内容(「BOOK」データベースより)
あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。本書では、最新の事例と研究結果をもとに、今までにない切り口から統計学の世界を案内する。
むむ!こ、これはもしかしてものすごい本かもしれないw
途中から内容がとても難しくなってサラッと流し読みしてしまったが、またあとで読み返したい。
上記「内容」にもあるように、権威や理詰めの論理を吹き飛ばすのだからそりゃ最強でしょうよ。
たとえば、科学者が論理的帰結としてある結論を導き出すとする、統計学者はそれをサンプリングデータで嘘かホントかを検証する。たとえ方程式で導かれた結論でも「事実はこうだ」と結果を突きつけられれば手も足も出ないというわけだ。
わかり易い例だと選挙速報がある、まだ開票してないのに当確が出たりするのは、出口調査でのほんの僅かのデータを元に結果を導き出せるのだとか。
話題のビッグデータも単純に「膨大なデータを集められる」だけでは価値がない、それをいかに価値あるデータに加工するか、それも統計学の分野らしい。
この本は19世紀の欧州のコレラ蔓延、それを解決したエピソードから始まる。統計学者は水道会社に目をつけた。A社とB社でコレラ発症率が明確に違うことから水道水に原因を見つけたのだという。
他にも興味深いエピソード満載。しかしこれが現代となると話は単純には行かない、統計の誤差の扱いが高度になって小難しくなる。ぼく如きでは理解できないレベルでした。
せめて横文字を減らしてほしいと切に願うばかりです。
でもすごく興味を掻き立てられる本でした。