スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

猫とライブ

2024-03-17 18:51:12 | お知らせ

デニッシュパン!あんぱん!と思わず言ってしまいました。あったかい厚みがあってリッチで。

えーっと、食べ物の話ではなく、来週のライブのリハです。

その前に、ブログタイトルの「猫とライブ」ですが、意味深に何かの話をしようとしているのではなく、猫とライブ配信するのではなく、「猫の話」と「ライブの話題」という単に最近の話を混ぜこぜにしただけです。

猫は3-4年前から飼いたいなと思っていて(本当は犬派ですが)、やっと子猫を飼い始めました。すると飼い始めて2か月でFIPの疑いが。FIPは、3年くらい前だと治療方法がなく短期間で100%死んでしまう病気でした。最近、薬ができましたが出た当初は高額だったり、ここ最近は数か月単位でめまぐるしく状況が変わっています。治療に100万かかると言われていたのが60万くらいでも治療終えたとか、半年前で20万かかったというケースも聞ききました。我が家の猫は、初期の初期だったので(まだ治療中ですが)、投薬以外の治療は今のところ不要でトータルがもっとずっと低く済みそうです。最初の病院ではFIPは診断も治療もできない上に風邪じゃないかと言われて...。ブリーダーさん、遠方にいる親戚の獣医さん、姉や色んな人に助けてもらって次の病院での処置が早くできました。薬を飲んだ翌日には食欲が目に見えて増え、投薬3日目で猛ダッシュするまでに回復。そもそもなぜ病院で言われてもいないFIPを疑ったのか聞かれるのですが、それはズバリ、それくらいしか猫の病気を知らなかったからです!それにしても、実家で犬を飼っていたころは「おいで!」と言えば走ってくるし、なでると喜ぶし、犬ってすごく感情がわかりやすかったのですが、猫って「おいで!」って言ってもそもそもどこにいるのか分からん!みたいな不思議な生き物ですね。飼い始めて2か月、いまだ心が通じ合っているのかは分かりません...

追記4/26:猫のFIPは、投薬を終えて再発しないか注意してみる観察期間に入りました。今のところ費用は最初の検査もいれて10万かかっていません(保険がおりるので負担は今のところ無しです)。治療費が高いとアクドイとか、安いと客寄せ広告とか、標準治療が確立していない中、ネットでは色々言われているようですが、本当にこのくらいの費用でした。FIPは保険も出るとか出ないとか、どんどん状況は変わっているのでネット情報が現状に追いつかないか、古い情報がそのまま残っているケースもあるのではと思います。投薬も早期に終え、それについてもネット情報は偏っているような気がして、最新症例などの論文を読んでいるところです。

そんなバタバタする中、リハをしていました。野間さんと潤さんのデュオLUFTのゲストです。最初の曲出しの時に「私の持ち曲から提案を」と言われました。練習しなくてもすっと出るような持ち曲からって。実は、私は飽きっぽいというか1度出した曲は当分弾かない(つまり、毎回ころころと曲を変える)タイプなんです。イベントで弾くことが多いので、キャッチ-なメロディの曲がぱっと浮かびやすくて、それを提案すると「うーん。そういうのも悪くはないけど...。」って。「日本人がスウェーデンの伝統曲を弾く」というのは、その土地にルーツがなく、上辺だけになりがち。そこを指摘されたようで、ちょっとドキっとしました それなら「ニッケルハルパ伝統の地ウップランド地方の曲かな?」って聞くと、「そういう意味ではない」と。私が本当に「楽に弾ける、それくらい体にしみ込んでいる曲」って言うのです。なるほど。普段あまり深く考えてなかったけど、確かにそれが正しい。そんな気がします。

いつもリハって弾くよりしゃべるほうが多くなるんですが、それで色々話しているうちに自然に出てきたのがダーラナ地方の曲。初めてスウェーデンにいって、初めて習った曲たち。新鮮な感動とか、脳みそ大混乱したとか、カリーナがこの音を弾く時ニカ~って笑ったなとか、色んな思い出うずまく曲たち。

次のリハでは、オルガン交えて3人で。そして、冒頭の私の「あんぱん!」コールと言う訳です。あったかくて、リッチで、濃厚。

町家の薄暗い雰囲気もダーラナの曲が合う落ち着く空間だなって思いました。

最近は色々と忙しくて演奏準備にかける時間がとれず、または何かを犠牲にしないと成り立たなくて演奏はお断りすることが増えていっています。でも、今回は楽しく演奏できるなって。しかもキャッチ-な曲...とか余計なこと考えずに好きな曲だけ出来て。やる前から、この機会ありがたいなって思いました。

ちなみに、チラシの私の写真は〇年前のもの。もう、詐欺ですね!

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演奏ウィークを終えて(ダンス伴奏の感想など)

2023-06-12 11:40:42 | お知らせ

5月下旬の怒涛の演奏ウィークを終えました。

松阪のハレステンマでは懐かしいいつもの方の顔も見れて楽しく過ごしました。(出店フードも激ウマ、おいしかった!)雨予報だったのに今回も晴れて毎年すごいです。参加者みんなが一体感のあるイベントで、これからも続いてほしいなと思います。

阪急のほうは、色々と書くことはあって話題が飛び交うので、それぞれ太字見出しをつけました。

「地味やな!パーカッションないん?民俗音楽で!?」

と言われました。失礼な方ではなく、良かったよ~と言いながら本音がぽろっと出たような。地味ですか 弦楽器2本、ゴージャスで重厚感とグルーブもすごく出る編成で、日本ではあまり聞く機会がないスタイルなのでオススメだと思っているのですが。「地味」と思われるのが不思議で仕方ありません。でも、そんなにはっきりと感想を聞けることがないので逆に良かったです。だからといって、今後の演奏に影響はしませんが...

はじめて?言葉で入っていけないという経験

「英語の会話に入っていけず居心地が悪い」と聞く話はこんな感じなんだな~と実感スウェーデンからのダンサーは家族4人だったので、家族同士はスウェーデン語でやりとりをしていました。そこに、ダンスのひろみさん、フィドルのりりかさん、ハーディングフェーレの樫原聡子さんもスウェーデン語で話すので、私だけ入れず(聡子さんはノルウェー語ですが、通じ合うんですよね。6割くらいしか分からないと言ってましたが会話は成立しています)。英語で話しかけてもスウェーデン語で返され、その上に被るようにみんながスウェーデン語でしゃべるので再び黙る私、みたいな

スウェーデン語は演奏に関してなら割りとわかるし、資料を頑張って読むので読む方もまだ分かりますが、日常会話は習ったことなく(現地でも英語でした)10年以上前に初級文法だけスウェーデンで2週間習いましたがそれだけです。去年から東海大のオンライン講座でやっと基礎から学び始めたので「今度こそものにする!」って気合入っていますがまだまだ初級。例えば、kroppenって知ってる単語が聞こえても「それが何?」と盛り上がっているところに入っていく勇気がない...。という訳でテンション低めで始まりました

始まれば言葉は不要

ダンスの伴奏合わせ(リハ)を始めると、言葉でわざわざ説明するほうがまどろっこしいくらいお互いよく分かります。音楽やダンスを介して通じるものがある、同じゴールに向かってまとまるこの感じ、やっぱりいいな~!って思います。

今回は、りりかさんリードで私はステンマ(伴奏)。本人はあまりダンスの伴奏に慣れていないと心配していましたが、少し早くなりがちな曲があるものの完璧で、今回はフィドルリードしたことで、ダーラナ地方らしさが全面に出ていたと思います。ダイナミックで、りりかさんの音の作り方がすごーくスウェーデンらしくて、好きなんですよね。(少し早くなる曲についても、1度こうしたら?と伝えると飲み込みが早くて、勘がいいのだと思います)ひろみさんの、MCと全体の段取りの良さも本当に毎回関心します。ひろみさんのMC入ると、全て委ねていいんだなって気持ちになります(あの落ち着きがほしい!)。今回PAは苦戦しましたが、何回か回数あったので毎回調整してくれてやりやすさアップ。PAさんに感謝です!

ダンス伴奏で慣れていないと「早くなりがち」というのは実はよくある

1つは、ポルスカなどターンが始まると勢いが出ることがあり、それに合わせてしまうと、ターンが終わる頃には前より早くなっているというパターン。合わせすぎると良くない例です。勢いが欲しそうだなと思った時はぐっとこらえてペースを保ちます(ダンサーに踏ん張ってもらう)。もしくはターンだけ合わせて、その後は元のテンポに戻します。

もう一つは、踊ったことが無いダンスの場合にあります。そういうと、私もOrsapolskaやMalungpolskaなど踊ったことないのに弾いていますが、もっと大きな特徴のあるダンスの話です。例えば、3拍子のhamboです。大きく沈むあのノリを体感できていないと、そのままさらっと弾いてしまい、踊る人がタメの部分(沈む動作)の余裕がなくなってしまうんです。schottisもそうです。早くノリよく弾いても若い人は元気に踊ってくれますが、やっぱり膝のタメの部分のゆとりが欲しいなって思います。ワルツもそうですね。ワルツの場合は早くなるというよりも、どこでタメるか(女性が大きく動く部分は1拍目。2と3拍目も少し違う)。この部分がないと「楽譜みて弾いてる」感や、「スウェーデンのワルツではない一般的なワルツ」のような気がしてしまいます。それと、Orsapolskaやワルツは、メロディの美しさにつられて、ゆっくり過ぎるという逆の現象も起きがちということに今回気づきました。

あまり色々書くと「よく分かっている人」風ですが、毎回失敗もするし新しい発見もあります 人に聞いて(主にダンスのひろみさんですが)、自分なりに感じたことをまとめました。でも、これを伝える場がないともったいない!と思うので、ここに記録しておきます。ぜひ参考にしてください。

久々にfiss(フィス)でミニコンサート

演奏者を名前で提出していたのですが、「ユニット名で」とリクエストがありfissにしました。fissの名称は多分10年くらい使ってなかったと思います。

fissを使っていた頃はお互いが歩み寄っていました。樫原聡子さんはノルウェーのハーディングフェーレ奏者ですがノルウェーでも私が弾きやすいようフィドル曲を選んだり、私もヴェルムランド地方やフィンスコーグなどスウェーデンの中でもノルウェーよりの、お互いの中間のような選曲が多かったです。fissの名称を使わなくなった頃からは、ノルウェーはハーディングフェーレの曲、私は、ウップランド地方だと偏りが激しいので、スウェーデンらしい曲(ノルウェー寄りじゃない曲)を選んでいます(チューニングの関係で、そこから選択肢がさらに狭くなります)。でも、ユニット名にそもそもこだわりがなく、使い分けている訳でもありません。今回は百貨店ということもあり、聞きやすいメロディを中心に選びました。halling、Springar、ポルスカもあり、個人的には、Kristian Oskarssonのワルツが一番好きでした。ノルウェー独特のリズムを入れてくれて、それがとっても新鮮でした。

前の記事で、30曲用意するのでしんどい!と書いていましたが、本当にきつかったです。

この1年半で私の生活は激変しており、この生活で演奏時間を確保して30曲用意するのはかなり難しい。計画的にやろうと思えばやれる。でも...今までのやり方では無理だなって大きな反省点が。それは…

key(調)や臨時記号か、転調したんか、訳わからん!

