農文館2

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ご案内:全国有機農研の集い

2019-11-30 09:48:27 | 日記
 会員でありながら、すっかりご無沙汰していますが、本部から新年明け、日本有機農業研究会の全国大会が九州水俣市で開かれるとのお知らせを頂きました。
 大学の講義で、石牟礼道子さんの『苦界浄土』を必読本としていた小生は、30年ほど前学生たちの素晴らしい感想レポートを胸に、石牟礼さんにお会いしたく水俣を訪れました。あいにく石牟礼さんは熊本に出張中で直接お会いすることは出来ませんでしたが、文献資料では知ることのできない多くのことを関係者の方々のお話を通じて学ぶことができました。

 戦後の日本そして今日、世界中の人々が抱えている物理的・精神的問題点の核心を突いたのが水俣病でした。日頃野間(宏)文学を座右としながらも、ややもすれば主知主義的になりがちな学者の通弊を厳しく再認識させてくれたのが石牟礼さんの『苦界浄土』だったのです。

 会員であるなしに参加することができます。水俣病はまだ終わったわけではありません。一人でも多くの方が訪れるよう願っています。以下、ご案内の要旨を転載します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
全国有機農業の集い2020in水俣
(第27回九州・山口有機農業の祭典
 第48回日本有機農業研究会全国大会総会 合同大会)

テーマ: 水俣に出会い つなぐ つなげる
      水を汚さず、土を汚さず、空気を汚さない 
      いのちが宝のあたり前の社会へ

日にち: 2020年 1月25日(土)~27日(月)
場 所: 水俣市文化会館、水俣市総合もやい直しセンター「もやい館」ほか
内 容: リレートーク、分科会(13)、交流会、種苗交換会、
     映画上映会、トーク&ライブ、現地見学会など
問い合わせ:TEL:096-223-6771

青木一香展、必見、宇宙の霊性と出会う

2019-11-15 10:07:36 | 日記
 昨11月14日、康花美術館を臨時休館として、沼津で開かれている「青木一香展ー1986年からの仕事」を見てきました。展示作品は表題で示されているように、1986年、作家が油彩から水墨画に転じ始めた頃から、2019年今日に至るまでのほぼ代表作と思われるものばかりの画期的な個展でした。作品数もちょうど二年前の2017年11月、康花美術館で開いた「青木一香展ー声の素描」を大幅に上回り、これまで以上に青木一香墨絵の世界を伝えるものでした(1階から3階にわたって展示)。
 
 とりわけ三階会場いっぱいに広がる、天井からつるされた高さ3メートル余幅25~100センチ余の透き通るような薄い和紙に墨で描かれた無数の「無」からなる数十本の作品群は、心地良い微かな墨の香りとともに浄土世界を表しいるかのようで、歌人でもあった鴨長明の『無明抄』を思い起こしながら、日頃欠かしがちな安穏気分に暫し浸ることができました。

 作者は案内状で言っています。「今日まで、文字を「無」だけにし、ひたすら書き(描き)続けています。宇宙の霊性に出会いたいと願って、、、、。」

 グローバル化の中で、日本を問わず世界中で起きている自然災害、経済格差による国家間、人種間、人間同士の対立、その根底には「進歩」という大義名分のもとに展開している産業文明の弊害を人類が等閑視してきたことによります。芸術は、その抑圧からの回帰、宇宙の中の人間と人間の中の宇宙を全体化するという役割を担っています。

 青木さんの芸術作品は正にその反定立・アンチテーゼとしての時代を反映しています。一人でも多くの人が、今回の「青木一香展」に足を運んで、宇宙の霊性に出会っていただければと願っています。

 なお、会期、会場は次のとおりです。
 会期:11月9日、10日、14日、16日(土)、17日(日)、21日(木)、23日(土)、     24日(日)、28日(木)、30日(土)、13:00~17:00
 会場*DHARMA沼津(旧耕文社本社工場) 沼津市市場町12-24
 お問い合わせ:090-4187-0247(青木)