あれやらこれやら いろいろ沖縄

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沖縄の季節 ~今年の3月は、まさに「2月風廻り(ニンガチ・カジマーイ)」だった~ 季節は旧暦でみる

2016年04月04日 20時02分52秒 | Weblog
 今年も3月は天候が急変する日が続いた。
この2,3日は穏やかな晴天が続いていたが、きょうは朝から雨雲が拡がってきた。
予報では明日にかけて曇天で雨も降るらしい。
雨は長くは続かず、明後日には天気は好転するという。
 2月から3月にかけて、突然、風向きが変り天気が荒れることがある。
この時期は西高東低の冬型気圧配置が緩み、大陸から移動性高気圧と低気圧が交互にやってくるようになる。
また、台湾や沖縄近海で発生した低気圧が急激に発達し、北からの寒冷前線と共に通過するとき、風向きが急変して荒れた天気となる。
このように冬から春先にかけて天気が急変して荒れた天候になることを沖縄では「ニンガチ・カジマーイ」(二月風廻り)という。
漁師にとっては厄介で、危険な時期だ。

 きょうは4月4日(旧暦2月27日)、「ニンガチ カジマーイ」はもう終わりだろう。
 これから「羊蹄木」の花が満開となる。
濃いピンク色の羊蹄木の花は遠くから眺めるのがいい。
並木や公園などあちこちで咲いているのをみることができる。
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 沖縄県民はよく旧暦で語る。
農家や漁業者は旧暦によって、万事執り行なうという。
旧暦とは太陰暦、太陽暦とは基準が月と太陽の違いくらいだと認識していた。
沖縄では旧暦が実生活の中に生き続けているのだ。
最初にそのことを実感したのが「梅雨」。
「糸満ハーレーの鉦がなると梅雨明けだ」である。
「糸満ハーレー」は旧暦5月4日と決められている。
だから、新暦では毎年変わる。今年は6月8日。
だとすると、例年連休明けには梅雨入りするが、今年の梅雨入りはいつだろう。
梅雨明けから逆算すると、どうも梅雨入りは連休前くらいになるのでは?・・・。
他愛ないことだが、今からたのしみだ。

 いつの間にやら、栴檀の花が咲いていた。
つい先日まで「若葉が出たな」と思ったのに。
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 この冬、咲かず仕舞いだった「琉球朝顔」も元気に咲き始めた。
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 この時期はどの花も生き生きとしていて、色鮮やかだ。
数年前、花屋の主人が、
「沖縄は2月が一番たくさんの花が咲く」と云ったのは旧暦のことだったのか。
 ハイビスカスも、ひと際大きな花を咲かせていた。
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