状態になったことです。認知症か?とも思いました。スウェーデンの伝統音楽は楽譜を使いません。よほど展開していくアレンジを書く場合には使いますが、人に弾かせるためじゃなければ「楽譜」よりも「メモ(言葉)」を使います。で、私は楽譜もメモも使わず今までやってきたので、今回も30曲の大変さはそこじゃないと思っていました。が、しかし、本番中にミスタッチを何度かし、「なんのkeyだっけ?」に始まり「臨時記号?フリジアン?転調した?」みたいな混乱が起きたのでした。例えばOrsapolskaは、DmからGmと前半後半でkeyが変わるのですが(さらに臨時記号あり)、今まではその意識なく弾けたのに今回は頭を切り替えるのが難しく。前奏をGmで弾いた後、Dmの伴奏に回るというのも無意識に出来ず。ダンスの伴奏では、ふと、りりかさんのメモを見ると、出だしの4小節を楽譜にして持ってきていて...ああこれがいったんだなって。そして、何度見たって私のパートは書いてないのにのぞいてしまうのでした。メモ必須。

最近体調を崩して家にこもっているのでやっと落ち着いて読書したり、Groupaの40周年ライブ(1時間の動画)をみたりできました。

スウェーデンダンス一家の、あのおおらかさを思い出して、なんとか日常にも心の余裕を取り戻したい今日この頃です。

 

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5月演奏

2023-05-13 21:27:49 | お知らせ

5月は演奏が続きます。イベントは2つですが、私の演奏準備としては3つです。1つが恒例のハレステンマ(後日リンク切れになるかも)。2つ目、3つ目が、5月最終週にある阪急北欧フェアでのミニコンサートとダンスの伴奏。

1つ目の松阪のハレステンマは、5/20(土)開催のスウェーデンスタイルの参加型音楽イベント。去年はハルステンマ、その前はホクモリ(北欧の森音楽会)という名前でした。屋外の緑いっぱいのスペースで本当にスウェーデンのステンマ(伝統音楽のイベント)のような、音楽やダンス、セッションなど楽しめるイベントです。フードスタンドも出ていたり、毎年私自身、内容盛りだくさんで楽しく参加しています。今年はソロで1,2曲弾いてからダンサーに入ってもらいコラボ予定。天気が心配ですが、雨天は屋内になります。

もう一つのイベント、大阪の阪急北欧フェアは、コロナ禍の数年は音楽イベントを中止していたため、久々に演奏が入ることに。ダンサーはスウェーデンから来日の4人。ダンスの伴奏は、私とリリカさんでダーラナ地方の曲を中心に演奏予定。ミニコンサートのほうは、ハーディングフェーレhardingfeleの樫原聡子さんと。ダンス、コンサート、それぞれ土日に2回ずつ、計4回です。お楽しみに

私の準備としては3つと最初に書きましたが、全て曲が違うので、25~30曲くらい同時進行で準備中 かなりいっぱいいっぱいです。

「同じ曲が重なるようにすればいいのに」と以前からよく言われるのですが、本当にいつも選曲の仕方が非効率的で… 今回は曲が被るようにしないとヤバい!...と思ったものの、どうしても無理でした。ただの1曲も被りません!それぞれ、演奏目的が違う、相手が違う、という理由でこうなってしまいました。半分の15曲くらいは私がステンマ(伴奏)に回るので、そうするとさらにステンマを考えたり、内容をブラッシュアップして仕上げていくので弾く回数は増える一方。ソロも1曲くらいかなと思っていたらスケジュールの都合で増えそう。ソロは細かいチェックが必要なんですよね(いつも弾く定番曲がない、というのがそもそも非効率)。

30曲を一通り通して弾くと、ぐったり。「もう無理~」状態 ニッケルハルパは左の指から首にかけて痛みが走りやすく、ホットパックで温めながらの練習です。非効率な自分を猛省しながらもクオリティ上げていきます!


不均等なリズムのポルスカ、ダンス伴奏の仕方を考える

さて、ダンスの伴奏も不慣れながら何度も経験するうちに、なんとなく(少しだけ)見えてきた部分があり、ちょっと嬉しいです 割と自信を持って弾けるダンスもあるのですが、苦手意識のあるダンスもあって。Orsa, Rättvik, Boda(ダーラナ地方のウッシャ、レトヴィック、ボーダ)のような、自分が踊ったことがなく、不均等なリズムと言われるポルスカは、どう弾いたら正解なのか分からずモヤモヤしていたんです。

「演奏では不均等なリズムと習うだろうけど、それでは踊れない。ダンスでは均等な拍で弾いてほしい。」とよく言われるので、そこがイマイチ分からないんですよね。

「こんな風にと習ったのになぜ?」と。でも「均等に」と何度も言われるうちに気づきました!Youtubeのおかげでもありますが、ダンスの参考動画をLiricaさんに送ろうとしてテンポを測ったりしている時に気づきました。不均等なリズムでも本人とパートナー、2人のうちどちらかの足が着地しているんですね。今までは、自分が女性なので女性側の足にばかり注目していました。確かに2人ともの足(ステップ)を足せば、各拍で足が踏めるはず。

そうは言っても、「それぞれの拍が均等ならメトロノームを鳴らしながら弾けるか?」というとそんなことないのです。「各拍で足が踏める=拍が均等」というイメージで弾くと確かに上手くいきます。でも、女性側、男性側はそれぞれ、やはり遠心力のかかる回転をしているんです。(そして、円回転の速度は一定ではない。)2人のステップを足した時にリズムが均等に「思える」だけじゃないかと思います。ダンスと合わせるリハの時に試してみたところ、今回はNGがでませんでした。

「直線状に均等にリズムの点をうっていく」のではなく、「速度が一定ではない円運動に均等になるように点をうつ」イメージ。これは、私の意見ですが、リズムを刻んだり、はじいたりする楽器では表現が少し難しく、弓でこする楽器では遠心力を表現しやすいのだと思います。(と言いつつ、Mattias Perezのふわっとしたギターはその表現ができている気がします。)

しかも、ダンサーはメロディを聞いているんだなと思ったのが、ダンス動画でテンポを測っていると、曲のある部分のフレーズでは間延びして、ある部分では少し早くなったりしていました。でも、ダンサーは踊りにくそうな様子はなくて。そこがメトロノームのようにリズムを刻むと踊りにくくなるもう一つの理由かなと思いました。曲のメロディに合わせてダンスの回転を合わせているのだと思います。

それでは、なぜ演奏ではリズムがもっと不均等になるのか?

まだもう少し考えないと答えがでそうにありません。リズムを強調しているのか、メロディの美しさやフレーズのほうを強調しているのか。ただ、一つ言えることは、地方や奏者の型というものがあるということです。

今は、もしかしてコレ!?と思った段階なので、もっと経験して、よりダンサーをのせるにはどうしたらいいか?というコツもつかみたいなと思います。

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お知らせと近況

2022-05-13 15:22:41 | お知らせ

2016年より開催されている「北欧の森音楽会」。コロナで2年あいて、今年は5/14、特別編「ハル・ステンマ」の開催です。北欧の伝統音楽好きのコアなファン、なんかオモシロソウ?とただのぞいてみたという方、両方が良い具合に集まるとってもすてきなイベントです。私もちょこっと参加します。コロナの流行と同じ時期に肩と首を痛め(首はヘルニア)、最近はあまり弾いてなかったこともあり、このハルステンマをとても楽しみにしていました。

http://saharableu.com/stamman/

※ステンマ:スウェーデン語で、音楽家の集まりのことです。プロ、アマチュア問わず、その音楽が好きという人たちが集まって楽しむ参加型イベント。

近況ですが、ドイツのお店で、古いフィドル(バイオリン)を買いました!1780年頃のウィーンのもので、楽器じゃなくてもそんなに古いものを買うのが初めてで、すごくドキドキしました!
200年以上経っているからか、とても軽くて疲れにくいです。耳元の音は大きくないけど、外から聞くと小さく聞こえないので、ちゃんと遠くに音が飛ぶようです。

肩をねじると激痛だった2年を経て、最近は構えても痛みがないので、ちょっとずつまた弾こうと思っています。

ニッケルハルパの弓を作ってくれたジャン・クロードの本業はバイオリンの弓職人で、以前フィドルの弓を作ってもらいました。とてもバランスのいいモダン・ボウですが、200年前のフィドルにはなぜか合わない印象。弓もバロック・ボウのほうがいいのかも。

このドイツのお店、リアル店舗とネットがあり、音はサウンドファイルで聞け、お店の人と何往復もメールのやりとりをして買いました。ネットで買っても信頼できるお店だと思います。Corilon Violinsというお店です。

その他、最近、スウェーデン語をズームで習い始め、そして英語を子どもに教えています。「can not」とは中学で教えない、とか...久々だと「ええ!?そうだっけ?」と驚くことも多い今日この頃です。

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ノルウェーとスウェーデン、伝統音楽のコンサート

2021-11-15 15:49:52 | お知らせ

先日、ワードローブをチェックしていて、なんてカラフルな服ばかり!と我ながらビックリです。最近は環境の変化もあって、黒、紺、グレーの無地の服を買い足しています(そういう服は喪服とスーツ以外で全く持っていません)。上下で3着ずつくらい買うと結構な出費です。靴も並べてみると、赤、青、ラメシルバー...とカラフル。クローゼットには演奏で2,3回着ただけの明るい色の服が結構あり、邪魔になってきたのと数年たつと似合わなくなり(歳のせい)、ネットフリマで処分し始めました。(この記事に貼っている動画で着ている服も、手持ちの中では極めて地味ですが柄モノです…

