人がいない)、プロと呼べる職人は数名しかいない世界で誰が作った楽器なのか、他にも様々な理由があります。小さな鍵盤(女性が弾きにくい)を作る人は指や手が大きな男性をイメージしてたり、職人によるデザインの違いもあります。とにかく、壊れやすいのに修理工房がないという点が一番の問題点です。でも、新作だと壊れにくいという訳でもないんです。ニッケルハルパは職人に注文して作ってもらうので、職人を選択する時点で吟味していること、そしてオーダー品なので今後その職人と長い付き合いになることから新作のほうが安心なのです。明言できませんが、職人が手作業できる範囲の修理ではお金をとらないこともよくあります。もちろん、中古でもラベルをみて誰か分かれば連絡を取ることはできます。

余談ですが

こんなに色々と書いたら私も幼少期にバイオリン教育を受けたのかと思うかもしれませんが、私はピアノでした。弾きたい曲を弾かせてくれないのが面白くなくてやめてしまって、家にある楽譜を片っ端から弾いてました。やめてからのほうが弾いていたと思います。ジャズ、バロック、ポール・モーリアみたいな軽い曲の楽譜集、映画音楽、クラシック、色んな楽譜があって、楽器も増えたり減ったり、家族、親戚も色んな楽器を演奏します。音楽=遊びの一つくらいの感覚です。そのうち、姉が買ってくるアイドル雑誌の付録の楽譜を弾くようになると父がコードを教えてくれました。高校くらいでは「第三の男」みたいな古い曲が好きで、両親からは「なんでそんな古臭い曲を‥」と言われることもありましたが、時代など知らない子には良い曲はいつでも新鮮に聞こえるものです。でも、ピアノは好きでもなく、嫌いでもなく、義務でもなく、目の前にあるから弾くという、呼吸するのに近い感覚。そこからこうして今、北欧の音楽やニッケルハルパにこんなに没頭するとは思いもしませんでした。

子どものうちに、好きなだけ好きに音楽をやるという経験ができるといいな、と思います。長い人生で、仕事で行き詰まることもあるし、居場所が見つからないこともある。でも、気づくと自然と音楽があって、そこに逃げ込むこともあれば、仲間をみつけたり、日向ぼっこするように自分の居場所の一つになるかもしれません。

長い歴史で人はどんな文明でも、言語を持つし、音楽もあります(娯楽より宗教目的かもしれませんが)。人間という生き物がもつ特徴の一つなんでしょうね。そこに、敷居やハードルは低いほうが良いなって思います。


思い出せないくらい久々に関東に行きます!珍しく4月以降は遠方が続きます。他は追って掲載します。

4月7日(土)13:30-(開場13:00)スウェーデンの響き 長浜ホール(横浜) 2000円

スウェーデンのトボで出会い、その後、楽器工房を開いたDulciCraft主催です。ダンスあり(ポルスクダンス東京)、講演あり(アトラスコプコ代表取締役、日本在住30年のトーマス・オスタグレンさん)、ニッケルハルパとマンドーラのトリオ(東京ヨハンソン)など、盛りだくさんの中、演奏させていただきます。

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ノルウェー音楽のすすめ

2018-01-12 13:43:16 | お知らせ

※追記1.記事の下のほうで紹介しているErlend Viken Trioについて、追記しました。(2018.2)

※追記2.北欧音楽通のJさん情報。以前ブログで紹介した、デンマーク・ストリング・カルテット(デニッシュ弦楽四重奏団)、2018年6月8日、関東でコンサートするそうです!6月7日神奈川6月9日名古屋。異ジャンルの人が奏でる北欧トラッドはその国の人であってもうまく融合された演奏例があまりない中、このカルテットはどちらかに偏り過ぎることもなく絶妙なブレンディング(クラシック&フォーク)。小さな画面でYoutubeを見てもブラボー!と立ち上がって拍手してしまいます。

 

先日のハーディングフェーレソロライブ(私はニッケルハルパでゲスト)に沢山の方にお越しいただきありがとうございました!後で写真を何一つ撮ってなかったことに気づいてガッカリ…

