石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

女流作家

2006-09-30 | 読書
最近恩田陸にはまっていることはこないだ書いた。もう初夏から続けて何冊も読み続けている、やめられないとまらない。
単純に面白いからはまるのだけど、女性作家をここまで読むのは初めてだ。最初名前からして男だと思ってたから、何の偏見もなくはいっていったのもよかったか。
ミステリー、ホラー、SF、青春群像、人間模様。作品ごとに様々な展開を見せてくれる。まあジャンルにかかわらず、うまい、読ませる。先が気になるようにうま~く読者を誘導する。ストーリーがつるつると小気味よく展開する中でしょっちゅう横道にそれたような雑学的話題に満ち溢れてるのも魅力。そしてそれを際立たせるのがもちろん文章力だよね。

正直な話、ぼくは何かにつけて強い偏見を持っている。たとえば、女流作家の描く男性はどこか不自然だと思っている。人間を描くのがとてもうまい作家でも女性が男性を描くと、、、残念ながらちょっと違う。男はそんなときにそんな風に思わない、みたいな場面がどこかにあって、イライラする。

どうでもいいようなことだけど、なんか歳を重ねるごとに気になってくるのだ。わかりやすくざっくり話すと、「そんなこまっかいこと男は気にしねーだろ!?」みたいな。「そんな細やかな事象を心に留めておく男がどれだけいるんだよ!?」みたいな。そういう場面があってしらけるのだ。

だったら読むな、と言われそうだけど、面白くてやめられないんだよなあ。