色々と報告が遅れていますが、11/3にはシャナヒーのみどりさんとすごく久しぶり(数年ぶり!)に演奏する機会が甲山森林公園でありました。みどりさんのフィドルの音色は、誰と分かるような深みのある音がします。そして、セットリスト決める手際の良さ、手慣れていて本当に勉強になります(最後に自分が退屈しないかチェックするというのが、私にはない視点で新鮮でした!)。そして、演奏のほうもボーイングの合わせ方、さすがです。フィドルとニッケルハルパの弓では、長さが倍近く違うため、ボーイングのスピード感、弓幅も何も合わないのでチラ見して割と苦労しながら調整するのですが、みどりさんと演奏するとピッタリ。ええなぜオドロくことばかりでした。

そして、11/28には、1年ほど前からコロナ禍でずっと延期続きの、ノルウェーのハーディングフェーレ奏者、樫原聡子さんとのデュオコンサートを予定しています。

ノルウェーとスウェーデンは「北欧」とまとめられがちですが、本当に違っていて面白いです。ボーイングに関しても、ハーディングフェーレの曲は、フレーズによっても細かくリズムの、つまりスラーやボーイングパターンが決まっているそうで、他の人とボーイングが違うと「なぜ?」と思われるんだそうです。一方、スウェーデンの伝統曲は、ポルスカならポルスカの基本のリズムや基本のボーイングパターンがありますが、そうした基本の大枠以外では割と自由です(特徴的な曲、コンサートで見せる演出などは除く)。スウェーデンの曲を習うと、先生からは「これは自分がそうしたくてしてるだけだから/弾く度に変るから、ボーイングは気にするな。」と言われることがありますが、ノルウェーの伝統曲ではそうした話は聞かないそうです。私からすると、ノルウェーの曲はリズムの切り方自体が独特で、だからそこが大事なのかなと思ったのですがどうなのでしょう?比べてスウェーデンの曲のリズムは、出だしと終わりの着地をはっきりと重く弾きますが、その間の音はドライブがかかるというのか、そこに特徴があります(地域や奏者で)。

コンサートでは、ソロ曲、デュオ曲織り交ぜる予定で、今回のニッケルハルパ曲は、約3百年の間に2回のモデルチェンジがあったそれぞれの曲を弾こうかなと考え中です(まだ未定ですが)。

そうして、お互いの持ち曲の違いを感じながらコンサートに向けて準備をしているところです。先日は午後にリハをして、2曲、試しに撮影してみました。17時頃の日が沈む前後にしたので光加減が全く別の日のようになりました。ああ、でも、動画で弾いている曲は、先ほど熱く語ったノルウェーやスウェーデンの特徴的な曲とは違うタイプの曲です。ややこしい...。

アフタヌーンコンサート 2021年11月28日 大阪のStudio Time blueにて(詳細はリハーサル動画の中でチラシを掲載しています)。

Rehearsal for a concert(デュオライブリハーサル動画)

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ニッケルハルパデュオライブなどお知らせ(次のニッケルハルパ弦は12月!)

2018-10-16 15:07:28 | お知らせ

※記事に修正を加えました。(チラシ差し替え、ダニエルが遊びにくるイベントのリンク追加)

気が早いですが、来年のチラシを作っている最中です。去年、今年と1月にタイムブルーでライブをしたので、来年もしたいなあと。2019年1月13日の午後、Lirica&michikoではフィドルとニッケルハルパでライブしていましたが、今回は初のニッケルハルパ・デュオです。

 

楽器の木目って本当にそれだけで美しいですね。写真は私の楽器を並べたものですが、リリカさんはEsbjörnの楽器なので、Esbjörn x Esbjörnの音色です。名前に恥じない音を出さなければ!リリカさんは気温が高くなるとニッケルハルパを県外の実家に預けてしまうので、実は二人でニッケルハルパを弾くのは初めてなんです。今まで中々できなかったニッケルハルパの名曲(エリック・サルストレムやビスカレ)を織り交ぜ、良い1年の始まりにしたいなと思います。

前回スウェーデン語の話を書きましたが、語学はひたすらコツコツですね。

ところで、家族が7月からオンライン英会話を始めました。毎日25分で月4500円。6人まで受講できるので、週に3回、2回、2回で計7回(7日)となるよう3人(上の子、下の子、夫)でまわしています。オンライン英会話って何?という方へ説明すると、カメラ機能を使って個人レッスンするというものです。スカイプ等は使わず、サイトにログインするとカメラ画像とテキストが画面上に表示されるので便利です。レベルやジャンルに応じてコースを選択します。先生はフィリピン人。訛りについては、私の考えは日本語にない音を耳にするのであれば(インド訛りでもフランス語訛りであっても)、良い経験かなと思います。

先生のレベルは、テキストを音読させるだけの人もいれば、話させようとする先生、声をひっくり返して歌ってくれる楽しい先生などそれぞれです。英語に触れるだけなら仕組みとしては合格点。「毎日1回、6人まで、テキスト不要で画面表示」、うちの場合、この3つがそろったから出来るって感じではあります。それで上達するかといえば先生や本人次第ですね。下の子は、シャイで話しかけられても無言か小声。たまに、キー!ってイライラする先生も(笑)先生も人間だから仕方ないです。でも、マウスで線を書く英語ちえ遊びでは、カメラの存在を忘れるのか鼻歌歌って楽しそうに書いています。

夫は、フィリピンのリゾートビーチを教えてもらったらしく、きれいなビーチがあって~と私に自慢げに教えてくれて、楽しそう。でも先日、年齢を間違えて80代と言ってしまったらしく、えー!52歳に見えるのに!と若い女の先生に言われそうで相当なショックを受けていました(もちろん52歳な訳もなく)。

私もお試しで一度やってみましたが、お互いネイティブじゃないので‥雑談は盛り上がりましたがただの雑談ですね。そしてニッケルハルパって何?となり、そんなん、いっつも説明してるし…と嫌になりました。何の話をしても「全ての道はニッケルハルパに通ずる」です。絶対この話になるんです。多分、先生変わる度に説明するんですよ、伝導師みたいに。でも、こういう仕組みのスウェーデン語会話のレッスンがあったらなー。楽しく続けられそうですよね。

コツコツ続けるといえば、ジムのマシーン・トレーニングを始めました。ほんっとにあれって面白くありません。この世にこんなに面白くないことがあるなんて!

なのになぜ通うかというと、ここ数年で急激に運動不足になり(1時間で1cmしか動いてない!みたいな)、ちょっと弾いたら疲れた、あの衣装もう着れなくなった、なんて言い始めないように…という訳です。

ウォーキングも試みたのですが湿度や虫や人の目など日本は気になることが多すぎて断念(スウェーデンでは1時間歩いても人にすれ違いません。ヤギならいたけど)。去年、野間さんに聞いたHIITトレーニング(30秒激しい運動+30秒休憩の4セット)もやってみたら日常生活に支障がでて断念(体中が激痛で!)。野間さんにそう返したら、えー!ほんとにやったんですか!?って。ええ、勧めませんでしっけ?HIITは自分を徹底的にイジメぬきたい人向きですね。私は自分がかわいいので無理です。興味ある人はやってみてください。下の動画を見てやりました(最初の数分はウォーミングアップです)。やったら感想もお待ちしています♪

HIIT Home Workout for beginners

その不本意ジムで測定してもらったら、案の定、標準内上限の「やや肥満」…。筋肉量は、腕、胴、足どれも標準超えで、特に足は標準の1.5倍くらい。だから、皆さん、「あの人、足ふっといな~」と思ってもそれは「筋肉」ですから。見間違いのないようお願いします。内臓脂肪も平均ど真ん中でした。やっぱり外側なんですね。そして、勧められたトレーニングプログラム、計算したら1週間で理論上100グラムしか痩せません。もちろん規定の食事カロリーをオーバーしなかった場合。つまり、耐えて週1回通って仮に食事制限しても、2か月で1キロ落ちない!ほんとに、やる気がなくなりました。演奏だったら集中すれば5分でも劇的な変化があるのに。とりあえず、ジムは運動不足の解消目的ということで。

さて、お知らせがいくつか。

<ニッケルハルパの弦の取り寄せ>

以前、奈良のニッケルハルパ愛好家Hさんに教えていただきました。ニッケルハルパ弦のメーカーPrimはチェロ弦が日本でも流通しているため、仕入れの時に取り寄せをしてくれてるんです。オンラインショップI love stringsで割引価格で買えます。次回のPrimへの発注が1月だそうで、欲しい方は年内にオーダーをお勧めします。(ショップのお問合せ先へ、メールで注文、入荷連絡を受けて銀行振り込みで支払います)

参考までに私のニッケルハルパ弦。Primは、チェロと同じ弦でも、ニッケルハルパ用は長さが異なります。

A線:A1 Prim medium ospunnen(unwounded) 0.525mm ※巻いてないプレーン・スチールです。巻いているかどうかはお好みで。私はEsbjörnの楽器なので、Esbjorn好みの弦ということです。

C線:C2 Prim medium

G線:G3 Prim medium

ドローン弦:C4 Prim soft ※ドローン弦は高価で演奏でもあまり使わないので、10年毎に変える人も。私は圧力バランスが気になるので2年で変えます。

5月のオーダーでは、ドローン弦をのぞくメロディ弦3本が7478円(送料込)でした(レートにより変動)。4本セットは当然高くなります。職人直買い、アメリカから取り寄せ、よりも安くて支払いが簡単だと思います。

<演奏・イベント関連>

●9月の万博で野間さんとのデュオライブは台風で流れました。残念!

●10/20野間さんと長久手スウェーデンハウスにて。

●10/27-28の土日は、川上村 匠の聚で両日ともソロのミニライブです。面白そうなワークショップが目白押しで(トンボ玉作り、陶芸体験、お餅つき、たき火でのんびり(やきいも)などなど)、私も個人的に参加したいのがいっぱいです!詳細は調整中です。

●11/11(日)13時オープン、13:30スタート あおぞら音楽サロン主催、北欧・ケルトの音楽会vol.3(橿原のカフェ・アンジェスにて)、なみさん、みどりさんとご一緒します♪ みんでセッションタイムもあって、にぎやかそうです!