ソロライブは、出たり入ったりで全部は聞けませんでしたが、ノルウェーのテレマルク、ヴォスといった伝統的な地域の曲をたっぷりと。中々聞けない貴重な内容だったと思います。ハーディングフェーレという楽器はとても繊細で、人の出入りによる温度/湿度変化で環境としてはかなりハードになりチューニングに苦労したと後で聞きました。

休憩では、ノルウェーの紅茶、スウェーデンの紅茶を用意して、皆さんが楽しそうにfika paus(コンサート合間のお茶休憩)をしているのを見て、つくづく、私はこういうのをセッティングしたかったんだー!!って思いました。スウェーデンでは、このfika pausのある伝統音楽のコンサートが多く、こうして音楽を楽しみ、会話を楽しみ、人とつながり(そして最後はダンスになるのですが)、音楽と交流とお茶(コーヒー)でお腹いっぱい楽しみます。主催ライブは実はまだ2回目。至らない点も多々ありましたが、またセッティングする機会があるといいなと思います。

ノルウェーの音楽、タイムリーに来日ライブがあります。樫原聡子さんのお知り合いでもあり、おススメの二人だそうです。歌、ハーディングフェーレの二人で、ライアーやフィドルも演奏するようです。私は平日夜は難しいのですが、都合つくよう考え中です!(ちなみに、1月のブルガリアンヴォイスも聞きに行くので見かけたら声かけてくださいね)

Duo MYHR/APNESETH ミール/アプネセット・デュオ 3月6日(火) 京都 Rag

Erlend Apneseth og Margit Myhr

 

話は変わって、スウェーデン人でチェロを弾く、レオ・スヴェンソン Leo Svensson、前から好きなんです。ずーっと前、私の好きなMats Berglundや、Anders Norrude、ソフィア・カールソンとやっていた頃からのファンでした。楽器の鳴らし方、切れのあるテクニック、ドローン・ミュージックdrone musicやモダルmodalな伝統音楽を理解した伴奏、メロディを弾いてもかっこよくキメるし、パーフェクトなチェリストです!

最近はノルウェー人のハーディングフェーレ・プレーヤーとトリオを組んだようです。Erlend Viken Trioといって、数年前から活動しているトリオですが、以前はJonas Bleckmanがチェロを担当していて、メンバーチェンジでレオになりました。2017年より前の動画を探すとレオではなくヨーナスが弾いています。(このヨーナスというチェリストはYoutubeで卒業コンサートの動画がよく出てきますが、当時のもの、少し前のもの、ごく最近の演奏、と聞き比べるとどんどん良くなっていて注目ミュージシャンです)

こちらのNykomlingenという曲では、ハーディングフェーレではなくフィドルです。レオのチェロのキレがさえわります。二つ目のほうの動画は、アッレ・メレル・バンドで来日もしたMagnus Stinnerbomが作った曲だそうです。曲は、まだCDが手元に届いていないのですが、ノルウェー風オリジナル曲が中心なのかな?届いたらまた書き直します

届いたので追記します。オリジナル曲、ノルウェー、スウェーデンの伝統曲が収録されています。演奏はYoutubeで紹介した通りすばらしいのですが、アルバムのコンセプト、このトリオの方向性が分かりませんでした。例えば、スウェーデンのあの伝統曲を演奏するなら(割と渋め)、オリジナル曲もその傾向で行って欲しいと思ってしまうのです。もしオリジナル曲がモダンであればトラッドも新鮮なアレンジとか。ですが、私の個人的な考えです。(ヴェーセンやラーナリムはトラッドを演奏してもオリジナル曲でも、統一感あるスタイルだと思います)そういうところを気にしなければ…、とっても良いCDでした!

