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彼岸入りー田んぼの準備を始める

2015-03-18 12:39:20 | 日記
 寒冷の地でも昨日は薄着でも過ごせるような日和でした。突き抜けるような青空の下、残雪もほぼ消えた田んぼで午前中、水溝の清掃をしました。秋から冬にかけての落ち葉や枯れ草が水溝にたまり、山水の流れをせき止めてしまうからです。もともとここで米作りを始めた時には水溝はありませんでした。山から流れ落ちる水をU字溝に接続したプラスチックの管を通して直接田んぼに水入れしていました。除草剤、除虫剤、化学肥料を使ってのことであれば問題なかったのでしょうが、有機無農薬に切り替えたため、冷たい山水は自然農の苗には酷であったのです。そのため当初はビニールパイプを田んぼの周囲に巡らし水温を上げてから田んぼに水入れをしていました。一年目は上手くゆきました。しかし二年目からはパイプに山砂が詰まって使用できなくなってしまいました。

 そこで田んぼを削って池を作り、プラスチックの管から落ちてくる山水を貯めると同時に、田んぼの回りに溝を掘って水を迂回させて田んぼに入れることにしたのです。溜池で温めた山水を更に迂回させることによって、多少は温度の上がった水を田んぼの入れたというわけです。しかしその代わり毎年雪解けが終わる三月には溜池と水溝の整備をしなくてはなりません。十年前と違って、休み休みの仕事ですがそれでも遣り甲斐のある肉体労働です。

 今日はお彼岸だと言うのに、わが田んぼは高所である上日当たりもあまり良くないため、雪解けしたのは二、三日前の事で、雪解け水は溜まったまま、まるで代かき前に水入れしたかのようです。ワンちゃんとの散歩道になっている他所様の棚田では、とっくに雪解けも終わり、場所のよっては地割れするほどに乾いた田んぼも散見されます。それは春の荒お越しの近いことを予測させますが、わが田んぼはまだまだ四月も後半になりそうです。まだまだと言えば蕗のとうもわが田んぼの土手には見られません。すでに口にした人もあるようで、大好物である小生は、自転車で往復1時間半、お彼岸の供え物を求めるついでに、村の生協で一つまみ買って参りました。麻績村に移住して丸14年、蕗のとうを買ったのは今回初めてのことでした。お値段は120円、今晩のてんぷらが楽しみです。

 

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