●11/22-25の連休は、東京でニッケルハルパ協会の年に一度のイベントがあります(宿泊は代々木の研修所で1800円です!)一度も行ったことないので今年は初参加です(単に一参加者として)。しかも!!私が最も尊敬するニッケルハルパ奏者のダニエル・ペテションが、プライベートで同時期に来日するので、このイベントにも遊びに来てくれることになっているのです。名前を知らないという人でも実はCDを持っていたりするんですよ。amazonで昔から買えるニッケルハルパのCDがあり(フランスocoraから出ているla nyckelharpa)、まず最初にこれを買ってみたという人は多く、その中でダニエルが演奏しています。

いつも、色んな奏者をスバラシイ!と言っているので、スバラシイ奏者のうちの一人だと、思った方がいたら違います。私の中で、本当のNO.1です。上手い下手ではなく、生まれ持ったものとはどういうことかを感じさせる人です。初めて演奏を聞いた時、打ちのめされて顔面蒼白、スウェーデンに留学しか道はないと崖っぷちの気分でクラクラしたのを思い出します。しかも、親日家で性格も最高に良い。残念ながらライブ予定はありませんが期間中ずっといるそうです。皆さん、ぜひ一緒におがみに行きましょう

数年前のダニエルとトルビョンの演奏

Folkmusik för Japan 04 - Torbjörn Näsbom och Daniel Pettersson

大事なこと書き忘れていました。レソノサウンドに行った時、近くで食べたラーメンが忘れられない味で…。薬味に生姜とレモン、それと炙った鶏チャーシュー。11月の滞在中食べに行きます!ラーメンに興味ある方はどうぞ♪

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Team Osaka、やりきった!

2018-06-04 22:51:57 | お知らせ

全身疲労と筋肉痛でリビングでぶっ倒れていて(正確には爆睡)先ほど起き上がりました。こういうのは、旬なうちに書いておくべきだよなーと思い、重い足を引きずってパソコンの前に座りこの3日間のことを思い出しています。

今まで、日本で沢山すばらしいイベントがありました。関わってもきました。でも、こんなに「泣きそう!疲れた!立ち上がれ!やりきった!」という充実した日々を過ごしたのは、一体いつが最後だったか。何年も前、毎年、毎年、スウェーデンに行って、倒れそうになりながらやりきっていたあの時以来かもしれません。

連日、阪急の北欧フェアに出勤していました。出勤というように、朝から夜まで、弾き通しで。いつもは冬の北欧フェアでしっとりした雰囲気でしたが、今年は初めての試みということで、夏の北欧フェア、夏至祭をイメージしたイベントです。長い冬を終えて生命が輝く白夜の夏、北欧の夏は色とりどりの色彩にあふれ、それを再現しています。そこで今回、ダンスのHiromiさんにフォーク関係の(このブログでいう「フォーク」は、スウェーデンの伝統的な音楽とダンスのことです)とりまとめ依頼が来て、珍しい展開となったのでした。HiromiさんとEva(前にブログでも書きました)のお二人は私とスウェーデンを結び付けてくれた一番最初の要の人です。

今回のイベント、フォーク的にすごく良かったです。今回の北欧フェアでの私たちの働きが商業的な成功につながったのかどうかは分かりません。また、参加する人により受け止め方は違ったと思います。でも、私の個人的な体感としては、ヤッホゥ!!でした!スウェーデンでの経験が豊富なhiromiさんのおかげで、私が現地で体験したそのままソックリが再現されたのです。さらりと自然体でこれをやってしまうhiromiさん、信じられない貴重な人です。

まず、現地のフォーク・イベントでは何が重要か説明すると、こういうことなんです。

1.ダンスと音楽に優劣をつけない。二つは対等。

2.皆で一緒に楽しむ、皆を巻き込む。皆と一緒に、は義務ではなく、自分が楽しめないならしない。

3.音楽とダンスの両方ともに、ショーとしてスポットを当て、「見せる」、そして「魅せる」機会がある。

1についていうと、日本では、スウェーデンという遠い国の文化をやっているので人の数やレベルなどバランスが難しい気がします。例えば、音楽の次にダンスが位置づけられる内容だったり(ダンスは添えものではないのです)、ダンスが主役のイベントでは音楽がおろそかにされたり(ダンスに合わせる選曲の自由がミュージシャン側になく弾き映えしない)等、色々な事情が絡むのです。ですが、スウェーデンでは音楽とダンスはいつも対等に扱われます。踊りたいダンスをダンサーが決め、曲をミュージシャンが決め、ミュージシャンがリズムを与え、ダンサーは躍動感で返し、キャッチしたミュージシャンはメロディで盛り上げ、ダンサーがエキサイトしていく、みたいな感じでしょうか。(聞かせる音楽とダンスの伴奏は違うという意見もありますが、本来であれば、聴かせるために音楽を変えたのならダンスのために本筋に戻すことができるはず)

2については、いつも説明しても説明しても、伝えきれたのかよく分からないことの一つに「皆で楽しむ」ということがあります。これは、初心者のためにお膳立てをするものではなく、上級者が閉鎖的に遊ぶのでもないのです。誰かに合わせるのではなく、目的に合わせます。「皆が自分の能力や立ち位置を理解して能動的に参加する」というのが近いイメージかな?日本だと、フォークの愛好家の人口が少ないので状況的にどうしようもないことも。でも、どちらかに寄せるともう一方はつまらないと感じてしまうものなのです。(また、ダンスの伴奏に限っていえばちょっと特殊で、段取りが必要なので仲間内でやることが多いです。私がスウェーデンで飛び込みでダンスの伴奏に入れてもらう時は、リーダーとメンバーのOKをもらってから、でした)

3は、1とも関係するのですが、音楽を見せること、ダンスを見せること、カッコイイと思ってもらうには、それぞれがスポットを浴びる場があったほうが良くって。2の「皆で楽しむ」内向きの内容と、外に向けて発信する内容と性質が違うからかと思います。

そして、こういう視点で見ると、今回は全てがそろっていたんです!

・来日したスウェーデン人ダンサー(若手で、ダンス・チャンピョンの実力派カップル)は、高い技術とフレッシュで躍動感あるダンスを見せてくれました。フェア中、何回見てもあきません!ステキすぎる!

・ダンスの伴奏は、ダンス伴奏に慣れた人、大森さんや私(すみません!私ではすごぉーく頼りないのですが…)がリードしました。そして、リーダーを設定したので、誰でも一緒に演奏に参加できる状況に(知り合いの範囲だったから「誰でも」と言うと誤解がありますが)。

・「皆でフォークダンスを踊ろう!」という、お年寄りも子どもも参加できる場を別に設けていました。ヘルプのダンサーも呼んでさらににぎやかに。

・音楽にもスポットをあて、ステージライブもありました。プロ、アマ関係なく両方のステージ。(アマチュアと呼べないくらいレベル高かったです!)

そして、この3日間のレポートを書きたいと思います。

水曜から始まりましたが、私は金曜が初日で、その日は本番が4回。前日に猛練習したこともあって、初日からクタクタのヨレヨレのボロ雑巾です。正午の回は大森さんがダンス伴奏リーダーで、フィドル曲の選曲だったんです。私のニッケルハルパでは弾きにくくって。夕方は私がリーダーにチェンジするので自分の弾きやすい選曲にしたかったんですが、お昼に一緒に弾いていた皆さんが参加できなくなる!と思って、ひたすら必死に練習‥。

そんな中、その日の本番2回目は、大森さんのソロライブでの共演。やばいです、既に腕が痛いし、そもそも選曲もリハもしてません。私は、昔、大森さんのフィドルの生徒だったので、偉大なる大先生のソロライブですよ~。私が台無しにしたら、もう穴ほって雲隠れしかないです!打合せは口頭で。「夏のワルツ弾きましょうか」「そうですねぇ」「しっとり?軽快?」「軽快で」「何回弾きます?」「適当についていきます」「わかりました(わかるんかい!)そんなこんなで2-3曲決めて。で、本番はじまりました。そして…事故もなく無事に終えました!優雅で繊細な大森さんのステンマ(伴奏)で!やっぱり、先生は偉大です。すばらしい。

そして、次は私のソロライブ。いつもなんですがソロは重圧で直前に「もうソロなんてしない」とグチグチが始まります。言って発散してるんですが、周囲はいい迷惑ですよね(反省)。今回の音響でお世話になった貴瀬さんに「いつもの調子で大丈夫だから!」とリングに上がる前のプロレスラーみたいに励まして(なだめて?)もらって、テンション上げてソロも無事終了。気持ちよく演奏できました!あー、皆さま、ありがとう。チーン。

そして、そんな疲労に追い打ちをかけるように夕方のダンスの伴奏は私がリーダーということで、練習、練習。足も腰も、指も腕も痛い。うーっと唸っていると、大森さんから「夕方行けます」とメッセージが。やったー!偉大なる大先生!ということで、解放感で、どっと疲れました。でも、リーダーを大森さんがリードしてくれたので、初日はダンスを余裕の気持ちで見れました。

ほんとに、ほんとにすばらしかったです。ダンサーもマイクを持ってしゃべったので、お人形的なダンサーではなく、ぬくもりある温度感、人柄も伝わります。(楽屋では、Davidはほっといたら死ぬまでしゃべってるんだろうなっていう底抜けに明るい子。Annikaは、朗らかでしとやかで女性の鏡みたいな子。編み込んだ髪が美しくて写真をパシャパシャ取らせてもらいました。「子」呼ばわりしてますが、私のほうがずぅぅっと年上なんでね!)今回、ワルツもショティスも見ていて面白くて、ダンスにひねりがあったんですが、特にRörospolsとSenpolskaは何度見ても飽きない、素晴らしかったです。RörosはHallingのようにアクロバティックなジャンプも加わり、女性はスピンします。Senpolskaは男性が女性を持ち上げてターンする様が、ふわふわ浮いている浮遊感というか、宙を漂うようなダンスでうっとりします。でも男性は相当疲れて汗をかいて、正装の男性のロングコート(ウールで4kgくらいある!!)を、この後必ず脱いでいました。後ろから見ていると、優雅なターンの後に汗がきらきらしていて大変そう。

終わってから、フェアですんごい派手なタトゥーのコックがいるお店のサーモンスープを胃袋におさめて、帰って、うつぶせに大の字に倒れこむと、そのまま動けなくなりました。(サーモンスープおいしかったけど、ミルキー感が薄かった!なんであんなにミルク感が薄かったんでしょう?)

