沖縄は旧盆で行われる。
今年は8月22日・23日・24日であった。
24日御送り(ウークイ)の夜、
写真のような黄土色の厚紙に印刷された「銭」を燃やしてあの世に持たせる。
スーパーではこのように束にして売られている。
打ち紙・紙銭(ウチカビ)という。
紙銭と書いて「カビジン」とも言う。
地方や町、村によって呼び方が違うようだ。
今では、写真のような紙銭(カビジン)を燃やす器が売られている。
深さ20cm、直径30cmほどの金属性の器を購入した。
底に水を溜め、網を載せる。
送りに来た親族がひとりひとり網の上で紙銭を燃やす。
そうして、あの世で使ってもらうようにお祈り(ウートートー)するのだ。
燃やし終えたら、これに酒(泡盛)をかけて着火する。
青い炎が確認できるまで繰り返すらしい。
炎ガ確認できたら、灰の上に供えたご馳走や花を置き、あの世まで持っていってもらうという。
沖縄に住み着いて、初めて旧盆で盆を執り行った。
マンション住まいのため、灰や供え物、花はマンションの渡り廊下の排水口に流した。
翌日、早朝に起き、人目に付かない内に掃き清めた。
すべて、やんばる出身の人の教えに沿って行ったものだが、地方や家によってやり方が違うとも云っていた。
しかし、あの世に「銭」を持たせるという習慣は沖縄全県の風習らしい。
お参りが出来なかった人の分を含めて、
「これは00さんの分」
と言っては一枚一枚燃やす。
必要な分だけ繰り返す。数十枚になる。
あの世に紙銭を渡すのは盆の他、清明祭(シーミー)の時にするが、
地域によっては、正月と彼岸にもするらしい。
話には聞いていたが、実際にやってみると違うものだと痛感した。
感動した。
「郷に入れば郷に従え」とは良く言ったものだ。
8月の13,14,15日の新暦の供養をしても寂しかっただろうと仏前に詫びた。
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