Erlend Viken Trio - Nykomlingen

Erlend Viken Trio - Fossegangar


お知らせ

野間友貴さんとデュオ。たっぷりとスウェーデンの伝統音楽ですが、野間さんはハーディングフェーレ、ハーディングダモーレ、マンドーラと、ノルウェーの楽器も。

1月20日 和歌山、橋本市の音楽サロン・リュースモーネにて(南海高野線の林間田園都市駅まで送迎有・予約時に要連絡)※スウェーデンの伝統音楽を初めて聴く方にも分かりやすく。そして、リュースモーネはすごく楽器が良く鳴ると聞いています。共鳴弦が気持ちよく響きそうです。

1月21日 難波の絵本カフェ・ホロホロにて ※定期ライブで4回目になりました。最も美しいと思うBrudmarsch(ウェディディング・マーチ)をそれぞれソロで弾きます。何を弾くかは…お互いナイショ。

2月4日(日) Spel och dans 曲を習ってその曲で踊るワークショップ

3月9日(金) 満席御礼(ご予約締め切りました) ニッケルハルパ・ソロライブ 第五回古民家コンサート(生駒市桜ケ丘6-2 生駒駅より徒歩10分)1500円 ケーキ付 13:30~「桜が丘つどい場”笑”」にて 定員20名

※お問合せ・ご質問はこちらまで。nyckelharpaーあっとーfolkishproject.com ーあっとーは@マークに変えてください。2-3日で返事がない場合は迷惑メールになっているかも…。

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スウェーデンのポルスカと、ポーランドの音楽

2017-12-21 09:27:09 | ポルスカについて

スウェーデンの伝統的なダンス曲「Polskaポルスカ」は、スウェーデン語でポーランドを意味します。

「ポーランド」とよぶ理由は、昔、ヨーロッパで流行したペアダンス(男女がくんで踊るという、当時は画期的で刺激的なダンスのスタイル)が、ポーランドを経由してスウェーデンに入ってきたからだと言われています。スウェーデンのダンスは、国の名前がついたものが多く、ショティスはスコットランド、エンゲルスカはイングランド、レインレンデルはドイツの地名で、その土地から来たダンスだと言われています(音楽はスウェーデン産)。ですが、実際にその国から入ってきたかどうかは不確かです。例えば、2拍子のショティスを聞いたことがなかった田舎の人が「あんなモダンな音楽はドイツの曲に違いない」と言い、そのショティスのことを「ティスカ・ポルスカン(ドイツのポルスカ)」と呼んだ、なんて話もあります。

という話はさておき、このスウェーデンのポルスカと、ポーランドの音楽、枝分かれするずっと前は同じだったのでは?今でも共通する部分があるのでしょうか?

スウェーデンの伝統音楽奏者、ポーランドの音楽奏者が集い、交流をし、その謎にせまるプロジェクトが1-2年前に始まりました。当時アップされた動画は残念ながら意味がわからなくって。1年待って、やっと英語字幕がつきました!!(ポーランド語は英語字幕、スウェーデン人は英語で話します)そして見てみると…すごく面白いです。動画の中でも言っていますが「この問いに対する答えはすぐに出るものではない、始まったばかり」だと。ですが、確かに共通点を感じます。そして、すごく違うとも感じます。動画でも「共通点は明らかなのに、とにかく違うんだ。求めているもの、向かっていく先、すべてが違う」と語ります。

Polska - Dance Paths

ポーランド人からみたこの二つの音楽を語るところを聞くと、違う角度から物体をみつめるようにスウェーデンの音楽の特徴が浮かび上がってきます。「スウェーデン人は歌うように弾き、そこにルールを感じる(※秩序や理性を感じるという意味かと思いました)。そしてダンスのためにリズムを奏でる。(※スウェーデンの伝統音楽は世界でも珍しく打楽器を使いません。メロディの中でダンスのリズムを表現します。)でも、ポーランドの音楽は、一緒に弾くこと自体を楽しむ音楽なんだ(※ポーランドの民俗音楽はダンスのための音楽ではないとという意味かと思いました)。ドラム、ベース、リズムがあり、フィドラーやシンガーはそれに合わせて自由に歌う/演奏する、即興の音楽だ」と。

「コミュニズムなど政治、社会的な問題で、ポーランドの伝統音楽は大事にされなかった。人々に見下された音楽だったが、スウェーデンは違っていた。伝統音楽の学校があり、指導者と一緒に演奏ができた。ポーランドでそんな学校を作ることは不可能だった。」と。1976年にはスウェーデンにはフィドラー向け指導者育成の学校があったそうです(伝統音楽の、と明言していないように思いましたが、文脈よりそう理解しました)。「今では生徒が1000人。人口900万のスウェーデンにしてはかなりの人数だ」と言います。後半は、ポーランドとスウェーデンのグループがそれぞれに演奏するコンサートの様子もおさめられ、楽しめます。さりげなくスウェーデンの伝統音楽の有名な人たちが登場しています。最初のほうで語っているMagnus Gustafssonマグヌス・グスタフソンはフィドラーでもあり、伝統音楽の研究者でもあります。論文を書いたり、歴史的な内容の講義も色んな学校でする人で、スウェーデンの伝統音楽をしていると誰もがどこかで会ったことがある人、です。