そして2日目は、朝から行ってLirica&michikoのデュオライブのリハを阪急の控室でさせてもらいました。二人ともダンスの伴奏をすることになっていたので、ダンサーと打合せしたりするのに都合がよく。その日の正午はCDで踊ることになっていて、Liricaさんと一緒に客席でみました。実は、ダンスをいつ終えるか、ダンサーはミュージシャンに合図をしているんです。ミュージシャンのリーダーがサインを読んで、他のミュージシャン達に伝達しながら曲を弾き終えます。

その日はCDだったので、CDをフェイドアウトで終えてほしいというサインを出すことになっていました。先ほど書いた、女性を持ち上げる浮遊感あるSenpolskaになりました。曲がかかると、あれ??って私が聞いて分かるくらいゆっくりです。あんなにゆっくりだったら演奏も手がぷるっぷるに震えるけど、あんなスローでダンスは大丈夫??と思ったら…。ああ、かわいそうに。Davidのさわやかな笑顔が引きつっています。やっぱり、あの速度しんどいんだ!見ていてハラハラしてきました。でも、さすが、笑顔が引きつっているけど、ダンスは全然いつもと変わりません。すごいなー!あれはすごい筋力いるわー!と感心していたら、ものすごく早いタイミングで「CD消して」のサインが。やっぱり、きついよね!と思っていたら、サインに気づいてもらえません。あーかわいそう、もう一周曲がはじまった。次のメロディの区切りで、またサインが‥!そうそう、この辺で終わってね。すると、またもやサインがスルー。もう1周曲が始まりましたー。うわー、大丈夫かな!?と思ったら、目が笑っていない笑顔で、今度はハッキリと手をバイバーイって振っています。それでやっと気づいてもらえたけど、曲はもうほぼ最後まで。その後の休憩室の会話はご想像通り。「サインだしたのにぃーー!」「気持ちよく踊ってるんだなって思ってた!!」「2回もだしたのにぃぃぃ!」「ごめえええぇん!」

そして、その日の夕方の回は、CDより生演奏が良いとのことで、私がイントロの出だしとテンポ担当、サインを読んで終わらせる係がLiricaさん、と分担にしてダンスの伴奏をしました。(サイン読み取ったら、目でOKって返事してあげたらいいよ、安心するからっていうのも押し付けて)そして、本番。Lirica、サインキャッチ、上手~!Davidも、サインを的確に読んでサイコ~って大喜び。良かった、良かった。この日は練習中心でやっぱり疲れ果てて、帰りは電車乗り間違えて、家についてばったり倒れました。

そしてイベント最終日。朝起きると、ベッドの上で指がパンパンにはれています。背骨はバキンバキン。アーモンドと甘いイリコの小袋のおやつ、ありますよね。あのイリコになった気分。シャワーで体を温めると少しほぐれます。阪急に着いたら、Liricaさんはアンメルツを腕にぬりぬりしています。今日はLiricaさんとデュオライブです。同じスウェーデンの学校にいったので、OG2人組!とか、Old ESI-girls!、Tobo flickorna!とか言ってるうちに楽しくなってきました。先生も一緒だったせいか、レパートリーも呼吸も合いやすく。Liricaさんはニッケルハルパも弾くけど、フィドル(バイオリンのこと)がメインです。彼女のフィドルの音色、すごく好きです。以前、スウェーデンの音色は、自然派ですっぴんでも美しいみたいな音と書きましたが、まさにそんな風で澄み切った空気に広がる音なんです。そのフィドル、共鳴弦ついてる!?って一瞬思わせるような不思議感があって、その楽器がそういう響きなのか、弾き方なのか、と聞いたら、やはり弾き方でコントロールしているそうです。まだ聞いたことない方はぜひ!

皆でフォークダンスのコーナーは、いつものブローゲーテンの皆さんの顔ぶれで民俗衣装も艶やかで、にぎやか!疲れはたまる一方だけど、ダンスの伴奏もすごくすごく楽しくなってきました。伴奏チームは、アコーディオンのWさん、ニッケルハルパのKさん、Hiromiさんに私たち。

最終日なのでDavidもAnnikaも「なんか泣きそう」って。「そんなん言ったら私も泣くやんかー」と皆しんみり。なんかね、Davidってほんと良いやつなんです。リーダー素質のあるタイプなのに強引な感じはなくて。そして、ダンスの後、お客さんと写真など終えてからミュージシャンチームに合流し必ずスピーチでしめるんですよ。「いやー、みんなホントに良かった。ビングシューでは鳥肌がたったし、あの時ダンスではなんちゃら~で、そして、本当に本当に皆よかった」みたいな。そして解散。初日から「サッカーのコーチの試合終了後みたい」って吹き出しそうで(我慢できなくて最後の日に「サッカーのコーチ」って言いました)。「私らTeam Osakaだね!」って、なんだか気分も盛り上がってきました。ダンスって、ミュージシャンとダンサーと大勢でやるから、自然とチーム感が生まれやすいのかもしれません。最後の曲はとめなくていいよ、踊りたいだけ踊って!とHiromiさん。Davidも大きくうなずきます。そして、皆でサッカーチームのように手を重ねます!

実は事故と呼んでいいくらいの演奏ミスもやってしまいましたが、最後まで全力でやりきって終わると、ステージ背後のショップからもアンコールの拍手が。いつもダンスが終わると(私達に締めのスピーチを終えたら)DavidとAnnikaが「じゃあ、ジン飲んでくる」って一杯やってたスタンドです。あのキャラで、皆と仲良くなって色んなところで連帯感が生まれていたようです。

やりきった!終わった!

終わってから、フェアで売っていた、白樺の樹液入りビール(フィンランドのものだそう)でブローイェテ・ダンサーの皆さんと乾杯。おいしいー。ヘロヘロで一気にまわります。

この達成感、この楽しみ、今は亡きあの友人にも伝えたかったな。そして、今、目の前にいる皆さんにも伝えくって長々と書きました!Team Osakaバンザイ。では、寝ます!


 

6月16日(土) Spel och dans 1曲覚えて、覚えた曲で踊ってみるワークショップです。15:00- 参加費:1500円、ダンス、演奏どちらか一方参加(一方は見学)の場合1000円。

6月17日(日)Lirica&michiko 詳細後日。(一般公開ではないかも?)

6月22日(金) keitto Ruokala 北欧食堂ケイットルオカラ 19:30- 3800円(ディナー・1ドリンク付き)ハープの奈未さん、ダンスのhiromiさんも一緒に。演奏とダンスで北欧の夏至祭の雰囲気を!ハープの奈未さんとの共演は1年以上ぶりです!ルオカラも楽しみです。

7月1日 東京 レソノサウンド(巣鴨駅徒歩3分)13:30open 14:00start 予約2800円 当日3000円 かっこいいアレンジが得意の野間さんとのデュオで、初・東京です!ニッケルハルパの聖地、噂のレソノサウンドも初で楽しみ!

7月21日 Allihop!Sommarfest ♫ 〜夏の北欧音楽パーティ〜(リンク先のweb告知ページはまだ未完成です) とき:2018年7月21日(土) 箕面市西南生涯学習センター内 ホール 大阪府箕面市瀬川3丁目2−5 時間:11:00 open 12:00start※18:30終了予定 20:00までフリーセッション予定 参加費:1500円 小学生以下無料 中高生800円 北欧スープ食堂ケイット・ルオカラ提供、スペシャル北欧スープランチ1500円(要予約) 会場で、ルオカラのパンやドリンクの販売有・持ち込みもOK。チケット発売日:6月1日 7/21は、関西の北欧音楽好きが一堂に会す、交流パーティを開きたいというハープの奈未さんの熱い想いで実現しました。私は実行委員のような形で関わっています。

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ノルウェー音楽のすすめ

2018-01-12 13:43:16 | お知らせ

※追記1.記事の下のほうで紹介しているErlend Viken Trioについて、追記しました。(2018.2)

※追記2.北欧音楽通のJさん情報。以前ブログで紹介した、デンマーク・ストリング・カルテット(デニッシュ弦楽四重奏団)、2018年6月8日、関東でコンサートするそうです!6月7日神奈川6月9日名古屋。異ジャンルの人が奏でる北欧トラッドはその国の人であってもうまく融合された演奏例があまりない中、このカルテットはどちらかに偏り過ぎることもなく絶妙なブレンディング(クラシック&フォーク)。小さな画面でYoutubeを見てもブラボー!と立ち上がって拍手してしまいます。

 

先日のハーディングフェーレソロライブ(私はニッケルハルパでゲスト)に沢山の方にお越しいただきありがとうございました!後で写真を何一つ撮ってなかったことに気づいてガッカリ…

ソロライブは、出たり入ったりで全部は聞けませんでしたが、ノルウェーのテレマルク、ヴォスといった伝統的な地域の曲をたっぷりと。中々聞けない貴重な内容だったと思います。ハーディングフェーレという楽器はとても繊細で、人の出入りによる温度/湿度変化で環境としてはかなりハードになりチューニングに苦労したと後で聞きました。

休憩では、ノルウェーの紅茶、スウェーデンの紅茶を用意して、皆さんが楽しそうにfika paus(コンサート合間のお茶休憩)をしているのを見て、つくづく、私はこういうのをセッティングしたかったんだー!!って思いました。スウェーデンでは、このfika pausのある伝統音楽のコンサートが多く、こうして音楽を楽しみ、会話を楽しみ、人とつながり(そして最後はダンスになるのですが)、音楽と交流とお茶(コーヒー)でお腹いっぱい楽しみます。主催ライブは実はまだ2回目。至らない点も多々ありましたが、またセッティングする機会があるといいなと思います。

ノルウェーの音楽、タイムリーに来日ライブがあります。樫原聡子さんのお知り合いでもあり、おススメの二人だそうです。歌、ハーディングフェーレの二人で、ライアーやフィドルも演奏するようです。私は平日夜は難しいのですが、都合つくよう考え中です!(ちなみに、1月のブルガリアンヴォイスも聞きに行くので見かけたら声かけてくださいね)

Duo MYHR/APNESETH ミール/アプネセット・デュオ 3月6日(火) 京都 Rag

Erlend Apneseth og Margit Myhr

 

話は変わって、スウェーデン人でチェロを弾く、レオ・スヴェンソン Leo Svensson、前から好きなんです。ずーっと前、私の好きなMats Berglundや、Anders Norrude、ソフィア・カールソンとやっていた頃からのファンでした。楽器の鳴らし方、切れのあるテクニック、ドローン・ミュージックdrone musicやモダルmodalな伝統音楽を理解した伴奏、メロディを弾いてもかっこよくキメるし、パーフェクトなチェリストです!

