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「愛媛千年の森」と漱石(「森と環境を哲学する」)(中)

2016-06-11 10:25:00 | 日記
「森と環境を哲学する」

1.山村生活16年の背景:
  * K.ボールディング『経済学を超えて』、ガルブレイス『豊かな社会』『不確実性の社会』:生産至上主義への懐疑
  * 下村治『経済大国日本の選択』:ゼロ成長への転換
  * レヴィー・ストロース『野生の思考』、H.D.ソロー『森の生活』:自然に生きる
  * アジア研究と北海道生活6年で知ったこと:①貿易自由化と地方の衰退―小津安二郎『東京物語』、山田洋二『家族』
    ②漁業組合「山に木を植える」、谷口仙吉『ジャコ万と鉄』:ニシン御殿
  * 環境問題:1972年ストックホルム会議、1992年リオデジャネイロ会議

2.現代社会の指導原理の限界:
  * 民主主義+産業主義+自由貿易+進歩史観
  * G7と日本
  * G6の土台:ギリシャ哲学+キリスト教:自由と民主主義―フランス革命:ヴォルテール、ルソー『社会契約論』『人間不平等起源論』   
    :既成秩序の崩壊と大衆社会の萌芽
  * その影響:①アメリカの独立、ロシア革命、ナチズム ②イギリスとジョン・ロック『人間悟性論』
  * イギリスの産業革命と進歩史観:マルサス『人口論』とリカード『貿易論』 ②マルサスとダーウィン『種の起源』の合体
    =生物学的経済の成立
  * しかし、資本主義経済も社会主義経済システムも、環境問題と経済成長による社会不安の増大に対応できなくなった。

3.社会的費用の増大と外部経済の再評価:
  * 宇沢弘文『自動車の社会的費用』、アイゼンハワ―『軍産複合体』、イリーチ『脱病院化社会』「医源病」、
    家庭生活のコンビニ化、GDPの増大と自然環境破壊、財政赤字の慢性化
  * 外部経済効果としての自然・森の役割評価:循環型社会の基盤

4.哲学者に学ぶ―自然に帰れ!
  * ベルグソン『哲学入門』、オルテガ『大衆の反逆』、ブレヒト『ガリレオの生涯』
  * ラッセル「近代の科学は、、、かつてへりくだっていた人間(を)、みずからを神であるとまで考え(させ)始めている。」
    『西洋哲学史』
  * 熊沢蕃山『大学或門:江戸一極集中の弊害を指摘、貝原益軒『養生訓』:腹八分目、安藤昌益『自然真営道』:農業重視
  * 夏目漱石『現代日本の開化』:外発的な日本の現代化を危惧、生存競争の危うさ:和辻哲郎『古寺巡礼』、
    亀井勝一郎『大和の古寺風物誌』、柳田国男、西岡常一『木に学べ』

5.結びに代えて: 良寛とソローの生き方



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