51分の動画です。飲み物を用意して、ゆっくりと見たくなります。


<お知らせ>

12月23日 すばるホール・プラネタリウム(富田林市)「コルミッコ」のコンサートでちょこっとゲスト出演。クリスマスのディープなお話しと演奏です。久々のソロ(ゲスト出演)で自由度が高いので、選曲も構成もかなりレアでいきます。これで今年が終われる!

1月7日 満席になりました。hardingfele solo live(ニッケルハルパ、ゲスト出演)大阪、天六のTime blueにて。ノルウェーの紅茶、スウェーデンの紅茶を用意します!

1月20日 和歌山のリュースモーネにて(南海高野線の林間田園都市駅まで送迎有・予約時に要連絡)、1月21日 難波のカフェ・ホロホロにて、野間友貴さんとデュオ。たっぷりとスウェーデンの伝統音楽です。

2月4日(日) Spel och dans 曲を習ってその曲で踊るワークショップ

3月9日(金) ニッケルハルパ・ソロライブ 第五回古民家コンサート(生駒市桜ケ丘6-2 生駒駅より徒歩10分)

1500円 ケーキ付 13:30~「桜が丘つどい場”笑”」にて 定員20名

※お問合せ・ご質問はこちらまで。nyckelharpaーあっとーfolkishproject.com ーあっとーは@マークに変えてください。2-3日で返事がない場合はお互いどちらかのメールが届いていないと思います。


そして、去年のこの時期も全然、北欧と関係のない動画をアップしましたが、今年も!

今年、私が一番ヘビロテで見た動画です。ウクライナのグループでノリノリです!イェイ!特にブルガリアン・ボイスという訳ではないですが、あれがロックになったらこんな感じかなー?みたいなワクワク感があります。

DakhaBrakha — Yanky

 

気に入った方は、もっとこちらで聴けます!

DakhaBrakha: NPR Music Tiny Desk Concert

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お知らせ。珍しいライブも!

2017-10-27 12:24:54 | お知らせ

先日、北欧の音楽祭、そしてAhlberg, Ek & Roswall姫路公演でお会いした皆さま、ありがとうございました!姫路では、姫路労音の皆さまによる祝宴、そして南京玉すだれ等ニクラスたちもやったりして楽しみました。私も初めて見ましたが、日本の芸にも色々なものがありますね~!横浜公演はいけませんでしたが、配布の解説を書きました。気づいた方いましたか?

CDでもコンサートでも冒頭1曲目で演奏する、プロイセン王の曲、とっても好きです。改めて、解説用にニクラスたちのCDの英語版、日本語版を読んで、さらにそこからもう少し調べてみると、もっと興味がわきました☆

あの曲は、プロシアの王の勝利を祝って演奏(1758年)されたことでヨーロッパ中に広がったメロディですが、元はそれより20年ほど前にシレジアの詩人スペロンテス(Sperontes1705-1750)が出版した歌曲集「プライセ河で歌う女神たち Singende Muse an der Pleisse」の中の1曲です。プロシアとか、シレジアとか、歴史と異国情緒たっぷりの響きでいいですねー。そしてこの歌曲集のネーミングがまた美しい~。プライセ河ですって。どこ?!思わず地図をのぞきこんでしまいました。知らない地名が続くとイライラすることもあるのですが、なぜかこの地名には昔習ったかもなぁとうい記憶と、エキゾチックな響きとで、歴史ロマンを感じます。