最近はノルウェー人のハーディングフェーレ・プレーヤーとトリオを組んだようです。Erlend Viken Trioといって、数年前から活動しているトリオですが、以前はJonas Bleckmanがチェロを担当していて、メンバーチェンジでレオになりました。2017年より前の動画を探すとレオではなくヨーナスが弾いています。(このヨーナスというチェリストはYoutubeで卒業コンサートの動画がよく出てきますが、当時のもの、少し前のもの、ごく最近の演奏、と聞き比べるとどんどん良くなっていて注目ミュージシャンです)

こちらのNykomlingenという曲では、ハーディングフェーレではなくフィドルです。レオのチェロのキレがさえわります。二つ目のほうの動画は、アッレ・メレル・バンドで来日もしたMagnus Stinnerbomが作った曲だそうです。曲は、まだCDが手元に届いていないのですが、ノルウェー風オリジナル曲が中心なのかな?届いたらまた書き直します

届いたので追記します。オリジナル曲、ノルウェー、スウェーデンの伝統曲が収録されています。演奏はYoutubeで紹介した通りすばらしいのですが、アルバムのコンセプト、このトリオの方向性が分かりませんでした。例えば、スウェーデンのあの伝統曲を演奏するなら(割と渋め)、オリジナル曲もその傾向で行って欲しいと思ってしまうのです。もしオリジナル曲がモダンであればトラッドも新鮮なアレンジとか。ですが、私の個人的な考えです。(ヴェーセンやラーナリムはトラッドを演奏してもオリジナル曲でも、統一感あるスタイルだと思います)そういうところを気にしなければ…、とっても良いCDでした!

Erlend Viken Trio - Nykomlingen

Erlend Viken Trio - Fossegangar


お知らせ

野間友貴さんとデュオ。たっぷりとスウェーデンの伝統音楽ですが、野間さんはハーディングフェーレ、ハーディングダモーレ、マンドーラと、ノルウェーの楽器も。

1月20日 和歌山、橋本市の音楽サロン・リュースモーネにて(南海高野線の林間田園都市駅まで送迎有・予約時に要連絡)※スウェーデンの伝統音楽を初めて聴く方にも分かりやすく。そして、リュースモーネはすごく楽器が良く鳴ると聞いています。共鳴弦が気持ちよく響きそうです。

1月21日 難波の絵本カフェ・ホロホロにて ※定期ライブで4回目になりました。最も美しいと思うBrudmarsch(ウェディディング・マーチ)をそれぞれソロで弾きます。何を弾くかは…お互いナイショ。

2月4日(日) Spel och dans 曲を習ってその曲で踊るワークショップ

3月9日(金) 満席御礼(ご予約締め切りました) ニッケルハルパ・ソロライブ 第五回古民家コンサート(生駒市桜ケ丘6-2 生駒駅より徒歩10分)1500円 ケーキ付 13:30~「桜が丘つどい場”笑”」にて 定員20名

※お問合せ・ご質問はこちらまで。nyckelharpaーあっとーfolkishproject.com ーあっとーは@マークに変えてください。2-3日で返事がない場合は迷惑メールになっているかも…。

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お知らせ。珍しいライブも!

2017-10-27 12:24:54 | お知らせ

先日、北欧の音楽祭、そしてAhlberg, Ek & Roswall姫路公演でお会いした皆さま、ありがとうございました!姫路では、姫路労音の皆さまによる祝宴、そして南京玉すだれ等ニクラスたちもやったりして楽しみました。私も初めて見ましたが、日本の芸にも色々なものがありますね~!横浜公演はいけませんでしたが、配布の解説を書きました。気づいた方いましたか?

CDでもコンサートでも冒頭1曲目で演奏する、プロイセン王の曲、とっても好きです。改めて、解説用にニクラスたちのCDの英語版、日本語版を読んで、さらにそこからもう少し調べてみると、もっと興味がわきました☆

あの曲は、プロシアの王の勝利を祝って演奏(1758年)されたことでヨーロッパ中に広がったメロディですが、元はそれより20年ほど前にシレジアの詩人スペロンテス(Sperontes1705-1750)が出版した歌曲集「プライセ河で歌う女神たち Singende Muse an der Pleisse」の中の1曲です。プロシアとか、シレジアとか、歴史と異国情緒たっぷりの響きでいいですねー。そしてこの歌曲集のネーミングがまた美しい~。プライセ河ですって。どこ?!思わず地図をのぞきこんでしまいました。知らない地名が続くとイライラすることもあるのですが、なぜかこの地名には昔習ったかもなぁとうい記憶と、エキゾチックな響きとで、歴史ロマンを感じます。

そして、この歌曲ですが、ブロムグレンの楽譜集にも収められているんです。スウェーデンの楽譜集については、配布の解説にも書きましたが(ここで紹介するにはボリュームが多いので次の機会に)、ブロムグレン(Johan Eric Blombgren)は、ニクラスの出身地のスコーネ地方の音楽をする人にはよく聞く名前でとっても有名です。この歌曲をうっとりする演奏でエンマが聞かせて、その後に軽快なブロムグレン・バージョンを演奏して、最後は、同じ楽譜集からのダンス曲ポルスカという、3曲パーティセットですね!本人に聞かなかったんですが、アレンジはニクラスがしたんじゃないかなー?私の印象ですが、ニクラスはマーブルチョコがぱあっとテーブルに散らばったようなキラキラしたアレンジが得意で、そのニクラスの雰囲気がすごくする編曲でした。ブラボー!イェッテブラー!(スウェ語)

次の私のお気に入りは、スクヴァーデルSkvardern。ニクラスの作曲です。「メーデルパッド地方の森の奥深くに伝説の生き物スクヴァーデルが…。」それは、なんと、鳥の羽を持ったウサギ「生きた姿を見た者は滅多にいないが・・・」なんとニクラスは剥製を見たんですってNorra Bergertっていう野外博物館でそれで、浮かんだメロディだそうです。画像検索したらめっちゃリアルなスクヴァーデルがでました。意外にカワイイそして、なんの伝説かと思いきや、結構笑えます。ニクラスによると「今から150年ほど前に、友達と狩りをしに森へ行って、友達をびっくりさせようとウサギと鳥を捕まえて合体させたものを作った人がいたんだ。その友達をビビらせようとしてジョークでね。それが、この伝説の始まり。コンサートでなんて話すかは任せるよ。」ああ、伝説ってこうやってできるのですね…。ニクラスはムーラハルパで弾いていますが、普通のニッケルハルパで弾くならF-dur(F major)で弾くといいよ、とのことでした。

それにしても、スウェーデン留学中の先生の来日公演のお手伝いが少しでもできて、そしてこういう形で再会できるというのはすごく感慨深いです。本当に機会をくださった関係者の皆様、ありがとうございました。

ちょっと珍しい(?)ライブなど、お知らせです!

詳細後日となっているものは、決まり次第このページを上書き更新します。

11月5日 Spel och dans Osaka 東淀川スポーツセンター 15時~

12月3日 京都のミミズクヤにて16:00~、45分のミニライブ、1700円(お茶付き) Lirica & michiko (ご予約:ミミズクヤへメールまたはお電話で)

12月9日 金沢のカフェ、アピラにてディナーライブ 野間さんとのデュオ

12月23日 すばるホール・プラネタリウム(富田林市)「コルミッコ」のコンサートでゲスト出演します。クリスマスのお話しと演奏です。

1月7日 満席になりました。大阪タイムブルーにて、樫原聡子ハーディングフェーレソロライブ ※残席わずか

 

<Spel och dans Osaka>

前のサイトが突然閉鎖されてしまったので急遽wixで作りました。まだちょっと見にくい作りです。

11月は「北欧の音楽祭」復習会です。去年のJosefinaに習った曲、今年Niklasに習った曲、エバさんと一緒にひくアルスペルの曲(北欧の音楽祭ページ掲載曲)からわりと混乱しがちな曲をピックアップするなど、参加者をみてすすめます。ダンス担当のhiromiさんは、今年スウェーデンの伝統舞踊、最高峰のメダルを獲得し、とてもとても日本で貴重な方でs!こんな方と一緒にコラボできて本当に私はラッキーです。いつもバタバタで動画が撮れないのですが、前回ハーモニーフィールズの方が撮影してくださったのでそれを大事に保管しておいてほしいです!

