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マクロビオティック料理と女性の社会参画

2015-03-30 17:12:13 | 日記
 先週の日曜日3月22日、大阪の正食協会で「マクロビオティックと経済を哲学する」と題し、講演をしてきました。聴講されたのは、マクロビオティック料理を全国各地(主に東海地方以南)で料理教室を開き指導をされている先生方たちでした。先生方は,年に一度、各地域での活動報告をするために、料理学校の本部のある大阪に参集したのです。

 活動報告は例年に増して熱く生き生きとして胸に響くものがありました。発表された内容は、それぞれ多少の違いはあれ、先生方の共通した思いは、「今のままでは子供たちが危ない。」、何とかしなければ、という危機感から発したもので、現場で真摯に取り組んでいる姿が目に浮かぶようでした。添加物漬け食べ物から甘味清涼飲料、加えて季節はずれの食べ物が子供たちを蝕んでいる現状を、日本の伝統食でもあるマクロビオティックによって改善したいということですが、その実績と効果が想像していた以上に各地域で浸透していることが実感できました。栄養士であった一人の先生は、今さらながらと断りながら、これまでいかに間違った指導をしてきたかと反省しているのが印象的でした。

 女性の社会参画が鳴り物入りで喧伝されています。要は、経済成長、GDP拡大のための人材活用ということなのでしょう。仮にそれが一時的には経済成長に貢献するとして、中長期的に見た場合はどうなのか? 恐らく家庭の空洞化は更に進み、少子化対策は実ることなく、人口は減少し、マクロとしての経済規模の縮小は避けられないことになるでしょう。都市国家シンガポールは日本のモデルではないのです。

 その点、マクロビオティック料理の先生方(男性もいますが主に女性が多い)の社会参加は、経済も含めた地に着いた日本の再建に繋がる活動です。子供たちの健全化はもとより、不妊症の女性がマクロビオティックという日本の伝統料理に切り替えて、子供に恵まれたという話はよく聞きます。近年、特に青少年の残酷な犯罪が増えているのを耳にしているだけに、先生方の話を聞きながら、手作りの母親(父親)の味噌汁やおにぎりを口にしておれば、あの少年少女たちは救われたのではないかと思うことしきりでした。そもそも食事が「手作り」でないことが異常であり、程度の問題もありますが、「手作り」などという言葉のついた商品としての食事を買わされていることの可笑しさに気付くべき、と言ったら言いすぎでしょうか。

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