そして、この歌曲ですが、ブロムグレンの楽譜集にも収められているんです。スウェーデンの楽譜集については、配布の解説にも書きましたが(ここで紹介するにはボリュームが多いので次の機会に)、ブロムグレン(Johan Eric Blombgren)は、ニクラスの出身地のスコーネ地方の音楽をする人にはよく聞く名前でとっても有名です。この歌曲をうっとりする演奏でエンマが聞かせて、その後に軽快なブロムグレン・バージョンを演奏して、最後は、同じ楽譜集からのダンス曲ポルスカという、3曲パーティセットですね!本人に聞かなかったんですが、アレンジはニクラスがしたんじゃないかなー?私の印象ですが、ニクラスはマーブルチョコがぱあっとテーブルに散らばったようなキラキラしたアレンジが得意で、そのニクラスの雰囲気がすごくする編曲でした。ブラボー!イェッテブラー!(スウェ語)

次の私のお気に入りは、スクヴァーデルSkvardern。ニクラスの作曲です。「メーデルパッド地方の森の奥深くに伝説の生き物スクヴァーデルが…。」それは、なんと、鳥の羽を持ったウサギ「生きた姿を見た者は滅多にいないが・・・」なんとニクラスは剥製を見たんですってNorra Bergertっていう野外博物館でそれで、浮かんだメロディだそうです。画像検索したらめっちゃリアルなスクヴァーデルがでました。意外にカワイイそして、なんの伝説かと思いきや、結構笑えます。ニクラスによると「今から150年ほど前に、友達と狩りをしに森へ行って、友達をびっくりさせようとウサギと鳥を捕まえて合体させたものを作った人がいたんだ。その友達をビビらせようとしてジョークでね。それが、この伝説の始まり。コンサートでなんて話すかは任せるよ。」ああ、伝説ってこうやってできるのですね…。ニクラスはムーラハルパで弾いていますが、普通のニッケルハルパで弾くならF-dur(F major)で弾くといいよ、とのことでした。

それにしても、スウェーデン留学中の先生の来日公演のお手伝いが少しでもできて、そしてこういう形で再会できるというのはすごく感慨深いです。本当に機会をくださった関係者の皆様、ありがとうございました。

ちょっと珍しい(?)ライブなど、お知らせです!

詳細後日となっているものは、決まり次第このページを上書き更新します。

11月5日 Spel och dans Osaka 東淀川スポーツセンター 15時~

12月3日 京都のミミズクヤにて16:00~、45分のミニライブ、1700円(お茶付き) Lirica & michiko (ご予約:ミミズクヤへメールまたはお電話で)

12月9日 金沢のカフェ、アピラにてディナーライブ 野間さんとのデュオ

12月23日 すばるホール・プラネタリウム(富田林市)「コルミッコ」のコンサートでゲスト出演します。クリスマスのお話しと演奏です。

1月7日 満席になりました。大阪タイムブルーにて、樫原聡子ハーディングフェーレソロライブ ※残席わずか

 

<Spel och dans Osaka>

前のサイトが突然閉鎖されてしまったので急遽wixで作りました。まだちょっと見にくい作りです。

11月は「北欧の音楽祭」復習会です。去年のJosefinaに習った曲、今年Niklasに習った曲、エバさんと一緒にひくアルスペルの曲(北欧の音楽祭ページ掲載曲)からわりと混乱しがちな曲をピックアップするなど、参加者をみてすすめます。ダンス担当のhiromiさんは、今年スウェーデンの伝統舞踊、最高峰のメダルを獲得し、とてもとても日本で貴重な方でs!こんな方と一緒にコラボできて本当に私はラッキーです。いつもバタバタで動画が撮れないのですが、前回ハーモニーフィールズの方が撮影してくださったのでそれを大事に保管しておいてほしいです!