 

<Lirica & michiko>

Liricaさんは、私と同じスウェーデンのニッケルハルパの学校にフィドルとニッケルハルパ合わせて2年行った方で、OG女子によるミニライブ!そんなOG会が(二人だけですけど…)日本でできるなんて…しみじみ。一緒に弾いてみたら、当然ですがレパートリーも被ってるし、ウップランドの曲を弾いて二人でアハハ~って笑ってしまいました。でも、Liricaさんは私と違って、なかなかエレガントな演奏です!今回、洋服地で作る着物屋さん京都のミミズクヤさんより、ミニライブの機会をいただいたので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。とっても素敵な町家です。

 

<金沢ライブ>

はじめてなのですが、とってもかわいいカフェだそうで楽しみです。野間さんとのデュオの機会も時々あって、やっと二人の写真を撮りました。マルメのフォークフェスのサイトに色んなミュージシャンの写真が載っていてそれを参考にいくつか見ていました。麦畑のデュオの写真が美しかったんですけど、残念ながら麦畑が近所にありません。橋にもたれたトリオの写真がブルーグレーの色調のあいまって雰囲気よく、近所ならライフ前に歩道橋があるよ!って話をしてたんですが実行できず。歩道橋で三脚立ててリモコンで撮影ってちょっと恥ずかしいですもんね。結局、紅葉のはじまりつつある公園にいき、野間さんがノルウェーセーター着て楽器を持つと、カメラマン(私のこと)はりきります!「うなだれて、ちょっと悲し気な顔して!」という指示に上を向いて爆笑する野間さん、物憂げな写真は撮れませんでした。

 

<樫原聡子ソロライブ>

Satokoさんと私はデュオfissで活動していましたが、ノルウェーに住んでいるのでライブをするのが難しく、日本には夏と冬に帰ってきてお会いするのですが「何か出来たらいいね~。ではまたね。」という会話で終わります…。うちに来て演奏を聞かせてくれることもあって、それではもったいない!とやっとソロライブを企画しました。リハができない都合もあり私はちょこっとだけゲストで演奏します。日本と離れて久しいし、1-2年メールの不具合があり(最近やっと戻ったようです)音信不通気味になり、日本で聴きに来てくれる人がいるのか不安だと言っていました。距離も時間も離れるとその不安な気持ちは分かります。Satokoさんはノルウェーでずっと民俗音楽、ハーディングフェーレの研究をしており最近修士号も取得されました。興味のある方も、そして、忘れていないよと応援して下さる方、ぜひ聞きに来てくださいね。

コメント (2)
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お知らせ

2017-05-13 17:48:42 | お知らせ
先日は、Britt-Mariのダンス・ワークショップに参加してただいた方々、ありがとうございました。

まだ、どうやったらダンサーと、演奏でセッションしている時のあの息の合う感覚(分かりますよね!)をつかめるのか思案しています。
Britt-Mariに「抑揚の少ないBoda polska、または早めのRattvik polskaを弾いて」と言われて、意図があまりつかめないまま弾き始めました。
そしたら、Britt-Mariのダンスに合わせていると、私の弾くポルスカがどんどん弾いたことのないテンポになって変わっていって…自分でもちょっと驚きました。
もうちょっとやったらつかめたのかなーという感じで終了。
そして先日、復習会をしたのですが、ワルツの伴奏をした時、踊っている人たちから音の無い「無言のワルツ・リズム」がどどーんっと押し寄せてきました!
こりゃ面白い!!
後すこし。もうすこし。つかめそうで、後ちょっと。

さてさて、実は私はコントラバスハルパを注文しているんです。
その話をいつも書こう、書こうと思っているのですが、書けないうちに、お知らせの日ばかり近づいてしまいます。

という訳で、今回はお知らせだけ。
明日、5/14(日)、万博公園のロハスフェスタで、久々に岡崎さんとデュオで演奏します。
そして、ひろみさん、ちあきさんのダンスも一緒に☆
11:30-と、14:30-の2回です。

5/22、森の幼稚園でダンス&コンサート 親子、兄弟参加、楽しみです。
最後の締めはロングダンスで♪

5/27、北欧の森音楽会 
会場:リバーサイド茶倉
〒515-1411 三重県松阪市飯南町粥見1084−1 
三重での演奏は初めてなのですが、会場はすごく気持ちよさそうです!
今回はソロ演奏です。
良く考えると一人で演奏というのは、レクチャーコンサートだったり、ライブ中に1曲とかで、完全にソロというのはめったにない!
(レクチャーコンサートは前後の絡み、ストーリーから意外に選曲が厳しいのです)
なんでも好きな曲を弾いていいってスバラシイ!
今までボツになった曲特集をやろうか、ロックテイスト特集でGO!GO!と妄想したり。
(変わった曲だから今回パスとか、イベントにそぐわないからNGとか、この曲いいよね!と聞いたら「普通」と返されたからNGとか(泣)、
私の好み以外の理由で弾けなかった曲が色々とあるんです)
まあ、でも妄想にとどめておいて、やっぱり屋外なのでさわやかな曲がいいのかも。
晴れるといいなあ。色んな方とお会いできるのが楽しみです。
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ノーベル賞パーティ(ビス・カレの曲)の動画をみました

2017-02-08 16:47:58 | お知らせ
先日は、伊丹アイフォニックホール主催の文化サロン「トーク&コンサート」にお越しくださった皆様ありがとうございました。
・ニッケルハルパの歴史
・タイプの違うニッケルハルパの紹介
・制作風景
・ポルスカの話 などなど
そして、ハープ奏者の奈未さんをむかえて。
奈未さんのハープの伴奏で弾くと、音がキラキラしはじめてとっても華やぎます。
無事終了してホッとしました。
そして、いつも時間や内容の配分で話せなかった部分がやっと初めて話せました!
Wallonbruk(Vallonbruk)の話。これがあってはじめて、Byss-Kalleの移民の話や、グスタフ三世の乾杯の曲とかがちゃんと伝えられます。
興味ある方は、1600年代から続くウップランド地方北部の産業(製鉄)についての本を読んでみてください。

年明けから、色々と予定や雑用が続いていて、今日は絶対自分のために時間を使うって決めていました。
今作ってもらっているコントラバスハルパの色をメールで聞かれていたので返事をして、さっそく本屋へ。
ちなみに、返事は「色はおまかせしまーす」です。どんな風になるか楽しみです。

イマドキの、雑貨コーナーがある本屋で本が少なく目新しいものがなかったのが残念。そして、併設のカフェでお昼ご飯。
カツサンド、スープ、紅茶。なんか嬉しいです。
考えると一人で外でご飯を食べるのは久しぶり。
最近は、外で一人で食べるくらいなら、と駅の隅でこっそりクラッカーをかじっていました
ほっこりほくほく帰ってきて、冷蔵庫をみると先月で期限切れになった発酵バターが。
もったいない!と、イチゴジャム入りのマフィンを作りました。良い香りです。

さて、次は、ハーディングダモーレの野間さんとのデュオライブです。会場はステキな絵本カフェ・ホロホロさんです。
スウェーデンでのセッション風にリラックススタイルで。でも、曲は手加減なしです。
2/19(日) 絵本カフェ・ホロホロ イベントページ

3/4はSpel och dansです。4月の来日講師に向け、引き続きダーラナ地方やります。
前回のSchottisは皆さん結構踊れてました初めての方もぜひ!

先日、たまたまByss-Calleの有名なポルスカを弾いている動画をみました。
2011年のノーベル賞のパーティで演奏されていたんですね。知りませんでした。
演奏はJunekvintetten。特にfolkのグループではないようですが、こういう演奏を聴くと新鮮です。
そして、こんなパーティにいきたーーーーい!!たべたーーーーーい!!
Polska efter "Byss-Kalle", Nobelfesten 2011
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お知らせ

2016-03-24 14:37:10 | お知らせ

この冬、初めて会った方に写真を撮って良いかと聞れたので「ええー、なんで私なんかと!?」と言ってしまいました。楽器を持ってる時なら撮影タイムになるのですが、手ぶらだったので。でも、答えようもないアホなことを言ってしまったと思ったのですが

「だって、出没がレアだから、撮っとかなきゃと思って!」

とのこと。それはそれは。オタクな私としては「レア」発言にちょっぴり嬉しくなったのでした。

それで「出没レア」状態を維持したほうが良いんじゃないかと思いつつ静かにしていようと思ったのですが、暖かくなったのでちょっとだけ出没することにします。

3/27(日) 万博公園  EXPOアーティスト「森の音楽会」 ギターは浦川裕介さんです。

4/30(土) 茨木 DBar 2500円ワンドリンク付 19:30~(19時オープン) ハープのなみさん、フィドルのみどりさんとの初共演です!

万博公園の中の、自然文化園 春の泉でやるのですが、石垣が良い雰囲気です。これで桜が咲いていたら、ほんわか暖かい日だったら、とっても気持ちよく演奏できそう。

最近、バイオリン教本1巻というのをまじまじと見る機会がありました。そしたら、「こんな風に立ってはいけない」という足の写真がいくつか。

ふむふむ・・・見ていると、私、全部やってます!!

悪い例は、片足に重心をのせない、膝を曲げない、足を開き過ぎ、等々。ボーイングに影響するからだそうです。きっと私の演奏を見た、クラシック・バイオリン出身の方は驚愕することでしょう!ひょっとしてニッケルハルパだから笑顔で許してくれているのでしょうかー。

ボーイングに影響するという点で考えてみると、重心を片足にのせたり、膝を曲げるというのは、例えばポルスカのタイミングと合っている訳で、つまりこれをしない演奏というのはポルスカのリズムの影響が少ないボーイングという逆の見方ができるかもしれませんね。呼吸の仕方一つとっても、ワルツとポルスカを弾き分けられますし、体の隅々の全てがその人の音を作り出しているのですね。

さて、日本ではヴェーセンで知名度のあるウロフ(ウロヴ)ですが、私はこういうリラックスした演奏が好きです。

細部をばちっと、かちっと決めるより、音やメロディが自由で生き生きします。そして演奏する人の気持ちや、メロディが持つ美しさは、やっぱりシンプルなほど引き立つと思いません?

Gås-Anders 200 År "Maskin"

コメント (2)
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阪神百貨店の北欧フェアで一緒に弾きましょう(後日談追記)

2015-12-05 01:15:38 | お知らせ

(追記です。以前書いたのは下にあります。)

楽器をもって来てくださった方(暴風で電車も遅延したそうで)、足をとめて聞いてくださった方、皆さんありがとうございました!

実はとってもとっても不安だったんです。一般に呼びかけて、何人が、どんな方がくるのか、どんな楽器で、ステンマや北欧音楽を知っている方なのか全く分からないまま・・・。さらに、スウェーデンで一年、先生だったNiklas Roswall(ちょうど来日公演中)がのぞきにきていて、心臓とまるかと思いました。当時の先生たちが来日公演でやってきても生徒だった分際では近づけない!小心者なのです。だから話をするなんて毎回あきらめていたら何とこのイベントにやってくるなんて・・・しかもNiklasにしっかりなら曲でオープニング予定。私は、本番前にNiklasを見て大絶叫です。楽屋に走っていってまたそこでも大絶叫です(ご迷惑おかけしました)。もう倒れるかと思いました。でも、こういう時は逃げずに本人と話したほうが落ち着くに違いないと話しかけにいったらほんとにほんとにToboの時とかわらないNiklasに一気にスウェーデンの思い出とか全部こみあげてきました。そしてスタートして、参加型ステンマになるとほんっとに楽しく弾けました。こんなに楽しいことはないってくらい。後から、関係者の方にも良かったと言っていただけて安心しましたが、これはチームワークであり、偶然と縁の結果でもあります。

進行が苦手な私は頭が混乱するからと念押しして、毎度お世話になっている旭堂 南陽さんに、ステンマの説明諸々お願いしました。

私の大絶叫の動揺を絶対的な安定感のギターでサポートしてくれた岡崎さん。途中で様子をみながら調整してくれてどんどん気持ちの良い音にしてくれた音響さん。

Jan Johanssonの話ではつい声を詰まらせてしまいましたが、伝えきったところで拍手をくれた絵本作家の本間ちひろさん。

ステンマで楽しそうに一緒に弾いてくれる人たちの表情、様子。大手を振ってくれるNiklas。

絶妙のタイミングで手拍子を加えてくれた南陽さん、お客さん。

そして、飛び入りでとびっきりの音色を響かせてくれたリコーダーの織田さん。

あー良かった!!