 

<Lirica & michiko>

Liricaさんは、私と同じスウェーデンのニッケルハルパの学校にフィドルとニッケルハルパ合わせて2年行った方で、OG女子によるミニライブ!そんなOG会が(二人だけですけど…)日本でできるなんて…しみじみ。一緒に弾いてみたら、当然ですがレパートリーも被ってるし、ウップランドの曲を弾いて二人でアハハ~って笑ってしまいました。でも、Liricaさんは私と違って、なかなかエレガントな演奏です!今回、洋服地で作る着物屋さん京都のミミズクヤさんより、ミニライブの機会をいただいたので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。とっても素敵な町家です。

 

<金沢ライブ>

はじめてなのですが、とってもかわいいカフェだそうで楽しみです。野間さんとのデュオの機会も時々あって、やっと二人の写真を撮りました。マルメのフォークフェスのサイトに色んなミュージシャンの写真が載っていてそれを参考にいくつか見ていました。麦畑のデュオの写真が美しかったんですけど、残念ながら麦畑が近所にありません。橋にもたれたトリオの写真がブルーグレーの色調のあいまって雰囲気よく、近所ならライフ前に歩道橋があるよ!って話をしてたんですが実行できず。歩道橋で三脚立ててリモコンで撮影ってちょっと恥ずかしいですもんね。結局、紅葉のはじまりつつある公園にいき、野間さんがノルウェーセーター着て楽器を持つと、カメラマン(私のこと)はりきります!「うなだれて、ちょっと悲し気な顔して!」という指示に上を向いて爆笑する野間さん、物憂げな写真は撮れませんでした。

 

<樫原聡子ソロライブ>

Satokoさんと私はデュオfissで活動していましたが、ノルウェーに住んでいるのでライブをするのが難しく、日本には夏と冬に帰ってきてお会いするのですが「何か出来たらいいね~。ではまたね。」という会話で終わります…。うちに来て演奏を聞かせてくれることもあって、それではもったいない!とやっとソロライブを企画しました。リハができない都合もあり私はちょこっとだけゲストで演奏します。日本と離れて久しいし、1-2年メールの不具合があり(最近やっと戻ったようです)音信不通気味になり、日本で聴きに来てくれる人がいるのか不安だと言っていました。距離も時間も離れるとその不安な気持ちは分かります。Satokoさんはノルウェーでずっと民俗音楽、ハーディングフェーレの研究をしており最近修士号も取得されました。興味のある方も、そして、忘れていないよと応援して下さる方、ぜひ聞きに来てくださいね。

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昔々、スペルマンスステンマの始まりのお話

2017-09-29 18:06:11 | 番外編

今日の話は、スペルマンスステンマ、その始まりについてのマニアックなお話しです。

1年ほど前に、「フォークミュージック・フェス(民俗音楽祭)」と「スペルマン・ステンマ(演奏家の集まり)」の違いの話を書きましたが、前書いたのは実際に参加する人をイメージした内容でした。(どちらも参加型の伝統音楽のお祭ですが、「フォークフェス」は、よりショー的でステージにお金もかかっていて、一言でいうと、参加型ライブ・イベント。「ステンマ」も規模が大きいとステージ・プログラムは同じくらい充実しますが、「ステンマ」という言葉は音楽は関係なく単に「集まり」という意味で、プロもアマチュアも関係なく伝統音楽を楽しむために人が集まったという感じ、と書きました。)

スペルマンス・ステンマspelmansstämmaを最初に始めた人

スウェーデンで最も有名な画家と言われるアンデシュ・ソーンAnders Zorn1860-1920が始めました。絵画は詳しくないのですが、ソーンの絵は、はっと息をのむ美しさがあります。透明感と北欧の光、品のある眩い色。Sommarnöjeと言う作品はスウェーデン史上最も高値で取引されたそうです。Midsommardansも美しいシーンを切り取っています。勝手な印象ですが、ソーンの絵を見ていると、同じ時代を生きたペテション・ベリイェルのピアノが聞こえてきそうです。

きっかけは1905年

ダーラナ地方ムーラMora出身のソーンは、子どもの頃、牛の角笛を吹いていた羊飼いの女性達の記憶がありました。しかし、1905年のある日、大人になったソーンが友人の狩りについて行った時、牛の角笛や柳の笛など吹ける人などもういないということを知ったのです。当時のスウェーデンは、外国から文化、音楽が一気に押し寄せていました。一般庶民には特にアコーディオンが人気でコード進行もはっきりしたモダンな音楽が流行り始めていたのです。元々村に根付いてた庶民の音楽は、楽譜や作曲者がいる訳でもなく、流行曲でもありません。当然、時代の波にのまれ消えていく一方です。そして、ダーラナの伝統文化の中で育ったアンデシュ・ソーンは、この危機感を肌ではっきりと感じたのでした。伝統音楽の保存、普及、継承を実現するためにどうしたらいいか、考えたソーンは、伝統音楽のコンテストを計画したのでした。賞金は50クローネ。ソーンによる出資です。

そして、1906年

アンデシュ・ソーンが、伝統音楽のコンテストをすると、スペルマン・ステンマ(演奏者の集まり)を呼びかけました。対象は笛とフィドル(バイオリン)で、当時の賞金としては高額で大変注目を集めたそうです。これが第一回、ステンマのはじまりです(出身のMoraの南、SollerönのGesundaで開催)。その時の写真が、Sollerö hembygdsföreningで見れます。有名な話ですがステージは荷台でした。そうして、コンテストを兼ねたステンマは続くのですが、お金で注目を集めるという劇薬は当然、副作用も生むのです。当時、審査員もした、スウェーデンの著名なクラシックの作曲家、指揮者でもあるHugo Alfvenが長い手紙を書いて思いをつづったそうです。「注目を浴びたい人が利用する場になっている。若者や技術のある者よりも、年長の奏者ばかりが賞金を得ている。賞を獲得する者はわずかで、大半はがっかりして故郷へ戻り、中には二度と楽器を弾かなくなった者までいる」と。元々、注目を集めるためにコンテストを始めたものの、進む道を迷っていたソーンは、コンテストから一切身を引きます。

1910年、スカンセン(ストックホルム最古の野外博物館)にてリク・スペルマンス・ステンマ riksspelamansstämma

ソーンは、友人ニルス・アンデションNils Andersson(地方の曲を採譜し、スヴェンスカ・ロータルSvenska Låtarを出版)に託しました。そこで、初めて全国から奏者を集め、全員(約60名)に参加の記念としてソーンがデザインしソーンの資金で作った銀メダルを渡したのだそうです。これが本当の意味でのスペルマンス・ステンマの始まりだと言われています。「リクス riks-」というスウェーデン語は、ここでは"nationwide" 全国の~、という意味です。全国から集まった奏者が、演奏や曲を通して交流し、話をする場を設けたのです。その後、ステンマは各地に広がり、夏のフォーク・フェスとしても数多く開催されています。アンデシュ・ソーンの芸術家としての伝統に対する思い、人脈、そして既に財を成して資金を提供できたことがその後の伝統音楽の普及に大きく影響したのです。

1933年 ソーン・バッジ(ソーン・メルケZornmärket)と、リクスペルマンの称号

現在のsvenska folkdansringenにあたる組織が、ソーン亡き後、残された妻の了承を得て、1910年と同じデザインのソーン・バッジ(ソーン・メルケ)を始めました。ソーンの理念と同じく、伝統音楽の普及や継承を目的に、(伝統音楽の)知識や技術を兼ね備えた人にメダルを与えるというものです。審査は演奏だけですが、知識もなく弾くとすぐにバレてしまいます。またクラシック教育を受けて熟練の技を聞かせても何のプラスポイントにもなりません。現在では、diplom - brons(銅) - diplom efter brons - silver(銀)と4段階あり、審査員の前で演奏し一つずつ合格して上がっていきます。guld(金メダル)のみ、審査員の前で弾くことなく、伝統音楽に貢献した人が選ばれます。開催地は毎年変わり、金メダル受賞者はその開催地の奏者が選ばれます。そして、銀メダルか金メダルを獲得すると、「リクスペルマンriksspelman」の称号を名乗れるのです。

これは別の記事でも書いた気がしますが、リク riks-は、"national","country's"という意味なので、リクスペルマンは単純に訳すと「national musician 国の奏者」となってしまい、国民栄誉賞か、国が与えたメダルかのように誤解をされることがあります。ですが、「1910年、スカンセン」の上記の内容の通り、「全国規模の、全国大会」のような意味合いの言葉です。あまり直訳にこだわらず「伝統音楽認定奏者」くらいにするとちょうど良いのかもしれません。私がソーンバッジのことを柔道の茶帯、黒帯の例えで言うと「まさにそう」と言われます。(ちなみに、私はdiplom, bronsと取りました。早くsilverが取りたいと思うものの、審査のための準備が出来ずトライできていません。)