これ全部がそろったから完成した奇跡のイベントでした。「またやってー」の「また」は再現できません。今回のこれに限って言えば一度きりで、またやるんだったらそれはその時の別のもの。

伝えたかったメッセージ。それは、私がやっている音楽は伝統音楽です。何年も何百年も前、おじいちゃんやおばーちゃんがいて、貧しかったりお腹を空かせたり、パーティで楽しんだり、悩んだり、私たちのような普通の暮らしと普通の人。その人たちが残してくれた曲(Jan Johanssonのように皆に愛される曲を作った人も含め)、これは大事に大事に語り継がないといけないと思っています。物語も、書籍やデジタルで残しすだけでは意味があまりなく、これを人が人へ語りつぐからずっと残っていくのだと信じています。私みたいなふつーの人がそんなことを思っても言ってもきいてくれる人なんかいないはずなのに。こうして伝える機会があり、一人でも共感してもらえるというのは、すっごくすっごく私ってラッキーなんだなって思います。一年の締めくくりの12月にとても良い経験をさせてもらいました。みなさーん、ありがとう!

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(最初に書いたほうの記事)

今年の阪神百貨店の北欧フェアで、「ステンマ」風の企画があります。

ステンマとは、スウェーデン語で伝統音楽フェスティバルのようなものです。でも、ステージを見るためではなく、来た人みんなが聞いて楽しんだり、弾いて楽しんだり、人との出会いや交流を楽しんだり、参加型なのです。

ステンマ風の企画というは、つまりセッションのようなことをやりましょう!というもの。

毎日それぞれ色んな方が担当するのでチェックしてみてくださいね。私は12/11(金)18:30-です。

最初にギターの岡崎さんとのデュオで1-2曲聞いていただいて、集まり具合をみてから皆さんと弾く予定です。人が集まらなかったら、セッションはせず、そのままライブ続行になるかも!?都合のつく方、ぜひ一緒に弾きましょう!

金曜の予定曲(※全部やるとは限りません。候補曲です。) クリックでPDFが開きます。

長靴下のPippiのテーマ曲(各日の共通曲)

Dansa flickor(各日の共通曲)

Polska "1814"(金曜の候補曲) ※スウェーデンでセッションの定番曲。

Vals från Lyby(金曜の候補曲)

Polska efter Schedin(金曜の候補曲) ※スウェーデンでセッションの定番曲。無印のCDにも入ってますね。

Lybyのワルツが入ってる!」って思った方、さすが!

前回の記事で書いた「デニカル(Danish String Quartet)の話題で書きましたー☆これを弾かないと今年は終わらない気がしてます。

そして、長靴下のPippiのテーマ曲。スウェーデン人に聞いてみてください。知らない人はいないアニメソング。(日本でいえばサザエさんの歌みたいに昔から変わらないメロディで、大人も子供も知っている、みたいな感じでしょうか)

実は、これも前回の記事で登場した「Jan Johansoon」が事故で亡くなる直前に作った曲なんです。数日前に調べていて知ってびっくり!

彼は1931生まれ、1968に亡くなったそうで、前から早くに亡くなったんだなとは思っていましたが、詳細を知りませんでした。

ジャズピアニストとして活躍し、またスウェーデンの伝承曲をジャズアレンジにするという伝統文化も愛する人で、どんな人物か分かりませんが演奏スタイルや音楽の方向性を聞く限り、あたたかく誠実そうな雰囲気がします。当時、長靴下のピッピの絵本はとっても人気で、TV化されテーマ曲を依頼されたとき、(多分、数えてみたら)6歳と3歳の息子さんがいて、きっと自分の子供やスウェーデンの子供たちに愛されるメロディを、とわくわくして引き受けたのかなーって想像してしまいます。そして1968年のある日、教会で行われる自分のコンサートへ向かう途中、事故にあい亡くなってしまったのでした。37歳です。TVシリーズは翌69年にスタートしました。本人はTVから聞こえるピッピの歌を聞くことはできなかったけど、こうしてスウェーデン中で愛されるメロディになったこと。物語や歌はずっとずっと時を経ても残り続けること。改めて感じます。

彼の伝統音楽をジャズピアノで弾いたJazz på svenskaは、彼の死後も何十年たっても売れ続け、スウェーデンのジャズの分野で、最も売れたCDの一つと言われています。私には、彼はジャズピアニストとされていますが、伝統文化を伝える伝承音楽奏者と思えます。

Pippiや作者のアストリッド・リンドグレンにだけスポットが当たりがちですが、こうした、一瞬きらめいた流れ星のようなJan Johansoonのことも伝えれたらいいな。

ではでは、楽器とわず、初心者、つわもの問わず、お気軽に参加してくださいね。

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スウェーデン伝統音楽ワークショップ(福岡)のサンプル音源

2015-07-18 17:54:24 | お知らせ

2015.8.18 追記

無事にワークショップ、開催できました!催行人数に達しないのでキャンセルかと思いきや、ギリギリでなんとかなりましたー。

告知ご協力いただいた方、参加いただいた方、ありがとうございました。

2曲予告して、2曲はその場で、計4曲を2時間で!フィドル、フルート、オカリナ、リコーダー、ギターと様々でした♪ 皆さま、お疲れさまです。スウェーデンで一日5曲も習うと頭がクラクラしていたのを思い出します。私の(つたないですが)伴奏バージョンの録音も渡せたので、カラオケのように楽しんでもらえたらと思います。次回、2015年の冬は開催できるかなー?

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

8月のワークショップ用に簡単なロングダンスの音源をアップしました。

今まで音源の掲載は避けていたのですが、参加者が増えずワークショップ開催の危機で、珍しくやってみました。

まずは簡単なロングダンスから。keyがDドリアンの曲で、このkeyの曲って弾き始めると延々に弾き続けてしまいます。昔、インプロ(即興)の練習をさせられた時もこのkeyでした。自然と指が動く音階なのかもしれませんね。思いついたワルツっぽいフレーズをエンディングにつけてみました

そんなこんなやってたら何だか面白くなってしまい多重録音がしたくなりました。でもツールがない そこで、一人で弾いて録音してそれをステレオで再生し、それと一緒に弾いて録音、という超・超・原始的な方法でやりました…。

でも、自分で全部弾いてるのに、なんでか、結構ばらけてます・・・。

呼吸合わせなさいよ!と自分にいいたくなります 

私じゃなくてアンタのほうがおかしいんでしょと先に録音したほうの自分に一言モノ申したい。一人芝居も演奏の撮り直しも、余裕がないので…ひとまず掲載。

音にイフェクトは一切かけてなくて、リバーブ感そのまんまです。ダイニングでハンディICレコーダーで録音しました。今日はものすごい湿気の中、途中ラーメン食べながら 楽器がならないんじゃないかと思いましたが、いつもの80%くらいの感じで共鳴弦ががんばってくれました。やっぱりニッケルハルパの音って気持ちいいです。

ワークショップ参加者限定で希望者には、伴奏だけのバージョンをデータでお渡しします。

実は、テノールハルパも1曲掲載してみたんですが、演奏のクオリティがイマイチで

テノールハルパのほうは、限定公開に変更しました。あーすっきり。

代わりに、思いついた曲を次々弾いて、切って貼ってサンプル集にしました。

北欧伝統音楽ワークショップ-Swedish traditional tunes -samples

Landans for a summer workshop

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未使用ニッケルハルパ買取り告知は終了しました

2015-05-23 22:03:30 | お知らせ

先日は、金沢イベント、とてもディープでした。イベントで演奏して、楽器に興味津々の方は一定数(1%くらい)いつもいらっしゃるのですが、今回は感触として9割の方はとっても関心があるようでした。楽器を演奏される方、楽器職人関係の方が中心だったせいかもしれませんが、弾いている本人もとても楽しいひと時になりました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました!

次回は、5月末に万博公園の蛍の夕べで演奏します。金沢では、2年ぶりにケースを開けたテノールハルパ(いつも重いから、とかなんとか理由をつけて弾いでませんでした)が金沢で意外に好評で、万博公園でも持って行ことにしました。でも、「重いから」と封印していたのは正解のようです。先日、腰痛でMRI検査しました... けど、そのくらいでテノール弾くのやめません!

 

楽器の買取希望の方を探してましたが、掲載から1か月ほどで無事に交渉成立となりました!

興味を持ってアクセスして頂いた方、本当にありがとうございます。

私は当事者ではないのですが、このブログを通してお知り合いになったお二人(販売希望者と購入希望者)が満足いく結果となり嬉しく思います!

以下、楽器の参考価格にもなるため、そのままの内容を残しておきます。

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2014年秋にOlle Plahn作のニッケルハルパを買った方が、都合により練習時間が取れなくなりました。買ったばかりなので、手元に置いておくよりも手放すことを考えているそうです。弓と、ぴったりしたきれいなスペイン製の楽器ケース付。自宅練習を1度、レッスンを1度程されており、未使用に近い楽器です。

購入にかった費用は約35万(本体、弓、ソフトケース、輸入消費税、送料、スペアの替え弦16本)で、その価格(要相談)+国内送料くらいで考えているそうです。

これは斡旋ではなく(手数料もいただきません)、その楽器所有者のご紹介のみです。

楽器は12月に実物を見ていますので、楽器に関する質問は私のほうへ遠慮なくしていただいて大丈夫です。

質問や興味のある方は、ブログ管理人まで。nyckelharpa@folkishproject.com

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