レベル的にどんなものか?興味がある方もいるかと思います。私の個人的な印象ですが…音楽学校のクラスで優秀な生徒はbrons、その学校で講師になれるくらいの人がsilverというイメージを持っています。もちろんsilverで認定されてもそれ以上の実力は測る術もなく、例えるなら「名誉教授レベル」から「頑張って先生レベルになった人」、「職人肌」や「芸術家風」まで様々な奏者がいます。ですがsilverの意味するところは、特定の地域の伝統音楽を後世に継承していける実力を認定された人、です。ソーンメルケの公式サイトでは、1933-2005年の間に銀メダル740名、金メダルが107名と発表されています。

ステンマのスピリット

つまり、伝統音楽を演奏する人が一同に会し、演奏、意見、曲など音楽を介して交流する、社交の場です。演奏すれば、子どもも大人も老人も、プロもアマチュアも、ステンマでは皆、対等です。社交といえば堅苦しいですが、コンサートを聞いて感動して家に帰る自己完結ではなく、音楽の楽しみを人と分かち合う場がステンマなんだと思います。元々セッションの文化がある欧米では、ジャズ、ブルーグラス、アイリッシュ音楽などなど、自由にセッションをする音楽フェスは各地にありますが、ステンマではステージで演奏する奏者と、ステンマ参加者の一人一人は全員が対等で隔たりがなく、それぞれが主役です。このスウェーデン発祥のステンマの精神は参加すれば肌で感じると思います。実際に、ステンマではステージを終えた著名ミュージシャンも、今回はステージ演奏のない著名ミュージシャンも、朝まで弾いてしゃべって遊んで帰ります。busk spel(茂みで弾く=自由なセッション)こそがステンマの醍醐味です。

終わりに

日本では人が集まっても、楽器は習うもの、練習するもの、それを披露するもの、というイメージが強い気がします。セッションといってもメロディを皆で弾くだけです。楽譜を脇に置いて、相手を見ながら演奏をする交流の場が増えていくときっと楽しいと思います。スウェーデンスタイルのステンマ、北欧の音楽祭が今年も三田市で開催されるので楽器を持って遊びに来る人が増えるといいなと思います。

ここまで書くと、日本の地域の伝統曲(祭事の、笛や太鼓の曲)につていも、存続、継承が気になることを最後に触れたいと思います。私の父は長年そうした曲を収集、採譜していて話を時々聞くので、奏者が亡くなった時がその曲も終わりというのをなんとなく感じてきました。日本にも多様な曲が地域に伝わっています。私が子供の頃に聞いた獅子舞の曲と、同じ市内でも違う地域の違う曲、現在の実家がある10kmほど離れた地もまた違うメロディがあります。今挙げたうち、1つだけが無形文化財に指定されていて、残る曲はこの先どうなるのでしょう。民謡や歌を発掘、保存、普及活動する方はいますが、全国をカバーするには足りていません。

実家近くの盆踊りの曲も、スピード感があってかっこいいんです!でもルーツ不明。ちょっと前まで歌い手と太鼓がいましたが、高齢のためか数年前から録音に変わりました(録音といってもCDではありません)。小さな町内は高齢化で盆踊り自体も年々縮小されています。

また、歌一つとっても奥深いです。少し前に「子守と子守唄」(右田 伊佐雄)という本を読みました。子守という仕事をしていた労働歌としての側面や、竹田の子守唄も「実は~」という話が多々ありますが、この本で紹介されていた内容が興味深かったです。この曲の歌い手が、出稼ぎで(❓記憶が曖昧)各地を回っていたことと関連し、そうした異なる土地の特徴がメロディの中にみられるという話。著者の推測ではありますが。スウェーデンのメロディや曲の混ざり具合の例を沢山見てきたので、そんなことはよくあるだろうなと思いました。

 

掲載したステンマの話は、知っていた内容と、改めてネットで検索した情報(下記)とで書きました。

http://www.sollero-hembygd.se/artiklar/sveriges-forsta-spelmansstamma/

http://www.zornmarket.se/index.php/om-zornmaerket-2/historik-3

https://www.svd.se/zorn-ville-radda-en-utdoende-kulturform

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